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2007年7月19日 (木曜日)

ベルク&シェーンベルク・ヴァイオリン協奏曲

P1000788 ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出のために」
シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲 op.36

ルイス・クラスナー(ヴァイオリン)、フリッツ・ブッシュ指揮/ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(ベルク、1938年録音)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮/西ドイツ放送管弦楽団(シェーンベルク、1954年録音)



過去記事:ウェーベルン指揮のベルク・ヴァイオリン協奏曲

先日、高校のときの友人と3人で飲みに行った。

その中の一人の友人はクラスで一番仲が良かったのに、会うのはかなり久しぶり。というのは、私の友達の中で一番早く結婚して子供を産んでしまったからである。

清純な容姿から、彼女はもてた。なんたって、私が入学してすぐ「あの子かわいいなあ、友達になりたい」と声をかけた友人であり、そんなわけで高校時代も男子にもてたが、進んだ大学のクラスは殆ど男子ばっかりだったらしいので、もうよりどりみどりだったようだった。

女子大に進んだ私とは雲泥の差である。

しかし、彼女のゆうことにゃ。

彼女「いやー、naopingさんは高校時代、人気者だったじゃない~」

私「誰が? ぜんぜん。」

彼女「だって~、私たちなんかが全然話できないような素敵な男子と仲良くお話してたじゃない~。」

私「誰と。」

彼女「(バスケ部キャプテンの)Mくんとか。」

私「え・・・そりゃ、中間・期末のとき隣の席だったから、こっそり見せてあげたりしてたから・・・ アワワ

彼女「(ラグビー部の)Kくんとか。卒業パーティの帰り、遅くなって家まで送って貰ったんでしょ?」

私「そう・・・・だったっけ・・・?」

っつーか、もうそんな昔の話、日本史で言ったら中大兄皇子が中臣鎌足と共謀して蘇我入鹿をたおしたくらい、昔すぎて忘却のかなた。

それがまあ今じゃ。もう負け犬を通り越して、もはや敗戦、そして終戦。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍んじゃって。マッカーサーがパイプくわえて飛行機のタラップ降りちゃってるんだから。どうしたもんだ。

日本無念。



そんな昔は良かったわね~と思いつつ。そんなヒストリカルな私の、ヒストリカル録音のCDを。

ベルクのヴァイオリン協奏曲の依頼者であるということで音楽史に名前をのこすルイス・クラスナーの演奏による、ベルクと師匠のシェーンベルクのコンチェルトのカップリング。

P1000789 実は、これはジャケ買いであった。べつにクラスナーの頭が素敵だわ!というわけではない。ジャケット表・裏とも色の使い方といい、なかなかデザインセンスがよいと思った。

作曲者の顔が肖像画というところもニクイ。師匠はもちろん自画像であるが、ベルクはヘタクソな師匠の絵ではなく、リリー・シュタイナーという画家の絵を使っている。なかなか時代的な雰囲気のあるよい絵であると思う。

ベルクの録音のほうはシェルヘンの初演(1936年)かからたった2年しか経ってない。録音の残っている初演から二番目の録音のウェーベルンの指揮による英国初演と比べると、状態がよい。カリカリコリコリというような雑音はあまりない。

演奏はもちろん素晴らしい(自分のための曲だから当たり前である)。ブッシュという指揮者は名前は知っているがあんまりよくわからない(フェリアーの伴奏で何か振ってたような。でもわかんないすいません)。でもこの曲を聴く限りなかなかよいと思う。

・・・というか、この曲は誰が演奏しても誰が伴奏してもそんなに劇的に違うことはないんだと思うんだが。

シェーンベルクのコンチェルトは、このCD以外もってないので、演奏そのものはなんともいえない。作曲は1934年から36年だからモーゼとアロンのあとあたり?か。もちろんバリバリの12音音楽。モノドラマ「期待」とか思い出す部分もある。

ミトロプーロスの指揮ということで、かなり緊張感に溢れた求心的な演奏・・・なのか誰が演奏してもそうなのか? シェーンベルクといえばこうしたもの、というイメージにはぴったりかと。実演で演奏したら客は平静ではいられないであろう。おばさまたちは退屈で楽章の間で帰ってしまいそう。でも、もし実演で聴けたら、私にとってはチャイ・コンやメン・コンよりはぜんぜん有難い気がするけどね。

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コメント

こんにちは。
シェーンベルクの協奏曲は、
なんだかわけわからん音楽ですが好き。
ハイフェッツはこの曲を弾くかどうか散々考え、
結局「研究しただけ無駄だった」と切り捨てたそうですが。
ミョーな形の生き物たちが、楽しそうにワサワサうごめいているみたいで、
面白いと思うんだけどなあ(←こいつ絶対変です)。

投稿: 木曽のあばら屋 | 2007年7月20日 (金曜日) 17時29分

>>木曽さん
あ~、やっぱりい。お好きでしたね。
シェーンベルクの協奏曲はメロディらしきものが何も発見されません。細菌がウヨウヨしている所を電子顕微鏡で見ているみたい。ピロリ菌をやっつけるプロバイオティクスとか(よくわかんないけど・・・テキトーに考えてみた)、そういう医学的な映像にピッタリかと。

投稿: naoping | 2007年7月21日 (土曜日) 11時27分

最近、シェーンベルクの「管弦楽のための変奏曲」のスコアを入手して聴きまくっています。

>でも、もし実演で聴けたら、私にとってはチャイ・コンやメン・コンよりはぜんぜん有難い気がするけどね。

僕もありがたいと思います、出来ればプログラムにこの曲と「期待」か「ピエロ」が入っていたら万難を排して聴きに行きたいものです(さすがに僕くらいですかな??)。

>っつーか、もうそんな昔の話、日本史で言ったら中大兄皇子が中臣鎌足と共謀して蘇我入鹿をたおしたくらい、昔すぎて忘却のかなた(以下略)

つくづくnaopingさんのひらめきには感心するばかりです、こうした珠玉(?)の御言葉を僕もサラッとブログで使いたいけど・・・(^^;)

先日、ニーナ・アナニアシヴィリの「白鳥の湖」を見に行きましたが、久しぶりに素敵な舞台に接して天にも昇る気持ちです(?)。詳細は僕のブログに書いてますので是非ご覧下さい。

投稿: Shamshyraq | 2007年7月21日 (土曜日) 23時58分

>>Shamshyraqさん
「期待」と「ピエロ」が一緒の演奏会があれば、こんなにいいことないですね。絶対行きます。

昔、ジェシー・ノーマンが「期待」とプーランクの「電話」を上演するってのがあった気がするのですが・・・急病で中止になったんだかでした。

シェーンベルクといえば昔。「今日から明日まで」とカバレット・ソングを上演するのを観に行きました。これはなんかビミョーでして・・・アメリカのTVホーム・コメディ(「奥様は魔女」みたいな)をシェーンベルクの12音音楽で放送してるみたいな雰囲気でした。

アニシア・・・シビリ。ゲデワニシビリ。どっちもグルジア人。舞台素晴らしかったようでよかったですね。(ごめんなさい、バレエようわからないのでコメント残せず。)

投稿: naoping | 2007年7月22日 (日曜日) 20時40分

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