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2007年2月 2日 (金曜日)

アニータ来日記念・南米の作曲家チャベスの交響曲

P1000717 カルロス・チャベス:交響曲全集より
交響曲第2番「シンフォニア・インディア」
エドゥアルド・マータ指揮/ロンドン交響楽団

アニータが来日している。アニータ。

しかもチリのテレビの取材がくっついているという。なんだか日本のテレビのお笑い芸人の海外旅行番組みたい。「たけしのお笑いウルトラクイズ」とかの匂いもする。物笑いのタネにされているようで、まったく青森県民の心中はいかばかりか。

・・・というわけで、アニータに因んで本日は南米の音楽。とはいうものの。チリに作曲家はあまりいなそうだし、ウチのCDコレクションにも限界がある。というわけで本日紹介の作曲家はメキシコ人。

なんでもいいのさ、南米ならば。

カルロス・アントニオ・デ・パドゥア・チャベス・イ・ラムレス(1899-1978)は、メキシコ王国(現、メキシコ合衆国)のメキシコシティーに程近いポプトラに生まれる。作曲家として、指揮者として、また教育者として名高い。
彼の音楽は、メキシコの民族音楽とネイティブアメリカンの音楽、さらにはスペイン風メキシコ音楽の特徴を持つ。それは、ブラジルの音楽家ヴィラ=ロボスと並んで中南米の現代クラシック音楽としては衝撃的でもあった。(ウィキペディアより)

このCD、まー、6つの交響曲が2枚組に入っているのだが(順番は入れ違っている)、作風は(第2番以外は)大体どれも結構似たりよったり。ぼんやりとした印象としては、ショスタコーヴィチが間違えて南米に亡命してしまったような。南米の音楽っぽくありながら調性もあるようなないような。予想外に厳しい音楽で、南米なのに今ひとつ陽気な雰囲気には欠ける。しかし、打楽器とかのリズムはやっぱり南米のものである。

ま、その中でも比較的南米っぽい陽気なメロディがあって一番聴きやすい交響曲第2番を聴いてみよう。

12分ほどの単一楽章の交響曲である。最初は楽しげな田舎のお祭りっぽい音楽で始まる。お祭りの笛(のようなフルート)も聞こえてくる。・・・と思ったらゆっくりとした日本の農家っぽい音楽。ああ、今日の農作業は辛かったわ、稲刈りは腰に来るわ・・・と少し思い悩む。そして途中、さっきより激しいラテン・ダンス音楽。もう、田舎の農家暮らしはまっぴらよ。南米から青森なんかにお嫁に来ちゃってさ。本当は東京でハイソサエティな暮らしがしたかったのにだまされたわ。もうやけくそだわ踊りましょう。そしてまた気を取り直してゆっくりとした農作業の音楽。・・・と思ったらやっぱりダンス・ミュージックとなり激しく終わる。
(↑私の勝手な解釈なので参考にしないで下さいね。まったく油断もスキもあったもんじゃないわ)

指揮はエドゥアルド・マータ(1942-1995)。メキシコ人の指揮者・作曲家。同い年のエンリケ・バティスとともに、数少ない中南米出身の世界的指揮者のひとりであったが、飛行機事故により他界した。あらー、短命ね。メキシコや米国のオケも指揮していたが、ロンドン交響楽団もよく指揮していたという。

このCDはなかなか優秀な録音。曲は誰にでも薦められるものでもないが。ところでこのCDなんで買ったんだろう。ナゾである。


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コメント

こんにちは。いつ見に来ても、ここは楽しいなあ~。^^)
毎回必ずと言っていいほど、どこかで笑わせてもらってます。

アニータ来日記念チャベス って、その話のもってきかたが、今回はいきなり笑えます。

マータはたしか、自家用飛行機操縦中の事故だったかな。
この指揮者の録音も、いくつか聴きました。ヴィラ・ロボスとかレブエルタスとか、それぞれに面白かったです。オルフの「カルミナ・ブラーナ」は期待はずれでしたけど。有名作品では、「春の祭典」も楽しかったな。

ちょっと前のトピックになりますが、naopingさんはイギリス系も、相当お詳しいのですね。ガーニーって人、初めて知りました。(っていうか、他でも教わっちゃうことばかり。)このカテゴリーに属する作曲家の中では、私はジョージ・バタワースが好きです。「シュロップシャーの若者」なんて、ちょっと思い入れがあるんですよー。

またいつもの通り、人気クリックしておきますね。コメントは(気後れして?)なかなか書けないのですが、記事は全部、必ず見に来ています。

投稿: さすらいのジーン | 2007年2月 3日 (土曜日) 08時46分

>>さすらいのジーンさん
いつも励みになるコメントありがとうございます。私は「クラシックな内容でいかに笑かすか」ということをテーゼとしておりまして(そんなタイソーな)・・・。ま、それでも書きはじめは結構真面目に書いているのですが、勝手に神が降りてきてどんどんヘンな展開になってくるのがいつものパターンです。

そもそもblogを始めたのは、うちにいっぱいあるあまり知られてない作曲家のCDを紹介したかったからなんです。 ガーニーなどの英国の作曲家もそうで、blog作って最初から書いてしまうと誰も見向きもしなかろうと思ったので、満を持して書いてみました。文章力がイマイチでナカナカ伝えることが難しかったのですが。(いや、音楽を文にするのは難しい・・・)

また宜しくお願いします。毎度クリックありがとう御座います。

投稿: naoping | 2007年2月 3日 (土曜日) 10時41分

こんにちは。
私もこの2枚組み持っております。
なんで持ってるんだろう・・・?
確かに「南米の音楽!」「ラテン!」「オ・レ!!」
のイメージで聴くと、ちょっと戸惑いますね。
アヤシゲな呪術師にだまくらかされているような印象です。

投稿: 木曽のあばら屋 | 2007年2月 3日 (土曜日) 23時57分

>>木曽さん
あー、やっぱりお持ちでしたか。これナンだか古典的なレパートリーが多い廉価盤コーナーでは目を引くのね。
最初聴いたときは愕然としました。「ええ?なんで?」って感じです。2番だけはナントカ聴けるけど。

投稿: naoping | 2007年2月 4日 (日曜日) 10時39分

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