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2007年5月14日 (月曜日)

ベーム・ヴォツェック

Pa0_0105ベルク:歌劇「ヴォツェック」
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ヴォツェック)、フリッツ・ヴンダーリヒ(アンドレス)、ゲルハルト・シュトルツェ(大尉)、イヴリン・リアー(マリー)他
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団、シェーネベルク少年合唱団、カール・ベーム指揮/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
(1965年)


昨日は。浦和美園まで行って浦和レッズの試合を見ました。相手はガンバ大阪。

Pa0_0106 これだけ一面赤い人ばっかりだと、普通の服を着ているほうが目立って恥ずかしい。ということで、私たちは前回小野選手のユニフォームTシャツをイオンのショップで買いました。

が。

私は行くまで気が付かなかった。小野の背番号は今や変わっていました。18番から8番へ。「1」をマジックで塗って消そうかしらん。

が、他に着ている人も沢山いたので、気にしないで着ることに。

三都主がよりによってザルツブルグなんて行ってしまって(今頃モーツァルテウムで音楽の勉強をしているはずである ・・・うそ)、なんだか全体的にスピード感が前よりないような。ワシントン選手ばっかり活躍しているような気がするが・・・はて。

そんな試合もそっちのけで、私たちは食べてばっかりいた。駅からスタジアムの道々、ずいぶん沢山の屋台が並んでいる。「あれも・・・これも・・・」と言っているまに、ジャンボたこやき、焼きそば、揚げたてカレーパン、揚げたて鶏のから揚げ・・・とあれよあれよと買い込み、むしゃむしゃ。スタジアムの中でものを食べてる人なんかほとんどいない。みんな応援に一生懸命さ。

結局引き分けで終わり。観客の皆様はいっせいに「イオン」へ向かう(ここしかないので)。ということで巨大お買い物シティ「イオン」はキャパシティを遥かに超え、私たちは飲み屋にありつけず。

しょうがないので帰り道の後楽園で下車して蕎麦屋でビールを飲む。帰り道、野球観戦の帰りの集団を見て、
「・・・今度、野球にしようよ。巨人戦とか。」
「う~ん、いいねえ~野球も。」
ま、私達は食べて騒げればなんでもいいのである。

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さて、またもや「ヴォツェック」。
私はいったいいくつのヴォツェックを持っているのであろう。まだblogに書いてないのもある。なんたってヴォツェックは作品が短いのがよい。そして短いながらなんとなく凄い充実感を味わえるので、オトク感がある。

このカール・ベーム盤の演奏はすでに古典中の古典。ベルクを聴きつつも、なんだか「フィデリオ」とか聴いているような落ち着いた気分にさせられる。こないだケーゲルのを聴いたばかりだけど、印象がまるで違うのである。

生真面目な印象のフィッシャー=ディースカウも、この録音の中ではしっくりはまっていて、なんだか古典音楽っぽい。

F=Dといえば。またしても、三浦先生の本のことで申し訳ないが(だって面白いんだもん)、F=Dと指揮者クレンペラーとの確執について書かれていた。色々なエピソードは既に有名であるけれど、本当にクレンペラーは面白い。多くの歌手に慕われたベームとはえらい違いである。

フィッシャー=ディースカウが指揮者としてデビューしようとしたころ、たまたまクレンペラーと顔を合わせた。
「ドクター・クレンペラー」と指揮者志向のバリトン歌手は呼びかけた。「来週、私がシューベルトの交響曲第9番をふるコンサートにご出席の栄をいただけませんでしょうか?」
「ゆけそうもないね」とクレンペラーは答えた。「ショルティの<冬の旅>にゆく約束をしちゃったのでねえ」 
(「演奏家ショートショート」三浦淳史著/「いじわるじいさんクレンペラー」より)

・・・ベームのこのCDに話を戻すと。なによりキャストが大変素晴らしい。私のアイドル、ゲルハルト・シュトルツェが大尉。も~、いいねえ。狂った感じがとてもよい。そしてなんともチャーミングだ。シュトルツェ、何やっても最高。
美声のヴンダーリッヒもなんとも豪華なキャスティング。リアーも情の深い場末の女を熱演。最後の少年合唱があんまり上手でないのが(たまたま)この曲を合っていてリアル感を増している。

このCDセット、後半なんと「ルル」も入っている(3幕はまだ発明されてなかったので2幕まで)。3枚組で、ベルクのオペラを2曲聴けてしまうのでなんとも便利な一組である・・・が、現在は2曲ともグラモフォンの「アルバン・ベルク全集」って10枚組に入っているのみであると思う。たった14400円で(出版されている)ベルクの全作品が手に入ってしまうなんて、いい時代ね!と思うべきなのか、単にベルクが遅筆で作品が少ないだけなのか・・・私にはわからない。


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サッカーとベルクは勿論一見何の関係もないですが、本当にないです。
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コメント

こんばんは。おう~、ヴォツェック攻撃、すさまじいですな。
ベームはベルクの古典ですね。
ジャケット写真の五部刈りFDと、疲れた表情のリアーがやたら印象的でした。ルルもこのコンビの傑作ですな。そのオリジナルジャケットも淫靡で。

カルロスの音源がもしかしたらEMIにあるという昔からの噂です。
ドレスデンにテオ・アダムの組み合わせで録音されたらしいとか・・・・。

投稿: yokochan | 2007年5月15日 (火曜日) 22時47分

>>yokochanさん
まだまだ続く、ヴォツェック攻撃であります。
そうそう、ベームのヴォツェックもルルも、もっと素敵なジャケットでしたね、ミッドセンチュリーな感じの。なんでこんなイロケも素っ気もないジャケットになってしまうのでしょう?

エーリッヒ→カルロスと2代続く(歌舞伎十八番っぽく)ヴォツェックはもしあったら貴重ですね。ううう聴いてみたいですぅ。

投稿: naoping | 2007年5月16日 (水曜日) 20時47分

最近疲れが取れないです・・・とか言いながら落ち着いたときには「月に憑かれたピエロ」や「期待」ばかり聴いています^^;

しかしホントに何種類「ヴォツェック」のCD持ってますか???ここまで「ヴォツェック」で語る事が出来る人も少ないかも・・・僕も高校の頃にかなり「ヴォツェック」にはまってましたけど^^;

エーリヒ→カルロスと受け継がれる「ヴォツェック」ですか・・・しかしクライバーってかなりお蔵入りになった録音多いですよね?僕が高校の頃にはウィーン・フィルとのR・シュトラウスの「英雄の生涯」のLDが出るか出ないかかなり話題になったけど・・・

投稿: Shamshyraq | 2007年5月16日 (水曜日) 21時00分

>>Shamshyraqさん
お疲れのご様子・・・しかし「ピエロ」や「期待」では余計疲れがぶり返しそうですな。

「ヴォツェック」、あと2つもってるはずです・・・あとはドホナーニのを買おうかなどうしようかなと思っています。
そうそう、C・クライバー&VPOの「英雄の生涯」のライブ。ラジオで放送したのをテープに取っていて、後生大事に聴いていましたっけ。アレ、発売されたんだかなんだか・・・。懐かしいです。

投稿: naoping | 2007年5月16日 (水曜日) 23時19分

はじめまして。
カルロスのヴォツェックは、シュットゥットガルトでの「三章」の海賊録音があります。廃盤になったGM盤の「エレクトラ」に組まれています。音質もステレオで悪くないです。演奏はもちろんよくて、気持ちのこもった演奏を聴かせてくれます。

ベームのヴォツェック。自分も愛聴しています。メカニックでどこか錆び付いたようなオケの音色が物語の背景によくあっていると思います。DFDも巧いし、ヴンダーリッヒの高音もリアーのアンニュイさも素晴らしい。50年後も聴かれるであろう名盤です。

投稿: Ervin | 2007年9月 1日 (土曜日) 07時51分

>>Ervinさん
はじめまして!コメントありがとうございます。
(HPちらっと拝見させて頂きました。こ、これは凄い・・・後ほどゆっくり。)
お、おお。カルロスのヴォツェック(の一部)の録音をお持ちなんですね! 廃盤ですか・・・聴いてみたいです。

ヴォツェック、どんだけ好きなんだかってくらい全曲盤ありますが、ベームは古典的な名盤ですね。

投稿: naoping | 2007年9月 1日 (土曜日) 12時57分

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