« クラシック半券ギャラリー | トップページ | ちょっと昔のプロムスを聴いてみよう。 »

2007年2月19日 (月曜日)

クーベリック&キング/ローエングリン

P1000728ワーグナー:歌劇「ローエングリン」
ジェームズ・キング(ローエングリン)、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(エルザ)、トーマス・スチュワート(テルラムント)、グィネス・ジョーンズ(オルトルート)、カール・リッダーブッシュ(ハインリッヒ王)
ラファエル・クーベリック指揮/バイエルン放送交響楽団&合唱団

もうすぐ、ローエングリンだわねえ、すみとりの。アナセン(アンデルセン)のローエングリンもアレだけど、なんったって、指揮者みずからローエングリン演じたほうがいいんでないの?っつー、アルミンクのかっこよさはちょっと楽しみね。あ、アルミンク見に行くの初めてなもんでね。

でま。ローエングリンはじつは全部生で聴くのは初めてになるんで、ちょっとお勉強のつもりで、先日クーベリック盤を購入。今更っちー。

しかし、私は実は他にローエングリンのCDもってる。それはルドルフ・ケンペ盤。ローエングリン役は、ジェス・トーマス。

P1000729

やだなあ、もう。これ、完全なるジャケ買いですわ。(恥)
しかも1~2回くらいしか全部聴いてない。録音がちと古いんだよね。ワーグナーの初めて聴くものは録音がよくあって欲しいもの。

演奏・配役ともに悪くない。むしろもっと豪華かも。
ジェス・トーマス(ローエングリン)、エリザベート・グリュンマー(エルザ)、D・フィッシャー=ディースカウ(テルラムント)、クリスタ・ルードヴィヒ(オルトルート)、ゴートロープ・フリック(ハインリッヒ王)
ルドルフ・ケンペ指揮、ウィーン・フィル&ウィーン国立歌劇場合唱団

オケがウィーン・フィルってのも惹かれるし、クリスタ&F=Dの悪役夫婦ってのも豪華。ただ、録音が1964年ってのがハンパに古い。第2幕の合唱の広がりに欠ける。(第2幕だけは実はバイロイトの引越し公演で生を聴いているので、どうしてもその印象が強い)
クーベリック盤に慣れたらケンペ盤もよく聴いてみようと思う。

それにしても、ジェス・トーマスって本当にかっこいいわよ。一時期はまってました。実際、キングより好きでした。なんといっても舞台姿がいいよねえ(CDじゃ見えないけども)。

「ローエングリン」ってオペラは他のワーグナー・オペラのどれよりも、タイトル・ロールがかっこよくなければいかんのです。なんたって夢に見た王子様が白鳥の引く舟に乗ってやってくるのである。まず太ってちゃいかんし、リーブしてちゃいかんし(や、それはカツラでなんとか)。なので、外見的にはジェス・トーマスかペーター・ホフマンが演じるのが理想的だな、アタシから見たら。

今はまあ、キング様のお声に首ったけっつーか。あ、でもどちらのローエングリン役もそれぞれステキですわ。特徴といたしましては、トーマスのローエングリンはもう、少女漫画に出てくる王子様そのもの。瞳に星が入っちゃって少女が思い描く美青年そのものね。声もヘルデンテナーってより甘ーい声だしね。もー、あなたが誰であってもいいわ!たかさごや~。

キングのほうはもっと苦難を乗り越えてきた感じ。もしかして過去に何かあったのかも?と思わせるような。もしかしてかつて恋人のお兄さんたちと戦って殺して追われてる?もしかして私の双子の兄?でしたらあのとねりこに突き刺さってる剣を抜いてごらんなさい・・・このかまどの主は・・・じゃなくて、ついつい名前を尋ねてしまいそう。君の名はと。尋ねし人あり。きゃー、だめよ、尋ねちゃ。白鳥がきちゃうし。ヘイ、スワン!

ま、その他、クーベリックの気迫に溢れた指揮ぶり(いいオペラ指揮者だねえ、クーベリックは。他のワーグナーも聴きたくなりました)、いかにも悪そうでしかも美しいグィネス・ジョーンズ、何のオペラを歌っても世間知らずな箱入り娘(っつーか少し年いってそうな)っぽいヤノヴィッツも夢見がちなこの役と合っていると思う。

録音は1971年だから新しくはないが、年代のわりにかなり鮮明に感じる。合唱も広がりを感じるし。3390円はお買い得ではないだろうか。

・・・

でもまあ、あのさー。今更なんだけども。
なんで名前きいたくらいでダメになっちゃうのぅ?普通はきくよねぇ?


--------

人気blogランキングへ

|

« クラシック半券ギャラリー | トップページ | ちょっと昔のプロムスを聴いてみよう。 »

コメント

naopingさん、こんばんは!
奇しくも今日はクーベリック指揮のワーグナー録音を同時にエントリーとなりました。(Xデーの後の「マイスタージンガー」連続鑑賞は疲れました…。しかも風邪を引いたりといいこと無しです…。)
ケンペ盤は一部ではとても評価が高いのですが、どうしてもウィーンフィルの音色がこの曲にそぐわない気がしてなりません(もちろん、かなり主観的)。
また、ケンペとしてはテンポを恣意的に動かしており、好きになれません…。
クーベリック盤は私の第2のお気に入りの「ローエングリン」です。(私の所有するセットはボックスと解説書の表紙がキング扮する白鳥の騎士、そしてそこにはキング様の「Niklaus Vogelさんへ。心より捧げます」と書かれた直筆サイン入り←自慢(笑)。)

「名前を聞くな」ということは、つまり「愛するな」ということでしょう…エルザとローエングリンは長続きしない運命だったのです…(爆)。

投稿: Niklaus Vogel | 2007年2月19日 (月曜日) 23時26分

>>Niklaus Vogelさん
同時にコメント書いてましたね。わはははっ。クーベリックいいですね。このblogの左上の若~いクーベリックのジャケットも見て下さい。ちょっとトム・ハンクス。
・・・しかし、なんですかそれ。サインて。なにそれなにそれ。聞き捨てならないですぅ~~~!!!(←取乱)
それ、今度見せて下さいよぅ・・・・blogで。

「ローエングリン」の結婚行進曲使って結婚式するヒトの気が知れないです。結婚生活短すぎます(泣笑)。

投稿: naoping | 2007年2月19日 (月曜日) 23時46分

こんばんは。まず告白しますと、わたくし、ケンペ盤の結婚行進曲を自ら編集し、式の入場用に使いました。どうなってしまうんでしょうか(泣笑)

私のクーベリック盤もキングの表紙ですが、サインはありません。(niklaus vogelさん、公開してくださ~い、とこの場をお借りしてすいません)

投稿: yokochan | 2007年2月21日 (水曜日) 17時31分

>>yokochanさん
そうですか、ご愁傷様です・・・なーんてウソですよウソですよ。別にローエングリン使ったから・・・って統計取ったわけじゃないんで。(統計取ったふりして後日やらせ報告する予定です)

キング様のサイン・・・。公開して欲しいっすよね。ここまで発表してしまったんだから、後へは引けないはずです。

ね!

投稿: naoping | 2007年2月22日 (木曜日) 00時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: クーベリック&キング/ローエングリン:

» エピローグ ~ 「ローエングリン」 クーベリック [音楽鑑賞雑記帳]
既に月をまたいでしまいましたが、今夜は「オペラ・マンスリー」のエピローグを記したいと思います。「マンスリー企画」はこれで4回目となりましたが、まわりのみなさまへの認知度も少し上がってきたかもしれません。 発案者であられるしじみさんがご多忙のため、お休...... [続きを読む]

受信: 2007年3月 3日 (土曜日) 22時10分

« クラシック半券ギャラリー | トップページ | ちょっと昔のプロムスを聴いてみよう。 »