ミューザ・アルミンク/新日本フィル
フェスタ・サマーミューザ川崎2007
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調
ソル・ガベッタ(チェロ)
クリスティアン・アルミンク指揮/新日本フィルハーモニー管弦楽団
性懲りもなく。
また性懲りもなく行ってしまった、川崎。
決してウチからだって近くないんだけど川崎。
ラーメンが食べたくて。コンサートの前に。で、今日は「えるびす」のとんこつ醤油ラーメン750円。
これはおいしかった。ちょっとしょっぱかったけど。値段だけのことはあったわ。他のラーメンも食べてみたい。
(「えるびす」は他に池袋に2店舗あり、北京にも1店舗あるんだそうな。前に渋谷「一蘭」に中国人?観光客の女の子たちがうれしそうに並んでいたトコを見ると、中国のラーメンと日本のラーメンは違うらしい。ま、違うよな。)
で、肝心のコンサート。
モチロン、目当てはイケメン指揮者アルミンク・・・ではなくて、エルガーのチェロ・コン。これはね、聞き逃すテはないから。
ソル・ガベッタというチェリストは、器楽奏者に激しくウトい私がしるよしもないが、1981年生まれというから、ずいぶん若いな。
若くて金髪でスマートな指揮者とチェリストがステージに登場するととっても映えるものだわね。
で、(アタシは外見には騙されないわよ)演奏がはじまると。
・・・見事に外見に騙されまくった私が客席にいて。
斜め前45度から見るこのチェリスト、この少々すすけたうす水色のドレス、後ろに束ねた長い金髪、面長の顔、自分のパートを弾き終ったあとに指揮者を見るちょっとした微笑みとか、オケだけの部分で無邪気にリズムを取ったりとか。まるで、どこかで見たような。
うーん、私、錯覚しちゃった、ここイギリスかと。ロイヤル・アルバート・ホールかと。指揮してるのバレンボイムかと。・・・でもこのチェリスト、イギリス人じゃなくてアルゼンチン人なんだよね。あわわ。すごい錯覚。
でも、観客の拍手に応える顔を見ると・・・あんまり似てないんだよね。
でも、演奏はアッパレでした。デュ=プレのように魂をつかみとられるような物凄い演奏ではないけれど。かなり引き込まれました。ずっと聴いていたい感じがしました。
で、大拍手に応えてアンコール。バッハでもやんのかと思ったら、怪しい現代音楽のような不思議な奏法を駆使した知らない曲、チェロに合わせて歌っちゃったり。(ロビーで確認したら?ヴァクネス作曲?のチェロのための「本」とかいう曲らしいが、一瞬見ただけだったのでこれで合ってるかわかんない・・・違ってたらごめんなさい。) →コメントを見ましょう
で、休憩なしで2曲目。ベト4。
ベト系はまったくダメなんで、最初ドンヨリした音楽が始まったときは「?こんな曲あったっけ?」などと思ってたが。
運動会徒競走風の早いメロディになったとたん、あ、これかーなんて思って。古典音楽になんて疎いのかしら、私。
で、そのへんからウィーン人のアルミンク君は水を得た魚のようにオケをドライブしてて。やっぱりベートーヴェンは自国もんだから(ま、ベートーヴェンの生まれはドイツだがそのへんは勘弁して)、まるで「函館の女」を歌う北島三郎のような。
で、まー、このへんは私の庭ではない曲だから、演奏についてよりついついアルミンクの指揮ぶりを観察する感じであった。指揮棒を持たないアルミンク。いろんなところを指差したり引っ張ったりでまるでフランス料理のシェフみたい。
上ではフライパンを動かして、中のものをひっくり返したり、次はしゃがんで下のオーブンのスィッチを入れたり、中に鍋を突っ込んだり。まあ、忙しいこと。
塩・コショウしてブランデーを一振りして、最後は鍋に火を入れてフランベして出来上がり!!
てなわけで・・・オーケストラの常任指揮者のことを「シェフ」っていうことがたまにあるけど、なんとなくわかったような気がしました。
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