セーゲルスタム・死の都
コルンゴルト:歌劇「死の都」
トーマス・スンネゴード(パウル)、カタリナ・ダレイマン(マリー、マリエッタ)、アンデルス・ベリストレム(フランク)、他
レイフ・セーゲルスタム(指揮)、
トムトベリャ学校児童合唱団、
スウェーデン王立歌劇場合唱団&管弦楽団
過去記事:コルンゴルト 死の都 ラインスドルフ
まったく、会社でも色々と釈然としないことが多いわ、最近。
でも、ま、とりあえず一人でも平和に生きているから。
都内温泉でゆっくり・・・と思ったら大爆発、とか。
イタトマの前を歩いただけなのに、看板が落ちてきたりとか。
こんな世界的に平和な東京都心で暮らしていても、大事故に巻き込まれたりする。コワイですね。
あの温泉だって、東急本店と近いけれど、くっついてないでよかった。
だって明日、シアター・コクーンへ歌舞伎を見に行くんだもーん(←今年最高のプラチナ・チケットです)。で、もし、もしもだよ。あの温泉施設が東急本店とくっついてたら、我が東京フィルだって被害にあってたかもしんない。(縁起でもない。ごめんなさい)
後楽園のラクーアは大丈夫かしら(温泉は行ったことないけど、一蘭ラーメンを愛する者としてはちと心配。)。
まあ、気が滅入っているときは一番好きなオペラ、コルンゴルトの「死の都」を。この曲をここでご紹介するのは3回目。今日はナクソスのセーゲルスタム盤。
大ワーグナーはおいといてだけど、これより好きなオペラはないなあ。メロディーの美しさもあるけど、オーケストラの音のなんともいえない響きがね。ピアノの音が。天才のなせる技っつーか。コルンゴルトの曲のなかでもダントツ一位に好きだなあ。
(ぜひいつか、新国立劇場でやってもらいたい。演奏会形式でなくオペラで。やってもらいた~~~い!全員日本人キャストだって、今の実力だったらできるかもしれない。)
しかし。
この曲を聴こうと思って、このCDを取り出すことはほとんどナイ。まあ、ほとんどはラインスドルフ盤を聴いていることになる。まあ、色々と理由はある。
セーゲルスタム盤は、歌手に有名どころが少ない、ということと。ライブ録音ということなので細部にカットが多いということ。
が、歌手はそんなに悪くない。(なんたってラインスドルフ盤の歌手が良すぎるのだ。ルネ・コロ、ベンジャミン・ラクソン、ヘルマン・プライと名歌手が揃い過ぎている。廉価盤レーベルのナクソスがここらへんと比べちゃダメだ。)
主役を歌っているスンネゴードはなかなかよいよ。マリエッタ役のダレイマンって歌手も悪くないし。
セーゲルスタムの指揮はややゆったりめで、細部のピアノとかが聞き取れるし、ヨイです。指揮のクオリティは高い。録音ももちろんデジタルで新しいし。
とはいえ。
やっぱり初めてこの曲を聴くという前提で、セーゲルスタムかラインスドルフ、どっちか輸入盤を買うなら(ラインスドルフ盤の国内盤がもし入手可能なら絶対に買いである)、圧倒的にラインスドルフ盤をオススメする。
まあ、千円近くの差でセーゲルスタム盤を選ぶのもアリだろう。でも、たった約千円をケチったために絶頂期のコロやプライの歌うあの美しいアリアたちを聴かないなんて。そしてそれでこの曲を語るなんて。それは(嗚呼)もったいない話である。
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コメント
こんにちは。
実はまだ私「死の都」を聴いたことがありません。
以前から気になってはいたのですが。
で、naopiongさんの記事を読んでいたら無性に聴きたくなりまして、
オススメのラインスドルフ盤、タワーでは残念ながら入手不能でしたが
アマゾンではどうやら現役のよう。
・・・思い切ってポチッとやってしまいました。
対訳つきとはいえ今どき2枚組みで4200円はちょっと高いけど・・・。
でも楽しみです。
naopiongさんが「これより好きなオペラはないなあ」とおっしゃる
「死の都」、聴いてみまーす!
投稿: 木曽のあばら屋 | 2007年6月23日 (土曜日) 22時46分
>>木曽さん
コメントありがとうござ・・・いやはや、これは責任重大でございますなあ。←汗
そういえば。
以前、このラインスドルフ盤の国内盤CDが何年か前発売された年のレコ芸のリーダースチョイスかなんかで、その年の新録音盤を抑えてオペラ部門1位だったのを立ち読みかなんかで知って、すごーく嬉しかったのを覚えています。
お聴きになりましたら、ぜひ感想をお聞かせいただきたいです。(苦情だったらどうしようかな・・・)
投稿: naoping | 2007年6月23日 (土曜日) 23時34分
はじめまして。いつも楽しく拝見しております。
さて、「新国立劇場でコルンゴルト」が実現するというニュースを小耳に挟んだのでお知らせしたく、書き込ませていただいております。
2013/2014シーズン、新制作2演目は
ヴェルディ『リゴレット』とコルンゴルト『死の都』
http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/30000337.html
ちょっと先の話になりますがとても楽しみです。
投稿: adriana | 2012年11月12日 (月曜日) 02時08分
>>adrianaさん
はじめまして!
ご報告ありがとうございます。
ついに日本で「死の都」が舞台で観れる、という
事ですね。昔、演奏会形式では聴いたのですが、舞台で観れるなんて
まさに夢のようです。しかもパウルはDVDでお馴染みのトルステン・
ケール(ケルル)なのですね。
とりあえず、再来年の3月まで元気に生きて行こう、頑張ろう!
という目標ができて良かったです。本当に楽しみですね。
投稿: naoping | 2012年11月12日 (月曜日) 21時36分