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2007年3月31日 (土曜日)

ディーリアス「フェニモアとゲルダ」

724356631427 ディーリアス・歌劇「フェニモアとゲルダ」
エリザベート・セーデルストレム(フェニモア、ゲルダ)、ブライアン・レイナー・クック(ニイルス)、ロバート・テイア(エリック)、その他
メレディス・デイヴィス指揮/デンマーク放送交響楽団・合唱団

うー、今日はなんだか江原デーっつーか。

昼間っからずっと江原番組で。でも昼間の番組はイギリスの霊媒師(って言わないのかな?ヒーラー?)の歴史話で面白かったな。ロイヤル・アルバート・ホールで降霊ショーとかしちゃうんだな、イギリス。(再現フィルムとかモンティ・パイソンのメンバーでやってほしい)

イギリスって結構この手の話はごく普通、日常。ユゥジュアリィ。


・・・うーんと。

ちょっと違うけど、前にロンドンへ行った時に、ポートペロー・マーケットに普通に魔女とか居たもん。(←一緒にいた現地の友人が言うのだから間違いない)

私、見たもん、魔女。 (←反論は受け付けない) 占いとかしてた。

で、もう江原さんはいいから、音楽を聴くのだ。

前回「グレの歌」からのデンマークつながり、ヤコブセンつながりってことで、今日はディーリアスの「フェニモアとゲルダ」。北欧にインスパイアされた北欧以外の作曲家つながり。

でもこれ、オペラって言っていいものかどうか。

実はこれについての情報がとっても少ない。いつも頼りにしまくっている「歌劇大辞典」(大田黒元雄著)にはこのオペラについての記述はない。

なんてこった。

情報としては、このオペラはヤコブセンの小説「死と愛」をもとに作られているってことくらいか、わかるのは。主人公ニイルス・リイネと、それに関わるフェモニアとゲルダって女の人の物語だという。

解説書・歌詞が英語なので、筋、少しはわかるんだけれども。前半のフェモニアの話までで筋を追うのは力尽きた。
フェニモアの話は、印象としてはウィークディにやってる昼間のよろめき不倫ドラマっぽいかと。または韓流ドラマか。(ただ、記憶を失ったりとかはしない)

フェニモアという女性が、いとこ同士であるニイルス(小説家)とエリック(画家)に思いを寄せられるが、結局なんかボート遊びのときにフェニモアとエリックがイイ感じになっちゃって、結婚するんだけれど、実はニイルスもフェニモアにずっと思いを寄せていて、エリックが展覧会かなんかの用事があって旅行に行っている間にニイルスがフェニモアにせまっちゃって。で、ま、ちょっとよろめいちゃってる間にダンナのエリックは死んじゃって ・・・というような内容だと思うんだけど・・・違うかなあ

曲はというと、「第一幕」「第二幕」・・・という感じではなくて、First Picture, Second Picture,・・・という感じで進んでいき、11まである。まるで紙芝居状態である。

ドラマティックな展開・・・というよりも、歌つきのディーリアスの管弦楽曲集のようである。なんとなく霧の中にいるような、ディーリアスっぽさに身を浸しまくるって感じ。中でもSecond Pictureでの水の上でテノールの歌詞のないヴォカリーズのような歌がディーリアスっぽくて大変美しい。

で、途中求愛の場面とかは結構音楽的に情熱的になったりするんだけれど、大体淡々と進んでいく。
エリックが突然死んで、次にゲルダのお話になる前のオーケストラの曲が、「ディーリアス管弦楽曲集」なんかにお約束で組み込まれていることの多い有名な間奏曲である。

なんかここだけよく知っているから、なんだかマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」に似ている存在かも。なんか殺伐としたワイドショーのニュースの合間に「ここで桃屋のお知らせです」みたいな(すいません、パクリです)。

私が持っているこのメレディス・デイヴィス盤はタワレコのHPではもう売ってないみたい(あらあら)。いいのにね、これ。M・デイヴィス指揮のディーリアス、どれもいいわあ。セーデルストレムとかも情熱的だしね。

さ、今度はハリーポッター見なきゃ。

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どうもありがとうございます。
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2007年3月29日 (木曜日)

フェレンチク・グレの歌は意外と。

シェーンベルク「グレの歌」
アレクサンダー・ヤング(ワルデマール王)、マーティナ・アーロヨ(トーヴェ)、ジャネット・ベイカー(山鳩)、ユリウス・パツァーク(語り)その他
ヤーノシュ・フェレンチク指揮/デンマーク放送交響楽団 デンマーク放送合唱団
(1974年ライブ) ※今なら1211円だ!

過去記事:H・ケーゲル・グレの歌


ああ、この曲が好きだ~~~!!大好きだ~~~!!

という雄たけびとともに、今日は新橋投売りコーナーで買ってほとんど聴かずに放置プレイしていたフェレンチク指揮の「グレの歌」。

ところで。(いきなりだが)
フェレンチクって指揮者をこのCDではじめて聴く。全然今までお世話になってない。

ヤーノシュ・フェレンチク(1907~84)
ハンガリーのブダペストに生まれ、没したハンガリー楽壇の重鎮指揮者。ブダペスト国立歌劇場の副指揮者としてスタート。48年~50年ウィーン国立歌劇場の常任指揮者。53年~84年までハンガリー放送響の監督&首席指揮者。57年からブダペスト国立歌劇場総監督、ブダペスト・フィルの音楽監督も兼任。74年、76年、79年、ハンガリー放送響を率いて来日した他、わが国のオケにも客演した。

ハンガリー生まれの指揮者といって思い出すのは、有名所でゲオルグ・ショルティ、ジョージ・セル、ユージン・オーマンディ、イシュトヴァン・ケルテス、アンタル・ドラティ、フェレンツ・フリッチャイ、フリッツ・ライナー・・・等。

これらの指揮者は全部他の国に渡っている。アメリカ、イギリス、オーストリア・・・等々。
フェレンチクはずっとハンガリーで活動していたようである。ということで他の人よりやや地味めな印象が拭いきれない。(と思う)

フェレンチクをタワレコで検索してみると、レーザーライトから出ている(異様に安い。1995円て。)ベートーヴェンの交響曲全集とかある。どんななんだろう。
その他はフンガロトンから結構色々出ているようである。フンガロトンが入手しやすいのかはまた別として。リストのカンタータ集とか。またはハンガリーお国もの集やハンガリー語の「ピーターとオオカミ」とか、プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」とか、マニア心をふつふつと揺さぶるものが沢山あり。本当はバルトークの「青ひげ公の城」が聴きたいが、廃盤なのだろうか。

さてえ、この「グレの歌」のCDのことであるが、ライブであるということ以外はよくわからないが、結構イイのである。オケや歌手は意外な組み合わせであるが。まあ、この曲はそもそもデンマークのお話だからこのオケと合唱団は正解?なのかもしれん。何が正解なのだ。合唱団のドイツ語の発音がデンマーク語っぽいのは気のせいか。

ライブだけあって、なかなか熱っぽい演奏である。熱い指揮者だという記述は本では見あたらないので、これは曲のせいなんだろうか。生で聴いたらたいそう感激しそう。録音年は古いのだが、全然聴き辛くないし。たまに演奏ミスもあるが。

ポイントは独唱陣。なんといっても(一曲アリアを歌うだけの)山鳩さんがジャネット・ベイカーであるってとこが豪華。古今東西の名アルト、メゾが歌うパートなだけに、思いいれもいっぱいだが、当然ベイカーは素晴らしい。や、当たり前だ。

意外とよいのが、ワルデマール役の、私は全く知らないヤングってテノール。(忌まわしきM・ユングではない)
ドラマティックなヘルデン・テナーが振り当てられることが多いパートだが、このヤングって人はどっちかっつーとリリックな歌声でよい。ジェシー・ノーマンの先輩みたいなマーティナ・アーロヨはノーマンみたいに立派すぎず、少女トーヴェに近い。

端役の農夫とか道化の人は名前からいって現地調達なのか、知らない歌手。まあ、こんなもんか。(ここんとこの難しいトランペットのソロは聴こえず。)

はて。この曲を名演奏にするかぶち壊しの演奏にするかは、最後の語り(シュプレッヒシュティンメ)にかかっている。このCDでは、やる気のないテノールのチャンピオン、ユリウス・パツァークが受け持っている。

この曲の他の録音ではすいぶん個性の突出した人を割り当てている(全く別の曲に聴こえてしまうこともしばしば)が、ここでのパツァークは正攻法で、この曲そのものを感じさせていてなかなか好感がもてる。まーぜんぜん面白くはないが。

ということで、ケーゲル盤と比べるとそんなに超個性的な演奏でもないが、値段もお安いことだし、曲そのものを聴くにはよいのではないだろうか。アバド盤を一回聴いて放り投げているのに比べてずいぶんおトクな買い物であった。

余白に、何故か私の好きなノーマン・デル・マー指揮(ロイヤル・フィル)による、「弦楽オーケストラによる組曲」が入っている。一瞬エルガーの曲かと間違えそうなくらい(?)うっとりと素晴らしい演奏。




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まあ、真面目なときもあるさー。
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オーラの泉て。トスカニーニて。

雑談なんすけど。
昨日。いつものように、風呂に入りながら「オーラの泉」を見てたんですけどね。昨日は指揮者の佐渡裕さんでした。

(あの、最初に言っておきますが、私、霊的なものはちっとも見えません。人には霊感ありそーとか言われますが、全然です。でもそういう話は大好きですよ。あの番組は半分笑って見てる。

実は、佐渡さんの演奏は全然聴いたことない。テレビでも見ないしCDも持ってない。演奏会も行った事はありません。私とは無縁の指揮者さんです。

興味があったのは、バーンスタインの弟子だったってことくらい。

江原さんて人は音大の声楽科出てたり、美輪さんもクラシック音楽には造詣が深かったりするから、たまーにクラシック関係の人がゲストに出たりするんですね。

フジコ・ヘミングとかね。

あたしとは縁もゆかりもねー人が多い。


いや、それでまあ、(皆さんご覧になりました?)ビックリいたしました。佐渡さんはいつもト、トスカニーニが見守っていて、あの世から指令を送ってるって。


ありゃー、出ちゃったよ、トスカニーニだって。すげーよ。ドリーム・キャストだよ。わざわざ日本へ、どーも。
師匠のバーンスタインならまだわかるけど、トスカニーニですよ、うわー。

で、ま、トスカニーニの指揮するビデオとか映されて、私は「キャーキャー、トスカニーニが日本の民放テレビに映るなんて!すごいわすごいわ」とか思って見てた。

で。

まあ、この番組て、クラシックに詳しい人ばっかり見ているわけじゃないでしょう。江原さんがトスカニーニの説明してるとき、「この人指揮者なんだけどね、神官みたいな人。」とかおっしゃってた。

あちゃ~。神官かよ。まあ、そんな感じもアリかな、って・・・オイオイ。

で、ちょっと心配になって人のblog検索して見てみたんだけども。 「トスカニーニ(指揮者ですが神官みたいな人)」とか書いている人発見。えっと、誤解してますか。トスカニーニは指揮者ですよ。イタコじゃないですからね。

でも。

もし、守護霊がフルトヴェングラーだったらもっと大喜びして、佐渡さんのコンサートに行ってしまうかもしんなかったのに。 (←ウソ)

じゃ、またー。




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2007年3月28日 (水曜日)

アッテルベリ/ピアノ協奏曲

ピアノ協奏曲変ロ短調
ルーヴェ・デルヴィンイェル(ピアノ)アリ・ラシライネン指揮/北ドイツ放送ハノーヴァー・フィルハーモニック


最近、気になっていること。
それは、家の近所の小さな八百屋さんで売っている、

至高の大根。

至高なのに、大根

マジックで値札に「至高の大根」と高らかに書いてある。それがまたコレ、一本200円もするのである。普通、大根は一本100円くらいで買えると思うんだけど。しかもそれは妙に小ぶりである。

・・・そんなにウメェのか?

「至高の」という言葉は、我々クラヲタの間では好んで使われるフレーズである。CDの広告にもよく出てくる熟語である。 「至高の指揮者」とか。 「至高のピアニスト」とか。

私のイメージの中にある「至高の指揮者」は何故かアーベントロート。実はCD持ってないし一回も演奏を聴いたことないが、すぐに彼の名が思い浮かんだ。それから・・・チェリビダッケとか、ヴァントとかもそんな雰囲気。日本でいえば朝比奈隆さんかも。ま、「至高」には全般的にブルックナーとかブラームスとかのドイツものが得意なイメージがある。

・・・

なのに、大根。大根は私の大好きな野菜の一つだが、実際はあまりよい例えには使われていない。

「大根役者」
とか
「大根足」
とか。なんとなく後ろ向きな、悲しいイメージ。

ああ、気になる、「至高の大根」。買ってみたいけれど、大根に200円ってのは、どうかと。食べてみて「ひ、100円のと変んないじゃん!」とか思ったらどうしよう。・・・そしてそこの八百屋のオヤヂがなんだかちょっとコワイんだよね。ミョーにこだわりの八百屋っぽい。「ナンデ至高なんですか?」と訊く勇気もなく・・・。(無論、写真なんて撮らせてもらう勇気もなく・・・)

・・・

で、まあいつもと同じように全く話はクルリンパと変わって(ココログがメンテナンスされて随分便利っぽくなったような雰囲気だがちっとも内容は進化してねー)、ちょいと前に交響曲を取り上げた、北欧の作曲家アッテルベリのピアノ協奏曲を。

前に書いたように、アッテルベリは専業作曲家ではない。特許庁の職員として働くかたわら、作曲もしたという人である。

ところで、ウィーンにも同様に作曲家&法律家の二足のわらじ(もっと他にも色々やってたようだが)を履いたユリウス・ビトナーがいる。

そんな、作曲家であって勤め人だったりするひとは、自分好きで作曲をしていたものだから、なんとなく自分の好きな作曲家と似たものを作ってしまうような気がする。ビトナーのオペラだってもー、ほとんどシュトラウスかワーグナーの世界をなんとなく自分流にアレンジしただけだったもん。

・・・ということで、このアッテルベリのピアノ協奏曲もそんな雰囲気から逃れられない。世に言うピアノ協奏曲の代表的傑作の3つ、グリーグとラフマニノフ、そしてチャイコフスキーのものをなんだかごたまぜにしたような雰囲気。

冒頭から、もうグリーグ(またはラフマニノフ)のパロディかよ!と思ってしまいうような感じ。映画音楽で、「カルミナ・ブラーナ」や「木星」なんかの有名曲を著作権にひっかからないように似た感じで作ってもらったみたいなのが流れたりすることがあるが、もうそんな感じである。そして、次から次へと「これラフマニノフ?」「これチャイコフスキー?」みたいな部分が溢れている。そしてそんな古今の傑作P協の洗練には足元にも及ばない。

ま、非常にほほえましい。

それよりも。
一緒に収録されている作品番号1のかなり若い頃の作品「ピアノと管弦楽のためのラプソディ」と「バラードとパッサカリア」のほうが、何故かメインのピアノ協奏曲よりも印象深くて完成度が高い気がするのはナンデカナ?

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まだ他のblogも見たいのかい?見たがりやさんだね!!
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2007年3月26日 (月曜日)

ミトプー・ツァラトゥストラはかく語りき

070326_202101 R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥツトラはかく語りき」
「ドン・キホーテ」
ディミトリ・ミトロプーロス指揮/ケルン放送交響楽団
(1959年 HUNT)

ま。

当然のことながら、昨日今日とアクセス数は上がっている(千を超えたりはしてないけど)。要因はアルミンクの「ローエングリン」フィギュア・スケート・ネタである。

昨日、指揮者のアルミンクについてはほとんど述べなかった。指揮そのものについてはあまり印象がないというのが正直なところ。私が婦女子だからといって「キャー、アルミンクってやっぱりステキ!かっこいいわ!」とここで述べると、このblogの大多数と思われる殿方の読者も面白くはないと思うので、この場では記述を避ける。しかし。

私が興味があるのは、この年若い(1971年生まれだとゆー)金髪のスタイルのよい白人指揮者が錦糸町を職場として、日本ではどういった生活を送っているのであろうとゆーことである。

つい、勝手にこの錦糸町のような下町に住んでいるという想像をしてしまうのである。近所の八百屋さんと仲良くなってたまにオマケしてもらったり、とか。 「アラ、クリちゃん今日はコンサートはないの?」とか近所のおばちゃんと仲良くなってたり、とか。たまに銭湯とかにいって近所のおじちゃんに背中を流してもらったりとかしているのかなーとか、どーでもいい想像ばっかりしてしまう。別に貧乏留学生ではないし、いちおう「マエストロ」なのだからきっとハイソサエティな暮らしをしているんだろうけど。

いや、まー、そんなことはどーでもいいのであるが。(このところ初めてきていただいた方、すいません、全体的にほぼこんな調子で進んでいきますので、早く慣れていただけますよう。)今日はうちに妙にたくさんあるミトロプーロス(略してミトプー)のCDをご紹介。しかも、ハイフィデリテェーなことにのみ価値がありそーなR・シュトラウスの交響詩を、わざわざヒストリカルで聴くという物好きな企画である。

ま、この録音実はそんなに聴き辛いというほどでもないのである。モノラルではあるが。

で、ま、なんでウチにはこんなにミトプーが多いのかしら~、そんなにリーブ21な人が好きなの~?というギモンを持たれる方も多いと思う。

もちろん、演奏が素晴らしいということもあるが。
子供の頃にこの指揮者に関して大きなカンチガイをしていた、ということなのである(まえに書きましたっけ?)。

主な要因は、かの尊敬する故・三浦先生のレコ芸の連載による。三浦先生は、かのミトプーを「ギリシャの聖職者の家に生まれ、家を継ぐか音楽を取るかという究極の選択を迫られ、音楽の道を選び、一生結婚もせず、音楽の修道士として人生をまっとうした」などと(確か)お書きになったのである。

私は素晴らしいと思った。こんな尊敬すべき指揮者は他にはいない。ということで、目に付く限りのミトプーのシュトラウスやマーラーの(正規録音でない)音源を集めた。一時アルカディア・レーベルが廃盤になる、というウワサを聞きそれこそ鬼のように買っていたのである。

その後。

いまや(元)アルカディア・レーベルの音源は他のいろんなとこから?発売されているのを見かけるし、そのうち、ミトプーがナンデ結婚しなかったのかという本当の理由もわかったので、前より彼のことは深く尊敬はしなくなった。(ぶっちゃけ女性より男性に興味があっただけのことであった。)

とはいうものの、前にもblogで書いているとおり、ミトプーのR・シュトラウスは大変素晴らしい。変幻自在っつーか。このCDももうちょっと音がよければ本当に素晴らしい録音になっていたと思う。このケルンとの録音も、おのおのの曲のソロの弦楽器がまるでウィーン・フィルか?と思えるくらい、トロけそうな音色なのである。

この音源はどうも現在ではタワレコでもHMVでも見当たらないので(ツァラトゥストラはコンセルトヘボウ盤があった)、結構貴重なのかもしんないすね。(いつもながら曲と関係ない記述が多くてスマンす)


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この続きは人気blogランキングへをクリックしてまた明日お待ちください(→うそ)。

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2007年3月25日 (日曜日)

アルミンク/ローエングリン

Pa0_0080 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」全曲
トマシュ・コニェチュニ(ハインリヒ)、スティ・アナセン(ローエングリン)、メラニー・ディーナー(エルザ)、セルゲイ・レイフェルクス(テルラムント)、アレクサンドラ・ペーターザマー(オルトルート)石野繁生(伝令)/その他
クリスティアン・アルミンク指揮/新日本フィル・栗友会合唱団


(すみだトリフォニーホール・3月24日)

やー、お待たせいたしました。え、待ってない?
昨日のコンサートね。完売御礼だってさ。大入り袋はないの?

アルミンクのコンサート前にお話になるのを見込んでちょっと早く到着。
アルミンクはウィーンの出身。だからドイツ語もウィーンっぽい(どこがどうという指摘はできないが、ドイツ人のドイツ語ほどとんがってない)、ソフトな感じ。

お話によれば、劇場でのワーグナー上演とコンサート・ホールでのワーグナー上演はオケのならし方が少し違って、やっぱりリハーサルでは歌手の声が埋もれないようにオケはやや抑え目にしていたのだそう。

ところで、コンサート・ホールでのオペラ上演というのは、結構好きだ。
オケの響きを堪能しながらオペラを見聞きすることができる。一般的に歌手は少しの道具でそれらしい衣装を着て演技をする。
舞台や合唱の使い方は演出家の腕の見せ所である。サントリー・ホールで毎年のように行われているホール・オペラもそうだ。一昨年だか「ボエーム」を見にいったが、たいそう面白かった。

で、今回の「ローエングリン」も、「ボエーム」と同じ演出家の人だという。

舞台はというと、オケの後ろに細い長い階段が両端から中央に向かって作ってあって、後ろのパイプオルガンとこに行くまでの途中に踊場みたいなのがしつらえてあって、その狭い場所で歌手のみなさんは歌ったり演技したりするのである。その踊場には相撲の土俵みたいなのが書いてあってローエングリンとテルラムントはそこで戦ったりする。錦糸町のとなりは両国なのでなるほどである。

Pa0_0081 私の席からの舞台。なにしろネットで取れる最後の一枚だったので、2階のこんなへんてこりんな端っこの席に。一応S席だったんだが。中央に見えるのは舞台の幕代わりのダヴィンチの絵(Human Figure in a Circle)。ダヴィンチ・コードとの関係か?(聖杯伝説とかなー)

・・・。

で、またかよ、の開演前のお知らせ。なんでも、アナセンとペーターザマーの調子が悪いという。でも客のために歌うという。もー、ほんとにこんなことが多々あるから困りものだ。ありすぎ。

アナセンは聴くのは4回目。1回目はパルシファルの代役として、2回目・3回目はロンドンでのハイティンクのリングの「ジークフリート」「神々の黄昏」のジークフリートとして。(ついでに言えば、メスト指揮の「7つの封印の書」のCDも持っている。これについてはいずれまた。)

で、彼は若くて元気一杯のイメージがあったから、今回の体調悪いアナセンは返す返すも残念。楽しみにしていただけに。まあ、調子悪そうな中で頑張ってはいたが。声が突然出なくなったりしたことはなかった。ずいぶん年を取っておなかもでっぷりしてしまったし。

オルトルート役のペーターザマーも(メゾ・アルト歌手好きな私なので)調子悪くて気の毒だった。パンチの効いた声が必要な、ある意味このオペラのキーパーソンだから、第3幕の最後を決める声がうまく出なくてもどかしい。

エルザ役のディーナーはスリムな容姿も澄んだ声もこの役にぴったり。それにしてもずいぶん大きな人である。ローエングリンよりもアルミンクよりも大きかったかも。

ハインリヒ王のコニェチュニという人はまったく初めて聴く人だが、なかなかよかったのではないか。しかし、どっちかというと悪役むきのアクの強い声だった。来年ウィーンでアルベリヒを歌うらしく、そっちのほうが合ってそう。

テルラムントのレイフェルクスはさすがのベテランといった歌唱だが、声的にハインリヒ王と被るかなと。

一番がんばってたのはなんと日本人で伝令の石野さんて人。(伝令の役って新人のデビューとか、初めての大役で張り切るっていう印象が強い。ふしぶしですっごいアピール所の多い役柄である。)いい声だったす。衣装や容姿からなんだか昔のロボットの「學天則」みてえだなあと思ったが。

合唱団は評判がよいだけあってがんばってたし素晴らしかった。歌うだけでなく色々演技もしていた(エルザ一人に対し大人数の「漫才のつっこみ」みたいな感じもしたが。なんでやねん!みたいな)。

第1幕、ローエングリンは、なにやら白鳥の踊りをする人間複数と登場するが、なにぶんにも2階席のため、そのへんはほとんど見えず。歌舞伎の花道見えねーみたいなもどかしさ。

(なんかの本で、どっかの国の舞台でローエングリン役が酩酊してて、白鳥とともに登場してまだ1幕なのに「私はローエングリン、パルシファルの息子だ」と歌っちゃって、史上最短のローエングリンが出来上がってしまうとこだった、っていうのを読んだのを突然思い出した)

オケとか指揮とかは「うわ、こりゃすっげー名演だわ」とか「もー感無量です」って感じは残念ながらなかった(歌手の不調のせいもあるかも)んだが、ローエングリン全曲聞かせてもらったという充実感は確かにあった。オケの音が抑え目なのは仕方ないか。

3幕始まる前に私の後ろのほうから「うわ、あと70分もあんのか」という嘆きの声もきこえてきた。聞く人も演奏する人も、ワーグナーはお疲れ様でした。

         

受付で売ってたPa0_0082 ローエングリンTシャツ。合唱団が最後のほう舞台で長袖のを着てきた。買ってる人もいたよ。私は買わなかったが。写真撮るのはずかしかった。じゃ撮るな。











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昨日はナゾの大アクセス数1444。不吉だ。
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2007年3月24日 (土曜日)

おかしい!これはおかしい!

ま。

今日はすみとりに「ローエングリン」を聴きに行ったんですが、今日はフィギュア・スケートのフリーでしたので、すみとりの感想は明日ってことで。(待ってた?ごめんね!だって~、遠いんだもん、錦糸町。あれだけの長丁場で、帰りの電車は長いし疲れちゃったよう。で、9時のスケートに間に合わなきゃなんなかったし)

がんばったねえ、真央ちゃん。ほんと、おばさんおねえさん涙出ちゃった。ミキティ、よくやったおめでとう!また一緒に泣いてしまった。 中野ちゃんもがんばった。日本人がこんなに頑張ってるなんて、同じ日本人として本当に嬉しいよ~。

それにしても。他の外人スケーターの結果が全然わからん。私の大好きなゲデバニシビリちゃんはいったいショートは何位だったのか?フリーまで進めたのかもさっぱりわからん・・・ダメだったのか。画面にちらりとも写らん。(クラシックもマニアックだがフィギュアももちろんマニアック。)

やっぱりオリンピックとは扱いが違うなあ。全部はやらないし・・・悲しみ。

やっぱり生で観にいくべきだったのだろうか。(や、ローエングリンのほうが大事である。)



ところでな。

今日、午後3時~4時にウチのblogものすごいアクセス数。一時間で1160アクセスって、ウチは「きっこの日記」か。富士丸か?はっちゃんか?
何かフィギュアスケートで異変が?とか、何かクラシック界で大事件が?誰か死んだ?とか色々考えてみたのですが、なんにもない。なんだか人間的なアクセス数ではない。機械的なっつーか。え~ん、こわいよう。他にこんなことあったブロガーの方、いませんか?

ゾゾゾゾゾ~~~。

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2007年3月23日 (金曜日)

女子フィギュアを応援する。

や、昨日書き忘れていましたが、高橋大輔選手が銀メダルをとりましたね!
この調子で、女子の方々もがんばってほしいもんです。

女子フィギュアスケート好きの私としましては、ホントにこのメンバーはちょっとクラクラしゃちゃいます。トリノでチェックしてた選手が目白押しです。

(ショート・プロ滑走順)

1 アミ・パレック(インド)
2 ユリア・テプリ(ラトビア)
3 フリスティーナ・バシレバ(ブルガリア)
4 セニア・ヤセンスキ(セルビア)
5 クリスティン・ビチョレック(ドイツ)

6 イバナ・フジェツォワ(チェコ)
7 メロビー・エフレム (モナコ)
8 ロザンナ・ルカ(ルーマニア)
9 クリスティーヌ・リー(香港)
10 カリサ・タンソンブーン(タイ)

11 タマール・カッツ(イスラエル)
12 リナ・ヨハンソン(スウェーデン)
13 アナスタシア・ギマゼトディノワ(ウズベキスタン)
14 テオドラ・ポスティッチ(スロベニア)
15 マリア=エレナ・パパソティリウス(ギリシャ)
16 ラドカ・バルトワ(スロバキア)

17 キャサリン・フレデルスペルガー(オーストリア)
18 イサベル・ピーマン (ベルギー)
19 アナ・セシリア・カントゥ(メキシコ)
20 アンナ・ユルキビク (ポーランド)
21 イリーナ・モブチャン(ウクライナ)
22 ジョスリン・ホ(台湾)

23 キーラ・コルピ(フィンランド)
24 ジョアン・カーター (オーストラリア)
25 劉艶(中国)
26 ミラ・リュン(カナダ)
27 バレンティナ・マルケイ(イタリア)

28 トゥグバ・カラデミル(トルコ)
29 カロリナ・コストナー(イタリア)
30 イドラ・ヘーゲル(クロアチア)
31 エレナ・グレボワ(エストニア)
32 エレネ・ゲデバニシビリ(グルジア)
33 アリーナ・マルチノワ(ロシア)

34 ジョアニー・ロシェット(カナダ)
35 キミー・マイズナー (米国)
36 金妍児(韓国)
37 ユリア・セバスチャン(ハンガリー)
38 中野友加里(日本)
39 スザンナ・ポイキオ(フィンランド)

40 サラ・マイヤー(スイス)
41 安藤美姫(日本)
42 浅田真央(日本)
43 エミリー・ヒューズ(米国)
44 アリッサ・シズニー (米国)
45 エレナ・ソコロワ(ロシア) 

ま、日本の選手を応援するのはもちろんのことです(私は個人的には中野ちゃんが好きです)が、外国人選手も気になる選手がたくさん。

まずイチオシは、トリノ・オリンピックでショート・プロで6位に食い込むも、決勝では「意外とうまくいっちゃった」プレッシャーに負けてしまったグルジアのエレネ・ゲデバニシビリちゃん、もう元気いっぱいなスケーティングが魅力です。真央ちゃんと同い年(ちょっと誕生日が前だったのでオリンピックには出た)、そしてキュートな笑顔も魅力です。きっとものすごくキレイになっているんじゃないかなあ。みんな、応援してね!

このblogでも登場しましたサラ・ヒューズの妹エミリー・ヒューズも出場。今回も私を爆笑させてくれるかなあ。

意外に注目なのがカナダのミラ・リュン。中国系ですが、容姿はマナ・カナちゃんを想起させるとこがあり(あんなにカワイクはない。どっちかっつーと・・・)、彼女も上達してるんじゃないかと楽しみ。キム・ヨナも何すべるのかなあ?シブイ選曲を期待します。(フリーは「揚げひばり」の予定です。過去記事は別バージョンの映像をアップ!韓国放送バージョン。)

ちょっとオトナの魅力を漂わせるユリア・セバスチャンも好きな選手の一人。カロリナ・コストナーもトリノで可愛かったけれど、大人になっているかな?楽しみです。もちろんアメリカのキミー・マイズナーは上位に食い込むことでしょう。(友人は筋肉ムキムキのジョアニー・ロシェットが笑えると申しており)

と、とにかく友加里ちゃん、真央ちゃん、美姫ちゃん、みんながんばれ!!

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2007年3月22日 (木曜日)

ブルムダール:交響曲第3番「切子面」

P1000741 カール=ビリエル・ブルムダール:交響曲第3番「切子面」
シクステン・エールリング指揮/ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団

ありゃ~、何この作曲家。
昨日は「フルトヴェングラー」&「ワーグナー」といふいかにも一般大衆受けしそうなチョイスだったので、180度変わって今日はいかにも理解に苦しみそうな選曲。

しかし、クラシックでも色々なジャンル・国がなくてはウチのblogは成り立たない。

ワーグナーやドイツ音楽は牛乳、肉。(からだをつくる)
イギリス音楽は野菜。(からだのちょうしをととのえる)
映画音楽はパンやじゃがいも。(ねつやちからのもとになる)

というように、すべての食物がなければ、人間の体は成り立たないのある。好き嫌いなくなんでも食べなければ。そして給食は、牛乳、おかず、パン、牛乳、おかず、パン・・・というように順々に「三角食べ」をしてどの品目もまんべんなくお口の中で混ぜ合わせてたべなければいけません。

でまー、今日はこの中に入ってない北欧音楽なわけですが。(あれ~?)北欧音楽はデザートかなあ?

ブルムダールについては過去記事、
Xデーは近い。さあみんなで宇宙船アニアラに乗って地球を脱出するのだ。
にいってみてくださあい。(ろくな記事ではありませんが)

この宇宙オペラ「アニアラ」で知られる(知られてない)スウェーデンの作曲家、ブルムダールの代表作(らしい)「切子面」という交響曲。20分くらいの単一楽章である。初演からすぐに大評判になった・・・らしい。よく知らんが。(スウェーデンのストックホルムでは結構評判いいのよ、この手品。byマギー司郎・・・って感じか)

このCDはタワレコのバーゲンで490円で買いました。ここで逃したら多分普通では出会わない。まさに一期一会である。普通、このへんの作曲家は手に入れたければノルディックサウンド広島に頼るしかないのである。

1950年の作。セリー技法に基づく作品だという。(クラシック聴き始めてかなり長いが、このセリーってのがいまだにさっぱりわからん。)
まあ、無調音楽だが、全然メロディがないわけでもないので比較的聴きやすい曲なんじゃないかと思う。

静かな感じで始まるが、真ん中からあとのヘンから妙にノリノリになってちょっとハルサイっぽくなる。トランペットのちょっとジャズっぽいファンファーレもかっこよいし耳に残る。しかし、最後はまた静かになって消えていく。シェーンベルクを土台にショスタコ・・・プロコ・・・ストラヴィンスキーっぽいロシア風味な感じである。

残念ながら、あまり音源が手に入らない作曲家だけれども。そんな未知の世界に飛び込むのもまた、楽しからずや、であります。


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ビール、じゃがいも、肉の三角食べ実行中。(即太る)
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2007年3月21日 (水曜日)

フルトヴェングラー:スカラ座のワルキューレ

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ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ギュンター・トレプトウ(ジークムント)、ルートヴィヒ・ウェーバー(フンディング)、ヒルデ・コネツニ(ジークリンデ)、フェルデナント・フランツ(ヴォータン)、キルステン・フラグスタート(ブリュンヒルデ)、エリザベート・ヘンゲン(フリッカ)/その他
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/ミラノ・スカラ座管弦楽団(1950年3月9日、ライブ)

ジャケットは、今更このアタイが語るのもおこがましい、空前絶後の名演として有名なフルトヴェングラーのスカラ座リングであります。

当時いくらしたんだったかな?2万5千円くらいか。すでにショルティ・リングを初ボーナスで入手したあとだったのにずいぶん大盤振る舞いである。

ちなみに、ウチのコレクターズナンバーは0025である。(ちょっと、早くない?ねえ)

当時でもびっくりするようないい音質だと思った。現在はSACD化されてもっといい音になっているはずである。

しかし、昔はネコもシャクシもショルティのリングが一番だといわれていた時代だったので、最初に聴くのはとりあえずショルティ、次にはベームかカラヤン、フルヴェンやクナはかなりレベルの高いマニアのおにいさんたちが聴くもんだと思っていた。(でもフルヴェンのは出てすぐ買った。そのすぐあと出たクナはさすがに手が出なかった。)

なんたって、私は神のごときフラグスタートのファンだったから(今ももちろん)、彼女がブリュンヒルデを歌うこのリングは絶対ほしかったのでありました。(盛期はちょっと過ぎてはいるが)

でも、でも。他の歌手はどうしてもダメだった。「ワルキューレ」に関して言えば、やたらと怒鳴るウォータン、やけに重い声のジークムント、声をずりあげる歌い方が気に入らないジークリンデ。全体的に歌い方の古臭さが、なんともダメだったのである。

で、今日はお裁縫をしながら(「ワルキューレ」を聴きながらだと仕事が進むのよね~)かなりひさーしぶりに聴いてみたらこれがなかなかね、いいんだわ。フラグスタートばっかり聴いていたもんでね。他の歌手の皆さんには申し訳ない。

まずトレプトウのジークムント。近頃カイルベルト盤リング他でヴィナイなどの重いジークムントやトリスタンを聴きなれていたので、このトレプトウはさほど重くは感じず。「古い歌唱」と切り捨てずに聴くべきだと思った。大変ヒロイックなうたいぶりで感動いたしました。

コネツニもとても熱演で素晴らしいです。どうしてこんなにダメだと思ったのだろう。画面は見えませんが、彼女はかなり演技がんばっているように思います。

(昔、彼女が舞台上でジークリンデを歌っているときに差し歯が抜けてしまって、歌いながら舞台中探し回って、やっとジークムントの目の前に落ちているのを発見、歓喜に満ちた表情で恋人の前へひれ伏したのを見て何も事情を知らぬ聴衆はみな感銘を受けたという記事を読んだことがある。)

ヘンゲンのフリッカもさすがな貫禄ぶりです。

で、ま。
フルトヴェングラーのリングなのにフルトヴェングラーに触れないで今日のblogを終わるなど、国際オペラ法違反であろう(そんなもんない)。

フルトヴェングラーとかクナッパーツブッシュのワーグナーを聴いたあと、ショルティなどの後年の演奏がなんだかただ棒を振って音楽を整えているだけのように聴こえてしまうのがコワイ。いや絶対そんなことはないんだけれども。

フルトヴェングラーのワーグナーはなんだかこゆいのである、音楽が。どろり~と。一週間煮込んだビーフシチューとかそんな。おいしい。

第1幕の最後などは、まるでバイロイトの第9の終わりのようにオケが走りまくっていて(指揮が見にくいのか。あらあらどうしましょという表情)金管がお先に「ぷ」とか出てしまったり、あとのほうが弦の合奏があってなかったりするのが、すっごく素晴らしい。ああ、やっぱりフルヴェンね。こうでないとね。

第2幕でも。とくに「きた」のは、ジークムントとジークムントが逃げまくっているときに、ジークリンデが「こんな汚れた私など置いて逃げてください!」と切々と歌う部分は、コネツニもすいぶん切々としたもんだが、それ以上に弦が雄弁で泣き狂っているのがこれがフルトヴェングラー節っつーのか。今更ながら。「死の予告」のあとのジークムントの切々とジークリンデを思う気持ちも、オケのほうが雄弁に歌いまくっちゃってる。これは泣けるねえ。

で、フラグスタート・・・ってもうこんなに長くなっちゃった。今更アタイが語るまでもないよ、なにしろすごいから聴いてごらんなさい。ではまた!!

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2007年3月20日 (火曜日)

番外編・携帯写真集

いやー、やれやれ。テレビではフィギュアスケートはありぃの。シンクロはありぃの。忙しいわねえ。(しかし、シンクロソロの選手の「エイリアン」だの「禿山の一夜」だのホラーな選曲は何故)

ということで。
たまには趣向を変えて、撮り貯めていて使わなかった携帯写真を載せてみようかな~と思います。(食べ物が多くて恐縮です)


Pa0_0074 1.最近の主食。
「海苔と豆腐と貝割れ大根のサラダ」
こないだ飲み屋で食べたものをアレンジ。写真の色彩は良くないが、美味しいし安くできる。

豆腐一丁(安いものでよい)はペーパータオルで水を切って2センチほどのさいの目に切る。貝割れ大根は半分の長さに切る。紫蘇の葉は千切りに。野菜も豆腐もとにかくなるべく水気を切ることです。どんぶりに盛り付けて上から焼き海苔(たくさん)を手でぐしゃしゃにして乗せる。わさびふりかけとゆずポン酢をかけて出来上がり。

・・・料理ってほどでもねーすけど。


Pa0_0077 2.先日上司が突然「インカの奇跡が食べたい!インカの奇跡!」とおっしゃいますので調べてみるとインカのめざめ というジャガイモでした。早速「楽天」で調べて通販の手続きをしてあげました。御礼に何個か頂いたのですが、これがまあ、甘いのなんの。肉じゃがとかには不向きかなあとも思うけど、蒸してバターを乗せただけで相当美味しい。あっというまに全部食べてしまった。それにしても、その「インカ」というネーミングは何故。


Pa0_0073 3.先日行った中華街で買った「照宝」のミニセイロセット。お店の人にテキトーに「1500円のセットはないの?」とか言ったら1500円でなべとセイロと中に敷く紙とトングをセットにしてくれた。やっぱり中華はこれがないとね。







Pa0_0075 4.それで、蒸す中身も必要ってことで、「横浜大世界」にある屋台の「富貴包子楼」で購入。色々入って1200円はリーズナブル。もちろんとても美味しかったですよ。とくにチマキが最高ね。



Pa0_0072 5. 中華街でも有名な、行列のできるお粥屋、 「謝甜記」は一回も並んだことはなく、いつもその向かいにあるおみやげ物屋「はっとり」でレトルトのお粥を買います。しかし今更ながら、なんでここのメイン・キャラクターはサンタクロースなの?クリスマス・シネシネ団長としては積年のナゾである。ちょっとだけ華道のカリ屋崎さんに似ている。





Pa0_0067_1   6.中華街の近辺の売店で発見。ちょっとピンボケで申し訳ないが、我々の団のグッズ(Tシャツ)が中華街で売られているとは!!しかもメイン・キャラクターは疑似たれぱんだ!しかし「シネシネ団」じゃなくて「しねしね団」なので、これはバッタ物である。







Pa0_0078 7.中華街のお祭り。太鼓の音はすれど、群集で何も見えず。獅子舞かと思って興奮して懸命に人を掻き分けて観にいったら、太鼓を叩いているお兄さんたちだけだった。獅子舞が見たかったのに。



Pa0_0076_1 8.突然ですが、私がお友達に貰った白い日の貢物。はちみつとクッキーのかわゆーいセット。扇子の模様の包装なんかじゃないのよ。センスがいいわね。良かった、風○堂じゃなくて。アポロチョコじゃなくて。(←しつこい)

まあ、ダンナ様じゃないけどな。(ひゅ~ ←心に吹く隙間風)


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たまには、息抜きも必要よね。
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2007年3月17日 (土曜日)

戦争レクイエムin県民ホール

Pa0_0068 久しぶりに横浜・中華街へ。

私は都心に住んではいるが、「みなとみらい線」って電車ができたお陰で、うまく急行に乗れば家から30分ちょっとで中華街に行けるのである。

以前は東横線終点の桜木町からバスに乗って・・とめんどくさかったのに、なんて近くなったものだ。

ところで。
県民ホールでブリテンの戦争レクイエムを演奏する、なんて情報を入手したのは実は今月はじめくらいである。しかも、地下鉄の車内の広告テレビを見て知ったのである。

・・・で、まあ神奈川県民ホールといえば、すぐウラは中華街である。昔から休日に行けばかなり混みあっているが、「元町・中華街駅」ができてから、中華街の中心になる大通りから駅まで行く途中の通りまで繁盛してきたような気がする。さらに「横浜大世界」とか「よしもとおもしろ水族館」とか派手なテーマパークが出来ていた。

とはいうものの、かなり昔から中華街で食事をするときはたいていココと決めているお店がある。

Pa0_0069 六鳳居
http://g.pia.co.jp/shop/7131

夜はまあ値段は張るけれど、ランチだったら安いのでおおいにおすすめ。(「アド街っく天国」で横浜・中華街ランチのランキングで1位だったそうである)
こじんまりとして外見も内装もかわいいし、あまり混んでないので入りやすい。本日は海鮮粥セットを食した。イカ・エビ・貝などがごろごろ入った粥と、シュウマイと春巻きが一つづつときゅうりのお漬物とマンゴープリンで980円(税別)である。お粥だけだったら600円くらいからある。

昨日も今日も中華?なんてこまかいことは言わない。因みに夕飯も「究極の肉まん」、明日からのおかずも帰りに買った「横浜大世界」の点心と「皇朝」のシュウマイ(および、なめらか杏仁豆腐。美味!)である。「元祖でぶや」みたいな生活。

(皇朝のネット通販はココ

・・・ということで、そのあとは「戦争レクイエム」を聴きに神奈川県民ホールへ。当日券をゲットして中へ。

Pa0_0070 ブリテン:「戦争レクイエム」
大倉由紀枝(ソプラノ)、望月哲也(テノール)、青戸知(バリトン)
現田茂夫指揮/神奈川フィルハーモニー管弦楽団・合唱団、県民ホール合唱団、小田原少年少女合唱団



うきうきるんるん
と中華街での食事やお散歩を楽しんだあとにいかにも似つかわしくない曲目である。

第2次大戦でドイツ軍に大爆撃されたコヴェントリーにある聖ミカエル大聖堂が、1962年に再建されました。この曲はそのお披露目の式典のためにブリテンが作曲したものです。

「レクイエム」と名はついているものの、「死者を悼む」というよりは、第一次大戦で死んだ戦争詩人オーウェンの詩をテクストに用い、ラテン語の典礼文と織り交ぜながら、強い反戦のメッセージを伝えるという内容になっております。

で。

観客の方はなぜかお年を召した男性(および熟年カッポー)が多い。それに観客のほとんどはおそらく出演者(一般公募の合唱団員)の知人・家族であることは間違いない。そして(私もマーラーを歌ったときに経験アリ)券を売るノルマがあるはずである。

初めて聴きに行く人にこの曲はきっとキツイことだろう。英国音楽をよく聴く私でさえ、この曲は敷居が高い。

そんな(ある意味)気の毒な観客の皆さんのために?今回はステージ中央に正方形のスクリーンをしつらえて、字幕スーパーと映像作家/佐々木成明氏によるイメージ映像が演奏にあわせて映し出された。これでずいぶん退屈さを緩和・・・のはずだったが。

ダフネ」日本初演同様、私の後方の席にはまた、最初から最後までイビキをかく男性がおり。ちっとも緩和してねー。

とはいうものの、かなりこの映像は効果的であったと思う。コンピュータで作られた(と思う)催眠効果みたいなくるくる回る映像(最近持病の良性めまい症が出てきたのでやめてくれぃ)と、第一次大戦の写真や、イギリスの田舎の航空写真などを組み合わせ、最後のほうはこの演奏会が行われている横浜の港の映像が映し出されたりしました。 (写真は県民ホール2階ロビーから見える山下公園↓)

Pa0_0071 それは「戦争は決して過去のものではない。ともすればここで聴いている私達にも起こりうるものなのであるから、記憶を風化させてはならない」などというメッセージのようなものを感じた。(ま、この名曲には余計だと思う人ももしかしているかもしれない)

その他、演出でソプラノの大倉由紀枝さんが舞台ではなくて舞台横の高い所で歌ったりして、まるで聖母マリアのような効果を与えていた。

で、まー、独唱者のことなんですが。
テノールの望月哲也さんが大変素晴らしかったです。もう、今日の大収穫といっていいです。なんたってまー、なかなか「イギリス音楽のテノール」って声は日本では珍しいのです。どうしてもイタオペ寄りの声が多い。(悪いことではないのですが)

彼の声は、そうねえイアン・ボストリッチ?いやいやハイペリオンから出ているガーニーの歌曲集を歌ってたPaul Agnewってテノールを思い出しました。私、あまり英語の自信はないのですが、発音もすごく綺麗な感じ。違和感なし。(もし、「えー、ぜんぜんダメだった」って思う方がいたら、私の耳が悪いんでしょう。)
きっとイギリスで学んだに違いないわ!などと思って経歴を調べたら・・・あらあ、何の関係もないわ。

しかし、5月にオペラシティのリサイタルではブリテンの「ホルンと弦楽のためのセレナード」(弦楽はピアノで)を歌うそうだ。(売り切れ?)
ということで、おそらくブリテンの曲を歌うのでかなり英国もののお勉強をされたのでは?と思う素晴らしい歌唱でした。

演奏のほうは。このような凝りに凝った演出はとくに邪魔ではなく、むしろスタッフの方々や演奏者のみなさんの熱意みたいなものをひしひしと感じられ、なるべく大感動したり泣いたりしないように気をつけてはいたものの(だって周りの人はとても泣きそうな感じじゃなかったんだもん)、やはり曲が曲だけにたまに少し涙がちょちょぎれてしまいました。うう。(それにしてもこんな難しい曲、一般の人よく応募したなあ。音程はとりにくいし、歌うの辛そう。)

ただ、映像作家の方の考えだと思うのですが、字幕スーパーはオーウェンの英語の詩のみで、主に合唱団が歌うラテン語の部分は全く字幕なしだったのが・・・なんだろう。やっぱり対訳ほしいな。配られたパンフレット(片山さんその他の解説が素晴らしい!これも収穫!)には対訳は載ってたけど、手元は暗くて見えないし。どうかと。

・・・。

演奏会が終わり、また中華街へ。たまたま、今日は中華街は媽祖祭というお祭りでした。華僑の人々が太鼓をじゃんじゃかじゃんじゃか鳴らしていました。観光客も集まってなんともにぎやか。

こんな近隣諸国と仲のよい、平和なアジアが続いてくれるといいねえ、と思う横浜の一日でした。

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長くてすいません。読んでくれた方ありがとう。
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もったいな~い!

昨日は会社の飲み会でした。(飲んでばっかり?)

女性一人でおっさんたちの中に乗り込まなければならず、しかも役員一人の「自分自慢ワンマンショー」となること確実で憂鬱であった。

しかも。彼のお店のチョイスがいつもいつも貧乏臭い。「安くて美味しく、しかも内装が素敵」というお店を探すのが趣味である私にとって、彼の「この店、美味しくて安いんだぜ~」は、イコール「内装が古い」ってことで、いつもどんよりとした気分にさせられる。(もちろん、おごりなのでいいのであるが)

昨日連れてっていただいたお店はとっても美味しい中華屋さんでした。やっぱりとっても安いです。でも。別に紹介するほどでもないです。っつーか、「ぐるなび」にはないみたいで。「太一」って店でした、確か。

で、まあいつもの通り飲んでいたわけですが、 「オレ様ワンマンショー」は始まりました。彼は大手銀行から転職してやってきた人なので、銀行時代の自慢ばっかし。(その後、クビになりました・・・後日談)

しかし。昨日は海外転勤してたということに話が及び、その唯一の国がドイツ(フランクフルト)だったって話に、珍しく私は食いついた。

今から30年くらい前、フランクフルトに行ってたっつーのは、

なんつーうらやましい!!しかも独身でやりたいほうだいでしょ。 (←当時)

もー、色々な妄想が渦巻いちゃったわよ、酔っ払いながら。

・まず美味しいドイツビールドイツワインはすぐ手に入るし。
・大好きなドイツパンは毎日、しかも焼きたてでしょ。
・フランクフルトっていったらソーセージでしょ。
・それに、何よりもフランクフルト放送交響楽団でしょ!時代的に多分エリアフ・インバルの黄金時代じゃね?
フランクフルト・オペラだってあるし、休日を利用してベルリンやバイエルンのオペラにいったっていいし、夏休みにはバイロイトに(運がよければ)行けるかもよ!
・それに、ドイツ・サッカーだって見放題じゃない!本場でしょ。



・・・とわくわく想像してたんだけど、彼の場合は違っていた。

・まず、酒が飲めない。
・ライ麦パンが大嫌い。
・ドイツ料理が口に合わない。
・音楽には全く興味がない。
・好きなスポーツはとにかく野球!(本当はニューヨーク転勤の希望だった)

ということで、彼の楽しみは「酒、女、歌」ではなく、 「女、女、女」だったという。

あいん、どいっちゅふらう、びって。 (ドイツ語あってねー)

・・・。

女遊びが過ぎて問題となり、日本に戻された。その期間たったの一年半。

あんまりもったいなすぎて、(他人ごとなのに)帰宅してなんだかどんより重い気分になってしまいました。

おそまつさま!

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2007年3月15日 (木曜日)

風と共に去りぬ

マックス・スタイナー:「風と共に去りぬ」
チャールズ・ゲルハルト指揮/ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団

昨日は、去年結婚したお友達と飲みに行っていました。

本当は、行きたかったお店があったのですが、人気なお店だったらしく予約でいっぱいでした。結構渋谷駅から離れていたんですがね。さすが白い日

Pa0_0066 で、その近辺にあったVingt2(番番)というお店に入ってみた。もう、なんだかフランス料理屋かと思うくらい、外見も内装もとってもスタイリッシュでオシャレ。なのに焼き鳥屋さんです。

カウンターはカッポーも多いのに、私らの隣のグループはどっかの会社の新入社員歓迎会、逆の隣では若い会社員の男性だけのボヤキ飲み会が執り行われていました。・・・というか、ここはとっても安いのです。

まー、白い日ということだったんですが、彼女はちょっと暗い顔をしていました。「私も貰ったんだけど・・・これ・・・どう思います?」と、20センチ×15センチ×5センチくらいの箱を見せた。包み紙には「風○堂、風○堂、風○堂、風○堂・・・」と扇子の模様が呪いのように印刷されていました。あの、こんなセンスのないもの、だれに貰ったの?保険屋のオバチャン・・・?と尋ねるまでもなく、彼女のダンナ様でした。

「い、いまどきゴーフルだったらどうしよう・・・」と二人で危惧する中開けてみますと、会社のご進物とかによくある「シガー」と「リーフパイ」が入っていました。

彼女の落胆はまれに見るものでした。
「だって、渋谷の東急東横店だって期間限定とか、オシャレなパッケージに入ったチョコとかいくらでも売ってるじゃないですか・・・。私、バレンタインのときに凄く苦労して選んだのに。こんなのいつだって買えるじゃないですか・・・(泣)」

いや、あの・・・気持ちはお察ししますが。30代後半から40代の男性の大半は、そんな気の利いたセンスはないと思っていいと思うよ。

・・・。

ま、そんなこんなで、そんなこととは全然関係ないけど、本日はこないだ購入した「クラシック・フィルム・スコア・シリーズ」の中の一枚、マックス・スタイナー作曲の「風と共に去りぬ」。今更語るまでもない、ハリウッド屈指の大作の音楽集である。

映画で使われた音楽の楽譜を用い、RCAのプロデューサーで指揮者のチャールズ・ゲルハルトが自ら組織したナショナル・フィルを振って録音したという、このシリーズ。

因みにナショナル・フィルっていうオケはその場しのぎの寄せ集めの録音用オケではない。自由契約でロンドンの5大オケの首席級演奏家を集めた ゆーしゅーなオーケストラなのである。なので、演奏は素晴らしい。

しかも、1970年代の録音ながら、録音は今聴いても大迫力。それもそのはず、このシリーズではデッカ黄金時代に大活躍していた技術者ケネス・ウィルソンがレコーディング・エンジニアをつとめています。

(最近私は家にあるCDのケネス・ウィルキンソン探しに夢中。カイルベルトのステレオ・リングも彼だし、かの名録音ショルティの「千人の交響曲」も彼がエンジニアをしている。その他ショルティでは「さまよえるオランダ人」やウォルトンの「ベルシャザール王の饗宴」など、古さを感じさせない素晴らしい録音がたくさんあります。)

ということで、録音のことばっかりになってしまいましたが、作曲者マックス・スタイナーについても少し。

マックス・スタイナー(1888 - 1971)オーストリア系アメリカ人の映画音楽作曲家。

祖父のマクシミリアン・シュタイナはアン・デア・ウィーン劇場の支配人で、父のガボール・シュタイナーはウィーンの遊園地の経営者だった。名付け親はリヒャルト・シュトラウス。ピアノの手ほどきをヨハネス・ブラームスに受け、15歳でウィーン帝室音楽院(現在のウィーン国立音楽大学)に入学し、グスタフ・マーラーから教えを受けた。彼はその才能で4年の課程を1年で終えた。

16歳のときオペレッタ「美しいギリシア娘」を作曲した。第一次世界大戦のときはロンドンにいたが、1914年にニューヨークに渡った。

1929年、スタイナーは「リオ・リタ」の映画版の音楽を製作するためにハリウッドに招かれた。1933年の「キングコング」の映画音楽によって名声を得た。その他何百もの映画音楽を作曲し、ワーナー・ブラザーズの音楽部門でもっとも有名な作曲家であった。
(ウィキペディアより)

名づけ親がシュトラウス。ピアノのセンセがブラームス。作曲のセンセがマーラー。なんて豪華メンバーなのでしょう。出身や経歴からして同様にウィーンからハリウッドに渡ったコルンゴルトと重なるところもあります。

(製作当時はかなりタイトなスケジュールで、この長大な映画(223分)の音楽を埋めなければならない!ということで医者に覚せい剤を打ってもらって作曲していたそうな。ああ、恐ろしきハリウッド。)

さてこのCDであるが、とにもかくにもオケのすざまじい鳴りっぷりが素晴らしい。ゲルハルトにかかってはSFだろうが冒険活劇だろうがラブロマンスだろうが大して差はない。朝出勤途中で聴いていると、憂鬱な気分も吹っ飛ぶというものである。彼の指揮したCDを聴いたあとで、ショルティのワーグナーなど聴いても、なんだか物足りなく感じるほどなのです。

冒頭、「セルズニック・インターナショナル映画会社」のテーマ音楽が流れ、続いてあの有名なメインテーマが流れる。もうトリハダものである。

実は、あまりにヨイので、近所の商店街で「風と共に去りぬ」のDVDを500円で購入。まだはじめのほうだけしか見てないけど、1939年という時代が全く感じられない美しい映像に魅了される。

こんなすごい映画を作る国に日本が戦争に負けてもしょうがないなあ、とまた思ってしまったのであった。

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2007年3月13日 (火曜日)

歌うことはボクシング!J・キング名唱集

P1000738 ジェームズ・キング(テノール)
ベートーヴェン:「フィデリオ」より
ワーグナー:「ローエングリン」「パルシファル」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
R・シュトラウス:「影のない女」より
ヴェルディ:「オテロ」より

昨日blogに格闘技まがいなことを書いて、テレビをつけたらHIRO'Sって格闘技の番組をやっていました。(あらー)

楽しく見ていたら、お笑いコンビ「塩コショー」のベルナール・アッカさんが出場していました。「エンタの神様」にたまーに出演していたのを見ていたのですが、外人さん二人で「プロ野球の外人助っ人」とか「外タレ来日時のボディガード」とかのネタを流暢な日本語で披露していましたっけ。お笑い好きの私から見てもとても面白いコンビだと思います。

アッカさんは、お笑い芸人ながら色々な肩書きを持っている人のようです。昨日見た限りでは体のつくりは本当に格闘家のようだし、初めての試合にしてはなかなか立派な戦いぶりでした。もちろん勝利を収めていましたよ。

アッカさんのblog
http://d.hatena.ne.jp/bell-brown/

・・・で、今日はこないだ買ったジェームズ・キング様のアリア集の紹介っつーか、感想をのべよう。
このところ、yokochanさんやNiklaus Vogelさんとの交流では話題の中心は専らキング様。
実際、yokochanさんが激賞されているとおり素晴らしい(シビれちゃう)歌唱なのですが、会社の昼休みにCDの解説書を(ドイツ語、英語)眺めていたら、キングさんへのインタヴューに対する言葉でこんなことが書いてありました。

I find that singing is very like boxing. With singing,too, you can get very demoralized if something goes wrong. It's terrible if your voice breaks on a high note, but you just have to force yourself to go on, just like a boxer who get one on the head.

歌うことはボクシングに似ています。歌っていて、もし何かうまくいかなかったら意気消沈してしまうでしょう。高音で声が壊れてしまったらと思うと恐怖です。しかし、それでも頭に一発受けてしまったボクサーのように、歌い続けなければなりません。

(なんか中国旅行の日本語ヘンテコパンフレットのような訳で非常に申し訳ない。しかもあってるかどうか非常に不安。英語得意な人訳して。)

へー、彼がそんなことを。
そういえば、キングの歌はいつも何かと戦っている感じを受けるな、と私は思っていたのでちょっとびっくり。歌う格闘家ジェームズ・キング??

そもそも、私がジェームズ・キングの歌を初めて聴いたのはフィリップスから出てたベームのリングのハイライト盤のLPでした。キングの歌は「ワルキューレ」でジークムントがノートゥングを引き抜く場面から1幕の終わりまで収録されていました。

(正直なところ、自分はまだ中学生で「リング」のあらすじはあまりよくワカリマセンでした。ラジオでバイロイト音楽祭を聴いていたくらいです。)

このレコードを聴いて、ジークムントはジークリンデを脅しているのかと思いました(爆)。二人が兄妹にして恋人なんてずいぶんあとで知りましたよ。甘いシーンなしでそこだけ聴くとジークムントってコワイ人なのかなあと思ってました。

そのあと、バーンスタインの「大地の歌」のレコードを買いました。バーンスタインがVPOをドライブしまくる中、キングがまたドライブしまくりの歌唱で、なんだかすごくびっくりしたのですが、それでもよく聴いていました。

キングのジークムントが素敵だなと思い始めたのはかなり遅くて、ショルティのリング全曲を買ってしかもよく聴くようになってからだと思います。それでも相変わらず私の中ではキングは何かと戦っており、しかも苦悩しているという印象です。

ということで。

本日紹介のCDは(前置き長いです)もちろん彼の得意な代表的なレパートリーを歌っています。(ジークムント以外の)

しかし、キングはいつも苦悩しててほしい、戦っていてほしいという私の勝手な意見からいうと「マイスタージンガー」のヴァルターは(歌は素晴らしいのですが)ちと違和感があります。しかも、ヴァルター役のものと思われるカワユイ衣装の笑顔のキングはちょっと私ダメかも。ドSな私はいつも彼は苦しんでいてほしいと思っているのだわ。

得意の「影のない女」皇帝のアリアをかなり長く聴くことが出来、この歌唱もたいへん立派。いまだにこの皇帝という役は不可解だが。

ベーレンスとの「オテロ」は、取り合わせからいうとなんだかブリュンヒルデがジークムントに死の告知をしているとこを思い出しちまうのですが、やはり苦悩の歌手?キングはオテロも合っていると思います。

というふうになにやら勝手なことばかり書かせて頂きましたが、やっぱりキングは私の大好きな歌手には違いありません。



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2007年3月12日 (月曜日)

カラヤン・リング(ハイライツ)を聴きながら、ワルキューレについて考えてみた。

ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」-ハイライツ
(虹の架け橋、愛の二重唱、ワルキューレの騎行、森のささやき、ブリュンヒルデの目覚め、ラインの旅、葬送行進曲、自己犠牲)
ヴォータン … ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ジークムント … ジョン・ヴィッカーズ(テノール)
ジークリンデ … グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ジークフリート … ジェス・トーマス(テノール)
ブリュンヒルデ … ヘルガ・デルネシュ(ソプラノ)  他
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
(1966年-1970年 ベルリン)

何を今更カラヤン盤のハイライトもないでしょ~naopingちゃん、と思ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はカラヤン・リングはうちには「ジークフリート」のLPしかないのである。

リング全曲は6種持っているが(これでも少ない?)、もうこれ以上増やすのもどうかなあと思いつつ、やっぱりカラヤン盤の評判を聞くにつけ「やっぱりちょっと聴いてみたい」という気はする。なので、このリングいいとこどりのこのハイライツ盤は試聴盤として素敵である。

まあ、リング全部聴いたわけではないのであまり感想というほどのものは書けないが、印象としまして全体的に歌手の声がカラヤン好みに軽量級である。

今まで聴いてきたリングが、フルヴェンだのカイルベルトだのは歌手がまるでプロレスラー並みの重量級なものが多く、しかも自分で気に入って聴いてきたので、このカラヤン盤は(録音が古いのに)大変新鮮である。

そうそう、カラヤン盤を聴いて、とくにブリュンヒルデのデルネシュとジークリンデのヤノヴィッツを聴いて思ったのだが、まるでお風呂上りのスリムな美女のような洗いたてみたいな声なんである。

思い出したのは、絵本画家のアーサー・ラッカムの絵によるところの「ニーベルングの指環」に出てくる美女たちである。

Arthur Rackham's illustrations to Wagner's THE RING OF THE NIBELUNG

これだけ美しい女性がジークリンデやブリュンヒルデを演じることなど、現実にはほとんど不可能であろう。ついでに言えば、ジェス・トーマスのどちらかといえばジークムント向きの声のテノールがジークフリートを歌っているが、彼もラッカムの絵から飛び出たような感じではある。

・・・。

ということで、ここまで書いて「プロレスラー」とか出てきたけれど、そろそろプロレスのリングを舞台にした「リング」の演出があってもいいんじゃないかと思う今日この頃。

大体、外国のオペラハウスの引越し公演での「ワルキューレ」を見て、ブリュンヒルデを含めたワルキューレ=「戦乙女」がどんなに女子プロレスラーに見えたことか。みんなあまりにもたくましいんだもん。

いっそ舞台中央にプロレスのリングをしつらえて、いや最初からプロレスの聖地「後楽園ホール」でリングを上演するってのはどうだろう。

(以前、ボクシングの試合中継で、リングの横にオーケストラと指揮者がいて、ラウンドの間にホルストの「火星」とか演奏してたのをテレビで見たことがある。だから、リング横にオケ・ピットがあっても全然不思議ではないってことである。)

ヴォータンは女子プロレス団体の長(おさ)でね。
「ワルキューレの騎行」の音楽に乗って選手たちが勇ましく現れるわけだが。ワルキューレの中に本物の女子プロレスラーも何人か混じっていて、リング上で色々と技をかけたり、リングの四隅から飛び降りたり色々とやってほしい。ワルキューレの歌手たちも役作りのために一ヶ月くらい女子プロレスに入団してね。ブル中野さんみたいなヒール(悪役)の人も必要ね。

もちろん、ジークムントとフンディングは赤コーナーと青コーナーから現れてリング上で戦ってほしい。

で、「ヴォータンの告別」では、プロレス団体から足を洗うことになるブリュンヒルデを、ヴォータンはキスではなくてプロレスの技「スリーパーホールド」を決めて眠りに陥れる。

眠りに落ちたブリュンヒルデを、リング周りを火で覆い寂しげに立ち去るヴォータン。<幕>

うーん、素晴らしい。日本初、いや多分世界初の格闘技とオペラのコラボレーション。キャストは去年聴いた飯守さんの「トリスタン」のときの歌手の方々でお願いします。

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仕事中、こんなことばっかり考えている。
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2007年3月 9日 (金曜日)

スター・ウォーズ 帝国の逆襲!!

P1000737

ジョン・ウィリアムズ:「スターウォーズ/帝国の逆襲」
チャールズ・ゲルハルト指揮/ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団










ああ、もう。
近年まれにみる・・・ヘコんじゃったわよ。どうする。
あまりにヘコんだんで、遥か地球の裏がわの南米ブラジルまで落ち込んで、サンバを踊って今めでたく日本に戻ってきたのだわ。

ヘコんだこと、ニ題。

その1.
先週買ったばかりの「ソニーのCDウォークマン」が今日、再生しなくなった。けっこう高かったのによ~。(どうしていまどきiPodじゃないの?・・・という会社の20代の男の子にも言われた質問はここでは受け付けない)

その2.
パートのオバサンとウチの上司(女)と韓国女優は綺麗ね~という話で盛り上がっていて、私が「でも、韓国の女優さんは殆ど整形っていいますよね。あちらでは整形普通だし。」といったら、パートのオバサンいわく「まあ、あんなに綺麗になれるんだったら、私も整形しちゃうんだけど、もう遅いわね~。naopingさんだったら結婚はこれからだし、整形したら??

て。

あの、私、親に貰ったこの顔、イジル気ないです、けっこうカワイイって言われてるし年のわりに ・・・・・はい?

ありゃりゃオバサン動じない。さらに追い討ち「ほんと、整形すればいいわよ~あんなに綺麗になれるんなら~韓国行っていますぐしちゃったら~?」て。何のフォローもなしですか。生まれてン年、そんなヒドイこと言われたのはじめて。

ちくしょ。

・・・こんな日は。
全く人畜無害。スカっとする映画音楽。大好きなJ・ウィリアムズの帝国の逆襲で逆襲してやる(誰を?)。しかもヘソまがりな私は作曲者指揮じゃなくて(わざわざ探して購入した)映画音楽指揮者の巨匠、チャールス・ゲルハルト&作曲家コルンゴルトのご子息ジョージ・コルンゴルト氏プロデュースによる名盤をチョイス。

過去記事
ゲルハルト/コルンゴルト映画音楽集
J・ウィリアムズ:コール・オブ・ザ・チャンピオンズ

いやー、こりゃいい。録音も演奏もゲルハルトらしくキラキラしているし。ダイナミックな指揮は彼の真骨頂!さすが映画音楽の巨匠だ。ツボを心得てるっていうか。

冒頭はあの、「20世紀フォックス」のファンファーレから始まる(ニューマン作曲)。「チャンッチャカチャーン!パパパパパ~!!」とな。改めて聴くと威勢がいいな。

実は、この「帝国の逆襲」の映画、見たんだかなんだか記憶がない。ウィキペディアであらすじ書いてあったけれど、マニアックすぎてイマイチピンとこないし。

でも、音楽はいいんだな。ジョン・ウィリアムスはR・シュトラウスやコルンゴルトの華麗さも、ラヴェルやドビュッシーなんかの繊細さも取り入れた、いいとこ取りの音楽。ルーカスやスピルバーグが好んで彼を起用するのはわかるね。今更ながら。

コルンゴルト作曲のものを含め、ゲルハルト指揮の映画音楽のCDを何枚か持っている(集めている)が、どれもがっかりしたものはない。映画音楽のCDは(クラシック同様かそれ以上?)すぐ廃盤になってしまうので、見つけたときが買い時。興味のある方はお求めになることをおすすめする。何も考えずにスカっとしたい方はとくに。

・・・。
別にスカっとしねェ。



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2007年3月 8日 (木曜日)

24歳夭折・ルクーの室内楽曲集

ギョーム・ルクー:モルト・アダージョ、ピアノ四重奏曲、ラルゲット(チェロとアンサンブルのための)、アダージョ、3つの詩曲(ソプラノとピアノのための)
アンサンブル・ムジーク・オブリック、ヤカール(ソプラノ)/他


今日はしっとりと室内楽を(何がしっとりなのだ?)。夏頃取り上げました夭折の作曲家ルクーの、代表作のヴァイオリン・ソナタに続き、二つ目。リリ・ブーランジェと並ぶ短命作曲家のルクーは、室内楽とピアノ曲しか聴いたことないが、他の分野のも聴いてみたい。オラトリオみたいなのもあるみたいだし。

ルクーの出身地、ベルギーのレーベル「リチェルカール」が10年くらい前ルクー作品全集ってのを発売していた(らしい)。日本では入手できないと思ってたので、ロンドン旅行の際にタワレコやHMVを覗いてみたが、どうも見当たらなかった。店員に尋ねる語学力もなく。しかし、その頃なんでそんなに傾倒していたのやら。(分売されたものを一枚だけ見かけて入手したが、ベートーヴェンの影響受けまくりのピアノ曲が何曲か。)

本日ご紹介のCDは、ヴァイオリン・ソナタにはまったら是非次に入手していただきたいCDである(と思う)。音楽史に埋もれまくっているのがもったいないと思うほどの佳曲たちであると思う。どれもまあ同じような感じではあるが。

中でもピアノ四重奏曲はすごーくいい。未完の作で第2楽章は師匠のダンディが補完したようだ。ヴァイオリン・ソナタと似ている感じの第1楽章ももちろんいいんだけど、静かな感じの第2楽章がまたけっこうクルのである。出だしが心ザワザワとし、そのうち胸がきゅうんとなる。また、たまに「トリスタン」の前奏曲っぽいものがちらりと顔を出すところあたり、ワグネリアン・ルクーらしい。

CDの最後に、とってもムーディな歌曲が3曲。ヤカールの歌声が色っぽい。フランス語っていいねえ、意味はまるでわからんけども。(英語訳もなく。)

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2007年3月 7日 (水曜日)

ジャネット・ベイカーの色々歌っちゃうわよ。

P1000736ディム・ジャネット・ベイカー、フォーレ、シューベルト&シュトラウス、英国歌曲を歌う
ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)
(全27曲)

おととい、昨日と、「もし、音楽に詳しい男性の友人がいて、ここらへんのCDを貸してくれたらちょっとクラっときちゃいそうな」曲を想定し、続けて紹介してみたが(まわりにそんな人はいませんが)、今日はちょっとまた地味目なCDで、好きな歌手の一人、ジャネット・ベイカーの歌唱を。

ハイネックの素敵なセーターを着てさりげなく微笑んでる彼女のジャケット写真はお気に入り。こういう品のいいイギリスのオバサマに「まあ、午後のお茶にいらしたの?ちょうどイングリッシュ・マフィンが焼きあがったところよ。さあおあがんなさい。」とか気さくに言われたい。

(最近そういうの食べてないなあ・・・饅頭やお煎餅ばっかり)

ジャネット・ベイカーっていうと、マーラーがお好きな方、またはエルガーなどの英国ものを聴く方、または指揮者バルビローリが好きな方で、CD持ってない方はいないと思うが、どうだろう。そ、そうでもない?

彼女はメゾ、またはアルトという地味な声域、しかもとりたてて美人ではないということで(失礼!)やや地味な存在のように思う。「イギリスのクリスタ・ルードヴィヒ」みたいな感じか。
何を歌わせても何でも器用にこなすが、器用なだけでなく知性的ですべての曲において深い感銘を残す。深い声がなんとも魅力的。

紹介のCDは、そんな彼女の魅力を伝えるもの。フランス語、英語、ドイツ語の歌曲を取り上げている。私はフランス語はさっぱりわからん(というか、ドイツ語も英語もアヤしい)のだが、彼女はフレンチ・レパートリーの録音は他にも結構あるみたいなので得意なのだろう。ここで歌われるフォーレの歌曲は、輸入盤で対訳がない上あまりよく知らない曲なのだが、とても素敵で発音も滑らかである。心和む、というか。

自国の歌曲はまさに彼女の得意中の得意というところで、スタンフォード、パリー、ウィリアム・ブッシュ、ウォーロック、RVW、ガーニー、ブリテン、アイアランド、クィルターの素敵な曲がちょっとづつ聴ける。どれもいいんだけど、ウィリアム・ブッシュの曲「Rest」や一曲だけ入っている大好きなガーニーの曲「The Fields are full」がとてもお気に入り。もちろん有名なRVWの「リンデン・リー」も心に染みるうたいぶり。

うちにはほとんど存在しないシューベルトの歌曲が6曲歌われている。いかにもドイツ歌曲らしいっつーか。(←あまりよく知らない)

そして最後にR・シュトラウス。有名な「明日!」はしみじみとゆっくりと語りかけるような。最後はデーメルの詩による「解き放たれて」。

という感じで、ざっと書いてみたがどの国の曲も完成度が高い歌唱だと思う。まったく英国を代表するすばらしい歌手であると思う。


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2007年3月 6日 (火曜日)

タヴナー&ビョークのコラボ

ジョン・タヴナー・ア・ポートレイト
湯浅卓雄指揮/アルスター管弦楽団、ビョーク(vo)、セント・ジョーンズ・カレッジ合唱団/他

Pa0_0062 今日は(も?)ラーメンを食べに行きました。私の一番よく行く「一蘭」。味は博多とんこつラーメンだが、もっとさっぱりしている。




チェーン店で有名だから今更紹介するほどのことでもないが、一人一人カウンターが仕切られている。「味集中システム」っていうんだそうな。隣のお客の顔はおろか、すだれがかかっていて店員の顔まで見えない。「女性一人でも気軽に入れる」という触れ込みだが、女性一人でも気軽にカウンターだけのラーメン屋に入れる私からすると、妙に孤独感を感じる。美味しいからいいんだけど。Pa0_0060_1

難を言えば麺の量が少ない。いつも替え玉(半玉)を頼むけど、男性だったらこれでも足りないような。

渋谷店はいつも混んでいる。こないだ行った時は中国からきた女の子(中国語の「地球の歩き方」を見てた)七人が私の前に並んでいた。中国のラーメンとはやっぱり違うんだろう。写真を撮りっこしたりもう大騒ぎであった。
Pa0_0061


こんなラーメンの大きい写真を載せるとますます何のblogだかわからん・・・。






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さて、話変って。
昨日に引き続き、イギリスの現存の作曲家の作品を。ジョン・タヴナーは怪しい宗教家みたいな、いかにもな風貌の人である。

が、「現代音楽」という堅苦しいイメージより、曲は遠い昔の宗教音楽に近い。イギリスなどから来日する教会の合唱団がごくごく普通に他の昔の宗教合唱曲とともにコンサートの曲目として取り上げているのをコンサート・チラシなんかで見たりするとへーと思う。(大昔の作曲家ジョン・タヴァナーと間違えないように注意・・・だが、もしかしたら作風はそんなに違わなかったりして。タヴナー自身は「タヴァナーの末裔」とか言っているそうだが)

ジョン・タヴナー(Sir John Tavener、1944年1月28日 - )は、前衛音楽崩壊後に活躍するイギリスの作曲家。
メシアンやシュトックハウゼンとならぶ神秘主義の作曲家で、長年ロシア正教徒を自認していたが、2004年にイスラム教に再改宗したと伝えられる。

ロシア正教会に入信し、多大な影響を受けている・・・というように全体的に静謐なイメージの曲が多い。メシアンやペルトと同系統な感じ。ヨーヨーマの録音した「奇跡のヴェール」という曲のCDが有名。

(昔、うちの母はヨーヨーマが「徹子の部屋」に出演するというので、楽しみにしてみていたが、帰宅した私に「いつまでたってもヨーヨーをしない」と文句たれた。チェロは弾いたみたいだが。・・・こんな家庭の子に育ちました、私。)


さて本日ご紹介のCDは。
(タワレコHPより)
生誕60年を迎え、複数レーベルでアンソロジーが組まれるなど人気の高いタヴナーの作品集。ポップ・シンガーであり俳優のビョークとのインタビューはじめ、趣向を凝らした内容ですが、他レーベルも含む既発売ディスクなどから抜粋された選曲は「タヴナー入門」にも最適です。通常の2枚組価格、限定販売。

・・・ということなのでご興味のある方はお早めに入手したほうがよいかと。この2枚組はNAXOSの何枚かあるタヴナーのCDからの抜粋(湯浅さん指揮の「奇跡のヴェール」からの曲も含む)と、新録音であるビョークとの「Prayer of the Heart」が入っている。

ビョークは映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を見てからずっとトラウマで声を聴くだけで震え上がるほどダメだったが、オリンピックの開会式のサプライズ・ゲストとして登場してから、とたんに大丈夫になった。(一生、二度と見たくない映画だ、ダンサー・イン・ザ・ダーク。)
曲は「なるほどタヴナーだ」と思いつつ始まり、「やっぱりビョークだな」と思うところも多々。なんともいわく言いがたいが。

収録の曲はどれも静かで心洗われる感じだが、中でもヴァイオリンソロと合唱の加わる「Ikon of Eros」って曲はいいである。

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三択の女王、竹下景子に10点。
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2007年3月 5日 (月曜日)

タイタニック号の沈没

B0000241l301 ギャヴィン・ブライヤーズ:「タイタニック号の沈没」、(「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」)
Produce by Brian Eno
(Virgin Records)











昼間はすっかり春めいたな、と思ったら今はバケツをひっくりかえしたような雨である。

春が近くなると、大好きな菜の花が八百屋で売られるようになる。おひたしもいいけれど、私はお刺身とともにカルパッチョ風なサラダにして食べるのが好き。刺身はマグロとかじゃなきゃならなんでもいいんだけれど。

Pa0_0059 今日はハマチにしてみました。タイとかサーモンでも。白身が合うかな?

ドレッシングは普通のフレンチドレッシングなのだけれど、絶対に粒マスタードを入れること。これが美味しさのコツ。酢は米酢でもワインヴィネガーでもかまわない。あと、塩コショウとサラダ油。

ドレッシングの中に刺身を入れて、湯がいて硬く絞った菜の花を入れて混ぜる。かなりこれは美味しいと思うんだけど。菜の花の苦味がマスタードと合う。

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さて、こんな土砂降りの日は、もう音楽まで水浸しにしてしまおう。水浸しどころか、海に沈没。もうタイヘンである。

リチャード・ギャヴィン・ブライアーズ(1943~)は、イギリスの作曲家。ヨークシャーのグールに生まれたブライアーズは、シェフィールド大学で哲学を学んだのちに、3年間音楽を学んだ。・・・

まだ現存する作曲家なので、このCDは現代音楽ということになります。クラシックの作曲家というより、ジャズとか実験音楽の人としての活動が多いのかも。
でも、今日のCDの曲はちっとも難しいことないです。聴けばイマジネーションを激しくかきたてられるっていうか。こちらのblogにいらっしゃってるクラシック好きな方はきっと普通に好きになると思う。実験的でありながら、非常に深い音楽だと思います。

それに。おそらくディカプリオ主演のあの映画「タイタニック」を見たことがあれば、きっと違和感なく入っていけるんじゃないかと。(見たことない人、いるかな?)

ブライヤーズの「タイタニック号の沈没」は、1912年に北大西洋の海に沈んだタイタニック号の甲板上で、最後まで演奏を続けていた楽団員たちの演奏を生き残った乗客や船員たちの証言を元に再現しようとした作品である。

(映画のタイタニックではそーゆー楽員は出てきたけど、ジャズを演奏してたようだった。)

このCDでは弦楽合奏で、死者を送り出す曲として賛美歌「オータム」がえんえんと24分間演奏されている。スタジオとは異なる音響空間を作るため、貯水塔やプールでの録音が行われているそうだ。(どうも色々なバージョンがあり、常に進行中ということである)

印象としては、ゴボゴボ・・・と深い海に沈みながら静謐な弦楽合奏が聞こえてくる感じ。ごおおおおおという音とともに、たまに女性の語る声とかが聴こえてきたり、ピアノの練習曲やオルゴールみたいなのも聴こえてくる。船が沈んだ海底ではまだ演奏は続けられている、ということか。ちょっとマーラーの「大地の歌」の最後のEwig・・・Ewigっていう感じにも似ている。(ち、違うかな?)

そして、もう一曲の「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」は、そこらへんの浮浪者が賛美歌「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」を即興的に歌ったのを録音したもののようだが、何回も繰り返されるうちに弦楽合奏が加わり、どんどん音楽が豊かになっていく。不思議に感銘深い曲である。

まあ、聴いていただけば「はあ!ナルホド!」的なのだが。



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2007年3月 4日 (日曜日)

ヴァルナイ・ヴィナイ・ヨッフムの「トリスタン」

P1000735 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ラモン・ヴィナイ(トリスタン)、アストリッド・ヴァルナイ(イゾルデ)、イラ・マラニウク(ブランゲーネ)、グスタフ・ナイトリンガー(クルヴェナール)、ルードヴィヒ・ウェーバー(マルケ王)、ゲルハルト・シュトルツェ(牧童)、テオ・アダム(かじとり)、他
オイゲン・ヨッフム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
(1953年)

いやー、なんてえの。
毎日毎日。ほぼ毎日blogを更新してるわけですね、このところ。
ほとんど選曲は気分なんですね。もう、気分屋っつーか。で、昨日もトリスタンで今日もトリスタンってのもどうです!毎日聴いているわけですか!しかも全曲です。よっぽどヒマかってことですね。いや、そうじゃなくてよっぽどこの曲が好きなんですかね、あたし。

でまー、聴きながら考えた。ずっと不思議に思ってたこと。
いや、オペラには色々不思議なことっていっぱいある。今まで多かれ少なかれ疑問はあった。「椿姫」みたいに、オトナになってからギモンが解決することだってある。

「トリスタンとイゾルデ」で、ナゾなのはブランゲーネだなぁ。

あの、薬をだな。なんでわざわざホレ薬をチョイスしたかってのが、いまだにわからない。確信犯的なチョイスだよね、多分。

だって、彼女はこう歌っているだね。

お母様が下さった
霊験あらたかな薬です。
傷や痛みにはこの妙薬、
悪い毒には
この毒消し。
(小瓶を取り出して)
一番尊い薬は
これです。

て。

色々持ってんじゃん!!!
正露丸だか、ケロリンだか、いろいろあんじゃん!
とっさに毒消し飲ましたってよかったんじゃないの?もしかして。でも2人でいきなりトイレ、トイレ・・・ってことにもなりかねない?
(それじゃオペラになんねえよってコメントは受け付けません)

ま、ブランゲーネは上陸してからも気の毒なことが色々あったりして(イゾルデの代わりにマルケ王の夜の相手をさせられたり、トリスタンとイゾルデの逢瀬の見張りをさせられたり)同情もするけど、ま、自業自得だな、こりゃ。

・・・。

で、今日はヴァルナイのイゾルデってことで。
これを買ったのは比較的最近ってことになるのかな?しかし、ヴァルナイ姉御のベストな歌唱とは少し遠いな、と思ってちょっと放置しといた。

でもまー、クナのオランダ人とか、リングのときのベストコンディションの時(もー、どこまでも声が出るわよって感じ)と比べるからいかんのであって、やっぱりヴァルナイの歌唱は他の歌手とは違う。聴けるだけシアワセ。貫禄たっぷり。

重ーいトリスタンの最高峰?、ヴィナイのトリスタンはやっぱりかっこいい。3幕でやや疲れた感があるのは、そういう演技なのか本当に疲れているのかどうか。

ナイトリンガーがアルベリヒとかクリングゾルなんかの悪役でないのが少し違和感を感じるが、別に気にしなければ声はいいしね。
一昔前のワーグナー・バスの主役だったウェーバーもいいねえ。

チョイ役にシュトルツェとアダムが入っているのが面白い。シュトルツェはクナのパルシファルんときもチョイ役で出てたな、確か。どんなチョイ役でも個性が強いからすぐわかるね。

ヨッフムの指揮は、昨日クライバーを聴きまくっていたので、前奏曲からとても遅く感じます。でも、ホレ薬を飲んでからはテンポ早いです。第2幕なんかもけっこう早いです。

CDの収録上しかたないのかもしれないが、第1幕の薬飲んでから相当盛り上がってるとこでCD2枚目になるのはなんとかならんかったのだろうか。うーん。

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2007年3月 3日 (土曜日)

クライバー「トリスタンとイゾルデ」

ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ルネ・コロ(トリスタン)、クルト・モル(マルケ王)、マーガレット・プライス(イゾルデ)、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(クルヴェナール)、ブリギッテ・ファスベンダー(ブランゲーネ)、アントン・デルモータ(牧童)その他
カルロス・クライバー指揮/ドレスデン国立管弦楽団・ライプツィヒ放送合唱団

過去記事
クライバー:トリスタンとイゾルデ(スカラ座ライブ)

「カルロス・クライバー・オリジナル」に収録のオペラ全曲盤のCDの感想(っつーか漫談)を連日やってきました。ま、残るは「トリスタン」だわね。期待していた方も多かったと思う。

今日、ベルリン国立「トリスタン」の券が届きました。うーん、招聘元の作った(ガガガーとレジ印刷でない)券を久しぶりに見ました。ほとんどプレイガイドで取っていたからね、このところ。ナンだか豪華でイイネ。

まああ、今年のベルリン国立のトリスタンは、演奏や歌唱も楽しみなのはもちろんのこと。クプファーの演出とシャーフェルノッホ(シャヴァノフ?いったい本当の発音はなんなの?)の舞台美術もおおいに楽しみ。チラシで見れるこの舞台写真はなんとも素敵だ。う~。

以前、市川猿之助さんがR・シュトラウスの「影のない女」を演出したのが縁で、猿之助さん主催の「スーパー歌舞伎」の舞台美術をシャーフェルノッホが手がけたときがあった。私は何故かたまたま父の仕事経由で券が回ってきてお弁当・お土産つきでタダで観にいくことができた。歌舞伎とドイツ・オペラの美術の融合。「影のない女」逆バージョンとして、興味深く見させて頂いた。演目は八犬伝だったかな~?いや~黒を基調とした舞台はかっこよかったです。

実はわりとこんなことが縁で歌舞伎にもはまったのかもしれない。

さて、クライバーのトリスタン。すでにどこでも語りつくされた名盤で、私のファーストバイ・トリスタンであった。が、実は最初に聴いたのはラジオ放送でのバイロイト音楽祭のバレンボイム指揮、トリスタンはコロであった。なんだか第3幕がコロのトンでもない大熱演で大層びっくりした覚えがある。今はバレンボイムはどんな演奏をするんだろう。

で、クライバー(なかなか本題に入らない・・・)なんだけど、こないだ買ったグッドールの「トリスタン」演奏が重戦車(Niklaus Vogel氏がコメントで表現して下さったのを引用)なのに対し、早めの指揮ぶりは最新のベンツとかBMWがアウトバーンをぶっ飛ばしてる感じ。すいーすいーとハンドルさばきは軽快だ。

ドレスデンのオケのややくすんだ音色とあいまって、なんだか耳で聴いているのに映画みたいに悲劇の情景がすうっと目に浮かぶ。(最近、「トリスタンとイゾルデ」の映画が公開されたが見ていない。ワーグナーとは関係なさそうだったんで)

昔。(自慢、始まるよ!)
クライバーが来日してフレーニのミミで「ボエーム」を指揮したときに、私もこれは観にいったのだが、吉田秀和さんだかが新聞評で「この日出演した名歌手の他に稀代の名歌手がもう一人加わったような、クライバー指揮のオーケストラ」などということを書いてらっしゃったのを思い出した。

たとえば、第3幕。
瀕死のトリスタンがやっと目をさます。大喜びのクルヴェナールと一緒にオーケストラも横で無言で大喜びしているのが目に浮かぶ(なんとなく「千と千尋の神隠し」の「カオナシ」が頭に浮かんだ)。しかしそれに反して次にはトリスタンはイゾルデを思うあまりに苦悩の歌を歌うが、カオナシがその横で「え?」とばかりの落胆の表情。そしてトリスタンとともにオケにもみるみる表情に悲しみが表れる。このへんはまあワーグナーの音楽自体もうまいのかもしれないけれども、こういった変幻自在のクライバーの指揮はうなるもんがある。

歌手は~。コロのトリスタンは、昨日はお調子者の「こうもり」のアルフレートを歌ってたばっかりでちょっと笑ってしまった。このところヴィナイだのヴェンコフだのの「重トリスタン」を聴いていたので、コロの「軽トリスタン」はちょっと新鮮。コロのトリスタンはベルリン・ドイツ・オペラ来日で見聞きしたけれど、指揮者があまり良くなかったんだかあまりよく覚えてないのが残念。

イゾルデのマーガレット・プライスは、解説書の写真さえ見なければ、リゲンツァやデルネッシュ並の金髪美女を想像できる歌声かと思うが、ムリだろうか。プライスの、他のワーグナー歌手にはないこまやかな歌いぶりは結構気に入っている。とくにホレ薬を飲んだあとの「どうしたの、ブランゲーネ?あの叫び声は何ごと?」と取り乱して歌うところなど、ニルソンやフラグスタートなどには見られない可憐な表情が何度聴いても好き。

・・・。
そんなわけで、10月のトリスタンが楽しみですねえ!



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2007年3月 2日 (金曜日)

クライバー「こうもり」再び。

ヨハン・シュトラウス:歌劇「こうもり」
ヘルマン・プライ(アイゼンシュタイン)ユリア・ヴァラディ(ロザリンデ)ルネ・コロ(アルフレート)ベルント・ヴァイクル(ファルケ)ルチア・ポップ(アデーレ)他
カルロス・クライバー指揮/バイエルン国立管弦楽団・バイエルン国立歌劇場合唱団

過去記事
クライバーの椿姫とこうもりと私

今更聴いていて。
なんて素敵な録音なんでしょう。すべてのオペラ・ファン、クラシック・ファンは手に入れるべきである、本当に今更ながら。こんなに素敵なCDを聴いたことなくて一生を終わる人は本当に不幸だわ。クライバーの序曲から素晴らしいわくわくする指揮と、ポップ、コロ、プライにヴァラディにヴァイクルと揃いも揃ったキャスト。マイスタージンガーだってできそうよね。

それと、オルロフスキーを歌っているイヴァン・レヴロフって歌手もなんだかいまだにナゾだが面白い。フランクとアイゼンシュタインの珍妙なフランス語の会話も笑ってしまう。アイゼンシュタインとロザリンデの舞踏会での二重唱も楽しいね。これがプライとヴァラディで贅沢。クライバー得意の「雷鳴と電光」も。

昨日の「椿姫」同様、ヨーロッパの昔の人はやけに舞踏会ばっかりしてたんだな、と思いながら・・・。

・・・・。

私は実は「ウィンナ・ワルツ」は苦手。ウィーンの毎年やってるニュー・イヤーコンサートだって(もちろんクライバーのときは熱心に見たが)テレビは最初だけ見てあとはろくに見ていない。有名な曲はいいんだけど、そうでもないのは曲の区別がつかないし、退屈なんだもん。

正月にウィーンに旅行に行った時も、宿泊場所より路面電車で10分でムジークフェラインに行けるというのに、昼間にホテルでテレビ生中継を見ながら「これじゃ日本と変んないね」とか笑ったもんだったが。まあ、自力で券を手に入れることなど大変なことはわかってたが。

それでもまあ、正月にウィーン国立歌劇場で「こうもり」を見たことはあるにはある。出演者はほとんど覚えてない。キルヒシュラーガーがオルロフスキーだったの以外は。演出や装置は、日本の引越し公演と同じであり。

あの、ドリフみたいな回り舞台の。しかし、NHKホールではそういった装置はなかったのでわざわざ作ったんだね確か。

で、NHKホールではご存知のとおりクラシック関係以外の番組収録もある。しかし組んであるセットを動かすわけにも行かず、公演期間内に主に五木ひろしさんや吉幾三さんなどの演歌歌手の出演する「歌謡ホール」って番組の収録をしなきゃなんなかった。

でも。なんだか演歌歌手の皆さんは大喜びだった。小林幸子さんはあの豪華セットに負けないくらいのハデな衣装で歌っていた(・・・ような気がするが記憶が薄い)。もちろん舞台もぐーるぐる回していた。
私の両親は大の演歌マニアであるから毎週この番組は見ていて、私もいつもは興味もなかったけれど、その回はさすがに一緒に楽しくテレビを見ていたものである。このNHKでの「こうもり」には行かなかったのだけれども。

でもって、このCD。どの歌手も本当に素敵だが、とくにルチア・ポップのチャーミングさとルネ・コロの美声にはほんとに参ってしまう。あとプライもヴァイクルもヴァラディも、幸運なことにこの5人ともオペラの舞台を見ることができた。 (←軽く自慢。)

ああ、バブルよあっぱれ。そして二度とあんな素敵な時代は戻ってこないのである。



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2007年3月 1日 (木曜日)

クライバー「椿姫」再び。


ヴェルディ:歌劇「椿姫」
イレアナ・コトルバス(ヴィオレッタ)プラシド・ドミンゴ(アルフレード)シェリル・ミルンズ(ジョルジョ・ジェルモン)
その他
カルロス・クライバー指揮/バイエルン国立管弦楽団・バイエルン国立歌劇場合唱団



昨日の「魔弾の射手」に続き、カルロスの名盤「椿姫」を聴いてみよう。

過去記事
クライバーの椿姫とこうもりと私



以前にも書いたとおり、私が一番最初に買ったオペラのレコードはクライバーの椿姫です。中学生1年のときです。

音楽的に言えば、この「椿姫」とゆーオペラは実にわかりやすい。オペラの基礎というか基本というか、美しい前奏曲あり、有名なアリアあり、合唱が入り、男女の恋愛があり、最後はヨヨと泣かせる。
「わたし、オペラなんて行くの初めて~。ドキドキ。何着て行こうかしら?」なんていうデートのシーンでも活躍しそうな演目である。全曲短いので女性が退屈して「私帰るわ」なんてこともなさそうだし、そのあと豪華ディナーに行くなり、他の所(?)に行くなり、自由である。

ワーグナーだったらそうはいかん。初デートが初オペラで「パルシファル」とかだったら目も当てられない。普通の婦女子だったら第1幕終わったあたりで相手の男の横っ面張り倒して帰るだろう。や、あたしだったら無論超オッケーなんだけれども。

や、それはさておき・・・。

私とこのオペラとの出会いは、少し早すぎた。オトナの世界があまりよくわからんうちにやってきた。

(ウチの子は小学生だけど、とっくの昔にこの曲を聴いていますよ、などというコメントは受付けません。あくまで私の話。)

まず、この主人公ヴィオレッタの職業がナゾであった。解説書には具体的には書いてない(と思う。よく読めばどっかにあるのかもしんね)。

解説書のヴィオレッタの説明は以下の通り。

ソプラノ。ドゥミモンドの女。けがれない心の持ち主で、アルフレードを愛し、病のため死ぬ。ソプラノ・リリコの持ち役であるが、ドラマティックな表現力も必要であり、コロラトゥーラのパッセージも歌いきることが求められている。そのためにこのヴィオレッタの役は、ソプラノにとって、至難の役とされている。下は1点ニ音から、上は3点ハ音までが必要で、特に<ああ、そは彼の人か>のカバレッタ<花より花へ>では3点ニ音が求められている。デュマの原作での、マルグリット・ゴーチェ。

ドゥミモンドて何。
1点だの3点だのどうでもいいっ。いったいこのヴィオレッタという女は何者なのか。何故こんなに舞踏会ばっかり行っているのか。何故こんなに金持ちそうなのか。なぜ恋人のお父さんに「息子と別れてくれ」と言われて素直に従うのか。

うすうす、何とはなしに「もしかしてアレ・・・?」とか思いつつ、ナゾは深まるばかりだ。

しかもある日、この録音がNHK-FMで放送された時。NHKの解説の女性はこんなふうにしゃーしゃーと切り抜けた。
「昔、貴族のご機嫌をとりながら生活していた女性たちがおり、ヴィオレッタもそのような女の一人であった・・・」
ご機嫌を、取るだけで、こんな裕福な暮らしを!昔のパリの女性はなんて幸せなんだ!

・・・。

で、まー。私も自分の働いたお金でCD買うなり実演のオペラなり観にいくような年齢になる頃にゃ、ヴィオレッタがどんなヤツだかはイヤというほど充分わかっていた。

が。

題名の「椿姫」ってのが、ずっと意味がわからなかった。オペラには椿の花はいっさい出てこないし。ヴェルディのオペラの題名は「道に迷った女」であり。いったいどういう関係が?

この「椿」の本当の意味がわかったのはつい3~4年ほど前である。つまり(まあ、オペラ通の方はとっくにご存知だと思う)、お仕事が可能な日は白い椿、お仕事が不可能な日は赤い椿をお部屋に飾る、というかなりグロイ理由で椿姫なんだそうである。

中学生のときに知らなくてよかった。

さてこのCDの演奏であるが、もう言うまでもなく素晴らしい。今やワーグナーなんか歌っちゃってるドミンゴも、このころは大変若々しい声でうっとりする。まあ、いかにも田舎のボンボンの役のアルフレードにはちょっと理知的にすぎるかも、と今聴くと思うけれど。

そして、なんといってもコトルバスの声が、実にかわいそうな感じがする。声自体が悲しげである。実演で見たらきっと大泣きであろう。実際、テレビで彼女の演じるヴィオレッタを見たことがあるが、かなりの大熱演でけっこう「キタ」のを覚えている。泣きはしなかったが。

しかし、この演奏の主役はどう考えても指揮者。悲しい前奏曲が終わり、生き生きと曲が進み、あっというまにアルフレードとヴィオレッタは恋に落ちる。それにしてもなんという速さだろう。まるでビデオの早回しのようである。第1幕のこんなドキドキワクワク感は他の演奏では感じられない・・・っていうか他にCD持ってないので何ともいえないが、多分そうなんでしょう。・・・。

ま、次は”クライバー「こうもり」再び”の予定なんでお楽しみに!

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