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2007年4月10日 (火曜日)

カラス・プレートル/トスカ

プッチーニ:歌劇「トスカ」
マリア・カラス(フローリア・トスカ)、カルロ・ベルゴンツィ(マリオ・カヴァラドッシ)、ティート・ゴッビ(スカルピア)、その他
ジョルジュ・プレートル指揮/パリ音楽院管弦楽団・パリ国立歌劇場合唱団




まあ、カラスといったらこれだあね。舞台女優といっていいね。ゴッビもまた、このスカルピアって役の代名詞といっていい。

実は、私の持っているトスカはこれしかない。もう、これで十分っていうか・・・カラスのトスカってデ・サバタの旧盤もあって、おそらくカヴァラドッシがディ・ステファノってところからきっと旧盤のほうがよいのだろう・・・録音を除けば。カラスもきっと若いしね。

でも、ま、私の持っている新しいほうの録音も(密かに効果音とか入っているせいか)なんだか映画みたいでとってもワクワクするし、曲自体を楽しむには不足ないと思う。ゴッビのスカルピアがねー。第一幕の最後の合唱とともにスカルピアが歌う「Va, Tosca!(行け、トスカ!)」はもう、何度聴いてもトリハダものだわね。悪役であるにもかかわらず、めちゃかっこいいと思う。

で、まー。

「トスカ」ってオペラは私は今まで一回しか観にいったことはないのである。随分前だが何年前だろう。ハツダイが始まってかなり新しい頃である。

新国は今と違う体制であった。詳しくは知らないが。

私は在京オケに友人がいるのだが、その人がオケピで出演する演目であった。仲良しの女友達を連れて、お洒落して新国でオペラ観劇。しかもプッチーニ。しかもオケの中に知り合いがいて、幕間にオケ・ピットにいる友人に「やあ。久しぶりだね、元気かい?楽しませてもらってるよ。」なんて言ったりして。(←も、モチロン現実にはそんなエラソーではなく、「こんにちは~、お元気ですか?キュピ」くらいかな。)

くー!あたし、かっこいい。
男に生まれてたら、すっげー女にモテてたかも。

で、その日の公演はどんな感じだったかというと。
本当に素晴らしい舞台だった。舞台装置は。
新国立劇場は、日本では(東京では)随一のオペラ劇場であり。従来の劇場が横長の舞台だったのに対し、外国の歌劇場の舞台なみに奥行きがすごーくある。(そ、そんなこといまさらいうまでもない!)

そんなところを利用して、第一幕の教会のあの「Va,Tosca!」のシーンではヨーロッパの豪華な教会を素晴らしく再現していた。合唱団も沢山出演していてみな金ピカの豪華な衣装を着ていて、「こ、これが日本での舞台とは!!」と心から感嘆したものだ。

が。

申し訳ない。歌手の方は名前は全く覚えていない。

トスカは日本のむかーしから活躍している有名な歌手の方だったと思う(何故か忘れた)。カヴァラドッシは全然知らないイタリア?だかの歌手の方。
ああ、こんなこと書いて申し訳ない。トスカの歌手の方はすごい大ヴェテランの方だったので拍手喝采を浴びていたが。

もうすでに何回も外国の引越し公演も見、ウィーンやロンドンでも歌劇場に赴き。
しかも、在京オケのコンサートや日本人によるオペラ公演に足しげく通い、日本の歌手の方だって欧米の歌手並みに素晴らしい人が沢山いらっしゃるってことを知っている私。一瞬自分の今まで積み重ねた年月までも疑ってしまったこの公演。一生忘れることはでき、まい。

帰り道に、友人にも言えず、心の中で叫んだ。
「もー、勘弁してよ、こんなプリマドンナ。どーゆーつもりなのチケット高いのに。もう新国立はこねー。(泣泣泣)」

(あ、もしかしてアノ公演では!!と思う方も頼むから黙ってて。)

や。それは昔の話です。

現在の新国はそんなことありません。素晴らしい、世界に誇る歌劇場ですよ!!!トーキョー・リングも素晴らしかったしね。(←フォローも忘れない)

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いつかどこかで、書きたかった。
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コメント

こんばんは。
私は逆にサバタの旧盤しか聴いていませんし、「トスカ」という音楽自体、この演奏しか知りません。初めて聴いたのは今年の正月すぎだったでしょうか、あまりのすばらしさにチビってしまったことは言うまでもありません。
カラスもゴッピもいいですが、サバタのオケがとてもいい音を出していました。
ご紹介の新盤を含めて、いろいろ聴き比べたい曲です。

投稿: 吉田 | 2007年4月10日 (火曜日) 23時10分

>>吉田さん
こんばんは!コメントありがとうございます。
この曲で、吉田さんにコメント頂けるとは正直言って思いませんでした(←え)。しかも旧盤のほうをお聴きで。うう、旧盤もすごーく聴いてみたくなってしまいました。しかも、カラスのライヴァル(本人らはどー思っていたか知らないが)だったテバルディ盤もひじょーに気になる。カラスとはまた違う気品がありそーな気がする・・・ってblogを書いていちいちタワレコのHPで現役盤を調べているうちにドツボにハマっていく自分が最近コワイです。

投稿: naoping | 2007年4月11日 (水曜日) 00時10分

こんばんは。トスカ、最近はとんと聴かなくなってしまいましたが、中学のときにはまってボエームとともに、くさるほど聴きました。
そのレコードが今日のnaoingさんのこれです。
世評はサバタの旧盤ですが、やっぱステレオで、第2幕のスカルピアが窓を閉める効果音なんてのが嬉しかったのですよ。
カラスもゴッピも旧盤の方が全盛時でしょうが、生真面目ベルゴンツィが好きなもので、捨てががたい魅力ありますよ。

トスカはいろいろ聴きたくなりますな。
テヴァルディは、スカルピアがロンドンだし、ニルソンは、コレルリにFDだし(マゼール盤)だしで、あれもこれもではまります。

新国のトスカはテレビで見た記憶が・・・・、まぁ今はオペラパレスだし、これから「若過ぎ」さんだし、忘れましょう。

投稿: yokochan | 2007年4月11日 (水曜日) 00時35分

>>yokochanさん
こんばんは!
私にとって「トスカ」が「ボエーム」や「蝶々夫人」ほどハマってないのは、いまだによい実演に恵まれていないというところにあります。まあ、たまたまなんですが。

ニルソンのトスカってのもありましたね。なんだか別のものになりそう・・・。何か遠い昔ベーレンス&ドミンゴのもあったような気がします。

新国のトスカ、テレビでも放映されたのですか・・・。じゃ、この記事を読んで「ああっあのときの素晴らしい名演を観たとは!!!」と思う方ももしかしているかもしれないってことですね!!!

投稿: naoping | 2007年4月11日 (水曜日) 19時59分

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