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2007年3月 5日 (月曜日)

タイタニック号の沈没

B0000241l301 ギャヴィン・ブライヤーズ:「タイタニック号の沈没」、(「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」)
Produce by Brian Eno
(Virgin Records)











昼間はすっかり春めいたな、と思ったら今はバケツをひっくりかえしたような雨である。

春が近くなると、大好きな菜の花が八百屋で売られるようになる。おひたしもいいけれど、私はお刺身とともにカルパッチョ風なサラダにして食べるのが好き。刺身はマグロとかじゃなきゃならなんでもいいんだけれど。

Pa0_0059 今日はハマチにしてみました。タイとかサーモンでも。白身が合うかな?

ドレッシングは普通のフレンチドレッシングなのだけれど、絶対に粒マスタードを入れること。これが美味しさのコツ。酢は米酢でもワインヴィネガーでもかまわない。あと、塩コショウとサラダ油。

ドレッシングの中に刺身を入れて、湯がいて硬く絞った菜の花を入れて混ぜる。かなりこれは美味しいと思うんだけど。菜の花の苦味がマスタードと合う。

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さて、こんな土砂降りの日は、もう音楽まで水浸しにしてしまおう。水浸しどころか、海に沈没。もうタイヘンである。

リチャード・ギャヴィン・ブライアーズ(1943~)は、イギリスの作曲家。ヨークシャーのグールに生まれたブライアーズは、シェフィールド大学で哲学を学んだのちに、3年間音楽を学んだ。・・・

まだ現存する作曲家なので、このCDは現代音楽ということになります。クラシックの作曲家というより、ジャズとか実験音楽の人としての活動が多いのかも。
でも、今日のCDの曲はちっとも難しいことないです。聴けばイマジネーションを激しくかきたてられるっていうか。こちらのblogにいらっしゃってるクラシック好きな方はきっと普通に好きになると思う。実験的でありながら、非常に深い音楽だと思います。

それに。おそらくディカプリオ主演のあの映画「タイタニック」を見たことがあれば、きっと違和感なく入っていけるんじゃないかと。(見たことない人、いるかな?)

ブライヤーズの「タイタニック号の沈没」は、1912年に北大西洋の海に沈んだタイタニック号の甲板上で、最後まで演奏を続けていた楽団員たちの演奏を生き残った乗客や船員たちの証言を元に再現しようとした作品である。

(映画のタイタニックではそーゆー楽員は出てきたけど、ジャズを演奏してたようだった。)

このCDでは弦楽合奏で、死者を送り出す曲として賛美歌「オータム」がえんえんと24分間演奏されている。スタジオとは異なる音響空間を作るため、貯水塔やプールでの録音が行われているそうだ。(どうも色々なバージョンがあり、常に進行中ということである)

印象としては、ゴボゴボ・・・と深い海に沈みながら静謐な弦楽合奏が聞こえてくる感じ。ごおおおおおという音とともに、たまに女性の語る声とかが聴こえてきたり、ピアノの練習曲やオルゴールみたいなのも聴こえてくる。船が沈んだ海底ではまだ演奏は続けられている、ということか。ちょっとマーラーの「大地の歌」の最後のEwig・・・Ewigっていう感じにも似ている。(ち、違うかな?)

そして、もう一曲の「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」は、そこらへんの浮浪者が賛美歌「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」を即興的に歌ったのを録音したもののようだが、何回も繰り返されるうちに弦楽合奏が加わり、どんどん音楽が豊かになっていく。不思議に感銘深い曲である。

まあ、聴いていただけば「はあ!ナルホド!」的なのだが。



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コメント

こんばんは。
菜の花の季節到来です。あの苦味に春を感じます。菜の花のスパゲティーはよく作りますが、サラダという手もありますね。はまちと菜の花、そしてピリ辛のドレッシング…。実にうまそうであります。白ワインにも激しく合いそうで、ううー興奮してきました(笑)。
「タイタニック」、ディカプリオ版で観ましたが予想以上によい映画でした。ブライヤーズの名は始めて知りました。これはオペラなのですか? 廃盤とのことで私の生きているうちに聴けるかわかりませんが、はらたいらに10点!

投稿: 吉田 | 2007年3月 5日 (月曜日) 23時13分

こんばんは。吉田さんの菜の花意見に、いたく共鳴。
菜の花にサーモンのクリームソース、パスタにリゾットに、エエすな!そして、イタリア産の白ワインでね。

相変わらず、不可思議な曲をお聴きになってらっしゃる。
こちらは、英国コンポーザーながら、私も初耳です。
「イエス・・云々」が興味シンシン。

投稿: yokochan | 2007年3月 6日 (火曜日) 00時42分

この曲、他の演奏でCD持っていたような気がしていましたが、探しても出て来なかったです。
随分前に聴いた気もするのですが。。。

それより、ブライアン・イーノのプロデュースってとこに注目してしまいました。

投稿: ピースうさぎ | 2007年3月 6日 (火曜日) 18時43分

>>吉田さん
菜の花、好きなのですが、値段が高いですね。安い八百屋でもひと束200円もしますので、半分残して明日のお弁当に・・・と思ったのですがつい全部食べてしまいました。いかんですなあ。
タイタニック、好きな映画ですが、船沈むまでが長すぎますね。
この曲はオペラではありませんが、ジャンル的にはナンなんでしょう。ヒーリング音楽っぽくもあり。結構一般的にもウケるんじゃないかなあと思うんですけど、どうなんでしょう。トンネルとか炭鉱跡地で演奏したらどうかな?

>>yokochanさん
まいどどうも。これはホントうまいですぜ。
英国音楽、現存する作曲家にも興味アリなのです。ずっと気になっているのが女流作曲家ロクサンナ・パヌフニクです。美人なもんで(爆)。ぐふふ。

>>ピースうさぎさん
おお、お持ちでしたか。きっと違う盤ですね!そっちも多分廃盤です。別の演奏も聴いてみたいのですが・・・。
ブライアン・イーノはデヴィッド・ボウイとかYMOとかそっち関係で知っていたので、このCDを買ったときに「!」と思いました。

投稿: naoping | 2007年3月 6日 (火曜日) 20時28分

ギャビン・ブライヤーズの入門篇としては入手容易なこのベスト盤が便利かもしれません。「タイタニックの沈没」や「イエスはわたしの血を見捨てたことがない」は残念ながらremix versionやedit versionですが、その分他の代表作がいろいろ収録されています。

gyabn bryars a potrait (PHILIPS)

ちなみに「イエス」はトム・ウェイツが参加した再録のほう、「タイタニック」も再録からです。興味の湧いた方アマゾンで試聴だけでもいかがですか。(と便乗して布教してみる笑)

投稿: 白夜 | 2007年3月 7日 (水曜日) 10時39分

>>白夜さん
コメントありがとうございます。
もしや、ブライヤーズお好きでは。

なんだかタワレコのサイトでも妙に探し辛く、今日改めてふらふら見ていたらいくつか見つかりました。
ご指摘のCDも見つけましたので、リンクを貼りました。これで布教もばっちりです。

・・・っつーか、わたし、これ一枚しか持ってないので、他にも聴いてみたい曲が沢山です。面白いですね、ブライヤーズは。

投稿: naoping | 2007年3月 7日 (水曜日) 20時31分

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