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2007年4月14日 (土曜日)

M・フォン・シリングス/モナ・リザ


マックス・フォン・シリングス:歌劇「モナ・リザ」
インゲ・ボルク(モナ・フィオルダリーザ),マティウ・アーレルスマイヤー(フランチェスコ),ハンス・バイラー(ジョヴァンニ),他
ロベルト・ヘーガー指揮ベルリン市立歌劇場管弦楽団,合唱団
(1953年5月3日)

お待ちかね(ま、待ってない?)。先日購入したマックス・フォン・シリングスの「モナ・リザ」。
このCDの他に珍曲の宝庫CPOからも全曲盤が出ている。(が、例によってどうも惹かれないキャスト)

や、この曲なかなかなのよ。

このWALHALLのCDは、サロメやエレクトラ歌いとして知られるインゲ・ボルク、そして一昔前の名ワーグナー・テノール、ハンス・バイラーとなかなかのよいキャスティングであります。

インゲ・ボルクって歌手はサロメ歌いってことで妖艶なイメージがありますが、女優さん志望だったってことで綺麗な人だったみたいですね。なのでモナ・リザのイメージにぴったりです。ドラマティックにして魅惑的な歌いぶり。

ハンス・バイラーもウィーンやバイロイトで主役を歌ってた人らしく、美声でうっとり聞かせます。
例によって放送用録音とのことで、モノラルですが聴くに耐えないということはありません。

で、このオペラ、何がモナリザなのか。昔っからほんとにナゾであった。どんなオペラなのかも全くわからず。で、長年のギモンがやっと解けた。

マックス・フォン・シリングス(1868 - 1933)はドイツの作曲家・指揮者。1919年から1925年までベルリン国立歌劇場の首席指揮者を務めた。フルトヴェングラーの師としても知られている。(ウィキペディアより)

また、ベルリンに留学してた近衛秀麿に作曲を教えていたということである。ドリームライフから出ている「世紀の指揮者 大音楽会」には貴重な指揮姿が収録されているということである。

<あらすじ>
舞台はフィレンツェ。あるカルト教団の修道院。ここはかつては裕福な真珠商のフランチェスコ・デル・ジョコンドの豪華な邸宅であった。

オペラのプロローグ。ある新婚カッポーがここを見物に来る。なにやら年の差カッポーでずいぶんダンナのほうが年がいってるし、奥さんはダークな表情を隠せない。で、案内者の修道士の青年がこの夫婦に、1492年にここで起こった三角関係の恐ろしい悲劇について語りだす。(因みに、山本モナとは無関係である。)

フランチェスコ・デル・ジョコンドは、ダヴィンチの名画「モナ・リザ」を見て心惹かれ、そのモデルを務めた美女、モナ・フィオルダリーザを後妻として迎えたのだが、彼女が冷たい謎めいた性格であるために理解できず悩んでいた。

その邸宅で華やかな謝肉祭の舞踏会(フィレンツェといえば謝肉祭はドイツ・オペラでは定番である)が催されているところへ、ピンクの真珠を買うことを法王に頼まれたジョヴァンニ・デ・サルヴィアーティが訪ねてくる。ジョヴァンニは実はモナの昔の恋人であった。

やがて他の客がいなくなったあと、ジョヴァンニとモナの間には再び恋の炎が燃え上がり、路上でキス・・・じゃなくて駆け落ちの相談を始める。あらあら不倫スキャンダルね。

ところがそれを知ったフランチェスコは激しく嫉妬し、大きな厳重な金庫にジョヴァンニを押し込んだ上、鍵をかけて川に投げ捨ててしまう。
しかし翌朝、舟の中に落ちていた金庫の鍵をモナはみつけてしまう。そしてモナはフランチェスコを騙して金庫の中に閉じ込めてジョヴァンニと同じく窒息死させる。

エピローグ。さきほどの新婚夫婦の場面。実はこの夫婦と修道士はオペラの主人公の3人の生まれ変わりであったことが示されて、幕。

・・・

どうです、筋書きは面白いでしょ。曲調はなんとなく時代的に予想通りではあるが、甘さを抜いたR・シュトラウスみたいな感じである。序曲から音楽的になかなか優れてる(と思う)し、「んもー、こんな三流のオペラ、全曲聴くなんてムリ~~」なんてこともなく、結構聴けてしまう。

今でもたまにヨーロッパでは上演されるそうであり、生の舞台で見たらきっと面白く見れるのではないだろうか、物語もドラマティックだし。舞台装置も美しいものが期待できそう。モナ・リザが絵から抜け出して登場する、とか凝った演出も想像できるし。

さて、名指揮者シリングス。CDの余白には彼の指揮したこのオペラの録音がちょっと聴ける。1920年代の録音ということだが、復刻がいいのか意外なほど聴き辛くない。ここではシリングスの二番目の夫人のバルバラ・ケンプがモナを歌っている。

何か珍しいオペラが聴きたいなと思う方でしたら、この値段(1,985円)だったら聴いてみてもきっとソンはないと思いまする。

←CPO盤
←大音楽会。トスカニーニもいるよ。

←ボルクのアリア集。

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コメント

こんばんは。なんだか面白いものを見つけ出して聴かれましたね。
シリングスですか?名前はうっすらと聞いたことがある程度だし、「モナリザ」とはね。筋はまるで、二時間ドラマのようで面白そう。
甘さ抜きシュトラウスとあれば、いい録音で聞いてみたいもの。
でもCPOは高いですわ。機会があったら聴いてみましょ。

投稿: yokochan | 2007年4月16日 (月曜日) 00時19分

yokochanさん
連日「影の無い女」を取り上げられていますね!私も大好きなもんでウチにCDやVIDEOがごろごろしてますなあ。
さて、この「モナ・リザ」。曲もなかなかおもしろいですよ。CPO盤はどうなんだろう・・・聴いてみたいです。前奏曲なんて結構ダイナミックだから録音が新しいので聴いたら印象が少し変るかもしれないですね。2405円だから、これはそんなに高くないですしね。・・・無名な歌手ばっかりなのが不安ですが。

投稿: naoping | 2007年4月16日 (月曜日) 22時44分

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