タヴナー&ビョークのコラボ
ジョン・タヴナー・ア・ポートレイト
湯浅卓雄指揮/アルスター管弦楽団、ビョーク(vo)、セント・ジョーンズ・カレッジ合唱団/他
今日は(も?)ラーメンを食べに行きました。私の一番よく行く「一蘭」。味は博多とんこつラーメンだが、もっとさっぱりしている。
チェーン店で有名だから今更紹介するほどのことでもないが、一人一人カウンターが仕切られている。「味集中システム」っていうんだそうな。隣のお客の顔はおろか、すだれがかかっていて店員の顔まで見えない。「女性一人でも気軽に入れる」という触れ込みだが、女性一人でも気軽にカウンターだけのラーメン屋に入れる私からすると、妙に孤独感を感じる。美味しいからいいんだけど。
難を言えば麺の量が少ない。いつも替え玉(半玉)を頼むけど、男性だったらこれでも足りないような。
渋谷店はいつも混んでいる。こないだ行った時は中国からきた女の子(中国語の「地球の歩き方」を見てた)七人が私の前に並んでいた。中国のラーメンとはやっぱり違うんだろう。写真を撮りっこしたりもう大騒ぎであった。
こんなラーメンの大きい写真を載せるとますます何のblogだかわからん・・・。
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さて、話変って。
昨日に引き続き、イギリスの現存の作曲家の作品を。ジョン・タヴナーは怪しい宗教家みたいな、いかにもな風貌の人である。
が、「現代音楽」という堅苦しいイメージより、曲は遠い昔の宗教音楽に近い。イギリスなどから来日する教会の合唱団がごくごく普通に他の昔の宗教合唱曲とともにコンサートの曲目として取り上げているのをコンサート・チラシなんかで見たりするとへーと思う。(大昔の作曲家ジョン・タヴァナーと間違えないように注意・・・だが、もしかしたら作風はそんなに違わなかったりして。タヴナー自身は「タヴァナーの末裔」とか言っているそうだが)
ジョン・タヴナー(Sir John Tavener、1944年1月28日 - )は、前衛音楽崩壊後に活躍するイギリスの作曲家。
メシアンやシュトックハウゼンとならぶ神秘主義の作曲家で、長年ロシア正教徒を自認していたが、2004年にイスラム教に再改宗したと伝えられる。
ロシア正教会に入信し、多大な影響を受けている・・・というように全体的に静謐なイメージの曲が多い。メシアンやペルトと同系統な感じ。ヨーヨーマの録音した「奇跡のヴェール」という曲のCDが有名。
(昔、うちの母はヨーヨーマが「徹子の部屋」に出演するというので、楽しみにしてみていたが、帰宅した私に「いつまでたってもヨーヨーをしない」と文句たれた。チェロは弾いたみたいだが。・・・こんな家庭の子に育ちました、私。)
さて本日ご紹介のCDは。
(タワレコHPより)
生誕60年を迎え、複数レーベルでアンソロジーが組まれるなど人気の高いタヴナーの作品集。ポップ・シンガーであり俳優のビョークとのインタビューはじめ、趣向を凝らした内容ですが、他レーベルも含む既発売ディスクなどから抜粋された選曲は「タヴナー入門」にも最適です。通常の2枚組価格、限定販売。
・・・ということなのでご興味のある方はお早めに入手したほうがよいかと。この2枚組はNAXOSの何枚かあるタヴナーのCDからの抜粋(湯浅さん指揮の「奇跡のヴェール」からの曲も含む)と、新録音であるビョークとの「Prayer of the Heart」が入っている。
ビョークは映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を見てからずっとトラウマで声を聴くだけで震え上がるほどダメだったが、オリンピックの開会式のサプライズ・ゲストとして登場してから、とたんに大丈夫になった。(一生、二度と見たくない映画だ、ダンサー・イン・ザ・ダーク。)
曲は「なるほどタヴナーだ」と思いつつ始まり、「やっぱりビョークだな」と思うところも多々。なんともいわく言いがたいが。
収録の曲はどれも静かで心洗われる感じだが、中でもヴァイオリンソロと合唱の加わる「Ikon of Eros」って曲はいいである。
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三択の女王、竹下景子に10点。
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コメント
ダンサー・イン・ザ・ダーク、映画館で2回、DVDも買ってしまいました。
何度見ても心に残る映画であります。ええ、私とってはですけど。
私の周囲の皆さんはみんなあの結末に退いていましたが。。。私はこんなスゴイ映画もないなあと、思っていました。悲劇のカタルシスの塊のような映画です。
まったく人の感性とはいろいろです。
タヴナーとビョークがコラボレーションをしていたというのは始めて聴きました。
ビョークのディスクはほとんど聴いているので、このディスクの紹介は大変ありがたいです。
投稿: ピースうさぎ | 2007年3月 6日 (火曜日) 22時55分
>>ピースうさぎさん
早々コメントありがとうございます。
ダンサー・イン・ザ・ダーク、お好きなんですね(すいません)。私は映像とかダンスとか、全体的な感じは大好きですが、やっぱりいかんせん、最後がどーしてもダメで・・・。人に「みないほうがいいよ」といわれて見た映画の一つです。あとは「ブリキの太鼓」です。これも見ました・・・両親とテレビで。私は平気でしたが親はヒイてました。
このタヴナーは限定盤ってことでお店で見て即座に購入いたしました。まだあるといいですね!!
投稿: naoping | 2007年3月 6日 (火曜日) 23時23分
naopingさま こんばんは
いつもコメントありがとうございます。
イギリスの音楽も良いですね、最近、バルビローリのヴォーン・ウィリアムズのシンフォニーにはまっています。
湯浅さんとは一回だけ、演奏をしたことがあります、まだ若手の頃ですが、「展覧会の絵」でした。曲のことがよく分かっていて、それに見やすい棒だったことを思い出しました。
ミ(`w´彡)
投稿: rudolf2006 | 2007年3月 7日 (水曜日) 20時20分
>>rudolf2006さん
いつもこちらにも来て頂いてありがとうございます。
バルビローリ指揮のロンドン交響曲を聴かれているのですね!あのCDは持ってませんが、バルビローリはイイですね。大好きな指揮者です。
rudolf2006さんは(blogを見ますと)クラリネットをされているんでしょうか。私も学生時代は吹奏楽やオケなどやっていましたが全然離れています。なかなかそういう環境に入れなくて。羨ましく思います。
投稿: naoping | 2007年3月 7日 (水曜日) 20時39分