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2007年6月23日 (土曜日)

マルシュナー/ハンス・ハイリング

Pa0_0133 ハインリヒ・マルシュナー:歌劇「ハンス・ハイリング」
アレクサンダー・ヴェリッチュ(ハンス・ハイリング)、ヘレーネ・ヴェルト(地霊の女王)、マルゴット・ギヨーム(アンナ)、カール・フリードリッヒ(コンラート)、レス・フィッシャー(ゲルトルート)、グスタフ・ナイトリンガー(シュテファン)
ヴィルヘルム・シュヒター指揮/NDR交響楽団&合唱団

Marschner: Hans Heiling ←購入はこちらから。

隠れたる作曲家の珍しいオペラを発掘(?)してわたくしの勝手な判断でその価値を問うという、人気の(?)シリーズもずいぶんな量となりました。

しかし、まだまだあんだよね~、気になるのが。もー、「ちょっとR・シュトラウス風」とか「ワーグナーの影響を受けている作風」とか紹介されちゃうと、もう俄然聞いてみたくなってしまう。

いかん。こんなことでは、破産してしまうだよCD大人買いは。

Pa0_0134 大人買いといえば。昨日は歌舞伎に行った友達と(わざわざ有給とって)池袋のナンジャタウンに出かけた。

「餃子スタジアム」というものが何年か前にできていて、それが目当てのはずだったのが。

有名な餃子のお店が10ほど出店している(はず)。
餃子は何種類か食べたが、どれも何故か中途半端に冷めており。平日でガラガラだったのに、作りおきをしていたのだろうか。(有名な宇都宮の「みんみん」までそんなである。これはさすがにちょっと冷めても美味しかったが)

常日頃、おとりよせの餃子を自分でうま~く焼いて食べたり、三田の「大連」の餃子のアツアツを、はふはふ言いながら食べている私にとっては、「は、冗談でしょ」という感じ。

Pa0_0136 そんなこんなでも楽しかったのは9月2日まで開催されている「プリン博覧会」(全国から200種類ということだが、そんなにはなかったような。でもプリン好きには鼻血)と、常時開催の「カップアイス博物館」(全国から300種類並ぶ様は壮観)であり。ここぞ大人買いぶりを発揮、カップアイスを1個、プリンを2個いっぺんに食べる(アイスとプリンを一口ずつ交互に食べるという荒業も)という、至福の時。子供だったら「おなかを壊すから、どれか一個にしなさい!」といわれる所だが。

どれも美味しかったけど、この「キャラメルカスタードプリン」が美味しかったなあ。通販もしている。
Pa0_0137

富山 菓子工房フェルヴェール キャラメルカスタードプリン 


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さて、この「ハンス・ハイリング」。ドイツでは一昔前は結構上演されていたもののようである。マルシュナー(1795~1861)の他のオペラ「吸血鬼」とともに結構CDは発売している(安易に入手しやすいとは限らないが)。「ハンス・ハイリング」は映像も市販されていて結構キャストが良かったりするので、見てみたい。物語が物語なだけにかなり怪しそうな舞台美術が期待できる。

他にプライが歌ったカイルベルト盤もある。


<あらすじ>
地底に住む地霊の女王の息子ハンス・ハイリングは田舎娘アンナに恋をし、人間の姿をして人間の世界に住むために母の反対を押し切って、魔法の書を携えて地底を去る。

しかし、アンナの懇願に従って魔法の書を火中に投じたので、彼は地霊たちを支配する力を失ってしまう。そして彼の素性を知ったアンナが、かねてから彼女を愛していた狩人のコンラートのほうに気持ちが傾くのを見たハンスは、コンラートを短剣で傷つけたまま逃走する。

人間に振られてしまった彼は地底の世界に帰ろうとするが、地霊たちはもはや彼のいうことはきかなくなる。コンラートとアンナが結婚式をあげるところへ、ハンスは復讐をしようとするが、そこへ出現した母親から、全てを許すから忘れて地底に戻ってきなさいと命令。ハンスも今後はいっさい人間の目には見られないだろうと誓いながら、母とともに暗黒の国へ帰っていく。

めでたしめでたし・・・かな?なんだか、内容はRPGみてえな感じだなあ。「そこでハンスはまほうのしょをもやした!」「ハンスはまほうのちからをうしなった!」みたいな(←あまりよくわかんないが)。

曲は、やっぱりウェーバー系というか、ドイツの森の怪しげな物語系である。メルヘンというよりはメルヒェンという感じである。やや一本調子な気もするが、ところどころのアリアっぽいところは結構手を止めて聞き入ってしまう感じ。

指揮者は、あのシュヒターである。といっても年代的に私は演奏は全然知らないが、1959年から62年までN響の常任指揮者だった人である。ほとんど正規録音が残ってないということだが、最近になってWALHALLレーベルなどから興味深い録音が沢山出ているようである。(ワーグナーが多いが、ドイツ語トスカとか、ドイツ語・オネーギンとか、ドイツ・語ドノフとかヘンテコなものも←マルタ・メードルのマリーナ。)

キャストは、あのグスタフ・ナイトリンガー以外全然知らない歌手である。でもどの歌手もなかなか聞かせる。とくにアンナ役の歌手はなかなかチャーミングな歌声である。1950年代はきっと、国際的に知られてなくてもいい歌手が地方にはいたんだろうなあ。

ナイトリンガーは地底人の役ではなく人間のチョイ役で(多分村人Aや新郎の友人代表みたいな感じなんだろう。)歌うとこは少ないがやっぱり立派な歌唱。

えーと、(忘れてました)このCDの音はですね、例によってラジオ放送用な感じで、1950年のそれなりの音で聴くことができます。

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そのあとダイエットしてるから大丈夫。
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コメント

こんにちは。
ギョウザのほうに反応です。
私もギョウザ好きで、ネットで取り寄せます。
最近のお気に入りは宮崎の「丸岡」のギョウザですが、
naopiongさんのオススメは何処ですか。
レパートリーを広げたいなと思いまして。。。

投稿: 木曽のあばら屋 | 2007年6月23日 (土曜日) 23時29分

>>木曽さん
木曽さんも餃子好きですね!でも私、あまりおとりよせ餃子は詳しくなくて・・・。以前このblogに広告載せていた餃子工房Ronのおためし餃子セット2千円送料無料はとってもジューシーで美味しかったしお得でした。普通に焼いても「羽根つき餃子」になるし。(今はそこは広告期間終わってるので、宣伝しても私は何の得にもならないのですが。)
http://www.ron-gyouza.jp/

丸岡は見るからにおいしそうですね。今度注文してみます。ネット通販の餃子がおいしい(そして売れている)理由は、スーパーなどで陳列する餃子は冷凍前に蒸すなど加熱しなければならないのですが、通販ならば生のまま急速冷凍して消費者に直接送るだけだから、と前に経済誌で読んだことがあります。

投稿: naoping | 2007年6月24日 (日曜日) 07時23分

以前naopingさんがチラッと記事にされたことのある、マルシュナーの「聖堂騎士とユダヤ女」(このCDではテンプル騎士団とユダヤ女)全曲盤がついにリリースされたようです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3815238

クルト・テナー指揮
RAVAG(ウィーンにおけるソビエト管轄の放送局)大管弦楽団・合唱団
フリッツ・シュピールバウアー/ヴァルター・ハインリヒ他
1951年9月18/19日録音(モノラル)
世界初ですかね。
シューマンの交響的練習曲のフィナーレ関連で私がどうしても聴きたかったオペラだけに早速購入します。
どんなものか楽しみです。
よろしければどうぞ。


投稿: カルちゃん大好き | 2010年6月 1日 (火曜日) 16時39分

>>カルちゃん大好きさん
こりゃまたマニアックな所突いてきましたね。「ユダヤなんちゃら」の初めての全曲盤というほうが何か意外でしたが。それにしてもすべてにおいて(演奏団体も歌手もレーベルも)あまりにマニアック過ぎて、「うあああどうしよう・・・」という感じなのですが、意外とCDの値段は安いのですね。この頃(どの頃?)の放送用録音って意外とモノラルでもなかなか音は良かったりしますね。意外と名演かもです(知りませんけど)。

投稿: naoping | 2010年6月 2日 (水曜日) 22時03分

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