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2007年2月28日 (水曜日)

C・クライバー「魔弾の射手」

ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」
ベルンド・ヴァイクル(オットカール)、ジークフリート・フォーゲル(クーノ)、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(アガーテ)、エディット・マティス(エンヒェン)、テオ・アダム(カスパール)、ペーター・シュライアー(マックス)、フランツ・クラス(隠者)その他
カルロス・クライバー指揮/ドレスデン国立管弦楽団・ライプツィヒ放送合唱団

吉田さんっちのblogで取り上げてなすったので、「あーそいえば、うちにもあったわね(殆ど放置プレイだけど)」と聴いてみました。

クライバー・オリジナルスの中の一組。この中にはクライバーの公式なグラモフォンのオペラ録音(が、「薔薇の騎士」はない)が全部入っている。他にシンフォニーが何枚か。


前にも書きましたが。
私は他のオペラ「椿姫」と「こうもり」と「トリスタンとイゾルデ」のクライバー盤を聴いて育った。まだレコードだったから、大人になってクライバー・オリジナルズを買うことでいっぺんにCDに切り替えることができた。でもクライバーのデビュー盤っていうこのウェーバーはレコードもってない。

しかもCDはほとんど聴いてない。国内盤対訳つきだから、別に鑑賞に支障はないはずだ。しかもオールスター・キャスト。次のオペラ録音の「こうもり」とおんなじくらいの高レベルのキャストである。

なんでだったんだろう。

聴いていて、そうそう、思い出した。まず有名な序曲はいいとして、次からでてくる合唱とキリアンって「裕福な農夫」がキモイ。

ヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ・・・・て。なにそれ。

ここらへんでちょっとヒイた。ダメだった。なので多分、エンヒェンやアガーテのアリアとかまでもきっと聴いてないと思う。で、第3幕で歌われる「狩人の合唱」はよく聴いてた。♪8時ちょうどの~あずさ2号・・・じゃなくて有名なアレね。昔、高級外車のCMで使われてたんだたしか。

ま、このオペラは全体的に「キモイ」とか「コワイ」と思っていいと思う。私の最初の印象は外れてない。ドイツの黒い森っぽいホラーな雰囲気満載である。妖怪とか出てくるしね。部屋にかけてある絵がおっこっちゃうし(オペラの中でね)。花嫁付添人の歌も不気味だし。結構、女一人暮らしの夜聴いているのはキッツイなあ。

(ディズニーランドの「ホーンテッド・マンション」とかの世界に近いかもしれんね)
そして、このホラーな感じは・・・そういえば「さまよえるオランダ人」の世界もここから通じているような気がする。ドイツ人、コワイもの好きなの?

(ワタクシ事ながら。3幕でアガーテが「白い鳩になった夢をみた」といっているが、白い鳩ってドイツ語でWeisse Taubeっていうんだね。ヴァイセ・タウベって私がザルツブルグ旅行で泊ったホテルの名前。築何百年だかで、白い壁で内装もたいへんかわいらしい。ザルツブルグ音楽祭に行ってまた泊るんだという夢はどこへいっちゃったの?)

歌手は私んちでもレギュラー・スターティングメンバーばっかりなもんでみなさんすばらしいが、全くウチには他にCDがないと思われるエディット・マティスがとっても素晴らしい。モーツァルト歌手っていうばかりに滅多に聴けない歌手が多いのは残念である。まあ、それは私の勝手なのだが。

いつもながらクライバーの大変勢いのよい指揮は素晴らしい。他のオペラ録音でも感じるが、(ヘンなたとえだが)切り立てさばきたての魚のお刺身盛り合わせのようなライブ感。こんな凄い指揮者でオペラを2度も聴けたのはシアワセ者である。 


↑軽く自慢。





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2007年2月26日 (月曜日)

「春の訪れ」とともに花粉症の調子はいかがでしょうか?

P1000734フランク・ブリッジ:「春の訪れ」(Enter Spring)
オーケストラのための交響詩「夏」/他
ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ








いや~。寒いですね。どうしちゃったのかしら。私も髪が薄くなった・・・もとい薄くしてもらったせいか、拷問のごとく頭が寒いです。その○んま東知事やモト○樹さんの気持ちが少しわかります。
ありがたいことに、髪の重さによる肩こりは軽減されましたが。

しかし。しかーし。今年はどうも冬前半の暖冬のせいで花粉症の発生が早いらしいみたいですね。会社でも社長も上司も花粉症でたいへんです。だいぶ辛そうですね。鼻をかんだちり紙の山がそれを物語っています。捨てるほうも大変よ、もお。

それでもって、私はっていうと、これだけは神に感謝したい、花粉症って何の事?という人生を送ってきました。周りはほとんど花粉症のため「そんなこと言っててねえ、ある日突然クルのよ!!」と毎年脅されています。きっとくる~きっとくる~って貞子か。

が、今年もまだとくになんともないので、きっと大丈夫でしょう。

Oh! God Bless The Queen! じゃなくて、神様ありがとう!

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   <♪ここでCM♪>


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さてさて、昨日に引き続き、ブリッジの曲を。春が近いっていうので「早春」とか「春の訪れ」とか訳されてる"Enter Spring"を。

実際、この曲はブリッジの管弦楽曲の中では「海」と並ぶ傑作のようなのだけれど(本など読むと)、「胸キュン度」は「海」より高いと私は思う。こっちは普通にラヴェルとかドビュッシーの管弦楽曲とともにコンサートで演奏されても遜色ないくらいとってもいい曲である。印象派の繊細さ+ストラヴィンスキーのモダンさみたいな感じ(同じイギリス人のブリスにもちょっと通じる)があると思う。

この曲の次の「夏」って曲もとってもチャーミングな曲で胸キュン度なかなか高し。もう、キュンキュンキューン。いらっしゃいませご主人様っつーか。こんなすてきな曲たちが埋もれているのって残念・・・といいつつ、まあいいや、私だけ勝手に喜んでればいいんだもんね。みんな知らなければいいさ。フン! ・・・ええ?もう帰っちゃうの~~?もっと読んで行きなよ~。(←ツンデレ)

それにしても、ブリッジの曲の題名て安易かも。「海」だの「夏」だの。まあ、いいんだけれどちょいとヒネりがない。アイアランドやバックスのような、題名からかもし出されるイギリス風(っつーかケルト風っていうか)な浪漫ティシズムがないなあ。ま、曲がいいからいいんだけどね。



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2007年2月25日 (日曜日)

ブリッジって作曲家はブリテンの先生ってことで知られているけど。

フランク・ブリッジ:管弦楽作品集
ダンス・ラプソディ(1908/世界初録音)
5つの幕間劇
ダンス・ポエム
ノルウェーの伝説
交響組曲「海」
リチャード・ヒコックス指揮/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団





今日は、長かった髪を切りに美容院へ。人に言うと本当に贅沢な悩みって言われるのだが、私は本当に髪の毛が多い。どうしたら軽く見えるのかいつも思案している。ボリュームを減らすことが毎回の課題となっているが、一回でもいいから緩いパーマをかけてエビちゃんみたいにしてみたい。しかし美容院で「エビちゃんみたいにして」とか言ったらきっと「・・・それは人間のエビちゃんですか?それとも甲殻類の?」とか真顔で訊かれてしまいそうだ。

それにしても、昨今の美容院の値段の高さには閉口する。仕方ないのかもしれないが、髪切って茶色に染めるくらいで9千いくらってのはどうだ。え。それとも髪が多いからかい?え。


ま、そんな髪の毛の話題とは関係ないのだが、今日は先日購入したフランク・ブリッジのCDを聴いてみよう。っつーかもう何回も聴いているんだけど。

ヒコックスはブリッジの管弦楽曲全集を録音しようと目論んでるらしい。なので同様のシリーズがシャンドスから何枚も出ている。で、今日のはそのパート2なのだ。なぜ「1」から買わないのか、というとブリッジはやっぱり代表作と思う「海」からじゃないかと思い・・・。

フランク・ブリッジ(1879 - 1941)はイギリスの作曲家・弦楽奏者・指揮者。ホルストやヴォーン・ウィリアムズらによる民謡に依拠した作風が20世紀初頭のイギリス楽壇の主流となる中にあって、同時代のヨーロッパ大陸のさまざまな新音楽(フランス印象主義、ロシア象徴主義、ドイツ表現主義)に触発されつつ、独自の前衛音楽を貫いた。このため存命中は、ベンジャミン・ブリテンの恩師としてのみ名を残すも、作曲家としては孤立し、ほとんど顧みられなかった。だが1970年代に「前衛の衰退」が叫ばれる中、ポスト・マーラー世代の忘れられた作曲家の一人として、その進歩性が再評価されるようになる。
(ウィキペディアより。でもウィキペディアを鵜呑みにしないこと。)

ブリッジは生涯のあいだに何回も作風を変え、後年無調の曲を書いたりもしているらしいが、本日のCDの曲はどれも調がちゃんとあるので恐れることはない。

ここらへんの曲はなんといってもオーケストレーションが繊細だし。有名な組曲「海」はまるでターナーの絵画を見ているようである。壮大でかつ摑み所がないところが似ている。何年か前ロンドンのテート・ギャラリーで見たターナーの絵は本当に素晴らしかったなあ。

他の曲もなかなか。一曲目のダンス・ラプソディはかなり若いころの作品だけれども。これは全体にうっとりとしたワルツである。途中にフルートがとても可愛らしいメロディーで登場するのが気に入っていて、つい何回も聴いてしまう。ブリッジらしいモダーンなところも垣間見ることができる。(しかし、「作曲家の若い頃の作品」というとなぜみんなR・シュトラウスっぽいのだろう・・・シマノフスキしかり、ディーリアスしかり。)

ダンス・ポエムって曲も同様にとってもチャーミングな展開をみせるしなかなか素敵な感じである。胸キュンものというか、なんとなく萌え~な感じ。摑み所がないところがブリッジっぽい。

ブリッジは、私はそんなに沢山聴いてなくてまだ開拓途中という感じだが、たまにきゅい~んと心に迫るものがあるので、要注意人物としてちょっと気をつけていきたいものである。


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応援ありがとうございます。
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2007年2月21日 (水曜日)

関西フィルinすみとりに行ってきた。

Pa0_0050_1 シベリウス:交響曲第5番変ホ長調
藤岡幸夫指揮/関西フィルハーモニー管弦楽団
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調
飯守泰次郎指揮/関西フィルハーモニー管弦楽団
(すみだトリフォニーホール)

今日は、すみとりまでいってきた。すみとり、錦糸町て。
うちからはすごく遠い。サントリーに行く時間の3倍くらい時間がかかる。
が、会社から行くのは意外と近いことを発見。30分くらいで錦糸町まで行ける。なんてありがたい。だったら普通の日でもすみとりまで行けるよね。

でもって。今日は不思議なプログラム。

関西フィルの正指揮者の藤岡さんがシベ5を振る。

(休憩)

関西フィルの常任指揮者の飯守さんがタコ5を振る。

普通のコンサートだったらメインになりそうな交響曲を2つ。しかも巨匠と若手イケメン指揮者のセット。一晩に2人の指揮者が見れるなんて、あら奥さん、なんだか関西風にごっつお買い得やね。正月の福袋みたいやし。(意味なく関西弁)

まー、ウィークデイでしかも錦糸町ってことで、客の入りはぼちぼちな感じであった。

コンサートの前に、関西フィルの事務局の?司会の人と飯守さんと藤岡さんのプレトーク。いかにも「巨匠指揮者」の風格の飯守さんはヘアスタイルから言って筑紫哲也さんみたいだし、藤岡さんは音楽家というよりはスポーツ選手っぽいので、元Jリーガーのスポーツ解説者みたい。なのでなんだかニュース23みたいな感じ。(って思ったのはきっと私だけ?)

そんなこんなで(話の内容についてはあまり覚えてないが、みんなで褒めあい讃え合いみたいな)プレトークが終わり、藤岡さんがシベ5を振る。イケメン指揮者にしてはとんと聴きに行くチャンスに恵まれなかったのでよく知らなかったのだが(CDは持ってる)、彼は日本におけるシベリウスの権威・渡邉暁雄さんに師事していたそうだ。晩年渡邉さんちでお留守番や、車の運転手などなさってたらしい。だからシベリウスとともにある生活を送っていたのかも。

しかーし。

関西フィルって関西のオケの中ではいったいどうなの?とかシベ5はさほど聞き込んでないので少々構えていたり、別に指揮者なんていい男である必要はないはずなのに不必要に自分のタイプだったりして(ポッ(#^.^#))、色々な所が気になって曲に入り込めない。

つーか、なんだかふわふわしたシベリウスの曲に導かれて、ついウトウト。ほわーんほわーん。あら、ダメね私ったら。これじゃコンサート・レヴューなんか書けないじゃない。ごめんなさい、藤岡ファンの方。

休憩。何か知人に出っくわしそうな気がしてコソコソしながら(北欧の)パンを食べる。なんか懐かしい味で美味。

そして、飯守さんのショスタコーヴィチ。以前行ったワーグナーの印象が強く、他の作曲家はどうかなあ?などと。想像がつかなかったのだがショスタコーヴィチも凄かった。

ああ、やっぱり他の人とは違うな、飯守さんは。何かカリスマ性っていうか。日本人指揮者には少ないのだが、飯守さんにはそれが見える。

音楽性とかは違うのかもしれないけど、バルビローリと同じものを私は感じるよ。何だかね、彼の編み出す音楽は一音たりとも聴き逃してはいけないような。

そして、登場しただけで彼に任せておけば絶対間違いないと思うし、自然に絶大な信頼をもって聴いている自分がいる。

そして、きっと楽員の人たちもきっと同じように感じながら演奏しているように見える(私は)。気合が入っているように感じる。

そんなに一生懸命聴いた覚えのないショスタコーヴィチの5番がぐいぐいと私の心に入り込んでいく。活発な1・2・4楽章はもちろん、第3楽章もウトウトともせずに聴き入っていた。

飯守さんの指揮ぶりっていうのは、前回聴きに行った「トリスタン」のときには他に色々な注目すべき要素が多すぎてあまり気がつかなかったが、キビキビとして実に見ていてもナルホドと思う。全ての音が意味深く感じるというか、やー、もう指揮姿を見ていてもすごく感銘を覚えるのである。うまく言えないけど。

Pa0_0053 曲が終わって、拍手は凄かった。ブラボーの声もたくさんあった。行って良かったと思った、心から。もっと飯守さんの演奏を聴いてみたい。飯守さんがドイツじゃなくて日本で活躍なさっていることがとても嬉しい。ワーグナーはまあ、必ず行くとして(2008年2月予定の二期会「ワルキューレ」は楽しみ)、他の作曲家の曲も聴いてみてみようかなあ。

最後に。本当に藤岡幸夫さんはハンサムでした。

(そのあと、もう一つの目的の「アジアやおしょう」に行きましたが、続きはまた)

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気が向いたらよろしく。
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2007年2月20日 (火曜日)

ちょっと昔のプロムスを聴いてみよう。

P1000731 Last Night of the PROMS
マルコム・サージェント指揮/BBC交響楽団

1961年、ロイヤル・アルバートホールでのライブ録音。BBC放送録音より。

先日、去年のラスト・ナイト・オブ・プロムスのハイライトをNHK教育で放送したので見ました。実家は衛星放送契約をしていたので、実家にいたころはリアルタイムで夜中から朝まで見ていましたが、この回は見てない。生中継は日本でもしてたのでしょうか。
それにしてもなんであんなにハマっていたのだろう・・・毎年同じなのに

私は、2度目のロンドン渡航から帰国してイギリス音楽を聴くようになるまでPROMSってものの存在を知りませんでした。ロイヤル・アルバート・ホールには実際ワーグナーのリングを聴く(見る)ためにホールには出かけたものの、ここでそんなお祭り騒ぎが行われているとは全然知りませんでした。

ええ、ホールには行ってるんですよ。あのホール。

テレビでは、とってもステキな映像ですね、毎年。カラフルでね。

でもね、実際いってごらんなさい。あのホールの中。


汚いのよ~。
天井ははがれているところもたくさんあるし。床はゴミだらけ。普通にジュースのビンとか転がってますからね。あそこは純然たるクラシックのホールではありませんから。普段はロック・コンサートありぃの。ボクシングやらテニスの試合だってやるんですから。(写真の展示がホールの廊下をぐるっと囲っている。休み時間にそれを見るのも楽しかったね。)

で、その旅行の自分用お土産にロンドンのタワレコで購入した、BBCミュージック・マガジンの付録についていたのがこの本日紹介のCD(CD-ROM)。

1961年だから46年も昔。ビートルズが活動し始めて間もない頃である。ジャケット写真を見ていただきたい。若者はやっぱりビートルズ・エイジっぽいんだけれども、会場は雰囲気はそんなに今と変らないのである。こんな昔から旗を振ったり「パフパフ」とか鳴らしていたりしてたのだね。今みたいなヘンな被り物の人はいないみたいだけどね。

前半、オケのチューニング時に観客も一緒に「あー」とかやったり。音はもちろんモノラルだったりして古いんだけど、気分的にはさほど変らないのである。が、今よりやや観客大人しいかも?

で、その夜の曲目は以下。

・ロッシーニ:「セヴィリアの理髪師」序曲
・グリーグ:ピアノ協奏曲(Basil Cameron:cond. Gina Bachauer:piano)
(休憩)
・エルガー:威風堂々第1番
・エルガー・アンコール
・サージェントの「お静かに」のアナウンス
・ヘンリー・ウッド:イギリスの海の歌による幻想曲
・アーン(編曲サージェント):ルール・ブリタニア!(Constance Shacklock:Mezzo-soprano)
・アーン・アンコール
・サージェントのスピーチ
・パリー(編曲エルガー):イエルサレム

現在のPROMSみたいな、毎年選りすぐりのスターが出てるわけでもないのが残念だけれど、グリーグはなんとなくホフナング音楽祭思い出しちゃうし。楽章ごとの拍手がものすごいし(←え)。

後半はまあ、いつもの曲なもんで、とくにコメントもない。ただ、なんだかすごーく遅い威風堂々はなんだかなあ。「海の歌」の中間部分はきっと相変わらず観客はハンカチ出して泣くマネとかしてるんだろうし。

(あのぅ、スピーチは何て言ってるの?とかのご質問は却下します。ナンだかすごいバカ受けしてるんだけど、イングリッシュ・ジョークさっぱりわからんねー。)

とにかく、良きイギリスの匂いがプンプンしているこのCDは私の宝物です。

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最近パワーダウンだわ。宜しくお願いします。
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2007年2月19日 (月曜日)

クーベリック&キング/ローエングリン

P1000728ワーグナー:歌劇「ローエングリン」
ジェームズ・キング(ローエングリン)、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(エルザ)、トーマス・スチュワート(テルラムント)、グィネス・ジョーンズ(オルトルート)、カール・リッダーブッシュ(ハインリッヒ王)
ラファエル・クーベリック指揮/バイエルン放送交響楽団&合唱団

もうすぐ、ローエングリンだわねえ、すみとりの。アナセン(アンデルセン)のローエングリンもアレだけど、なんったって、指揮者みずからローエングリン演じたほうがいいんでないの?っつー、アルミンクのかっこよさはちょっと楽しみね。あ、アルミンク見に行くの初めてなもんでね。

でま。ローエングリンはじつは全部生で聴くのは初めてになるんで、ちょっとお勉強のつもりで、先日クーベリック盤を購入。今更っちー。

しかし、私は実は他にローエングリンのCDもってる。それはルドルフ・ケンペ盤。ローエングリン役は、ジェス・トーマス。

P1000729

やだなあ、もう。これ、完全なるジャケ買いですわ。(恥)
しかも1~2回くらいしか全部聴いてない。録音がちと古いんだよね。ワーグナーの初めて聴くものは録音がよくあって欲しいもの。

演奏・配役ともに悪くない。むしろもっと豪華かも。
ジェス・トーマス(ローエングリン)、エリザベート・グリュンマー(エルザ)、D・フィッシャー=ディースカウ(テルラムント)、クリスタ・ルードヴィヒ(オルトルート)、ゴートロープ・フリック(ハインリッヒ王)
ルドルフ・ケンペ指揮、ウィーン・フィル&ウィーン国立歌劇場合唱団

オケがウィーン・フィルってのも惹かれるし、クリスタ&F=Dの悪役夫婦ってのも豪華。ただ、録音が1964年ってのがハンパに古い。第2幕の合唱の広がりに欠ける。(第2幕だけは実はバイロイトの引越し公演で生を聴いているので、どうしてもその印象が強い)
クーベリック盤に慣れたらケンペ盤もよく聴いてみようと思う。

それにしても、ジェス・トーマスって本当にかっこいいわよ。一時期はまってました。実際、キングより好きでした。なんといっても舞台姿がいいよねえ(CDじゃ見えないけども)。

「ローエングリン」ってオペラは他のワーグナー・オペラのどれよりも、タイトル・ロールがかっこよくなければいかんのです。なんたって夢に見た王子様が白鳥の引く舟に乗ってやってくるのである。まず太ってちゃいかんし、リーブしてちゃいかんし(や、それはカツラでなんとか)。なので、外見的にはジェス・トーマスかペーター・ホフマンが演じるのが理想的だな、アタシから見たら。

今はまあ、キング様のお声に首ったけっつーか。あ、でもどちらのローエングリン役もそれぞれステキですわ。特徴といたしましては、トーマスのローエングリンはもう、少女漫画に出てくる王子様そのもの。瞳に星が入っちゃって少女が思い描く美青年そのものね。声もヘルデンテナーってより甘ーい声だしね。もー、あなたが誰であってもいいわ!たかさごや~。

キングのほうはもっと苦難を乗り越えてきた感じ。もしかして過去に何かあったのかも?と思わせるような。もしかしてかつて恋人のお兄さんたちと戦って殺して追われてる?もしかして私の双子の兄?でしたらあのとねりこに突き刺さってる剣を抜いてごらんなさい・・・このかまどの主は・・・じゃなくて、ついつい名前を尋ねてしまいそう。君の名はと。尋ねし人あり。きゃー、だめよ、尋ねちゃ。白鳥がきちゃうし。ヘイ、スワン!

ま、その他、クーベリックの気迫に溢れた指揮ぶり(いいオペラ指揮者だねえ、クーベリックは。他のワーグナーも聴きたくなりました)、いかにも悪そうでしかも美しいグィネス・ジョーンズ、何のオペラを歌っても世間知らずな箱入り娘(っつーか少し年いってそうな)っぽいヤノヴィッツも夢見がちなこの役と合っていると思う。

録音は1971年だから新しくはないが、年代のわりにかなり鮮明に感じる。合唱も広がりを感じるし。3390円はお買い得ではないだろうか。

・・・

でもまあ、あのさー。今更なんだけども。
なんで名前きいたくらいでダメになっちゃうのぅ?普通はきくよねぇ?


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2007年2月17日 (土曜日)

クラシック半券ギャラリー

日夜コンサートやオペラの費用の捻出に苦難しているnaopingですこんばんは。
もー、ベルリン国立のトリスタンではあきたらず、来月のアルミンク指揮ローエングリンまで買っちゃったわよ。どうすんのよ生活。昨日はCD買っちゃうし。

てなわけで、このところ大変なエンゲル係数の低さ。毎日キャベツ半分とか食べて生きている私。(や、これはウソです、ちゃんと食べてますよ、納豆も)

野菜の安いとこに住んでいて良かった。

さあて、券といえばみなさんはコンサートやオペラを見たあとの半券はどうしていますか?

私はさすがに生まれて初めて見たオペラ(ベルリン・ドイツ・オペラのリング初演)とか、カルロス・クライバーの振ったオペラとかの半券は取ってありますし、新聞の批評とかそのときたべたカレーライスのレシートまで取っておいてます。(神奈川県民ホールでは必ず「喫茶かもめ」でカレー食べてたな)

でも、最近は全部印刷でビビビって出してるから、味も素っ気もないねえ。だからあんまり取ってないの。あんまり珍しくなくなっちゃってね。

っつー、ありきたりの前フリで登場。こないだこのようなステキなHPを見つけちゃったのね。

クラシック半券ギャラリー
http://www3.ocn.ne.jp/~naga/

ええ、ちゃんと管理人さんのリンクの許可は取ってあるのよ。だから存分にご覧下さい。(ありがとうございます!)

いやあ、中でも「来た」のはクーベリック&チェコ・フィルの「わが祖国」コンサートですねえ。「ハウス食品」主催だけあって、券のデザインがなんだかカレーライスのパッケージっぽいですわ(気のせい?)。コンサートの模様も胸が熱くなります。こんなコンサートに行かれてばってんさんって方は羨ましい。うう。

ベネズエラ国立シモン・ボリーバル交響楽団ってナゾのオケのコンサートのコメントもステキです。いいなあ、こんな瞬間に出くわしたいよね。

他にもカラヤンやバーンスタインなどのコンサートや、若きラトルの写真入りの半券、外国のコンサートでの半券など盛りだくさんです。
自分のことでなくてなんだか恐縮ですが、あまりに楽しかったのでご紹介させて頂きました。



←東京公演のCD。



6人の指揮者による「わが祖国」/アンチェル、ノイマン、ペシェク、マッケラス、ヤルヴィ、クーベリック、チェコ フィル、他

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雑談のほうが面白いと友人も言う。
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2007年2月16日 (金曜日)

お買い物♪お買い物♪

ま、今日はまた、某タワーへ。

エスカレータを上がっていくと、なんだか若い男性たちのわめき声が。「あら、ヘンな人がいるのかも、気をつけなければ。自分の身は自分で守るのよ」と思いきや、タワレコでインストア・ライブをしていた、何人かで。

その中で、近頃最もラブリーでファンシーな、私も大好きな美貌の女性デュオThe Harisenboneが出演していたので大喜び・・・もつかの間、なにせ黒山の人だかりで私も背が小さいし、彼女たちのキュートなお姿がちっとも見えんで。

しょうがねえなあ、ということで報道陣の報道写真撮影タイムのときに「じゃあ、ついでにこの黒山の人だかりを写真に撮りましょ(そしてブログに載せるのよ)」と携帯で撮ろうとしたら、係員のおにーさんに恐ろしい勢いで制止された。「あ、だめなの・・・全然ハリセンボンちゃんたちは見えないのに・・・?」とちょっとだけベソをかいてその場を立ち去る。他に「フジワラ」と「2丁拳銃」がいたが、いやどうでも。

悲しみ。悲しみ。私ったら何しに来たの。あらやだCDを買いに来たのよ、漫才聞きに着たんじゃないわ。

でま、クラシックのフロアへ、ここが私の庭だってば。

いつものようにあちこち近頃話題のイギリス音楽(は?)のCDを散策し、来月聴きに行く「ローエングリン」にそなえて、近頃3390円とお安くなっているクーベリック指揮のジェームズ・キング皇太子様歌唱のと、フランク・ブリッジの「海」の入っているヒコックス盤を購入。ブリッジ、いいよね~。

で、レジに行ってお会計をして「はた」と気がついた。6000円買えばポイントが2倍つくのに、合計5900円ナリ。100円たんねー。

あと100円、あと100円。ボールペン?乾電池?いやそんなもの会社でいくらでも・・・アワワ。

どうしよう。もう一枚CDを買うのもどうかと。あう~。閉店が近い?

で、もう一階上の雑誌のコーナー見て探した。何か安い本、安い本。
そして燦然と輝くものを発見。

TV BROS。200円。

素晴らしい。こんなにテレビブロスが有難く思えたときはありませんでした。なんて素晴らしい雑誌なのでしょう。(ネット繋げてから買うのは久しぶりです。ずっと毎号買ってたんですが)
そしてありがたくポイントは2倍になりました。ああ、よかった。

すいません。明日はちゃんと書きますで。


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あらあら大変。すごいアクセス数だわ、いつもの半分(泣)。
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2007年2月14日 (水曜日)

バレンタインの贈り物/ファーノン作品集

P1000727ブリティッシュ・ライト・ミュージック(ナクソス・ヒストリカル)
ロバート・ファーノン作品集:
ジャンピング・ビーン、スター誕生、恋愛遊戯のポートレート、ジャーニー・イントゥ・メロディー、ウィリー・ザ・ホイスラー、メロディー・フェアー、カナディアン・キャラバン、オタワ・ハイツ、マウンテン・グランデュア、西部への道、ハックル・バックル、なんてきれいな夜、国の祝典、タージマハール、ハイ・ストリート、ソフィストケイション・ワルツ、マンハッタンのプレイボーイ、ストリング・タイム、静けさの中で、ピーナツ・ポルカ
ロバート・ファーノン&ヒズ・オーケストラ、キングスウェイ交響楽団、クィーンズホール軽管弦楽団

おお、ついにきちまったぜ、エックスデー。
ヴァレンタイン・ドウェイ。

とくになんにもねーし、イベント。
ただ、男でなかったことを神に感謝。ネ申に。女でよかった。あげる立場のほうがどんなに楽だろう。

いちおー、会社の人にはギリチョコ(「義理」ではなく、チョコとして市販されているギリギリのチョコという意味)はあげた。っつーか、最もひどい扱い。

「ご自由にお取り下さい」

もう、最低っつー。お逝きなさいっつー感じ。
や、このくらいの方が気が楽じゃないかと思ったのもつかの間。男性みんな目が点になってた。
しかも、ありがたいことに私の上司は女。しかも何故かお誕生日がヴァレンタイン・ドウェイ。なのでチョコレートと普通にプレゼントをあげた。楽だ、ある意味。

で。

で、まー、今日はチョコレートっぽい、誰からも愛される甘い(すぃーとな)音楽っつーことで(このblogではめずらすぃーチョイス)、お気に入りのブリティッシュ・ライト・ミュージックの中でロバート・ファーノンの音楽を。
イギリス音楽でも、「誰が聴いても退屈しない、短い音楽」みたいなのをブリティッシュ・ライト・ミュージックという(と思う)。
ロンドン旅行に行って、有名な紅茶屋「フォートナム&メイスン」や高級デバート「ハロッズ」に行くとBGMになってるとか。それともBBC放送をかけると番組の合間に流れてるような、そんな感じ。アメリカでいえば、ルロイ・アンダーソンかな?

ま、そういう作曲家の代表は「ペルシャの市場にて」なんかで有名なケテルビーなんでしょうかね。この作曲家の他の曲はあんまり聴いたことないんですけどね。

去年だか一昨年だか、都響だか東響だか忘れたが普通の定期コンサートで前半は名曲集で後半は映画音楽だったのがあって出かけてみた。ここではなんたって生でプロの楽団が「ペルシャの市場にて」を演奏するのが見たかった。「夏休み子供向け」みたいなコンサートでしかやらんでしょう、普通。みんな真面目に歌ってましたよ、オケの人。

あと、エリック・コーツて作曲家もいます。このヒトもステキなので別の機会に。

で。(前置き長すぎ)
本日ご紹介の作曲家ロバート・ファーノンはブリティッシュといいながら生まれはカナダである。1917年うまれ。1944年からはイギリスに移り住んだ。一時期、有名な「パーシーフェイスオーケストラ」でトランペットを吹いていたこともあるという。イギリスの映画音楽やテレビ番組の音楽なんかも作曲している。
クラシックというよりは、イージーリスニングのほうでの活躍が顕著のようで、タワレコで検索するとクラシカルよりイージーリスニングのほうにたくさんCDがある。

曲目の題名を見ていただきたい。もー、目を覆わんばかりのハズカシイ題名が並んでいる。きゃ。
どれもこれも。ハリウッド映画の音楽みたいで耳がこそばゆい。ムードミュージックっぽいのやら、コマーシャル音楽っぽいのやら。とても楽しい。しかもこの録音は古いのでノスタルジックな感じ倍増。

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2007年2月13日 (火曜日)

薄命女流作曲家Ⅱリリ・ブーランジェ

P1000726 リリ・ブーランジェ:「詩篇24」「ピエ・イエス」「深き淵より」
ジャネット・プライス(ソプラノ)、ベルナデット・グリーヴィ(コントラルト)、イアン・パートリッジ(テノール)
ナディア・ブーランジェ指揮 BBC交響楽団・合唱団




やー、「ダフネ」のおかげでよい反応がたくさん。いつもよりアクセスもやや多いしね。どうも有難うございます。
が、こんなときこそ、マイナーな作曲家の紹介のチャンス!(おいおい、順位下がるぞ)

女流作曲家ってカテゴリーを作りながら、いまだに一人しか紹介してない。情けない、ずっと頭にあったんだけどね。
前回のヴィーチェスラヴァ・カプラローヴァってチェコの作曲家には反響は全くなかった。実際、手に入りつらいレーベルではあったけれど、これはヒドイなあ。ちょっと書くの早すぎたっつーか。本当にイイ曲書いている女の子だったのになー。気になったら聴いてみてね。

で。
待望の(?)第2弾は、リリ・ブーランジェ。
私が頻繁に聴いていたン年前よりは確実にこの作曲家のCDは増えていると思う。リリ・ブーランジェ、ホントにいいんだから~。暗くて。

このひとは幼少から病弱で、結核でたった24歳で死んだ。なのに、女だてらに力強い曲を書いた。
今日紹介のCDは、聴く人を奈落の底に落としかねない。「わーい、明日はバレンタインデーだ~、何個もらえるかな?ワクワク」なんて思っている人は是非聞くべきである。浮かれている場合ではない。
(え~?)

リリ・ブーランジェ(1893年 - 1918年)フランスの作曲家。

音楽一家に生まれる。著名な音楽教師ナディア・ブーランジェはリリの姉である。ブーランジェ夫妻の子供のうち健康で長寿を保ったのはナディアだけで、リリーは臓器に障害があって医師に短命を予告されていた。にもかかわらず2歳で神童ぶりを発揮し、家族によって英才教育をほどこされた。

4歳の時から姉にくっつきパリ音楽院の講座にもぐりみ、音楽の知識を吸収。長じてリリ自身も正式の学生となり、オルガンをルイ・ヴィエルヌに師事しながら、音楽理論と作曲を最初は姉ナディアに、次いでポール・ヴィダルやジョルジュ・コサード、フォーレに学ぶ。

1913年にカンタータ「ファウストとエレーヌFaust et Hélène」でローマ大賞を受賞。

免疫系が冒される気管支肺炎を2歳で発症したのに始まり、ついには腸結核を併発して24歳で若い命を散らすまで、リリの生活と活動は宿痾の病に苛まれ続けた。(ウィキペディアより引用)

ま、こんな感じで。このところ何故か脳天気なわたくしめ(ヒャッホー)とは正反対に、いつも死と隣り合わせでの一生を送ったのである。
だもんで、曲も死の影がいっぱいである。おそらく、こんな暗い曲は他で聴くことはできないだろう。オネゲルの「火刑台のジャンヌダルク」と同じ匂いを感じる。
ということで、オネゲルの声楽曲が好きな人だったらたぶんハマル。・・・ていうかオネゲルが逆にL・ブーランジェの影響を受けているようであるので。

同じ曲目で、イゴール・マルケヴィッチのCDもあるんだけれど(・・・実家に)、今回はお姉さんの指揮による演奏で。リリー・ブーランジェの没後50年記念のコンサートからの録音。比較的有名と思われる声楽曲が3曲。これらの曲のあとに、師匠のフォーレの有名なレクイエムが収録されている。

「詩篇24」は、やや攻撃的なオルガン前奏から始まる。主に男声合唱とテノール独唱によるものである(後半女声も入る)。たった4分の曲ながら心に強く訴えるものがある。もっと長く、何曲も続けば素晴らしいオラトリオの大作が生まれたかも?と思わせる。

「ピエ・イエス」は色々な作曲家によって同じ歌詞で歌われているアレであるが、聴いていると死の床に一人いて誰も助けに来てくれないみたいな深い悲しみと諦めに包まれてくる。
作曲者絶筆の曲だという。口述筆記で完成させたあと昏倒して永眠した。自身の葬式で歌われたらしい。
落ち込んでいる人、失恋した人などに聴かせたらほとんどてきめんに効果を発しそうである。(ダメよ、きかせちゃ)

(私自身のこの曲の印象としましては、何かの事故で地球に帰れない宇宙船に一人取り残された宇宙飛行士みたいな感じ。宇宙を一人さまよっているような。)

いつくしみ深き主、イエスよ
かれらに安息を与え給え
永遠の安息を与え給え

Pie Jesu, Domine,
dona eis requiem,
sempiternam requiem
.

「深き淵から」もやはり暗い感じで(詩とぴったり)、聖書の有名な「われ深き淵よりなんじを呼べり・・・」で始まる詩篇より採られている(「火刑台上のジャンヌ・ダルク」にもこの詩は出てくる)。聴いているとどんどん重ーい深みにはまっていく。この暗さといったら「水ヲ下サイ」と張るかも。少し違うか。

合唱にコントラルトとテノールの独唱がついている。途中曲調は攻撃的となり、死への抵抗が感じられるが、最後は安らかに終わる。

(ちなみに。指揮のナディア・ブーランジェは、ローマ賞の2位を獲得するほど作曲の才能もあったというが、妹リリの才能を見て、作曲の筆を折ったといわれている。)

うー。
・・・・これ書きながら3回も立て続けに聴いたから、今晩うなされそうである。
次回はもっとご陽気な音楽をキボンヌ。



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2007年2月12日 (月曜日)

ヴァルナイ&ヴィナイ&ミトプー「神々の黄昏」第3幕

P1000725ワーグナー「神々の黄昏」第3幕全曲
アストリッド・ヴァルナイ(ブリュンヒルデ)、ラモン・ヴィナイ(ジークフリート)、Lubomir Vichegonov(ハーゲン)、Clifford Harvuot(グンター)、Lucine Amara(グートルーネ)、その他
ディミトリ・ミトロプーロス指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック管弦楽団
(1955年11月30日、ライブ)

いやー、堀江モン・・・じゃなくて、なんだか掘り出しモンである(ワタシ的に)。CDの棚をいじってたらこんなCDがでてきちゃった。しかも、いままでろくに聴いてない風である。

なんたってあの、カイルベルトのステレオリングと同じ年の録音なんだからね!しかも指揮はミトロプーロスときてる。ライブだけど演奏会形式なのか合唱が入ってない。しかもモノラルだけど、音はそんなに悪くないです。指揮者の唸り声まで入ってる。

(ま、はなっから出てくるラインの乙女たちの歌がちょっとアメリカっぽくジャジーなのが気になるが、それはおいといて。)

ミトロプーロスの指揮はスゴイの一言。こんな気迫に溢れた演奏がライブで聴けたらなんて幸せなのかしらー。演奏会形式でもぜんぜん構わない。またニューヨーク・フィルの管楽器もホレボレするくらいガンガン鳴らしてるし、ジークフリートの死ぬ所もオケバリバリ鳴ってるし(さすがアメリカのオケだ)、ほんと物凄い集中力がコワイくらいよ。

カイルベルト盤でジークムントだったヴィナイは、ここではランクアップしてジークフリートになってる。しかし、ご存知の通りジークフリートは第3幕では歌うトコ少ないんだねえ。結構すぐ死んでしまうわけだ。いやー、でもほんとにすごい頑張ってる。力強い声でしびれちゃう。ウィントガッセンとはまた違う重い声が男らしい。絶好調でガンガンいっちゃってる。もっとききてえ。

最後だけ突然かっこよく登場して一人でえんえんと歌いまくって曲をシメるのはブリュンヒルデ。
ヴァルナイはそもそもスウェーデン生まれのアメリカの歌手なのだから、ここは故郷の地ってことだな。出だしはまだ声が温まってないのかちょっといつもより「?」だがすぐに調子を取り戻して朗々とした声を聴かせてくれる。いやーさすがはヴァルナイ。

しかし。

途中から(からすたちよ、飛んでいけ!あたりから)何が起こったのか?というくらいミトプーは急ぎはじめる。ヴァルナイが歌い終わってからはもうジェット機並みというのか。ミトプー、演奏中に急用でも思い出したのか?帰りの飛行機が間に合わないとか?


いままで、あれだけたっぷりと聴かせてくれてたのに、そんなこんなで、ハラホロヒレハレ、最後はすごーくあっけなく終わる。

アレ?


曲が終わってのブラヴォーは間髪いれず、メリケン人らしく熱狂的だが・・・。

うーん・・・・・
ある意味、珍演奏といってもいいかもしれん。

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ココログ不調ですいません。
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2007年2月11日 (日曜日)

これから見たい!聴きたいもの。

オペラ、またはコンサートに行くと、たくさんのチラシを頂きますが、その中から個人的に気になったものをピックアップ。

まずは期日が近いものから。

2月21日、関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサート。

Pa0_0050 飯守さんがショスタコ5、藤岡さんがシベ5を振るという、一つのコンサートで二人も指揮者が出てくるってのの必要性は。どこなのだ?
どっちも聴きたい指揮者であるから儲かった感はあるかも。

すみとりは、会社から思ったより近いということに気がついたというのと、「アジアやおしょう」に行ってインド紅茶「チャイ」を買いたいのと。(いや、それはどーでもいいでしょう)

3月21日&24日 「ローエングリン」コンサート・オペラ形式
アルミンク指揮/新日本フィル
これもすみとりです。

Pa0_0051 キャストも結構よくてレイフェルクスが出てたりします。ローエングリン役はスティーク・アナセン。私がロンドンでリング見たときジークフリートだった人です。思ったとおりの大活躍ですね。券取れるかな?
☆HPによると残券僅少です。24日は売り切れか?




チューリヒ歌劇場の「バラの騎士」は9月。
公式HP↓
http://www.operazurich.jp/(音が出ます注意!)
Pa0_0049 メストが振り、カサロヴァちゃんがオクタヴィアンを歌います。(カサロヴァはちょっとだけ藤原紀香さんに似てませんか?)魅惑的!きっとチャーミングなオクタヴィアンだわ。これ、券取れるかどうか心配・・・。

ちなみに、バラの騎士は(ま、新国のは別として)ゼンパー・オーパーもやるんだけれども。ゾフィーがモリマキっていうので・・・パシュ。ファンの皆様すいません。しかも券高いし。サロメもタンホイザーも・・・どうかなあ。

新国「さまオラ」も「タンホイザー」も行く予定なし。破産するがな。小澤さんの「タンホイザー」もムーティもパス。ううううう。今年はなんかオペラ演目バッティング多い気が。



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もう~~~こんな私に誰がした。(←小梅太夫風)
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2007年2月10日 (土曜日)

「ダフネ」日本初演

Pa0_0046_1 R・シュトラウス:歌劇「ダフネ」(日本初演)
池田直樹(ダフネ父)、板波利加(ダフネ母親)、釜洞祐子(ダフネ)、樋口達哉(ロイキッポス)、福井敬(アポロ)、勝部太(第一の羊飼い)その他
若杉弘指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
白河直子(メインダンサー)
<東京文化会館大ホール>


過去記事「ダフネ」

そうなのよ。
今日行ってきたの、ダフネ。
本当は最終日に行くはずだった(券は取ってなかった)のに、その月曜には急遽前の前の会社の友人たちによる「おんなだらけの白昼堂々飲み会」が計画されており、初日に早まったということなの。
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Pa0_0048 ま、それはいいとして。

この歌手の顔ぶれを見たら、多分なんにも心配することはない。3日間公演で、今日とあさっては同じ顔ぶれ。私は福井さんのアポロと釜洞さんのダフネがやっぱりいいんじゃないかと思って今日にいたしました。
http://www.nikikai-opera.or.jp/richard_s.html

釜洞さんは、R・シュトラウスのメロディラインにフィットしたうたいぶりでとっても気持ちがいい。ちょいとした節回しがイイよね。容姿は美人演歌歌手みたいながら絢爛たるコロラトゥーラ・ソプラノであり。日本のソプラノでは好きな歌手の一人。

福井さんは誰もが知ってる日本を代表するテノールだが、去年にたまたま当たった東京メトロ主催コンサートにて「ボエーム」のロドルフォを歌ってた。これも本当にグッときちゃった歌唱でしたが、R・シュトラウスのこんなドラマティックな役も素敵に歌われてしまうので、またファンになってしまいましたとさ。

ロイキッポス役の樋口さんは初めて見る歌手ですが、若くてとても魅力的な歌唱でした。遠目に見て(前から14番目でしたので)舞台姿は藤原竜也さん系かと。また機会があったら見たい歌手です。

それと。今回の公演でのポイントは半分くらい現代バレエかな?みたいな感じだったのですけれども(ヨーロッパではどういう風にしているのでしょうか)幕が上がって最初から無音のままで、ダンサーの方がばさばさとしばらく踊っていました。

H・アール・カオスというコンテンポラリー・ダンスの集団が今回出演されていました。演出も振り付けもその集団の主宰の方(女性)がされていました。トップダンサーの白河直子さんという方は大変スレンダーな方で(女性ながら中性的で、例えばほぼヌードになったとしてもイヤラシクはない)、しかも大変体がやーらかくてお酢飲んで生活してるのかと思うくらいです。踊りのほうはあまり詳しくないのですが鋭い踊り方でちょっと惚れてしまいました。他のダンサーの方もワイヤー釣りになったりしてアクロバティック、なんだかオペラ見に行ったというよりはサルティンバンコっつーか。がんばってた。

演出のほうはまあ、ぜんぜん前衛的でもなかったしまっとうな感じ。最初と最後のほうで「ぶらさがり健康器」にツタが絡まったかな?みたいな機材が大活躍してたけれど。あれは何の象徴だったのかしら~。なんか勝手に動いているし。それと衣装のことなんだけどギリシャ神話なのにやたらスパンコールがキラキラしてた豪華衣装もどうか?と。(ダンスのほうの衣装みたいにシンプルな感じに合わせたほうが私はよいと思うんだけど・・・まあ、これは好みだし)

注目してた最後の「月桂樹になっちゃいな」シーンは、なんだか別に「あっそう」って感じでした。ま、舞台だから特撮は使えないしねえ。(ベルクの「ルル」みたいに最後だけスクリーンが降りてきて特撮フィルムが流される、なんてのはどーよ。)

若杉さん&東フィルはやっぱりうまい。安心して何事もないように聞いているけれど、こんなふうにR・シュトラウスのオペラの音楽が東京で生で聴けるなんて、本当は幸せなことなんだよね。

最後に。
私の斜め後ろでイビキかいてた客、今晩呪われればいいわ!!




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「トリスタン」券ゲットして意気揚々。
どうか押して下さい。がむばるから。
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Danke schoen.

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2007年2月 8日 (木曜日)

ウォルトン自作自演集:リチャード3世&ヘンリー5世&スピットファイア

P1000722 ウォルトン:「リチャード3世」よりプレリュード、シェイクスピア組曲、「ヘンリー5世」組曲、「スピットファイア」プレリュードとフーガ、「ヘンリー5世」映画からのサウンド・トラック
サー・ローレンス・オリヴィエ(ナレーション)
サー・ウィリアム・ウォルトン指揮/フィルハーモニア管弦楽団

今日紹介のCDはウォルトンの映画音楽集。なんとありがたいことに自作自演である。

もうね、これイイから。私みたいなクラシカル映画音楽ヲタには名盤中の名盤といっていい。ゲルハルト指揮のコルンゴルト映画音楽集と双璧かと。

一般のクラシック音楽ファンよりもたぶん、吹奏楽方面の方のほうがウォルトンの映画音楽には親しんでいるかもしれない。実際、コンクールなどでこれらの曲の吹奏楽版が演奏されたりするのを新聞なんかで読んだことがある。演奏しててキモチイイ、聴いていてカッコイイこれらのウォルトンの曲はまさに吹奏楽にはもってこいである。

私がこの中で映画を見たことがあるのは「ヘンリー5世」のみ。ヴィデオで見たのと、このblogで何回も登場しているすみとりでの「巨匠の映画音楽~お宝フィルム ガラ・コンサート」(2001年)でも映像つき(合唱つき!)で演奏されている。冒頭、ひらひらと紙が舞う(フルートで演奏)、で、画面にぴたっとはりつくと題名がばあああんと映し出されてファンファーレ。ああ、もうかっこいいのなんの。有名なTouch her soft lips and part は涙が出た。

「リチャート3世」は映画は見たことナイけれども、CD冒頭の前奏曲はもうトリハダもの。ウォルトンの音楽のカッコイイ要素が凝縮されているみたい。

有名な「スピットファイア」はDVDも出ているけれども「戦争映画はどうかな?退屈しないかしら?」と思ったので買ってない・・・買えばよかったかな? スピットファイアといえば有名なイギリスの戦闘機。実家である日、テレビで戦争映画をたまたまやってたときに、途中に戦闘機が登場して父と「あ、これはスピットファイアだよね」「これはメッサーシュミットだ!」と盛り上がってたのを思い出す。なんという親娘。

(「スピットファイア」の音楽は、一瞬だけ「モンティパイソン」にも登場する。どこだったか忘れたが。)

後半、「ヘンリー5世」のサウンドトラックだけはモノラルなので、映画を見てない人には結構ツライかもしれないけれど、名優ローレンス・オリヴィエの熱演が聞けてこれもまたトリハダもの。

現在入手可能であればの話だけど、見かけたら是非購入をオススメする。たっぷり75分間、ウォルトンのかっこいい世界が楽しめるよん。


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いつもありがとう。
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2007年2月 7日 (水曜日)

やっぱりチョコはモロゾフ、じゃなくてモソロフの鉄工場

P1000721 アレクサンダー・モソロフの音楽
組曲「兵士の歌」
前線の道(9つの合唱曲)
ピアノ協奏曲第1番
コルホーズの草原(8つの合唱曲)
鉄工場 作品19
エヴゲーニー・スヴェトラーノフ指揮、ソビエト連邦交響楽団(鉄工場のみ)その他

あー、なんつうか、アレよ。

気になってるでしょ、殿方たち。あたしがどう思ってるかって。
もうすぐ来る、アノ日。アレが配られる日のことを。

 

「バレンタインはんたぁぁぁぁい!!」などと私は声高に言う気はない。別に気に入らないオッサンたちにはチョコなんかあげなければいいのである。でもま、「お返しがめんどくせー」と思わせない程度のどーでもいいチョコの準備は一応出来ている。





Pa0_0044











悪魔か、私。
こんなのならあげないほうがいいかもしれんな(でも、美味しいのよ、これ。チロルチョコだし。)。

どう思いますか、殿方たち。



ごえんがあるよチョコ


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さて、今日はチョコレートのメーカーのモロゾフと間違えそうな、すでに一回「モロゾフ」と打ってしまって慌てて直しちゃったわよ、というロシアの作曲家モソロフの作品集を。

モソロフといえば、鉄工場。この作曲家はこれ一曲で知られている(と思う)。3分ほどの作品ながら、鉄もの好きにはたまらない。うーん。オネゲルの「パシフィック231」と並ぶな、鉄ものとしちゃ。

アレクサンドル・ヴァシリエヴィチ・モソロフ(1900年-1973年)は、20世紀のソビエト連邦の作曲家。ロシア・アヴァンギャルド音楽の重要人物の一人として著名。

5歳のときに先立たれた実父は弁護士で、母親はボリショイ歌劇場の歌手であった。後に母親が画家と再婚したため、音楽と絵画の両方に才能を伸ばすことになる。ロシア革命中に人民委員の事務所に勤め、この間にレーニンと個人的接触を持った。1922年にモスクワ音楽院に入学し、グリエールとミヤスコフスキーに師事。1925年に卒業。現代音楽協会(ACM)室内楽部長を、その後は放送局の音楽編成を務める。

モソロフの作品は、破壊主義や機械崇拝を実現するものとしてしばしば言及され、とりわけバレエ音楽「鉄鋼」(1927年)から抜粋された管絃楽曲「鉄工場 Zavod 」(1928年)は、世界的に演奏された。

その後、ロシア・プロレタリア音楽同盟から激しい攻撃を受け、ロシア周辺各地の民謡を採譜したり研究したりしていた。が、1937年に「反ソヴィエトのプロパガンダ」を理由に逮捕され、8年も白海運河建設の強制労働をさせられていた。

多数の犠牲者を強いたといわれる白海運河から、グリエールとミヤスコフスキーの奔走によって奇跡的に生還することができたが、健康を失い、民謡による作曲を続けながら生活を続けたが、作品の上演は当局によってたいてい否定された。モソロフの作品が復活するのは、死後まもなくのことだった。(ウィキペディアより)

もうかわいそうで読んでられない感じである。アヴァンギャルドな作品を作り続けるには、なんと辛い時代だったろう。グリエールやミヤスコフスキーなんて(やや保守的ながら)魅力的な先生につきながらも、迫害を受けたあとの作品は・・・なんじゃこりゃ。やぼったいフォークダンスみたいな「兵士の歌」や、ただのロシア民謡でしょ?の「前線の歌」「コルホーズの草原」は、ウチにあるCDの中では異彩を放っている。題名はカッコイイが。

このCDの中で、アヴァンギャルドっぽいのはピアノ協奏曲鉄工場のみである。ピアノ協奏曲は「そうよ、私の世界はこっち」と主張。攻撃的なプロコフィエフっつーか。なかなかかっこいいよ。

(実家においてきてしまったが、他のCDで同じレーベルに歌曲集「3つの子供の歌」や「4つの新聞記事」なんてのもあって、それが滅法カワイイのである。ロシアアヴァンギャルドの絵本みたいで私好みなの。)

現在、モソロフのCDはほとんど現役ではないみたいで残念。タワレコのサイトではスヴェトラさんの鉄工場しか売ってなかったみたい。探せばあるのかな?

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えええ~??こんなとこまで落ちちゃったの??
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2007年2月 5日 (月曜日)

ベームのカプリッチョ


R・シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(伯爵夫人マドレーヌ)、D・フィッシャー=ディースカウ(伯爵、マドレーヌの兄)、ペ-ター・シュライアー(フラマン、音楽家)、ヘルマン・プライ(オリヴィエ、詩人)、カール・リッダーブッシュ(ラ・ローシュ、劇場支配人)、タチアーナ・トロヤノス(クレーロン、女優)、アーリーン・オジェー(イタリア人の歌手)、デーヴィッド・ソー(ムシュー・トープ、プロンプター)、カール・クリスティアン・コーン(家令)
その他/
カール・ベーム指揮/バイエルン放送交響楽団

もうね、キャスト書いててね、すごいから。「穴」無しっつーか。
これ、「いい演奏」が約束されているようなもんでしょ。私が見た最強のマイスタージンガーも軽くヒクって感じよね。しかもベームだし。



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昨日はねー、友達と飲みに行ったんだよね。渋谷の「炉端五代目よだれ屋」って飲み屋。いつものように「ぐるなび」で調べて行ったのだけども。店の名前が軽くヒクけれど、なんとなくのん兵衛的カンから、多分この店はイケそうかと。

が。

お店、ちーとも見当たらない。もう、渋谷をぐるぐるナインティナイン。30分くらい寒い中探して、やっと控えめな張り紙を発見。これじゃ見つかるはずないよ~。

で、店に入って若ーい店員さんに抗議。「ずいぶん探しちゃったのよ~」と。店員さんは「そうなんです。あんまり目立つと混んじゃうんで。」

・・・ということで、迷いに迷った仕返しに、blogに載せてやった。

混んでしまえ~~~。

や、本当に美味しかった。なんとお通しから七輪登場。
豚の串焼きがスペイン産イベリコ豚だったり、だし巻き卵も名古屋コーチンの卵だったり(昨日は市場が休みでコーチン卵が仕入れられなかったらしい・・・残念)、こだわりを見せる。
お刺身も新鮮(さざえと生タコがおいしかった!)、日本酒も酒蔵から直送の今日絞ったばかりのものだったり。ビールも雑炊も蟹サラダも美味しかった。(デザート食べたかったけど・・・次は食べよう)
店の雰囲気も昭和レトロ風で落ち着く。

なので、みんな迷って行ってみてください。味は保証。

まあ、そんなわけで美味しい食べ物には美味しいオペラ。(すげーこじつけ)フランス料理のフルコースみたいな耳で味わう贅沢な音楽。歌手はみな名歌手だし。これを越す美味しい音楽っていったいあるんかな?なんて思っちゃうくらいよ。

この美しい音楽に身を任せれば十分だと思うけれど、一応主なあらすじ。

グルックが歌劇の改革を実行してから間もない時代、1775年ごろ、パリに近いある伯爵の屋敷では歌劇の歌詞と音楽とのどちらが重要かという問題が議論されている。(どっちでもいいと思うが)

音楽家のフラマンと詩人のオリヴィエは伯爵令嬢に恋している(うらやましい)。彼らはいずれも自分の芸術のほうに彼女を味方させようと努力する。
ところが、詩や音楽にはそれほど興味のないかわりに演劇、とくに女優クレーロンに絶大な興味を持っている兄の伯爵は別の角度からこの議論に加わり、劇場支配人のラ・ロッシュは芸術家よりも実際的な説を吐く(NBSの
佐々木のおじちゃんを思い出す・・・)。

こうして議論は続けられるけれど、2人の恋人のいづれかを選ぶことをできない伯爵夫人には、歌劇の問題についても判定を下しかねるので、結局この問題は未解決のまま残される。

・・・・。

や、深く考えることなんてなーんにもない。弦楽の美しい前奏に導かれて、R・シュトラウスのヒロインの女王ヤノヴィッツ(この役ぴったりだ!)、女優がぴったりな感じのトロヤノス、芸達者なシュライヤーとプライが揃ったらもう幸せ。そのうえ名手リッダーブッシュとフィッシャー=ディースカウが出てきたら万全でしょう。

うんまい!!
もう、最後のほうのオケ間奏(月の音楽)なんて涙出る。

シュトラウスが完成した最後の歌劇(未完の「ロバの影」っつー曲はナンダ?)。もともと「平和の日」「ダフネ」とともに上演されるための短いオペラになるはずであったが、作っているうちにでっかくなっちゃった!!ということである。一幕ものにしちゃ2時間半って長いね。

このオペラ、名歌手を揃えた上演に接してみたいけれども。・・・まー、まずは一週間後の「ダフネ」だよね。(何日に行くかは・・・?)


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2007年2月 3日 (土曜日)

ケーゲルのヴォツェック


ベルク:歌劇「ヴォツェック」
テオ・アダム(ヴォツェック)、ライナー・ゴールトベルク(鼓手長)、ホルスト・ヒースターマン(大尉)、ヘルムート・クロッツ(アンドレス)、コンラート・ロルフ(医者)、ギゼラ・シュレーター(マリー)/その他
ヘルベルト・ケーゲル指揮/ライプツィヒ放送交響楽団、ドレスデン宮廷少年合唱団、ライプツィヒ放送合唱団

過去記事:バレンボイム・ヴォツェック(97年)



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今日は節分。
というわけで豆料理っつーことで、豆カレーを作った。先日タダで貰ってきた手羽先を存分に加えて本場風(あくまで"風")のインドカレーを。

私のカレーに対するこだわりは、ワーグナー上演に関するこだわりと同じくらい凄い(と思う)。
なんたって、カレー粉は錦糸町の「アジアやおしょう」で買ったんだからね。ここはアジア食材がかなりコアなものまで揃っている。料理好きの方、「すみとり」に行かれる際は、お向かいにあるこの店もチェックすることをオススメする。

どこか別の国に行ったような、ヘンな気分に襲われる。

カレー粉はMDHチキンカレーマサラ

箱に英語で書いてある作り方を、ちょっと自分流にアレンジ。分量はテキトー(基本の作り方は上記のHP>>チキンカレーマサラで参照のこと。商品も買おうと思えば買えます)。

1、タマネギとセロリ、ニンジン、ニンニク、生姜をみじん切りにする。
2、鍋にサラダ油(けっこうたくさん)を入れ、とうがらし、キャラウェイとカルダモン(いずれ姿かたちのまま)を少々入れてすこし炒める。切った野菜を入れて、あめ色になるまでじっくり炒める。
3、みじん切りにしたトマトと、パプリカ(粉)を入れてよく炒める。
4、カレー粉と塩を入れて2~3分炒める。
5、骨付き鶏肉(骨つきでなくてもいいけど骨あったほうがウマイ)を入れて10分炒める。
6、ヨーグルトと具がかぶるくらいの水と(私はコーヒーも入れる)、水につけて柔らかくしたレンズ豆(ひよこ豆でもいい、水の漬け時間は各種類の豆の説明書に従う)を入れる。月桂樹の葉と市販のチャツネを入れる。煮立ったら弱火で暫く煮込む。
7、塩コショウで味を調え(味がものたりなかったらブイヨンとか入れる)、レモン汁を好みで入れる。おわり。

P1000720 ポイントは、パプリカとトマトを野菜と炒めるという点である。これによって、インド料理屋で出てくるチキンカレーに浮いているおいしそうな赤い油が再現されるのである。ご飯にかけても、またはトーストと食べても美味しい。

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ということで、豆を食べました。豆といえば、思い出すのはベルクのオペラ「ヴォツェック」。え、なんでって?あら。

ヴォツェックはインチキ医者の治験バイトで、豆をずっと食べ続けてるじゃないか!

このオペラはかなり多くのCDに恵まれている。私もバレンボイム、ベーム、アバド、ミトロプーロス、ケーゲルのCDを持っている。どれも曲が素晴らしいだけにいい演奏だったけど、ケーゲルが一番この曲の個性と合ってそうね。そう思わない? シェーンベルクの「グレの歌」とともに、ドラマティックというよりはキリキリとしてて新ヴィーン楽派らしさがたっぷり。

テオ・アダムのヴォツェックは貫禄充分。
「三大性格テノールコンサート」の一人に入れてもいい、ホルスト・ヒースターマンの歌唱は最初っから強烈。他の盤のツェドニクもクラークもよいけどね。マリー役のシュレーターは、ベーレンスやW・マイヤーよりは弱いかもしれない。しかし、街の片隅に生きる「小市民」のマリー、どこにでもいるような「あばずれ女」のマリーとしてはイメージとして合っているのかも?(舞台写真を見るとキレイな人である)

それにしても、このヴォツェックという曲は、演奏もすごく難しそうだし、メロディーもないし聴くのもちょっと退屈しそうな感じに聴こえるのに、現在のオペラハウスではなかなか人気のある演目のようである。私も機会があったら、ぜひもう一度実演に接してみたい曲の一つ。
その魅力というのはどんな所にあるんだろう。

それはまず、潔く短いってことじゃないだろうか。正味1時間半もあれば余裕。
もしこれが、作曲者の思いいれとともにもっと長くなってたら、現在こんなに人気があっただろうか。

ベルクの伝記にこんなことが書いてあった。

言葉つかいとドラマの構造はビュヒナーの劇におけるよりも、たしかにずっと簡潔なものとなっている。ベルク自身は、例えばヴォイツェックがユダヤ人から殺人に使うナイフを買う、印象的な小間物屋の場面を断念しなければならなかったのを残念に思っていた。しかしこの場面をオペラの中に入れれば劇の進行を妨げてしまっただろう。(シェルリース著「アルバン・ベルク-生涯と作品-」)

すいーすいーと心地よい進行は、このオペラの魅力の一つなんである。これを作曲者はよくわかっていたのだ。長くなって退屈になりそうなところは潔く切った。

ということで、初心者でも「ヴォツェック」は意外なほど、舞台では楽しく興味深く聴くことが出来ると思う。(全然面白くなかった、寝てしまったという人はベルクともオペラ芸術と縁がなかったと諦めるほかない。残念。)


「ルイーズ」の作曲者シャルパンティエにも見習ってもらいたかった。(←しつこい?)



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上司の息子が第一志望高校に合格!おめでとう。
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2007年2月 2日 (金曜日)

アニータ来日記念・南米の作曲家チャベスの交響曲

P1000717 カルロス・チャベス:交響曲全集より
交響曲第2番「シンフォニア・インディア」
エドゥアルド・マータ指揮/ロンドン交響楽団

アニータが来日している。アニータ。

しかもチリのテレビの取材がくっついているという。なんだか日本のテレビのお笑い芸人の海外旅行番組みたい。「たけしのお笑いウルトラクイズ」とかの匂いもする。物笑いのタネにされているようで、まったく青森県民の心中はいかばかりか。

・・・というわけで、アニータに因んで本日は南米の音楽。とはいうものの。チリに作曲家はあまりいなそうだし、ウチのCDコレクションにも限界がある。というわけで本日紹介の作曲家はメキシコ人。

なんでもいいのさ、南米ならば。

カルロス・アントニオ・デ・パドゥア・チャベス・イ・ラムレス(1899-1978)は、メキシコ王国(現、メキシコ合衆国)のメキシコシティーに程近いポプトラに生まれる。作曲家として、指揮者として、また教育者として名高い。
彼の音楽は、メキシコの民族音楽とネイティブアメリカンの音楽、さらにはスペイン風メキシコ音楽の特徴を持つ。それは、ブラジルの音楽家ヴィラ=ロボスと並んで中南米の現代クラシック音楽としては衝撃的でもあった。(ウィキペディアより)

このCD、まー、6つの交響曲が2枚組に入っているのだが(順番は入れ違っている)、作風は(第2番以外は)大体どれも結構似たりよったり。ぼんやりとした印象としては、ショスタコーヴィチが間違えて南米に亡命してしまったような。南米の音楽っぽくありながら調性もあるようなないような。予想外に厳しい音楽で、南米なのに今ひとつ陽気な雰囲気には欠ける。しかし、打楽器とかのリズムはやっぱり南米のものである。

ま、その中でも比較的南米っぽい陽気なメロディがあって一番聴きやすい交響曲第2番を聴いてみよう。

12分ほどの単一楽章の交響曲である。最初は楽しげな田舎のお祭りっぽい音楽で始まる。お祭りの笛(のようなフルート)も聞こえてくる。・・・と思ったらゆっくりとした日本の農家っぽい音楽。ああ、今日の農作業は辛かったわ、稲刈りは腰に来るわ・・・と少し思い悩む。そして途中、さっきより激しいラテン・ダンス音楽。もう、田舎の農家暮らしはまっぴらよ。南米から青森なんかにお嫁に来ちゃってさ。本当は東京でハイソサエティな暮らしがしたかったのにだまされたわ。もうやけくそだわ踊りましょう。そしてまた気を取り直してゆっくりとした農作業の音楽。・・・と思ったらやっぱりダンス・ミュージックとなり激しく終わる。
(↑私の勝手な解釈なので参考にしないで下さいね。まったく油断もスキもあったもんじゃないわ)

指揮はエドゥアルド・マータ(1942-1995)。メキシコ人の指揮者・作曲家。同い年のエンリケ・バティスとともに、数少ない中南米出身の世界的指揮者のひとりであったが、飛行機事故により他界した。あらー、短命ね。メキシコや米国のオケも指揮していたが、ロンドン交響楽団もよく指揮していたという。

このCDはなかなか優秀な録音。曲は誰にでも薦められるものでもないが。ところでこのCDなんで買ったんだろう。ナゾである。


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2007年2月 1日 (木曜日)

英国音楽ごった煮的CD(アイアランド、ラッブラ、クイルター)

P1000716 The British Music Collection
アイアランド:海熱、放浪者、サン・マリーの鐘(ブリン・ターフェル)
聖なる少年(ボーイ・ソプラノ版)、喜劇的序曲(グライムソープ・コリアリー・バンド)、

ラッブラ:詩篇6、詩篇23、詩篇150(カスリーン・フェリアー)
クィルター:Slumber Song, Where Go the Boats(ジュリアン・ロイド・ウェバーのチェロ)、今や真紅の花びらは眠り(ベンジャミン・ラクソン)、もう泣くのはおやめ(エリー・アメリング)、サリー・ガーデン、他イギリス民謡集、今や真紅の花びらは眠り、その他歌曲(カスリーン・フェリアー)...etc.


今日はねー、仕事で某社会保険事務所に出かけたんですけど、道の途中に鶏肉専門の肉屋さんがあるのです。そこの店先で鶏の手羽先の骨と皮ばかりで肉がほとんどついてない部分が1キロくらいずつビニールの袋に入ってて、 「無料、持って行ってください」と書いてあった。

普通、スルーでしょ。

で、私もスルーした。でも10歩くらい歩いて(考えて)戻ってしまった。(爆)

タダならいいよね。別に。しかも新鮮でおいしそうだし。

一袋だけ貰った。でも大量だったので上司(女)に半分あげた。喜んでた。家に帰ってポ・ト・フ♪、とは名ばかりの野菜のごった煮を作った。貰った鶏さんもたくさん入れてみた。やっぱりすごく美味しかったです。まだあるからカレーとか中華スープとかにしても美味しそうね。

でも。ちょっと心配なことが頭をよぎる。

鶏インフルエンザは大丈夫?こんなどこの馬の骨とも知れぬ鶏の骨・・・。
まあ加熱すれば平気でしょ。(そもそも人間もかかるの?)

それに私って・・・。

既に、危険だった時期のイギリスに旅行してて確実に牛肉食べてて、日本では「献血できない人」のリストの中に入っているのよ。そんな私にとって、鶏インフルなどさほどの問題でない。

更新が滞っていたら鶏インフルだと思ってください・・・。

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というわけで(何が?)、今日は英国音楽のごった煮CD。

何年か前、The British Music Collectionという英国音楽の編集もののシリーズが英デッカから大量に出ていた。何故か池袋塔で大量発見されたため、見かけるたびにごそっと持ってレジに。もう大人買いである。色々な作曲家のものがあったが、もうどれでもオッケー。英国音楽といえばEMIがほとんど(あとはハイペリだのシャンドスだの)だと思ってたので、それ以外の音源がまとめて手に入るなんて有難い企画なの、と思ってた。

しかし。

一人の作曲家を一枚にまとめるならばまだしも。歌曲だけとか管弦楽だけ、とかならまだしも。(他のCDはどれもなんとかまとまっていた)

本日ご紹介のCDは3人の作曲家、そしてジャンルも多種多様。後半はクィルターの歌曲でまとめられているようだが、何しろアルバムとして節操がない。「この作曲家はあんまり録音がないんだけど、聴くと結構いいから寄せ集めてまとめちゃった」みたいな感じかも。

最近気になるアイツ、アイアランドの曲はブリン・ターフェル君の「放浪者」ってCDからの抜粋。立派じゃのう、ブリン君。
アイアランドの曲の中で一番有名だとゆー「聖なる少年」はボーイ・ソプラノ二人とオケ伴奏編曲版。おお、文字通り聖なる少年達の声は清らかよ。
映画で有名なグライムソープ・コリアリーバンドの演奏は聴くと映画のラストシーンを思い出す演奏。行ったよなー、ロイヤルアルバートホール。

宗教っぽくてイマイチなじめない(CDは何枚かもってる)ラッブラはフェリアーが歌っているので聴く。でもやっぱりちょっとお経みたい・・・うう。

クィルターは午後のお昼寝っぽいけだるーい雰囲気が素敵なチェロの曲2曲。続いて英国歌曲中イチオシの名曲「今や真紅の花びらは眠り」はラクソンとフェリアーの聴き比べができるし、クィルターの歌曲&民謡編曲集をフェリアーの歌で6曲も聴けるし、アメリングもクィルター歌ってたのか~という発見もアリ、なかなか楽しいCDではある。

が、聴き終わってみると、で、何が言いたかったの?
一つ一つの録音は優れているのだけれど、なんだかハンパ感は否めない。これをきっかけにこの作曲家聴いてみてね!というにはほかにCD少ないし。なんだかなあ。



なんか、熱っぽいなあ・・・。(???)

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お見舞いに一発。
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