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2007年6月 2日 (土曜日)

ミトロプーロス・ワルキューレ

480 ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
マリアーネ・シェヒ(ジークリンデ)、ラモン・ヴィナイ(ジークムント)、クルト・ベーメ(フンディング)、マーガレット・ハーショウ(ブリュンヒルデ)、オットー・エーデルマン(ヴォータン)、ブランシュ・シーボム(フリッカ)その他
ディミトリ・ミトロプーロス指揮/メトロポリタン歌劇場管弦楽団






いやー、イヤというほどのワルキューレ攻撃。どんだけワルキューレ聴いたら気が済むのかってくらい。

実際のところ、買おうと思ってたのはクナ盤だった。ニルソンがジークリンデ、ヴァルナイがブリュンヒルデのね。しかし、ちょっと高かった。で、となりにあったのがミトプー盤。1449円て。もうなんだかもってけドロボー状態で。買いましょう買いましょう。ヴィナイがジークムントだしね。

・・・それにしても。最近休日ヒマだわ。いや、これは自発的に人を部屋に呼ぶしかないわ。せっかくお部屋も片付けたことだし。久しぶりに腕をふるって誕生パーティーでもしようかな。

それにしても。
どんだけ~、ローゲが常駐してるんだ、ウチのマンション。誰も恐れて火を飛び越えることができない。ここ男子禁制ではないはずなんだけど。(洗濯干し場が共同なため、ニョニンしか住めないんだけど)

NHK受信料を自動引き落としにしてから、突然の訪問客に怯えることもなくなったが、あまりに人、来なさすぎ。女友達でさえも、ま、呼ばなきゃ来ないが。

しかし。
ある日突然「水を、水を!」(Ein Quell! Ein Quell! )と殿方が来るかもしんね。ジークムントみたいに疲れ果てて。

・・・。
そーいえば、去年だか一昨年だか。夕方、夕飯を作っていた私の部屋に「水を一杯ください」と突然若い殿方がきたっけ。

彼は、作業着を着ていた(ガラス越しに見て)。
「水質調査の者ですが。このへんで、水が臭いという苦情がありまして、回って調査しています。コップに水を一杯汲んでいただけませんか?」と。

私は一人暮らし歴短いのでちょっとナーバスになっていた。「あ、いえ・・・いいです。別に臭くないし。いらないです。」と断った。少ししつこかったけど、コワイし玄関も開けなかったので顔も見なかった。その人はあきらめて帰った。

それから何事もなく、その日の夜11時半くらいにお風呂に入っていた。そうしたら、隣の女の子の部屋がピンポーンと鳴った。

「すいませんが、水質調査の者ですが・・・」

えええ~~~??いや、この時間はナイでしょ。この人オカシイって。隣の女の子、しつこく「水を!水を!ウォーター!」と迫る男を必死で追い返して、あわてて大家さんに報告。大家さんは私の部屋にもきて、「警察の人がくるので何か聞かれたら答えてちょうだい。」と。

その後、夜12時過ぎに警察官がやってきた。取調べかよ!ホント、あの日は怖かったナア。あれから犯人捕まったんだか。

さて、ミトプー。先日、 「神々の黄昏」第3幕なんて珍しいものをご紹介いたしたが、「ワルキューレ」もかなり突っ込みどころ満載な演奏。いや、冒頭からやたらめったら早いって。(ワルキューレ聴いたことないけど)グッドールの演奏とか対極かも。全体的に「そ、そんな急がなくても」と思う。

ジークムント役のラモン・ヴィナイ。重ーい声のジークムント。ジェームズ・キング様に次ぐ、好きなジークムントである。このCDの歌唱は、あのテスタメント・カイルベルト盤よりも元気がよい。ジークムントというよりは、なんとなくオテロとか、サムソンとかそんな感じ。重量挙げの選手みたいに筋肉隆々っぽい感じの歌唱。とっても強そうだ。敵をバッタバッタとなぎ倒しそう。

ジークリンデのシェヒもブリュンヒルデ役のハーショウもどちらも声楽的に優れていて、ワグネリアン・ソプラノというよりは女性的な感じだが、この2人の声はやや似ているので同じように聴こえるのが惜しい。

ヴォータン役のエーデルマン。名歌手だがヴォータン的な神々しさにはやや欠ける。ブリュンヒルデを「ぶりゅんぬひるで」と発音しているのも、なんだか気になる。三波春夫っぽい。

メトでのライブということで、観客はなんともメリケン人。歌手が登場するたびに拍手~は時代を感じるなあ。しかし、2度目にブリュンヒルデが出てきたとこでもいちいち拍手ってのはどうかと。それと、曲が終わるの待てないで拍手するのもどうかと。

ライブらしく、演奏のミスとかもあって面白い。ブリュンヒルデが歌いだしを間違えたり、3幕でブリュンヒルデのジークリンデおめでた宣言のあとのオケは何故かひっちゃかめっちゃかになる。こんなにヒドイのも珍しい。ヴォータンも最後の名シーンでちょっと声がひっかかっちゃったり。

最後にボーナス・トラックと称し(このボーナスが本当のボーナスくらい有難かった経験はあまりない)、ヴォータンをヘルマン・ウーデに代えた公演の第2幕のはじめのほうを収録している。しかし、ワルキューレ中とっても退屈なフリッカとヴォータンの場面をえんえんとまた聴くのはどうかと。他の部分はなかったのかしらん。

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コメント

この記事見て思い出しました。
カイルベルトのリング聴くのをワルキューレで止まってました。
明日は家族サービスで、月曜日はクリニックの通院なので、なかなかまとまった時間が取れないです。。
ジークフリート、はやく聴きたい。
オペラ聴くのも時間がかかりますね。

投稿: ピースうさぎ | 2007年6月 2日 (土曜日) 23時15分

>>ピースうさぎさん
こんにちは。一回聴くのが止まってしまうと、なかなか前に進めないものですね。ジークフリートはリングの中ではなかなか手ごわいと思いますが、実はカイルベルトのリングではジークフリートが一番出来がよいと私は思います。

投稿: naoping | 2007年6月 3日 (日曜日) 10時51分

こんちは。ミトプー・ワルキューレ、音はいかがですか?
ヴィナイの重量級ジークムント、いいですね。私もすきです。
この人も、トリスタン、オテロと、悲劇のヒーローが似合いますね。
バリトンになってイャーゴまで歌っちゃったのもすごい。
メリケン拍手は時代とはいえ、勘弁ですな。

「水を求める男」は恐ろしい話です。そんな手口をよく考えつくもんです・・・。気を付けて下さいよ。

投稿: yokochan | 2007年6月 3日 (日曜日) 16時47分

>>yokochanさん
こんにちは!そうそう、音のことを書き忘れてました。1957年のライブ盤でもちろんモノラルですが、聴き辛くはありません。まあ、年代相応な音です。今回、テスタメント盤とクラウス盤とちょっと聞き比べて、ミトプー盤のヴィナイが一番元気な感じです。他の歌手も悪くありません。なかなか楽しい?演奏です。HMVのHPではもう在庫なしでした。渋谷塔では何組かありましたけども限定盤です。

ま、今住んでいる所でコワかったことはこのミズヲクダサイ事件とトイレの鍵が誰も入ってないのにかかってしまったことくらいです。(←必死で自分でこじあけた)

投稿: naoping | 2007年6月 3日 (日曜日) 18時01分

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