サントリーホールで遊ぼう!
桜は日本人の心。っつーことで今朝急に思い立って桜見物に出かけましたが。
たまたまサントリーホールは「サントリーホールで遊ぼう!」っていう催しをやってて今日は入館退館自由。いろんな催しものがたくさん。ということで、いつも金を払って(懸賞に当たったのや知らないおじさんに券を貰ったりしたのはのぞき)入っているサントリーホールに今日はタダで何度も出入りすることができました。
入り口には ちょっとメタボ気味のモーツァルトがいました。しかし、ホールに入ってもモーツァルトを何人か見かけました。世界中のネズミーランドで、ミッキーマウスが園内を闊歩しているのは(コンピュータ制御でもしてるのか)ただ一匹と聞きます。が、モーツァルトは何人いてもいいようです。そういえばザルツブルグでは一日十人くらい見ました。
アークヒルズのカラヤン広場には、沢山の出店となんかパフォーマンスをする人がいて人々がごった返しています。サントリーらしくお茶とペプシコーラをタダで恵んでくれていました。
催しものの一つとして、 「ドレミファ・ポン♪」というクイズをやるみたいだったので、てっきりクラシック音楽のイントロクイズでもやるのかと思ってやる気マンマンでいたら、子供向けの超易しい○×クイズでした。は、ばかばかしくてやってらんないわよ、といいつつ、「モーツァルトのファースト・ネームはフリードリッヒである、マルかバツか?」という問題で、司会者の女の子が「残念でした、正解はヴォルフガングです。フリードリッヒはベートーヴェンですね。」といけしゃーしゃーとおっしゃっていたので、ちょっと憤りました。黙ってましたが。
ホール・ガイドツアーってのもやってて、サントリーの色々なところを見物できるんだったのだが、並ぶ根性がなくてやめてしまった。楽屋とか行けるんだったかな、もしかして。
今日は、コンサートももちろんタダです。慶応大学のオケと浅井美紀さんによるオルガンコンサートが催されました。
ホール内はいつものコンサートと違い、乳幼児連れのファミリーが多く、泣き叫ぶ赤子と慌てて会場外に連れ出すお父さんとかが各地で見受けられました。
慶応のオケの曲目は以下の通り。
・こうもり序曲
・弦楽のためのセレナード第2楽章(チャイコフスキー)
・ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲
大好きなマイスタージンガーをやるとなれば、このような劣悪な環境でも是非聴いて帰るしかない。
・・・というわけで、あちこちで子供の「きゃー」とか「ぴー」とか、「ママおなかすいた」などという声がオケの静寂の度に聴こえるというマイスタージンガーの新しい版を堪能いたしました。まるでナチの妨害にもめげず指揮を続けるヴァルターのようだ。
演奏が終わり、催し物の一つとして「指揮をしてみよう」というコーナーがありました。観客の希望者を募って、ベートヴェンの7番の第一楽章の一部分を指揮してもらうのです。結構みなやりたがりさんが多くて、応募者多数の中から(小学生からおじさんまで)6人が選ばれました。
演奏中から一番前の席でずっと指揮のマネをする男がいたのですが、もちろん彼もやるきまんまんで採用になりました。中学生くらいなのかと思ったら21歳でした。このヒト見るからにすげーマニアっぽい。
彼はこの日の指揮者の大河内雅彦さんにデジカメを手渡し「指揮中の自分を撮って」と頼みました。そしてとくに頼みこんで指揮者登場からやらしてもらい、オケを立たせたり座らせたりと堂々たるものであった。万雷の拍手を浴びていました。こんな拍手はチョン・ミョン・フン/東京フィルのマーラー「復活」以来かと。
で、なんだか疲れたのでもー帰ることに。本当は「お父さんのための音楽カフェ」ってのにも興味はあったんだけど、お父さんじゃないし。オヤジに混じって音楽談義する自信はあったが。
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