« セーゲルスタム・死の都 | トップページ | マルシュナー/ハンス・ハイリング »

2007年6月22日 (金曜日)

コクーン歌舞伎・三人吉三

Pa0_0131 コクーン歌舞伎・三人吉三(6月21日シアター・コクーン)
中村勘三郎(和尚吉三)、中村橋之助(お坊吉三)、中村福助(お嬢吉三)、中村勘太郎(十三郎)、中村七之助(おとせ)、笹野高史(伝吉)


(←ポスター写真、切れちゃって「二人」になってしまったすいません。)

いやー、行ってきたわ。すごく面白かった。さすが券が取りにくかっただけのことはあった。券はいったいどこに回ってしまったんだろう?というくらい。mixiの勘三郎さんコミュでも券取れなかった~という嘆きの声がかなり寄せられた。

当日券は毎日出ているようなのだが。これも並ぶのタイヘン。多少はキャンセル分が出るようだが・・・。3時間半の長丁場を立ち見する方もいて。大変だなこりゃ。その価値はあるが。

で、まー。歌舞伎なんだけどこれは。そもそも。
私のようなワーグナー好きにはオドロキの内容。結構こういうのって「こじつけじゃね?」と思うことが多いんだけども。

すごーく「ニーベルングの指環」に似ている。
どこらへんか?というと。

・金(百両)と天下の名剣(庚申丸)を巡る、因果応報、人間の欲望の物語であるということ。全ては「金」を巡って人が殺されたりするので、このお金には呪いがかかっているのでは?とまで思う。

・血のつながりのない人間が、自分たちの腕をちょっと傷つけて血を杯に入れて兄弟の契りを交わすシーンがあること。(しかし、「リング」ではそんな契りなんて破られてしまうが、さすが日本は義理人情の国?、本当の兄弟より義兄弟のほうが大事だったらしい。)

生き別れた双子の男女の兄妹が偶然出会い、恋に落ちる。(「リング」ではそこらへんはまーまー寛容で、子供まで産んだりするが、日本ではかなりテキビシイ。兄妹の契りは畜生道とか言って二人の実の兄に殺され、首まで切られてしまう。うう~事情はあったにせよ、そこまでしないでも~~~)

この生き別れた双子は七之助さんと勘太郎さんが演じ、実際兄弟なのでやっぱりとても現実味がある。

<面白かった点>
・本当の犬が舞台を横切る。ハチ公みたいなカワイイ白い犬で、2回ほど登場するが、毎日やっていてたまに幕の内弁当の匂いにつられて客席に入ってしまったりしないのだろうか。カーテンコールでは調教師?に抱えられて出てきたが、イヤだったらしく、もがいてすぐに舞台横に逃げて行った。

・はじめのほうに出てくる、勘三郎さん演じる金貸し屋の太郎エ門(肉襦袢を着ているので最初わかり辛い)と片岡亀蔵さん演じる研師久兵衛の掛け合いが結構笑えた。特に亀蔵さんがノリノリで、「若大将」の歌を披露したりする。おもしれ~。

・勘三郎さん演じる太郎エ門が、お金百両を受け取ると「ちゃんと申告しますから~」と一言(場内爆笑)。たまたま、客席には落語家の林家○蔵さん(と多分、娘さん?)がいらしており、余計爆笑。

・客席の前のほうは座布団席(非常に手狭なので人が間を通るすきまなどない)なんだけど、普通にわざわざ役者さんが間を縫って登場したりする。通路があるのになあ。

・最終場面、びっくりするくらいの大雪が降ってくる。前のほうの人は今回は舞台から飛んでくる泥や水には悩まされることはないが、紙吹雪まみれになることうけあい。いいなあ、私もまみれたい。(私は2階席中央前から2番目でかなりよい席だったが、紙吹雪はぜんぜんこねー)

毎日公演があり、一日2回もある日があるのに、あの大量の紙はいちいち掃除するのタイヘンそうですな。

・椎名林檎の曲をバックにカーテンコール中、殺陣の人々とともに勘太郎さんを中心に、腕をぐるぐる回して踊りだす。アレ?来日中のアノ人のエクササイズ?練習したんだねえ。

・・・とにかく、面白かった。客席は本当に老若男女ノリノリ。来年もコクーン歌舞伎はやるんだろうけど、このぶんじゃもっと座席争奪戦になるの違いない。因みに去年は客席にりえちゃん、浜ちゃん夫妻、フジテレビ女子アナ一団など、華やかなものだったが、昨日は多少地味な感じ。○蔵さんたちの隣あたりに佐藤○作さん夫妻。(一緒に行った友人が大変芸能人に目ざといんだけれども・・・)


とにかくも。
東京は、今や世界でも有数の舞台芸術が元気な都市! (だよね?)
東京に生まれたことを誇りに思う一夜でした!





----

場内のお弁当はイマイチ豪華さに欠けるので、事前にデパ地下でお弁当を買うことをオススメしますだ(私はそうしました)。
人気blogランキングへ

ビリーズブートキャンプ

|

« セーゲルスタム・死の都 | トップページ | マルシュナー/ハンス・ハイリング »

コメント

はじめまして。
MinMinと申します。
私も6月22日のコクーン歌舞伎を見ました。
本当に、こういった素敵な舞台を見る事が出来る東京に居る事が
とても嬉しかったので、思わずコメントさせていただきました。

クライマックスのシーンは本当に圧巻でした。
雪の中に舞う赤や青の着物もとても素敵でしたね。
犬も可愛かったし♪大満足の一晩でした。

(突然コメントを書かせて頂きましたが、ご迷惑だったら削除
してくださいね。)

投稿: MinMin | 2007年6月22日 (金曜日) 16時18分

>>MinMinさん
こんにちは、コメントありがとうございます!
同じ公演を観てらしたラッキーな方だったってことですね。本当に素晴らしい、楽しい、笑えて泣ける公演だったと思います。若い人も楽しめて、おじいちゃんおばあちゃんたちも若い頃に戻ったみたいにノリノリで体を動かしながら観ていたのがとても印象的でした。魔法にかかったみたいな3時間半でした。

投稿: naoping | 2007年6月22日 (金曜日) 17時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/108585/6872180

この記事へのトラックバック一覧です: コクーン歌舞伎・三人吉三:

» コクーン歌舞伎を見てきました♪  [MinMin日和♪]
実家のママさんと6月21日のコクーン歌舞伎に行ってきました。 普通の歌舞伎は子供の頃から頻繁に連れて行かれて色々見てきましたが、 コクーン歌舞伎は初体験。 チケットが常に取れない状態だったり、評判が物凄く良かったりだったので、 とっても期待して観劇に望んだのですが、予想以上に素晴らしい。 こんなにも斬新な演出の作品にめぐり合うのは初めてです! もう、鳥肌モノ♪大感激でした。 今回上演されているのは『三人吉三』という演目。 結構長丁場で3時間以上の上演時間を休憩時間を挟んで3部構成という形です。... [続きを読む]

受信: 2007年6月22日 (金曜日) 16時11分

« セーゲルスタム・死の都 | トップページ | マルシュナー/ハンス・ハイリング »