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2007年3月 4日 (日曜日)

ヴァルナイ・ヴィナイ・ヨッフムの「トリスタン」

P1000735 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ラモン・ヴィナイ(トリスタン)、アストリッド・ヴァルナイ(イゾルデ)、イラ・マラニウク(ブランゲーネ)、グスタフ・ナイトリンガー(クルヴェナール)、ルードヴィヒ・ウェーバー(マルケ王)、ゲルハルト・シュトルツェ(牧童)、テオ・アダム(かじとり)、他
オイゲン・ヨッフム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
(1953年)

いやー、なんてえの。
毎日毎日。ほぼ毎日blogを更新してるわけですね、このところ。
ほとんど選曲は気分なんですね。もう、気分屋っつーか。で、昨日もトリスタンで今日もトリスタンってのもどうです!毎日聴いているわけですか!しかも全曲です。よっぽどヒマかってことですね。いや、そうじゃなくてよっぽどこの曲が好きなんですかね、あたし。

でまー、聴きながら考えた。ずっと不思議に思ってたこと。
いや、オペラには色々不思議なことっていっぱいある。今まで多かれ少なかれ疑問はあった。「椿姫」みたいに、オトナになってからギモンが解決することだってある。

「トリスタンとイゾルデ」で、ナゾなのはブランゲーネだなぁ。

あの、薬をだな。なんでわざわざホレ薬をチョイスしたかってのが、いまだにわからない。確信犯的なチョイスだよね、多分。

だって、彼女はこう歌っているだね。

お母様が下さった
霊験あらたかな薬です。
傷や痛みにはこの妙薬、
悪い毒には
この毒消し。
(小瓶を取り出して)
一番尊い薬は
これです。

て。

色々持ってんじゃん!!!
正露丸だか、ケロリンだか、いろいろあんじゃん!
とっさに毒消し飲ましたってよかったんじゃないの?もしかして。でも2人でいきなりトイレ、トイレ・・・ってことにもなりかねない?
(それじゃオペラになんねえよってコメントは受け付けません)

ま、ブランゲーネは上陸してからも気の毒なことが色々あったりして(イゾルデの代わりにマルケ王の夜の相手をさせられたり、トリスタンとイゾルデの逢瀬の見張りをさせられたり)同情もするけど、ま、自業自得だな、こりゃ。

・・・。

で、今日はヴァルナイのイゾルデってことで。
これを買ったのは比較的最近ってことになるのかな?しかし、ヴァルナイ姉御のベストな歌唱とは少し遠いな、と思ってちょっと放置しといた。

でもまー、クナのオランダ人とか、リングのときのベストコンディションの時(もー、どこまでも声が出るわよって感じ)と比べるからいかんのであって、やっぱりヴァルナイの歌唱は他の歌手とは違う。聴けるだけシアワセ。貫禄たっぷり。

重ーいトリスタンの最高峰?、ヴィナイのトリスタンはやっぱりかっこいい。3幕でやや疲れた感があるのは、そういう演技なのか本当に疲れているのかどうか。

ナイトリンガーがアルベリヒとかクリングゾルなんかの悪役でないのが少し違和感を感じるが、別に気にしなければ声はいいしね。
一昔前のワーグナー・バスの主役だったウェーバーもいいねえ。

チョイ役にシュトルツェとアダムが入っているのが面白い。シュトルツェはクナのパルシファルんときもチョイ役で出てたな、確か。どんなチョイ役でも個性が強いからすぐわかるね。

ヨッフムの指揮は、昨日クライバーを聴きまくっていたので、前奏曲からとても遅く感じます。でも、ホレ薬を飲んでからはテンポ早いです。第2幕なんかもけっこう早いです。

CDの収録上しかたないのかもしれないが、第1幕の薬飲んでから相当盛り上がってるとこでCD2枚目になるのはなんとかならんかったのだろうか。うーん。

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コメント

こんばんは。
カイルベルトのリングを聴いているので、なかなかグッドールのトリスタンに辿りつけていないです。
(マーラー聴くのやめればいいのでしょうが、なかなかそうはいかず。。。)
学生の頃、岩波文庫の「トリスタン・イズー物語」を読んでいたので、ワーグナーのオペラはかなり違うというか、飛ばしてますね。媚薬の必然性もオペラだけだとイマイチよく分からんですね。

今日もクリック♪しておきました。

投稿: ピースうさぎ | 2007年3月 4日 (日曜日) 21時45分

>>ピースうさぎさん
コメントありがとうございます。
ワーグナーはなかなかいっぺんにはたどり着けないと思います。私も何年(何十年?)もかけてワーグナー聴いているので・・。いまだによくわからないところもあります。
「トリスタン・イズー」は私も遠い昔に読みましたが、なんだかぼんやりとした記憶しかありません。ワーグナーの音楽が強烈すぎたのでしょう。

投稿: naoping | 2007年3月 5日 (月曜日) 21時37分

naopingさん、こんばんは。ブログ村でも快進撃を繰り広げていますね!
さて、オランダ人の早とちりも「いい加減にしろよ」と言いたくなりますが、ブランゲーネもなんと言うか…。
これ、ブランゲーネの策略ではないでしょうか?トリスタンとイゾルデを無理やり結びつけて、自分はマルケ王のもとに玉の輿。イゾルデとトリスタンが逝った後は、マルケ王とブランゲーネは幸せに暮らしましたとさ(爆)。

投稿: Niklaus Vogel | 2007年3月 5日 (月曜日) 23時10分

こんばんは。53年のトリスタンは未聴です。
ヴァルナイだし、ヨッフムだし、ヴィナイだし、気になっているんですけど。私も欲しいCDが多すぎて・・・・。
まぁ、ブランゲーネちゃんは、おっちょこちょいのおばかさんなんでしょうかね。でも我らが藤村さんが演じると、全然そうでなくて、あんなしっかりした人が何故?の雰囲気になるから不思議です。

投稿: yokochan | 2007年3月 6日 (火曜日) 00時37分

>>Niklaus Vogelさん
コメント毎度ありがとうございます。ブログ村、登録してる方多いのでやってみましたが・・・皆様のおかげです。(最初だけ?)
ブランゲーネも、いままでお付きの人ということで日陰の身でしたが、これをチャンスにステップアップを目論んだのかもしれませんが、後日談がありませんね。最近の演出によってはイゾルデが死ななかったりするので、注意が必要です。

>>yokochanさん
コメントありがとうございます。気になるなら買うべしです(キッパリ)。ヴァルナイのイゾルデなら、なおさらです。もうここらへんの実況盤集めだしたらきりがないのですね~。

ブランゲーネでは、クライバー盤のファスベンダーが何度聴いてもイゾルデに気がありそうな気がしてしょうがないです。考えすぎでしょうか?

投稿: naoping | 2007年3月 6日 (火曜日) 20時10分

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