エルガー・交響曲第1番 バルビローリ
エルガー:交響曲第1番、「コケイン」序曲
サー・ジョン・バルビローリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
英国音楽の多いウチのblogに意外とエルガーが少ない、っていうのは前にどっかに書いたんですが。でも今日はエルガー。なんとしても。
このCDを聴くのはちょっと久しぶり。最初に「コケイン」序曲が入っている。この曲を聴くと、ロンドン旅行に初めて行って、一人で街をブラブラして大変心細かったことを思い出し、胸がきゅうんとなる。大都会ロンドンに初めて降り立った東京のおのぼりさんnaoping。ビッグベンとかウェストミンスター寺院とかを思い出す。大好きな曲である。
そして、本題の交響曲第一番。普通に常日頃ベートーヴェンやブラームスの交響曲を聴いている方は、このエルガーの交響曲も是非聴いておくべきだと思う・・・イギリス音楽なんて、と思わないでね。ドイツ系の傑作シンフォニーと肩を並べてもよいと思う、素晴らしい交響曲である。コンサートで生で聴くことがあまりできないのが残念である。私は生ではたった一回聴いただけである。
この曲を聴くと、私の頭の中には仕立てのよいスーツを着た英国紳士が思い浮かぶ。私がこの曲を一言で言うならば「典雅」。英国の気品が溢れている。
このバルビローリ盤は現在タワレコのHPでは見当たらず(ただ見つけられなかっただけ?)大変残念なことですが、英国紳士(エルガー)と英国紳士(バルビローリ)がタッグを組んだ名演かと。一般的な評判は知りませんが、一つ一つのメロディを噛み締めるように進行してゆくバルビローリの演奏はいつ聴いても涙もの。とくに第3楽章は泣ける。自分の葬式にかけてもらいたい・・・と、これは第2希望(第1希望はベルクのヴァイオリン協奏曲だもん)。
・・・というわけですが、ここで本当の本題。実は、今年はエルガー生誕150周年ということで(今頃気が付いた)、色々それに因んだ演奏会も各地で開かれているようです。
で、エルガーの自作自演を集めたというCDボックス(11枚組)がEMIの国内盤で発売されます。
この国内盤のブックレット解説を執筆なさっていますのが、日本におけるエルガー研究の雄、レコ芸での執筆や「エドワード・エルガー 希望と栄光の国」の著書で知られる、水越健一氏なのですが、(恐れ多くもちょっとばかり知り合いなので宣伝させていただきます。元気ですか~?)ご興味のある方は是非、タワレコのHPを覗いて頂き、ご予約&お求め頂くことをお願いいたします。
ま、少々お高いのでありますが、資料的価値も大ということで、音大、学校関係、図書館などでお買い求め頂くのもよいかなということで。そういった関係の方がこのblogをご覧かどうかはわかりませんが・・・ご興味を持って頂いた方は是非。
エルガー ボックス/エドワード エルガー、ロンドン交響楽団、他
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コメント
おはようございます。出ましたね、エルガー1番!
私も、むちゃくちゃ、いやもう異常なくらい好きですよ。
サー・ジョンのハルレ盤も熱い名演ですよ。
そんでもって、水越様ですね。うらやましい。
追)葬式音楽は、それでもって大量の記事が書けそうですが、私も実はベルクなんです。そしてフィンジとディーリアスにシュトラウス。間違ってもワーグナーはね・・・・。
投稿: yokochan | 2007年4月26日 (木曜日) 09時25分
>>yokochanさん
おはようございます。お待ちしておりました。
ハレ管のは売ってるんですが、持ってないですね。他にシブイ系の指揮者、トムソンとハンドリーも聴くべきですね、持ってないけど。
自分の葬式に流したい音楽(普通、結婚式のほうを考えるんですが・・・)は、アンケートでもやってみようかなあ。(そうそう、因みに水越さんの著書にもそこらへんの記述がありました)
でも、私もやっぱりベルクのコンチェルトで決まり!ですよ。ワーグナーていうと「ジークフリートの葬送」すか。葬式でマニア仲間に爆笑されてしまいそうですね。(←逆にオイシイかも)
投稿: naoping | 2007年4月26日 (木曜日) 10時08分
エルガーもいろいろ持ってるけど、交響曲のCDは友達に貸して以来行方不明という悲惨な状況に・・・僕はプレヴィン指揮によるCDを持ってましたが、本当に素敵な曲で、確かに品良い英国紳士を連想させるに十分だけど、イギリス出身の友達に言わせれば、「そんな紳士はドラマの中にしかいないよ」・・・思いっきり現実に引き戻されましたね(笑)。
>>自分の葬式にかけてもらいたい・・・と、これは第2希望(第1希望はベルクのヴァイオリン協奏曲だもん)。
僕だったらシベリウスの交響曲第4番ですね、出来れば全部かけてほしいけど、無理なら3楽章でもいいかな?けど言われてみたらベルクのヴァイオリン協奏曲もいいかも・・・素敵な曲ですよね、ベルクらしい叙情的な面と激情が上手く調和してて、最後は純粋な祈りという感じで・・・
ベルクの作品だったら、初期の七つの歌やアルテンベルク歌曲集もいいかも・・・シェーンベルクの「グレの歌」の「山鳩の歌」もいいとおもいません??
投稿: Shamshyraq | 2007年4月26日 (木曜日) 20時42分
こんばんは。
エルガーの作品は私の中では年を追ってよく聴くようになりました。
2つの交響曲も最近良く聴きます。
今日、中古屋でショルティの演奏を見かけたんですが、彼のエルガーはどうなんでしょうね。
(結局買わず)
投稿: ピースうさぎ | 2007年4月27日 (金曜日) 17時44分
>>Shamshyraqさん
まいどどうも。
エルガーの交響曲は是非お友達から返還していただきますよう。
ロンドンに2度ほど行きましたが、そういえばエルガーやバルビローリのような品のよい「英国紳士」はお目にかかれませんでした。ゲイばっかりです(←ウソ)。
>>ピースうさぎさん
しばらくです。コメントありがとうございます。
ショルティのエルガーは未聴ですが、ショルティはイギリスに帰化した関係からか、意外とイギリスものはあったんじゃないかなあと記憶します。ウチには「ベルシャザールの饗宴」などのウォルトン(今や希少盤だそうです)があるだけですが。
投稿: naoping | 2007年4月27日 (金曜日) 20時35分