« ざわざわ下北沢 | トップページ | カイルベルト・影の無い女 »

2007年5月 4日 (金曜日)

こうもり・コルンゴルト編曲版

17298399_129 J・シュトラウス:喜歌劇「こうもり」
(コルンゴルト編曲版日本初演、日本語訳詞上演)
ガレリア座 ルネこだいら大ホール




行ってきたわ。小平。遠かったわ。電車・途中から見える景色は一面畑だったし。

オペラ上演、コンサートに関して、おおきなものからちいさなものまで(ヤンマーディーゼルか!)、わけ隔てなく見聞きするのがこのあたしのblogのモットー。 (←いつ決めたのだ。)

そうそう、そもそものこの上演を知る馴れ初め?については、昨年7月28日の「ヴィオランタ」の項をご覧いただけると有難い。

今回、日本語訳詞をなさった三浦真弓さん(アメリカ在住)とコンタクトを取ったのがきっかけで、知ることになったこの上演。なんだかすっごい遠回り。さすがインターネット。

ガレリア座って団体(アマチュアであるというのが凄い)の公演に行くのは今回が初めてである。このblogを始めるまで全然知らなかった。どこらへんまでアマチュアの人なのか(少なくともオケ・出演者はアマチュアかな?)あまりよく判らないが。すいません、勉強不足で。

まず、曲について。

(例によって早崎さんのご本によると)この編曲は演出家マックス・ラインハルトの要請によるものらしい。ベルリンの劇場で上演するための編曲を頼まれたのだ。「こうもり」のオリジナルの筋書きに手を加え、より説得力ある話にした。

(・・・ということで、なんだか知らんがとっても長くなっていた。4時間以上かかった、こうもり。)

ラインハルト&コルンゴルトが手を加えた部分と、演出家さん、訳詞家さんのお遊びで付け加えた部分があり。

序曲は、私が思うに原曲と変らないかと。
コルンゴルトが加えた部分、のヒントとしては、コルンゴルトが自身のオペラで多用したピアノが登場すると、コルンゴルトかなと。

例えば(記憶によると。もっと細かい部分色々あった)。
・ロザリンデは原曲だと昔の恋人アルフレードのちょっかいは嬉しさもちょっとあるが大部分迷惑そうだが、この版ではけっこう待ち望んでいたっぽい(今回の台本によるものかどうか不明)。
・アイゼンシュタインがオルロフスキーの舞踏会に向かったあと、女中アデーレがロザリンデに「ダンナ様がいなくなるのだから、このさい一人を満喫して、ドレスなんか脱いじゃって寝巻き姿になったら?」と着替えさせ、気分のよくなったロザリンデにアデーレはめでたく一晩だけお休みをもらえるのである・・・という部分。
・舞踏会の場面で、結構オルロフスキーの召使が大活躍している。コートや帽子を預かる、飲み物を配る、等。

一方、演出家さん等?によるもの。
・オルロフスキー公による第2幕のアリアの最後に、銀の薔薇が登場し、「薔薇の騎士」の音楽が流れオルロフスキーがゾフィ?に銀の薔薇を渡す。
・第3幕、看守のフロッシュが「死の都」のマリエッタの有名なアリア(看守は女性が演じているもんで)を歌う。
・モーツァルトのオペラのアリア?(なんだか忘れた)を歌ったり、牢屋に間違えて入れられたアルフレードがロザリンデの助けを待つときにベートーヴェンの「フィデリオ」のフロレスタンの歌を歌う、など。

・・・といった感じであるが、上演自体はとても楽しかった(長かったけど)。主役の方々はとても芸達者であったと思います。

アデーレ役の君島由美子さんは小柄でチャーミングな容姿が役にぴったり。ロザリンデ役の久保直子さんも気品があってとても芸達者でうまいなあと思いました。オルロフスキー役の原美緒さんは宝塚スターみたいでかっこよかったです。第3幕の主役のフロッシュ役の鹿島千尋さんは長いセリフと演技がアッパレでした。コルンゴルトのあの美しいアリアを思いがけず聴かせてくれて有難う御座います。

アルフレード役の利根川聡さんはお声がとてもよいと思いました。ちょっとダンディ坂野入ってたです。アイゼンシュタイン役の佐藤尚之さん、フランク役の山崎大作さん、ファルケ役の小林靖広さん、みなさん役柄をとても楽しんでいたのが伝わってきました。

終演後すぐ、通路で出演者の方々を間近で見ましたが、みなさんとってもお綺麗でした。とくにアデーレの方はとーっても可愛かったです。

今回、どうも券が残っているか怪しかったので、オケ団員の方から券を売って頂きました。終演後、少しお話をさせていただきましたが、「長かった~」ということをおっしゃっていました。ありがとうございました&本当にお疲れ様でした。

P1000750 さて。
←こんなのもやる、ルネこだいら。
ムーディ勝山がでるのか。柳原加奈子ちゃんも。ちょっと惹かれるな。








----
や、本当にお疲れ様でございました。
人気blogランキングへ

プロデューサー日記:(期間限定だそうです)
http://www.shinjukubunka.or.jp/shinjuku/operette15/producer10.htm

|

« ざわざわ下北沢 | トップページ | カイルベルト・影の無い女 »

コメント

う~ん・・・なんだか盛り付けられるだけ盛り付けろ!って感じの舞台のようでしたね^^; 客席のあちこちから笑い声が上がってませんでした???

>>牢屋に間違えて入れられたアルフレードがロザリンデの助けを待つときにベートーヴェンの「フィデリオ」のフロレスタンの歌を歌う

HAHAHA!!!これは傑作ですね(^o^)

投稿: Shamshyraq | 2007年5月 5日 (土曜日) 16時34分

こんちは。以前拝見した記事でその存在を初めて知ったコルンゴルド編曲。
行かれたのですね。4時間とはまた長丁場ですな。
拝読して、これは舞台以外にはCDとかでは無理だろうな、と思いました。
演出のお遊びが面白そうですね。通のための「こうもり」といった感じ。
日本のオペラ上演も何気にすごいです。

投稿: yokochan | 2007年5月 6日 (日曜日) 14時54分

>>Shamshyraqさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
客席から笑いが?・・・いやいや、喜歌劇だからもっと笑ってほしかったくらい。観客はほとんど出演者のご家族やお友達だと思うから、「アレ?ここは笑っていいの?」という感じでわりとシーンとしてました。しかも、初めて聴く版だから、どこで拍手してよいのか(こうもりをよく知っている私でさえ)なんだか迷ってしまったほどです。

>>yokochanさん
そうなんです、どっちかっつーとツウ向きなの。
多分、コルンゴルトもこうもりも知ってるじゃないとよくわからないです。私の隣の席にいたコルンゴルト・ファンの方は「こうもり初めて聴くから、さっぱり違いがわからない」と横の人とお話されてました。コルンゴルトが付け加えた部分、結構面白かったでした。ウィーン退廃的な感じが倍増してた感じです。こんなに長かったのはセリフがちょっと止まってしまったり舞台進行がスムーズでなかったからかも知れないです。でも、面白かったです。

投稿: naoping | 2007年5月 6日 (日曜日) 18時17分

はじめまして、nakoと申します。
ロザリンデをしておりました。

遠いところ、お越しくださり、どうもありがとうございました。
過分な御言葉を頂戴し、恐縮しております。
どうもありがとうございます。

今回の公演、コルンゴルト版にこだわった公演です。
《ばらの騎士》と《死の都》の挿入曲以外は、
コルンゴルト版をなるべく再現しようとしていました。

それぞれの方に、
にやりとしていただく部分もあったのではないかと…

次回の公演については、まだ未定ですが、
もしご都合がつくようでしたら、
また是非お越しいただけたらと存じます。

本当に、ありがとうございました。

投稿: nako | 2007年5月 6日 (日曜日) 20時27分

>>nakoさん
うわあ、出演者ご本人からコメント頂けるなんてとーっても嬉しいです。ありがとうございます!
ロザリンデ、とっても綺麗でしたよ!あんな素敵なドレスやカツラ、女の子の憧れですよね。とっても羨ましいです。
演技やお歌も堂々としてらして、とっても良かったです~。
長丁場、本当にお疲れ様でした。他のキャストの方にもよろしくお伝えください。ガレリア座、これからも応援して行きたいと思います。

投稿: naoping | 2007年5月 6日 (日曜日) 21時48分

小平に行かれたんですね。
残念ながら、その日は都合が悪く行かれませんでした。
第一回の公演も確か、「こうもり(原曲版?)」だった筈。
あのころは、良くいえば演奏会形式。
実態は、学芸会のノリでしたね(笑)

投稿: 川越名物☆税務と会計のビックリ箱 | 2007年5月 7日 (月曜日) 12時36分

おや、お久しぶりで御座います。
第一回は学芸会?・・・ってことは今や随分発展したってことなんですね。なかなか面白かったでした。

投稿: naoping | 2007年5月 7日 (月曜日) 21時27分

憧れのカツラを2個つけて出演した者です。
ガレリア座「こうもり」にご来場ありがとうございました。

コルンゴルトの編曲について、エピソードを。
今回の練習ピアニスト5名は全員、「こうもり」経験者であり、過去に2回出演している方もいて、思い入れたっぷり。ところが、コルンゴルト版では挿入曲以外でも微妙なアレンジが施されており、初見のピアニストは「ええっ?」と悲鳴をあげることしばしば。
例えばNr.3については、「あんなに美しいメロディーがカットされている。」とつぶやくひとも。Nr.2では印象的な決めのフレーズ「だろ~」がありません。代わりにセリフがありますが、まったくの意味不明。何かのパロディでしょうか。
コルンゴルト版の意外な仕掛けにベテランも右往左往。きっとコルンゴルトも天国から 「してやったり!」 と喜んでいることでしょう。

投稿: ぶりんとごっこ | 2007年5月20日 (日曜日) 23時22分

あ、ブリント博士さんですよね!ようこそいらっしゃいました。出演者の方、二人目の登場です。(まだまだコメント募集中!)
あ、かつらは!2つ被ってたのですね(←当たり前ですね)。蒸れちゃって大変でしたね。ブリント役は早口言葉っぽくて大変な役だなあと思ってたんですが。

>>コルンゴルト版について
「だろ~?」(ドイツ語では"Nicht Wahr?"ですかね)がなかったのですね。うーん、そこまで気が付かなかった(のか記憶がすでに薄いのか)、結構気づかぬカット部分が多かったのですね。もうちょっと私にも色々とお勉強の場が与えられたらよかったなあと思います。今回は本当に一期一会ですから。二度とあの版には出会えないんですもの~。

なにはともあれ、楽しませて頂き、ありがとうございました。

投稿: naoping | 2007年5月21日 (月曜日) 20時14分

また、お伺いしております。

新宿文化センターの
新宿オペレッタ劇場15~オペレッタで夏祭り~の中の
プロデューサー日記 http://www.shinjukubunka.or.jp/shinjuku/operette15/producer10.htm に、
プロデューサー氏のコルンゴルト版「こうもり」の仕掛けについてが書かれています。
種明かしが一杯あります。

(このページ、公演が終わると削除されてしまいますので、
 ご覧いただけるのは、6/20ころまでです。)

投稿: nako | 2007年5月27日 (日曜日) 08時30分

>>nekoさん
こんにちは!再度ご来訪ありがとうございます。

はは~、なるほど。こんな色々な仕掛けがされてたのですね・・・。ほうほう。わからない人はわからないですね。
(・・・えーと、このプロデューサーさん、舞台に出てたあの大きな人かしら、もしかして。)

投稿: naoping | 2007年5月27日 (日曜日) 11時40分

たびたび、
うかがわせていただいております。

そうそう、そうです。
その方です。

訂正ですが、
6/20ころでなくて、
7/20ころまでの掲載のはず…です。m(__)m

投稿: nako | 2007年6月10日 (日曜日) 09時16分

>>nakoさん
ご丁寧に、どうもです。<(_ _)>

投稿: naoping | 2007年6月10日 (日曜日) 22時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/108585/6305261

この記事へのトラックバック一覧です: こうもり・コルンゴルト編曲版:

« ざわざわ下北沢 | トップページ | カイルベルト・影の無い女 »