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2007年1月31日 (水曜日)

春でもないけど春の交響曲


ブリテン:春の交響曲
ジョー・ヴィンセント(ソプラノ)、カスリーン・フェリア(コントラルト)、ピーター・ピアーズ(テノール)、
エドゥアルド・ファン・ベイヌム指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、オランダ放送合唱団、ロッテルダム聖ヴィリスブロルドゥスケルク児童合唱団
(1949年、世界初演ライブ)

春はまだまだ遠いけれども「春の交響曲」。なんと世界初演ライブ盤。歌手は大変なゴーカメンバーである。しかし、あまりに音は貧相で国内盤ながら誰にでも薦められるものではない。しゅるしゅると針の音がする。

私がこの「春の交響曲」をはじめて聴いたのは、CDなんかではなく、実演であります。プレヴィンがN響でこの曲を振るんで、「あー、プレヴィンかー。なんか聴きに行ってみようかなあ」と突然思い立って(国内オケの演奏会はほとんどそんな感じである)出かけたら、よい席は一番前とかしか空いてなかった。ので、席に行ってみたら、これじゃ字幕が見えない・・・ということに気がついた。(字幕は舞台横でなくて舞台の上だったのである)

休み時間に仕方なく売店に行ってガーディナー盤を買いに行って、対訳を見ながら聴いた。予想外の出費。でもこの盤は録音もよく素晴らしい。(横で観客のおにーさんたちが「字幕みえねー」と騒いでいた)

ブリテンの曲は誰にもわかりやすい音楽とはいえないものもあるが、この曲は比較的わかりやすい(と思う)。まー、一番最初の合唱などは無調っぽいところもあるが。

第1部
序奏:輝き出でよ(合唱)
陽気なカッコウ(テノール)
春よ、やさしい春よ(ソプラノ、アルト、テノール、合唱)
馬車に乗る少年(児童合唱)
朝の星(合唱)
第2部
来たれ、誉れの娘たち(アルト)
天の水よ(テノール)
芝生に出て寝ていると(アルト、合唱)
第3部
我が五月はいつ来るのか(テノール)
きれいできれい(ソプラノ、テノール)
笛を吹け(合唱、児童合唱)
第4部
フィナーレ
ロンドンよ、お前にあげよう(全員)

おのおのの楽章で、色々な時代・色々な詩人による春をテーマとした詩を用いている。交響曲というよりはオラトリオっぽいかもしれない(・・・というような曲が私は好きなのである)。

トーマス・ナッシュの詩「春よ、優しい春よ」で歌手たちが鳥の歌声をまねして歌うのもなんとも楽しいし、続く「馬車に乗る少年」のソプラノと児童合唱の掛け合いもチャーミング。

このCDはフェリアーが歌っているのがなんともうれしいし、メンゲルベルクのマタイで独唱してたヴィンセントも清楚な歌声が素敵。ピーター・ピアーズの素晴らしさは言うまでもない。それに、イギリスの詩はなんともいい。

「馬車に乗る少年」より

麦が伸びて頤まで届けば、
さくらんぼも食べごろだ、
苺はクリームに泳いでる、
子供は小川で遊んでいる。
あの時、僕の恋人はこういった。
「この季節までに戻ってきてね、
そうしないと私は乙女ではいないわ」
        (ジョージ・ビール詩)

ところでプレヴィンが振った実演は、本当に素晴らしかった。細かいことは記録がないので覚えてないけれど、最終楽章は春の喜びに溢れていて胸がきゅううう~んとなってしまった。
ひとしきり合唱団と独唱者たちで盛り上がったあと、この交響曲ははこんなふうにテノールが歌って、ユーモラスに終わる。

・・・最後には、こういおう、国王万歳、
国には平和を、
反逆が根こそぎになるように!
さて、皆さん、私もこれでやめましょう。

        (リチャード・ボーモント、ジョン・フレッチャー詩)





今の時期、がんばっている受験生を含め、
皆様によい春が来ますように!
(そりゃ書いてるアンタじゃ!って声が聞こえてきそう)

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2007年1月30日 (火曜日)

ブリテンとピアーズ、二人はなかよし。

P1000715サー・ピーター・ピアーズ、20世紀のイギリス歌曲を歌う
アイアランド:The Land of Lost Content(当惑の地)、The Trellis
その他、ブリッジ、ティペット、アラン・ブッシュ、ディーリアス、EJモーラン、Van Dieren、ウォーロック、グレインジャー、ウィリアム・ブッシュの歌曲
ピーター・ピアーズ(テノール)、ベンジャミン・ブリテン、アラン・ブッシュ、ヴァイオラ・タナード(ピアノ)

もー、NHKったら油断も隙もあったもんじゃないわよ。

こないだの日曜日、「ヒマね~、テレビでも見ましょう」と思ってチャンネルをチラチラ変えていたら、教育テレビで見慣れた人が歌を歌っている。親戚?っつーか。あーたしー、よく知ってるしー。
ピアノ伴奏の人もよく見る顔ね。

Pa0_0041 あ、ブリテンとピアーズじゃないの。

あー、油断してた。新聞取ってないから番組チェックしてなかった。あたしとしたことが。

もう何曲も歌っちまったあとらしく、「オリバー・クロムウェル」と「サリー・ガーデン」しか聴けなかったが。それでもなんだかすごくドキドキしちゃった。嬉しかった。

(そのあとにヘフリガーのドイツ語で歌う「日本の歌」もシューベルトみたいに聞こえてとてもよかった。昔の歌手はいいねえ・・・)

・・・というわけで本日のCDは英国音楽史No.1のラブ・カッポー、ピアーズとブリテンによる英国歌曲集でえす。
といっても、珍しいことにブリテンのこさえた曲はこの中に一曲もない。

ブリテンのじゃない曲をレコーディングしたピアーズのCDというと、ダウランド、ストラヴィンスキーの「エディプス王」、グレインジャー歌曲集、パーセルの「妖精の女王」、バッハの「ヨハネ受難曲」、シューマン「ファウストからの情景」・・・などある(現在売っているもので)。

この歌曲集は廉価盤レーベルのベラートから出ていたもの。

先日ご紹介した作曲家アイアランドの「当惑の地」というハウスマンの詩による歌曲集がCDの題名になっている。これはホントに素敵なんだけど。困ったことにこのCD、廉価盤のためにピアーズについてのちっぽけな解説しかない(モチロン英語)。歌詞も載ってない。なのでどんな内容なのかわからない。

ブリテンの作曲の師匠であるブリッジの曲も5曲入っているが、この中のジョイスの詩による"Goldenhair"という曲が抜群によい。流れるようなピアノとピアーズのハイ・トーンで歌われると、もううっとり。英国歌曲でも好きなものの一つ。

Lean out of the window,
Goldenhair,
I heard you singing
A merry air.

My book is closed;
I read no more,
Watching the fire dance
On the floor.

....

女性の金の髪、彼女の歌声に聞き惚れて読んでいた本も閉じて・・・なんて素敵な曲なの。映像が目に浮かぶような。ふわああと風が吹いているような。

これがあんまり素敵だったもんだから、ハイペリオンから出ているブリッジの2枚組の歌曲集を買ってしまった、が・・・他の曲はそんなにものすごーく素晴らしくもなく(あ、あれ?)。そこそこ。

とにかくピアーズとブリテンのコンビネーションの妙にためいき。やっぱり違うなあ、ラブ・カッポー。

他に気になる作曲家もポロポロ入っているが、(アラン・ブッシュて自分で伴奏もしている作曲家の曲は要チェックかも。例の本「イギリス音楽の復興」にも記載アリ)ここでは長くなるんで触れないけれど。(ティペットの曲で「バウワウ、バウワウ」って犬の鳴き声が出てくる曲もやけに暗ーくて気になる。松村か?

ブリテンの曲以外のピアーズ&ブリテンもやっぱり素敵なのです。

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おおおお落ちてきたす。
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2007年1月29日 (月曜日)

R・シュトラウス「火の欠乏」

P1000711 R・シュトラウス:歌劇「火の欠乏」
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ティムート)、ジョン・シャーリー=カーク(クンラート)、ヘルムート・クレップス(シュヴァイカー・フォン・グンデルフィンゲン)、ヘルムート・ベルガー=トゥナ(オルトルフ・ゼントリンガー)
他、
エーリッヒ・ラインスドルフ指揮/ベルリン放送交響楽団・リアス合唱団・テルツ少年合唱団





いつもお世話になってるyokochanさんのblogにトラックバック。

こないだ、酔っ払ったついでにタワレコのポイントでゲットしました、「火の欠乏」のCDを昨日やっと全部聴きまして、今書いてるわけですが。

なんだかなあ。

おととい見に行った「ルイーズ」はなかなか考えさせられた。現在もてはやされてない(ほとんど上演されない)オペラってのは、やっぱり何らかの要因があるんだなあと。(な、なに??)

「ルイーズ」だって、思い切ってハイライト上演てことにして、他の作品(シャルパンティエの「イタリアの印象」とかでも、他のプーランクとかのフランス・オペラでも)と演奏会で上演するのってどうかなあ。そしたら出演者4人で済むだろうし。いいところどりでさ。あの子にもいいとこいっぱいあるんだからさー、埋もれさせとくのもったいないよ。

だれか、考えてー。

で。「火の欠乏」だけれども。

この作品はシュトラウスのオペラでは2作目。前回作「グントラム」の初演ではヒロインを演じたパウリーネ・ド・アーナと結婚。彼の恐妻家としての人生が始まった。オペラ作曲家としては、3作目の「サロメ」でやっと日の目を見たといった感じである(当時は賛否両論だったが)。

一応こっちでも「火の欠乏」のあらすじを。

舞台は13世紀のミュンヘン。ヨハネ祭の焚き火にするために家から家に薪を貰って歩いている子供達の仲間入りをしたクンラートは市長の娘ティムートの姿を見かけ、ビビビっと来てしまって突然彼女をハグ&キッス、キッスオブファイアー。怒り心頭のティムートはお友達たちと仕返しを計画。彼を大勢の人の前で恥をかかせる。

すると、クンラートは魔法使いの力を借り(そんなもんいたのか?)て、街中のあらゆる火を消し去ってしまう。街中の人は大騒ぎ、役人達はこの不埒な行為と妖術に対してクンラートを死刑に処すことを決定するが、そのとき露台に現れたクンラートは、何故街中の火を消したのかを説明する。彼は芸術家の妻としてディムートを選んだけれど、彼女が愛の力を理解しないので全ての光が愛から発し、愛がなければ世界が暗く冷たいということを示すためにしたのである、と語る。

ところが、彼の雄弁が終わるや否や、静かに扉が開いてディムートがクンラートを引き入れる。ディムートの部屋の窓からは灯影が洩れ始め、やがて祭の火が一時に燃え立って、家々の窓も往来も明るくなる。

やー、やっぱり火はないと料理した気にならないって妻夫木くんも東京ガスのコマーシャルで言ってたしねえ。火がないのは困るな。
(いや、そんな内容じゃないってば)

曲はいかにもワーグナーの影響ありありなのだが、ところどころ「あれ?エレクトラっぽい?ここはサロメっぽい?」とか色々気がつくとこも多くてシュトラウス・ファンは面白く聴ける。(実は「グントラム」が未聴なので、どこが引用なのかわからんし)

yokochanさんのblogで紹介されていたフリッケ指揮の盤でもテルツ少年合唱団が歌っていたが、こっちの盤でも大活躍。なんてぇの、私はオペラの中の少年合唱はやっぱりテルツがイイだと思っている。ウィーン少年はなんだかキレイすぎてね。テルツってのは子供らしいやんちゃさが感じられて好ましいと思ふ。ま、好みだけれども。

ティムート役のヤノヴィッツはやっぱりイイねえ。R・シュトラウスのリリックなヒロインの女王だね。意外と歌うとこ少ないけど。

クンラートのシャーリー=カークは、私の大好きなイギリスのバリトンだが、この曲と合っているのかどうか。ヴァイクルのは聴いてないのでわからないけど・・・ヴァイクルのほうが合っているのでは、と想像。シャーリー=カークはちと生真面目かと。歌はうまいけんども。

指揮のラインスドルフは職人芸というか、さすが数多くのオペラ全曲盤を指揮しているだけあって、派手ではないんだけれどもR・シュトラウスらしい感じで上手にまとめている。普通にこんな風に仕上げるのは簡単に見えて実は大変なんである(・・・と思う)。

指揮者って大事ね、やっぱり。


最後はナカナカ盛り上がり、かなり盛大に拍手が入っている。あ、これライブなんだ(1978年)。でもステレオ録音で(モチロン!)音はまーまーいいです。

で、これ2枚組で余白が相当余っているんで、ヘスス・ロペス・コボス指揮のスポンティーニ作曲の「ラ・ヴェスターレ」なんつー、珍しいオペラがヤノヴィッツのヒロインにてハイライトで(かなり長く)収録されている。・・・これはいらねー。






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昨日は300アクセス超えありがとう。
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2007年1月28日 (日曜日)

ルイーズの続編は。

蛇足かもしれませんが。

昨日か今日、ルイーズ見に行かれた方、「おとーさんに怒鳴られておん出されたルイーズと恋人のジュリアン、あの二人はあれからどうなったのかしら!」と気になって気になってしょうがないはず。

私は、その後の続編、作曲者が二匹目のどじょうを狙って大失敗だったオペラ「ジュリアン」のあらすじをここにのっけてしまおうとぞ、思ふ。今度はジュリアンが主人公になったオペラだそうだが・・・。

っつーか、作らなきゃよかった的な。もうあらすじ読んだだけでもう大失敗な感じだ。

「死んでしまったルイーズが幻のうちに現れ、その美しさによって詩人ジュリアンの芸術と美に対する信念を再び目覚めさせるけれど、ジュリアンは結局その魂の探求に失敗して死ぬ」 (大田黒元雄著「歌劇大辞典」より)

悲惨である。っつーか、どうしてもうちょっと建設的な内容にできなかったんだろうか。ちとコルンゴルト「死の都」っぽいかもしんね。

ルイーズは死んでしまったのである、何故何故?どうして?
自殺?病気?うえーん、気になるわ。
あれから二人は結婚したの?どうなったの?

ナゾは深まるばかりである。(意味ねーし)






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2007年1月27日 (土曜日)

シャルパンティエ「ルイーズ」日本初演

Pa0_0040 シャルパンティエ:歌劇「ルイーズ」
及川睦子(ルイーズ)、内田信吾(ジュリアン)、羽渕浩樹(父親)、小畑朱美(母親)、その他
時任康文指揮/東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
(新国立劇場・中ホール)


日本初演である。

日本初演となれば、行かなければならない。こんなblogをやっているのであれば尚更。
(過去記事)

だが。

こういった公演は、ネットで感想を公開しづらい。
もし、新国立劇場大ホールの普段の公演に行って「この歌手がダメだった」とか「・・・がヘタクソだった」とか、「3幕まで練習不足で上演できなかったのはプロ集団としてはどうか」(名指し?)とか、批判を載せるのは別になんてことないと思うが。

ある意味、「東京オペラプロデュース」さんの数々の意欲的な素晴らしい(珍しい)プログラムに対して、あーだこーだ批評をするのは大間違いであると思うし。

おそらく出演者・関係者の方々がこのblogを読んでいるということは容易に想像(っつーか、読んでらっしゃる)がつくところなので。

で、何が言いたいのだ、私は。








この公演のチラシを見る)


「ルイーズ」は今まで輸入盤のCDでしか聴いたことなく、しかも対訳がなかったため、本日の公演で初めて日本語の対訳を見ながら聴いた(観た)。

こーゆー、内容だったのか。
もちろんあらすじは前々から知っているが。
こんな、労働者階級賛美の話だったのか。そういえば、色んな職業の人が出てくるな。お針子、石炭拾い、掃除屋、屑屋、警官、牛乳屋、新聞売り、古着屋・・・。

ごっつ、出すぎ。

それと、文句はシャルパンティエにある。あるぞ。

オペラ、長すぎ。ぶっちゃっけ、もっと削れると思う。もっと削れ。

第1幕のおとうさんとおかあさんのシーンは半分でいいと思うし。

第2幕の牛乳屋やら新聞屋やらがたくさん出てくるシーンは一瞬で済む(「ボエーム」を御覧なさい)と思う。まあ、そこが今回で一番印象に残ったシーン(みんなとっても可愛かった・・・とくに新聞売りの子)だったんだけど。それにしてももっと短くてもいいのではないか。カットしろって意味じゃなくてね。

それと、あんまり文句は言いたくないんだけど・・・

指揮、遅くね?

観客みんな眠いです。

今日の公演を見聞きして、この初めて聴いたオペラを、みんなどう思ったんでしょうか。
私はこういうものだと判っていたので、いいのですが、みんなどう思ったのでしょうか。素敵だと思ったかしら。どうかしら。知りたい。

私はこのオペラはやっぱりいいな~と思いましたよ。もっと演奏されるべきだと思います。

でわでわ。歌手の皆さんのことですが。

出演者みんな若いね~~~!!
ホント、ボヘミアンな人々はリアル年齢なのが凄い!みんなツヤツヤしちゃって。若いっていいわねええ。もう、おばさんなんて干上がっちゃってー(←何が?)。

ルイーズの人もジュリアンの人もとーーーってもカワイかったです。まあ、B席当日券でやや遠目だったわけですが。いとおしいっていうか。あたしらワグネリアンは普段、もうデブデブで「いやー、昔はピチピチとした頃もあったんだけどー、オペラだから今はこんなでもしょうがない」といった感じのオペラ歌手しか見てないわけですから。そりゃ新鮮でしょう。

(新鮮っていったら、何年か前、小劇場で新国オペラ研修所による「ねじの回転」見に行った日にゃ~みんな今日の公演よか若くて、なにやら竹宮恵子さんとか萩尾望都さんとかの昔の少女漫画の世界だったべ。)

明日行かれる方、暖かい目で見て。そしてこのオペラを愛してやって。もっとブラボー言ってやって。皆さん、演技・歌ともに素晴らしいです。頑張ってらっしゃいます。

あ、明日また違うキャストなんですが。


(カーテンコール時に私の後ろの席のご夫婦で来てたおじさんが、歌手が一人一人拍手を受けている間に「あ、この人は・・・よかったな」とか「うまかったな」とかイチイチコメントしていたのですが、おとうさん役だけ「おとうさん、かわいそう」って役の感想になってしまったのが印象的でした。)

次回公演は・・・まあそれはすっとばして。次々次回公演の「妖精」日本初演はワグネリアンとしては外せないであるな。2008年2月だそうです。


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Pa0_0039 ああ。もう大変だわ。ダイエット中にオペラは。
私の体は「オペラ(or歌舞伎)鑑賞=美味しいもん食べる」っていうふうになっているみたいで。恐ろしいからさっさと帰ったわよ。

でも、開演前に遅い昼ごはんで食べたオペラシティ地下「謝龍(シャーロン)」て中華屋の「鶏と青ザーサイの粥」は相当美味しかったなあ。色々薬味が入ってて。オススメです。本当は小籠包が美味しいらしいんですが。

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かなりこのところがんばってる。
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2007年1月25日 (木曜日)

ヴァルナイのサロメ

P1000710 R・シュトラウス:楽劇「サロメ」
アストリッド・ヴァルナイ(サロメ)、マルガレーテ・クローゼ(ヘロディアス)、ユリウス・パツァーク(ヘロデ)、ハンス・ブラウン(ヨカナーン)、ハンス・ホップ(ナラボート)、ヘルタ・テッパー(ヘロディアスの小姓)その他
ヘルマン・ヴァイゲルト指揮/バイエルン放送管弦楽団(1953年)

こんばんは。

昨日は、突然前の会社の先輩に飲みに誘われたもんで、「何事?」とばかりせっかく駆け付けたのに、彼女は「ハケンの品格」とやらのドラマを見るから9時に帰るとゆー。

え。9時て。

せっかく新宿まで出たのに。
そのまま帰るのもナンなので一人で新宿塔へ。

で、たまたまカードのポイントがパーフェクトおめでとうございます状態だったので、それを用いてなんとなく気分的にR・シュトラウスを2組ほど購入。その中の一組が本日ご紹介のCD。

ヴァルナイのサロメ。なんとヘロディアス役じゃないんですが。
オルフェオ正規盤でも売っているようだが・・・せーきでないこれはジャケットのイラストが怪しかろう。(コーンヤの蝶々夫人と同じレーベルってのがいかにも。)

そしてご覧。なかなかのグーなキャスト。クレメンス・クラウス盤ででも歌っているパツァークとブラウン。
それにクローゼやホップ。テッパーその他端役まで結構見たことある名前が並んでる。

そして、指揮者。指揮の強烈さには欠けるがヴァルナイのダンナのヴァイゲルトってのもミソである。ダンナさんはどんな人かな、ドキドキ(←?)

それにしても。
ヴァルナイの重ーいサロメが。クローゼのヘロディアスと声の太さがあんまり変らないのが凄い。ホントニ、お、親子の設定か??どっちもうまいんだけど~。あまり深く考えなければヨイ。

そしてあいかわらず面倒くさそうな歌唱のパツァーク。彼は一番この役が合っていると思うのは私だけ?

ヴァルナイは本当にかっこいい。高音も低音も(サロメは結構低音が多い)完璧にビンビンガンガン響かせる。本当に声域の広い歌手だ。「ヨカナーンの首」を貰ったあとの歌はスリリングでトリハダもの。(あら、タイムリーな内容で、いやだあ。時事ネタじゃないのよ!)

なんとなく盛り上がったような、そーでもないような感じで、幕。これは指揮とヘロデ王のせいか?

なお、音質は放送用録音のようなのでモノラルながらまーまー。

余白にヴァルナイの「エレクトラ」とマルシャリンのアリア2曲、シュトラウス歌曲(素敵だ)をまたもや夫唱婦随(逆か?)で。そのあとパツァークの&クローゼの歌唱によるムーディなシュトラウス歌曲集がサービス。結構気前よい。

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次回!(か、どうかは気分しだい)ヤノヴィッツ&シャーリー=カーク主演によるラインスドルフ「火の欠乏」に乞うご期待!!酔っ払ってたわりにナイスな買い物。

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2007年1月23日 (火曜日)

ワルター「大地の歌」を聴きながらボヤキ漫談

P10007082 マーラー:交響曲「大地の歌」
キルステン・トルボルイ(S)、チャールス・クルマン(T)、ブルーノ・ワルター指揮 ウィーン・フィル
(1936年5月 楽友協会ライブ)




♪あーあーあ、やんなっちゃった。
あ~ん~あ~あ、驚かない。 

だって、慣れてるもん。

私がプロバイダー基本料金のみで使わしてもらっている「ココログ」の調子が最近(前からだけど、輪をかけて)すこぶる悪い。なので、早朝更新。
もう、ランキングになんか参加しちゃってるから、気が気でないわ、まったく。全然アクセスできね~の、書き込む所に。

も~、引っ越そうかなあ、blog。

一応、他のblogのアドレスもあるんだ、わたし。
アメブロにね。一応契約しといたんだよね、何ヶ月か前に。

そのときは、別にこの音楽(お笑い?)blogを引っ越そうと思ったわけではなくて、全く別のことをしようと思ったわけで。

全く別人になりすまして、blogランキングの「恋愛カテゴリー」に殴りこみをかけようとクワバタオハラ、じゃなくてクワダテてたのでえす。上位狙ってた。私の文才をかけて、なんとか頑張って、書籍化されてついでにドラマ化なんかされて。主演はだれかなあとか。やっぱり仲間ユキエちゃんか・・・とか。(相手役はもちろん片岡愛之助さんでオネガイ→そして原作者の私と対談→そして・・・ウフフ?)

そこまで妄想してただ。

が。

書き始めて一週間でネタ切れた。自分、キャラ違ってた。
ほとんどSFの世界だった、私には。地球外生物だった。

で、破棄の上、放置。放置プレイ。

だもんで。
こんな不具合ばっかりあると、考えちゃうな。

ってなわけで。アメブロに引っ越すことはやぶさかでない。つまびらか。つまみ枝豆。そのまんま東・・・。なんだかわからん。朝、眠いし。

なんとかしてnifty。 (←脅し)

さて。
ボヤキ漫談はこのへんでオシマイにして。

ブルーノ・ワルター指揮の「大地の歌」の録音は、タワレコのHPを見たら4種類くらいあるみたいだった(CDの数でいうともっとある)。てっきり3種類かと思っていたらマーラー聴かないでいるうちにいつのまにか増えていた(ただ気がつかなかっただけだ)。ありゃりゃ。

その録音のデータ:
ブルーノ・ワルター(指揮)、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
リチャード・ルイス(T)、モーリン・フォレスター(A)
(1960年4月16日、カーネギーホールでのライブ)

最後のスタジオ録音のほんの少し前の録音なのに、歌手のメンバーが違う。
未聴なんだけど、この演奏はどうなんでしょ?


で、本日のCD。昨日に続いてダットン・レーベルで、「大地の歌」。ダットンは復刻技術が優秀。英国音楽でもたくさんいいものがあって外せないけれど・・・。これは昔から有名な、初演者ワルター「大地」の一回目の録音。

1936年という年代が信じられないくらい凄い。本当にSP復刻(だよね?)なのかしら~。歌手の声もえらいみずみずしいし。ウィーン・フィルの音も鮮やか。弦の音も、クラリネットの音もぷるんぷるんしているし。ハープやチェレスタの音もチラリラリンと鮮やかに入っている。もちろんモノラルだけれど、適当に音の広がりがあるし。実はレコードは持ってないんで、比べようがないんだけども。

もう、70年前のムジークフェラインに私いるから。

トルボルイとクルマンの歌い方も、全然古びてない。逆にフェリアーとパツァークの歌い方の方が時代を感じるかもしれない。ど、どうよ。

P1000708 時代を感じるのはむしろこの、ジャケットの写真。まるでチャップリンみたいな風貌のワルターが指揮している後ろの観客の、女性の服装。っつーかほとんどの女性がお皿みたいな帽子をかむってる。これじゃ舞台がぜんぜん見えないよー。ねえ。猛烈抗議するよ、こんなコンサート。

それと。余白に収められた、トルボルイの名唱「私はこの世に忘れられ」は絶望的にすばらしいのに、いきなりなんでサージェント指揮?クルマン歌唱の英語版「私はほのかな香りを吸いこんだ」はまるで英国歌曲。マーラーというよりなんかクィルターみたい。クィルターもいいよね、歌曲。



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2007年1月21日 (日曜日)

バルビローリ:イギリス音楽アルバム

P1000707 English Music Album
バックス:ファンドの園
バタワース:「シューロップシャーの若者」狂詩曲
アイアランド:「忘れられた儀式」前奏曲
「メイ・ダン」交響的狂詩曲 、These Things Shall Be
ヴォーン=ウィリアムス:グリーンスリーヴスによる幻想曲、トーマス・タリスの主題による幻想曲
エルガー:エニグマ変奏曲  その他
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団


昨日から寒くなりましたね。明日は東京でももしかして雪ですか?

寒さとともに、手が荒れてきたり、足ががさがさしてきたり、まあ主婦は大変よね。(←ウソ)

ま、本当に自炊をしているわ、会社では総務の仕事なので洗い物が多いですので、おのずと手は荒れます。
で、「竹酢液」というものが肌荒れによいということで、お試しサイズを買ってお風呂に入れてみました。



ま、昨日からなんで効き目のほうはよくわかりませんが。これは冷え性に効くとか、肌がすべすべしたりするそうなんですわ。2~3日したら何か効果があるのでしょう。

しかし、匂いがな。なんていうか・・・。

これ、どこかで嗅いだ匂いだ。

そうそうそうそうそう!
「野口英世記念館」の匂いだ!!

いろりの炭の匂いが、東京の狭いマンションに充満。おお。なんだか福島の田園風景っぽいぞ。おかあさ~~~ん!!清作~~~~!!

・・・さて。田園風景といえば英国管弦楽曲(←いつもながら強引)。

バルビローリのこんな素敵なジャケットのダットン盤2枚組のお徳用。1枚目はわりと通向けな作曲家で、2枚目はわりと初心者向けかな?の曲目。ひさしぶりに引っ張り出してみた。

バックスとバタワースはよく聴いていた記憶はあったんだけど、なんと気がついてみるとアイアランドの曲がイイ!
なんだかイギリス音楽としてというよりは普通にヨイのである。(何といっていいのか)イギリス音楽臭さが少ない・・・というか。や、イギリス臭くても私はいいんですがね。

ジョン・ニコルソン・アイアランド(John Nicholson Ireland, 1879 – 1962)イギリスの作曲家。スコットランド系。マンチェスター市オールトリンカム近郊バウデンの出身。

14歳で王立音楽大学に入学するも、その直後に両親に先立たれる。ピアノとオルガンを修める傍らスタンフォードに作曲を師事。その後は自らも母校の教壇に立ち、ジョン・モーランやベンジャミン・ブリテンを指導した。チェルシーの聖ルーク教会の楽長兼オルガニストにも就任している。しばしばチャネル諸島を訪れ、その景観に霊感を受けた。だが第二次世界大戦中はナチス・ドイツ軍による侵攻の直前に島から逃げ出している。1953年に公務から退き、サセックスで余生を送った。

なんでも、チョー年寄りっ子だったらしく、ジョンが生まれたときはお父さんが70歳だったらしい。でもお家はお金持ちだったようなので親死んでもお金には困らなかった。それにしても14歳で大学入れるんだな。

前記のように、アイアランドはチャネル諸島(英国海峡に浮かぶ島々。ジャージー島など)に魅せられていたらしく、収録の曲のうち「忘れられた儀式」「メイ・ダン」はそこらへんから着想を得ている。何風っていうのかわからないが、後期ロマン派の管弦楽曲を一通り聴いてしまって、何か変った曲ないかしら~?といった方には普通に薦められると思う。

These Things Shall Beって合唱曲もなかなかかっこいい。これら惜しいのがモノラルってことで。(このCDではバックスとバタワースのみステレオ録音。モノでもダットンなので決して聴き辛くはない)

チャネル諸島っていうのがどういうところなのかよく知らないんだけれども、きっと歴史的に何か惹かれるような神秘的なところがあるんであろう。わたくし的にはジャージー島って聞いただけで「ジャージー生クリームサンド」とかそっちのほうを思い出すけど。(くぅぅぅ。食べたい)

うまいぜ。

他のバタワースやバックスなども何か書きたいんだけども、ネタ保持のためにま、今日はやめとくわ。

購入はここから。

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お願いしマンモス。
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2007年1月20日 (土曜日)

ちょっと古い「死の都」

P1000706 コルンゴルト:歌劇「死の都」
Maud Cunitz(Marietta/marie),
Karl Friedrich(Paul),
Benno Kusche(Frank),
Hans Braun(Fritz),
フリッツ・レーマン指揮 バイエルン放送交響楽団・合唱団
1952年・ミュンヘン




最近、プチダイエット中である。

ダイエットといえば最近、納豆。納豆が東急ストアからカラッポになってしまったりした。別にダイエットのためじゃなくて恒常的に納豆を食している私にとっては大迷惑な話である。だいぶん以前の品揃えに戻ったが、私の一番好きな「くめ納豆」が消えている。いったいどういうことだ。「くめ納豆」命の私が。他のを食べても満足しないのよ、私は。




しかもテレビ局ではダイエットの実験結果を捏造してるっていうじゃないくゎ~。



いや、なんでこんな話になっちゃったかっていうと、コルンゴルトはあんなにハリウッドでたくさん映画音楽を書いたり指揮したりしてすごく働いたのに、なんで太ってたのかなぁというどーでもいいギモン。ストレス太りか?

紹介の「死の都」は得意のWAHAHA・・・、じゃなくてWALHALLレーベルのもの。
「死の都」全曲は以前よりも何種か出揃っている。DVDも出ている。ウィーン・フィル(ザルツブルグ)のライブ?はまだ買ってないが、それ以外は見聞きしているはずである。

ってなわけだが、このCDの録音だいぶ古い。放送用スタジオ録音ではなくライブだと思う。コルンゴルトがまだ生きている頃の舞台。コルンゴルトが戦後、アメリカからウィーンに一時戻って「また昔の栄光を!」と思ったら新作「カトリン」は受け入れられず。。絶望してハリウッドに戻った。そんな頃の録音。1951年に仲良しのシェーンベルクは死に、青年作曲家ブーレーズは「シェーンベルクは死んだ!」と高らかに講演(別に本当のことだからわざわざ言わんでも)。

このCDに出てくる歌手はベンノ・クッシェ以外あまり知らない。まあ、平均的に「昔だからこんな感じかな」みたいな歌唱。マリエッタもパウルもまあ頑張ってるかなみたいな感じ。ただ、マリエッタが最初に登場するときは他の盤では聴いたことない高い声を出して自分をアピっている。それとも本来楽譜ではそうなのだろうか。

この盤で気をつけなきゃならんのは、カットが多いこと。上演のカットだけじゃなくて、CD収録のカットも激しい。第1幕の最後と第2幕の冒頭の長いあのかっこいいオケ部分がニャい。第3幕の頭のオケ部分もニャい。ニャいニャい。(いつから猫ブログに?)
雑音から考えるとおそらくエア・チェックなのだろう。

ということで、この曲がよっぽど好きじゃないとこのCDは関係ない。

因みに指揮のフリッツ・レーマンは(ご存知かもしれないが)大歌手ロッテ・レーマンの弟さん。やや遅めのテンポで、ラインスドルフ盤よりもスケールが大きい感じ。肝心のオケだけの部分が抜けているのでなんともいえないけど。




それだったら、なんで「ハイライト盤」とか「カットあり」とか全然書いてないんだ!?




・・・・・

ま、2枚組でちゃんとdisk1と2が入ってたから許す。




宜しくぅ!!
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2007年1月19日 (金曜日)

好きな作曲家は一応ベルクってことにしとこうかな、いい男だし。


ベルク「ピアノとヴァイオリンと13管楽器のための室内協奏曲」
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)、ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)、ピエール・ブーレーズ指揮/アンサンブル・インターコンテンポラン

(因みに、うちにあるのはこの盤ではなくオール・ベルク・プログラムのもの)

最近英国音楽かワーグナーばっかりで、すっかりベルク関係がご無沙汰である。

思えば、そんな私の聴く音楽はジャンルとしてはまあ「オペラ」か「声楽曲」か「交響曲」って感じだが、作曲家という分類で言えば本当に節操がない。

ワーグナーも聴くが、マーラーも聞く。ヴォーン=ウィリアムズもエルガーも聞くぞ。しかしベルクも好きだ。コルンゴルトもR・シュトラウスも。プッチーニも大好き。でも三波春夫も好きだ(←え)。

じゃあ、結局誰が一番好きな作曲家なのか。

「好き」ということは、色々な意味を含んでいると思う。曲だけ好き、とか作曲家自体も尊敬してやまない、とか。

ワーグナーの曲を熱狂的に愛している人は数多いと思う。

しかし、ワーグナーって人間自体が大好きとか、尊敬している人とかはあまり聞いた事ない。(いらしたら是非コメントを下さい)
本当にワーグナーって極端だ。私も実際こんな人が回りにいたらやだし。親戚にいたら恥ずかしいかもな。

で、マーラー。どうなんだろう。マーラーって。昔はあんなにマーラーはかっこいいと思っていたのに、今は全然だなあ、曲は好きだけどね。性格もなんだか分裂してそうだしね。もしおとうさんだったらやだなあ。もし上司だってもムリかも。ワルターみたいに温厚な人だからついていけたんだね。

コルンゴルトはなんだか食いしん坊そうでいやだ。どら焼きいっぺんに3つぐらい平気で食べちゃいそうだしね。(←そんな史実はない)

R・シュトラウスはなんだか金に貪欲そうな感じかする。指揮台降りたら札束数えていそうな気がするからやだ。

プッチーニは色男でなんだか女にもてすぎてやだなあ。(←妄想)

あー、やっぱり人間的にも音楽も好きなのってベルクなのかもしれない。まあ、なんといっても外見が好みなのが一番なんだけれども。
なんだか繊細そうで、ちょっぴりシャイで。でも(伝記を読めばわかるが)ユーモアのセンスも抜群だし。自分の作品に対して謙虚なとこもたまんないですわ。
(まあ、晩年の浮気はおいといて・・・)

本日ご紹介の「室内協奏曲」は、師匠シェーンベルクのお誕生日のお祝いにってことで作曲されたものだそうです。シェーンベルクにも「室内交響曲」ってのがありますが、なんとなく似ているかも。

この曲は縁起がよいという数字の「3」が重要な要素という。(なんでも、オーストリア?には「いいことは3つそろってやってきます」ということわざがあるらしい)
3つの楽章から成っていて、しかも「管楽器」「弦楽器」「鍵盤楽器」という編成。(形式上でもなにかと「3」とか「3の倍数」とかになっているらしいが。正直言って、そんなこと聴いてる私にはなんの関係もない。)

日本でも1富士2鷹3なすびというように「3」は縁起がよい数字とされています(いや、その例はまちがっていますよ)が、ウィーンでもそうだったのか。正月にウィーンにいたときは、あちこちで「ブタの置物」や「ブタの絵」(ブタは多産の象徴で縁起がいいとされる)を、四葉のクローバーを見かけたけれど。3という数字にはとんと気づかず。

こんな縁起のよさそうな曲ながら、聴いていてもそんな有難い感じは別にせず。もう普通に新ウィーン楽派っつーか。オペラ「ヴォツェック」のあとの曲なので、あちこちで「ヴォツェック」の音楽っぽいものがちらちらとする、なので「ヴォツェック」に親しんでいる人は聴きやすいかも。

・・・・

うーん。(考える)
いや、やっぱりいっぺんに3つもいいことはいらないんだけど、私はな。一つでいいや。

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アクセス2万超ありがとうございます。素直にうれしいです。
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2007年1月17日 (水曜日)

エルガーとディーリアス、二人はなかよし。

P1000705 Elgar's Interpreters on Record, Volume 1 Vocal & Dramatic Music
インドの王冠、ゲロンティアスの夢、オラフ王のサガ、使徒たち、カラクタス、スターライト・エクスプレス、
他からの抜粋

ここのblogで、英国音楽が好きなわりに、エルガーの登場が非常にすくねーと思っている方も読者の中にはいらっしゃるかもしれない。

もしかして、エルガーがキライなんじゃないの?

いや、そんなこと決してありません。ウチには少なからずエルガーのCDやレコードがあります。好きな作曲家の一人ですよ。

なぜ、あんまりblogに書かないかというと。実は。

私の知り合いに、日本におけるエルガリアンの西の横綱と東の横綱(と、私は思っています)がいますのです。
ので、少々書き辛い。私はエルガー協会にも入ってないし、全然詳しくないしな。読まれるの、はずかしいので、あまり書きたくない。

なのに、なんで今日はエルガーなの?というと、今少しずつ読んでいる「イギリス音楽の復興」(マイケル・トレンド著・木邨和彦訳、旺史社)の本のエルガーとディーリアスの項を今日読んでいて「あ、すてきだなあ」と思った文章があったので、是非ご紹介したくて。



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エルガーとディーリアスは同時代の音楽家です(5歳違いでディーリアスが若い。没年は一緒)。
二人の音楽はご存知の通り、全然性格が違う。同じ「英国音楽」というジャンルではくくり辛いほど、違う。というわけで、そもそもこの2人は音楽的にも相容れなかったし、晩年になるまで交流はなかったようだ。

しかし、この本によると。

1933年、エルガーは自作のヴァイオリン協奏曲を指揮するために、15歳のユーディ・メニューインとともにパリを訪れる前に、ディーリアスの住むグレ・シュール・ロアンの家を訪ねた。ディーリアスはすでに失明しており、全身麻痺という状態であった。

エルガーはイギリスからフランスへの渡航に、初めて飛行機を利用したのである。(そのときの「さあ乗るぜ」とばかりの写真も本に載っている)

ディーリアスはエルガーが心配するより体調は悪くなく、文学や音楽について楽しく語り合ったそうである。
そのとき、エルガーが初めて乗った飛行機についても話した。「飛行とはどのようなものですか」とディーリアスは聞いた。エルガーは答える。

そうですね、詩的に言えば、君と私の人生に似ていなくもないでしょう。大地から飛翔するのはちょっと難しいものです。どうやって耐えようかなどとはっきり言えません。でも高所に達してしまうと、まったく俗世から離れた世界になります。金と銀の雲を縫って飛行すると、意気揚々としてきて、気持ちが晴れ晴れします。それは、ディーリアス、まるで君の音楽のようです・・・ときには少々雲をつかむような、でも、いつも美しい。私はそこにずっといたかったのに。下降は古き良き時代のようです・・・平和で、のどかで。(本より抜粋)

昔の飛行機。「初めての飛行機はどうだった」と聞かれて「いやー、もう死んじゃうかと思った、上へ下へやたら揺れるしさー。もー生きた心地がしなかったわよーアンタ」などと膝をバシバシ叩きながら言ってしまいそうなものだが、さすが紳士の国・英国の作曲家エルガー、言い方がエレガントである。

二人はこの会談が終わったあと、文通を始めた。しかし、その翌年エルガーは亡くなった。ディーリアスの妻イエルカは、夫はエルガーの死から立ち直れなかったと後に語ったという。ディーリアスもそれから暫くして亡くなった。

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紹介のCDは、ダットン・レーベルでエルガー協会からの音源である。とにかく録音が古い。最初の「インドの王冠」というブラスの曲はおもちゃの兵隊さんが出てきそうだし(1912年録音)、「ゲロ夢」からの抜粋も驚くなかれクララ・バットが(!)サー・ヘンリー・ウッドの指揮で歌っている(1916年)。「使徒たち」はハミルトン・ハーティが指揮しているし(1927年)。ここらへんの録音は、エルガーが生きている時代はこんな演奏だったのね、としみじみ思いをはせることができる。

でも、このCDの中で一番貴重な録音は、なんといってもかのカスリーン・フェリアが「ゲロンティアス」から天使の独唱の一部分をジェラルド・ムーアのピアノ伴奏で歌っている部分である。

たった3分ほどのテスト録音ではあるが、ややいつもの彼女よりはそっけない歌唱でありながらも、本当に天使ってこんななのかも?と思うほど神々しい。(1944年録音)



どれも古い録音ながらダットンだけあって復刻技術は素晴らしい。


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是非宜しくおねがいします。
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2007年1月16日 (火曜日)

知られざる、でも大好きな作曲家ガーニーについての続き

先日の続きである。

紹介の「戦争のもえさし」というCDは、最初ジェラルド・フィンジの曲"Only a man harrowing clods"(「レクイエム・ダ・カメラ」からのバリトン独唱。この曲のCDはシャンドスから出ている)から始まる。
フィンジは、ガーニーとは直接面識はなかったが、ガーニーの作品を本人に代わって目録にし、校訂し、出版できるようにした。というわけでフィンジがいなければ、ガーニーの歌曲を耳にすることはできなかったかもしれない。

フィンジの曲についで、ガーニー作曲の「フランドルにて」"In Flanders"が歌われる。これはハーヴィーの詩による。

(対訳がありませんが、英語なので雰囲気は味わえると思います)

In Flanders (F. W. Harvey)

I’m homesick for my hills again—
My hills again!
To see above the Severn plain
Unscabbarded against the sky
The blue high blade of Cotswold lie;
The giant clouds go royally
By jagged Malvern with a train
Of shadows.  Where the land is low
Like a huge imprisoning O
I hear a heart that’s sound and high
I hear the heart within me cry:
“I’m homesick for my hills again—
My hills again!
Cotswold or Malvern, sun or rain!

My hills again!”

ガーニーは戦地でも作曲を続けていたという。この「フランドルにて」はその中の一つで、戦地フランスより故郷イギリスの田園風景を思い出しつつ作曲したのであろう。この曲だけで、私はノックアウト。

打たれたね、雷に。ガツーンと。

ピアノの語りかけるような前奏から、故郷の丘へ思いをスティーヴン・ヴァーコーは切々と歌う。(ガーニーの曲はとにかくピアノ伴奏がさりげなくて素敵である)
この作曲家の歌曲の歌詞と音楽のピッタリ感は他に例えようがない。後半、
“I’m homesick for my hills again— My hills again! Cotswold or Malvern, sun or rain! と熱く歌われる部分は心をわし掴みにされるようでかなりクル。ヴァーコーは本当にうまい歌手なのである。

ヴァーコーは、来日したりしているが、日本ではあまり人気ないみたいで、バロックオペラのチョイ役とかみたいなので出ていたみたい(ファンなのに見に行かなかった。なんか悲しいので)。英国歌曲のリサイタルは、イアン・ボストリッジでさえ日本では近頃あんまりやらないし、知名度のないヴァーコーが日本でソロ・リサイタルなど夢のまた夢なのかもしれない。

ヴァーコーはディーリアスの「村のロミオとジュリエット」(メレディス・ディヴィス盤)では「農民1」と、マーティン・ヒルとともに「遊園地の係員のオッサン」みたいな役で出演している。ま、オペラではこんな感じの扱い。

・・・ということで、ずっとヴァーコー(と、マーティン・ヒル)でこの「戦争のもえさし」のCDを推し進めてほしかったのだが、惜しいことにバス歌手のマイケル・ジョージって歌手がかなり歌っている。ま、このひとも全然悪くはないが。曲の声域の問題もあるんだろうけど。

まあぶっちゃけ歌曲なのでいちいち説明するより、このCDに溢れる「切々感」を聴いて頂くしかない(といって逃げる、てへへ)。
ガーニーの歌曲だけのCDはハイペリオンからPaul Agnewという歌手とジュリアス・ドレイクのピアノ伴奏によって歌われている盤が出ている(CDA67243)。これも歌唱はよいのだが、個人的好みからいうと「戦争のもえさし」でのクリフォード・ベンソンの流れるようなさりげないピアノ伴奏のほうが、ドレイクのピアノよりも私には好ましい。あくまで好みの問題なんだけども。

「戦争のもえさし」のCDでは他に、戦死した作曲家の曲が何曲か収録されている。フィンジの先生であったが徴兵されて戦死したエルンスト・ファーラーが6曲、「シュロップシャーの若者」でお馴染み、1916年のソンムの戦いで狙撃されたジョージ・バタワースの曲が1曲(オスカー・ワイルドの詩による「Requiescat」は大変悲しい歌である)、あまり知られてないがWデニス・ブラウン(最後に収録されている「踊り歌うグラティアーナに寄せて」という曲はボストリッジもEMI盤で歌っているが本当に美しい)が4曲、フレデリック・ケリーって作曲家の曲は1曲(シェイクスピアの詩によるこれもしみじみといい曲である)。

・・・どれもしんみりとして心に迫るいい曲たちである。英国歌曲、もっとみんなが聴いてくれるといいなあと思うので、追々、うちにあるいろいろな盤を紹介したいと思います。

実は英語がダメなので、ちょっと力足らずかと思いますが・・・許して。


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シブイ選曲ですが、
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2007年1月15日 (月曜日)

浅草歌舞伎と浅草途中下車の旅

少しまた日があいてしまい、更新を楽しみにして下さっている方には申し訳ないです。
せっかく大好きなガーニーのことを書いて、意外と反響もあったというのに・・・ごめんなさい、今日は放置プレイです。続きはまた。

まー、私も遊んでばっかりいたわけではなく(昨日は遊んでいたんですが・・・)、実は友人のおうちに不幸があり、土曜のお通夜に急遽、会計係のご指名を受けたのでありました。

全く予想外の突然の連絡だったため、まず慌てたのはン年前に作った喪服が体に合うかどうかでした。
しかし。

年明けにダイエットしていたお陰で2キロ痩せたため、なんとか入りました。もしダイエットしてなかったら・・・と考えたら、身が細る思いでした。

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Pa0_0036 で、昨日は友人(勿論別の友人)と前々から約束していた「新春浅草歌舞伎」を鑑賞に行きました。浅草はまだまだ正月気分。人ごみは大嫌いだが、賑わう浅草はよいものである。

新春浅草歌舞伎のHP
http://www.ntv.co.jp/event/kabuki/

まあ、前に書いたとおり私は歌舞伎役者さんの中では片岡愛之助さんが好きなので、当然彼目当てである。

Pa0_0034 第一部(午前の部)を鑑賞。まず「義経千本桜」の中の「すし屋」。愛之助さんは主人公の「いがみの権太」役である。

「義経千本桜」といいつつ、この演目には義経は出てこない。「タンホイザー」ってオペラなのにタンホイザーが出てこない、とかそんな感じ(そりゃ違うか)。ついでに「すし屋」なのに寿司は出てこない。ナゾである。ただ「お酢」を売っている店なの?

釣瓶鮓屋(つるべすしや)の長男の権太は勘当されているのに、たまに家に帰ってきたかと思うと母親に金をせびりに来る。鮓屋で働いている下男の弥助と鮓屋の娘お里は今夜祝言をあげることになっていたが、弥助は実は平清盛の息子・維盛で妻子ある身である。鮓屋の主人で権太の父の弥左衛門は清盛に恩があるので弥助をかくまっているのである。
ところが。維盛とその妻子を捕らえるためにやってきた敵方を欺くために、権太は一計を案じ自分の子供と妻を身代わりに敵に引き渡すが、権太のとーちゃんは権太がてっきりお金のために弥助一家を売ってしまったとカンチガイ。怒り狂って権太を刀で刺してしまう。権太は無事で生きている維盛とその妻子を笛で呼び寄せ、全てを告白して権太は死ぬ。悲しむ両親と妹。

よくわかんねーけど、こんな感じの筋である(たぶん)。歌舞伎の筋書きというのは現代の考え方とかなりずれまくっていて、「ナンデ?」と思うことが多いが、あまり深く考えてはいけない。ま、とにかく権太役の愛之助さんは大熱演で素晴らしかった。周りでは泣いている人もいた。

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Pa0_0035 休憩。お弁当。公会堂内で購入。900円ナリ。日本人に生まれてよかったなと思う瞬間。

で、次の演目は「身替座禅」。ま、歌舞伎のコメディア・デラルテといったところか。

都の大名・山蔭右京は愛人との逢瀬を楽しみたいがために、妻・玉の井に「最近夢見が悪いので、自分の家のお堂で一晩中座禅をしたい」と言う。嫉妬深いワイフの許可がやっと下りたのをいいことに、右京は家臣の太郎冠者に身代わりに座禅してもらい、自分は愛人のところへ行ってしまう。
楽しい一夜を過ごしたあと、右京はほろ酔い気分で太郎冠者の様子を見に行く。楽しいひとときのことを太郎冠者に自慢げに話してしまう右京だが、座禅をしていたのはなんと太郎冠者と入れ替わっていた妻・玉の井。ビビリながら逃げる右京を玉の井は猛然と追いかけていって幕。

見所は、すっかりお父さんそっくりに芸達者になった勘太郎くんの右京だが。それよりなんといっても、先ごろ自身の浮気?のために離婚騒動の渦中にいる獅童さんが嫉妬深い妻・玉の井を演じているところ(爆)。ちっとも女形が似合わないので、出てきただけで場内はザワザワとしてこらえきれない笑いが起こる。もうこうなると獅童はノリノリ。たまにこちら(観客)を見据えては、ニヤリ(ゾゾ~)。そもそもこんなコワイ役でいいのかどうかは不明。

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・・・というわけで、楽しい一時を過ごし。そのあとは浅草を散策。まずブロマイドのマルベル堂で買い物をしたあと(私は桂歌丸師匠のまだ20代と思われる・・・毛のある・・・ブロマイドなどを購入)、上司のお土産に有名な「亀十」のどらやきを購入。(少々値は張るが。今日おやつに食べたら本当に美味しかった。とくに皮の部分が少々コゲていてなんとも香ばしいし、そこらへんのどらやきとは違う。東京みやげ第一位に選ばれたという。殺人的な混みよう。)


歩き疲れたのでふと立ち寄ったのが「西山菓子店」 。近頃わざとレトロな店構えにしている新しいお店が多い中、全く地のままでレトロなお店である(店員のじじ様ばば様お嫁様もレトロ。嫁姑の会話なども昭和。)。ひび割れたダイヤル黒電話がセロテープで補修されながら現役で使われている。保留音はナシと見た。
渥美清さんがここのまんじゅうのファンだったらしく、写真も貼ってある。そのまま「寅さん」のセットになりそうな風情。小豆アイスクリームと名物の店頭のセイロで蒸したての福々まんじゅうを頂きましたが、どちらも昔っぽいレトロな味ナリ。パリパリのモナカの皮に入れたアイスモナカも食べたかったなあ。

夕飯は(また食べるんですか~?・・・←「途中下車の旅」風)。神谷バーが混んでいたので、雷門すぐ横のなのに比較的余裕のあった天ぷらの老舗「三定」へ。
創業160年超というのも驚くが、ここもやはり浅草らしくレトロな店構え。
旬の天ぷら盛り合わせやごぼうの素揚げをつつきながら、手酌でビールなどすすっていると、自分が池波正太郎にでもなった気分。日本人だねえ・・・っつーか、なぜビールを全く注がないんじゃ私の友人は。

そんなこんなで(ま、そのあとなつかしのアニメソング特集と銘打ったカラオケ大会が催された件は省略)楽しい一日はおしまい。

みなさんもたまには浅草見物はいかが?

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すいません、次回は音楽の話題を書きますので許して。
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2007年1月11日 (木曜日)

知られざる、でも大好きな作曲家ガーニーについて

P1000704 戦争のもえさし(War's Embers)
<戦争によって死んだ、または傷ついた作曲家による歌曲集>
(ガーニー、フィンジ、ファーラー、バタワース、デニス・ブラウンの作品)
マーティン・ヒル(テノール)、スティーヴン・ヴァーコー(バリトン)、マイケル・ジョージ(バス)、クリフォード・ベンソン(ピアノ)

やっときた。やっときた。(踊る)
アマゾンで頼んでおいた「イギリス音楽の復興」 (マイケル・トレンド著、木邨和彦・訳)って本が。
これでたくさん今まで書きたくても書けなかった作曲家のことが書けるわ。

イギリス音楽の復興―音の詩人たち、エルガーからブリテンへ ←購入はここからね!

この本はタワレコでちら、ちらと見ていたものの、4,400円て値段がちょっとヒクものがあり、購入を迷ってた。しかし、あるときからお店になくなってしまった。そしてアマゾンに頼ることに。

なんて便利な時代なの!



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その昔、小学6年生のときに近所の本屋にマイケル・ケネディ著のマーラーの伝記を注文して、やっと入荷されたと連絡が入り、大喜びで買いに行った所、店のオヤジに「ホントにこれ、アンタが読むの?ホントに??」としつこく聞かれて傷ついて帰ってきたりしたが。別にエロ本じゃないのだから、いいじゃないか、何読んだって。

もうそんな心配もないし。いや、大人なのだから今はそんな心配は全くない。

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この「イギリス音楽~」の本で最もありがたいのは、私のフェイヴァリット・イングリッシュ・ソング・ライターのアイヴァー・ガーニーのことが結構詳しく書いてあること。もうこれが一番の買った理由。


ガーニーの曲との出会いは6年前。英国音楽に興味を持ち始めたかなり頭の頃で、石丸電気のバーゲンコーナーで、本日紹介のCDを見つけた(あたしにとって記念碑的なCDだったので、レシートを取ってある)。

当時CDは今みたいにバカ安くなかったから2枚組で1,960円でも当時はエラク安く感じたものである。で、全然知らない作曲家ばかりだったのに、あまりのジャケット絵の暗さに興味を覚え購入。

英国歌曲との出会いもこのCDで。英国歌曲の名手のヴァーコーと、ヒルとの出会いもこのCD。

そして、このCDの中で半分の曲数を占めるガーニーとの出会いもこのCD。

アイヴァー・ガーニー(Ivor Gurney, 1890 - 1937)イギリスの作曲家・詩人。
グロスターで仕立て屋の息子として生まれた。少年時代から音楽の才能を見出され、10歳からグロスター大聖堂の聖歌隊員を務めるかたわらでオルガンの手ほどきを受けた。14歳ごろから作曲を始める。大聖堂のオルガニスト、ハーバート・ブルワーに師事、作曲やオルガンを学んだ。王立音楽大学に入学しスタンフォードに師事。
その後、フランスへ出征中に毒ガスを吸い、そのショックから精神を病むようになり、精神病院への入院を余儀なくされる。結核により死去。
(参考ウィキペディア)

・・・というように悲惨な人生で、そのせいか曲はほとんど暗い。たまーに明るい曲もあるけれど私はあんまり好きではない。ほの暗くて、聴く者の心に深く深く染み入るような曲がガーニーの真骨頂。

歌曲は、やはり英国詩人の詩に曲を付けたものが多いが、ガーニー自身が詩人でもあったために、自身の詩に曲を付けたものもある。
その中の一つ、「セヴァーンの牧草地」という曲の詩は短いけれど大変素晴らしい。大好きな詩である。抒情的な曲も大好き。

放浪者だけが
イギリスのたおやかさを知る、
あるいは新たにはっきりと
見慣れた顔を見直す。
そして、誰が放浪者のように喜び愛すか
陰にひそむ喜びを。
私を忘れてはならない、
ああ、セヴァーンの牧草地よ。(木邨和彦・訳)

Only the wonderer
Knows England's graces,
Or can anew see clear
Familiar faces.
And who loves joy as he
That dwells in shadows?
Do not foeget me quite,
O Severn meadows.




・・・・・。

長くなってしまったので、ガーニーやこのCDのことはいずれまた!

英語だけど大変シブイ、ガーニーのHP。英国の風景写真も素敵よ。
http://www.geneva.edu/~dksmith/gurney/index.html


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2007年1月10日 (水曜日)

ミヤスコフスキー:交響曲第2番


ミヤスコフスキー:交響曲第2番OP.11
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮、ソヴィエト文化省SO

いやー、昨日は驚いた。

今日、会社で上司とか社員の男の子とかに昨日の顛末を話したが、大体「305円の価格設定は何故」とか、「CDが2枚組っていうのはどういう状態で売っているのか」とかからの説明から必要で、結局なんだかわからなくて一人で手を叩いて爆笑しておった。(←へんな人)

で、まあ、とにかく返品すれば返金してくれるってことなのだが(はじめ、2枚もろとも全部返さなきゃならんなかと思って一瞬涙目になったが・・・なんだか拾ってきて一晩だけ世話をした子猫をヨソにやらなきゃならないみたいな気持ちに。でもよくよく聞いたら1枚だけでいいという)全額返してくれるのか、それとも・・・。??

そんなことよりアイーダの半分しか聴けなかったことのほうが残念でならない。後半は前半の異常ハイテンションを維持しているのか、どうか。

っつーか、タワレコの店員さんがこのblogを読んでないことを切に祈る。





で、本題にうつって。

寒いですね(いきなり時候のあいさつ)。こんな季節はやはり寒い国の音楽を。するってえと、やっぱりお露西亜。
でもチャイコフスキーは「悲愴」しか持ってないし、ストラヴィンスキーとなるとほとんど全滅に等しい(日本広しといえど、「ハルサイ」のCDもってないクラヲタは私だけかも。。。んなことない?)。ここはミヤスコフスキー大先生にご登場願おう。

すっかり気に入ってしまった(・・・ってほどでもない?)交響曲第7番に続いて、かなり若いころの2番。同じ作曲家の作品なのにずいぶん曲の印象が違う。

学生時代のエピソードとして、ウィキペディアにはこんなことが書いてある。
(ペテルブルク音楽院時代に同級生の)プロコフィエフとは教官リャードフに対する嫌悪感で意気投合し、ミャスコフスキーはリャードフがグリーグを嫌っていたというので、在学中に作曲した《弦楽四重奏曲 第3番》の終楽章に、グリーグの主題による変奏曲を書いている。

なんとまあ、へそまがりな作曲家かしらん。

交響曲第2番嬰ハ短調作品11(1911年 3楽章 約45分)
第1楽章Allegro
第2楽章Molto sostenuto
第3楽章Allegro con fuoco

生涯に27曲も飽きずに交響曲を書いたが、一曲一曲は短いようだ。私が聴いている限りメロディも親しみやすいし、もっと聴かれてはと思うのだが・・・(うーん、ダメ?)。

交響曲第1番は卒業制作ということだったので、2番は交響曲としては社会に出て第一作ということになるだろうか。まさに青春の一作という感じで若々しくロマンティックな曲である。第1楽章のおしまいは何故か「復活」の1楽章の終わりに激似。リャードフ先生はマーラーも嫌いってこたぁないよな?

掲げたCDは(も)かなり安く手に入れたもの(690円)。ジャケット写真はスヴェトラさんなのに(後半カップリングの22番を演奏)、一曲目のロジェヴェンさんはいったいどこへ行ってしまったのだろう。

録音は1986年でかなり生々しい音がする。バスクラリネット?が耳元で突然聞こえてビックリするので、ヘッドフォンで聞く場合は注意が必要かも。



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2007年1月 9日 (火曜日)

ほとんどローエングリンなドイツ語「アイーダ」

Aidatiffヴェルディ:歌劇「アイーダ」
アンネリース・クッパー(アイーダ)
マルガレーテ・クローゼ(アムネリス)
マックス・ローレンツ(ラダメス)
ルドルフ・ゴンツァー(アモナスロ)
オットー・フォン・ローア(ランフィス)
アーゲ・ポウルセン(エジプト王)
ハンス・ベルト・ディック(使者)
クリスタ・ルートヴィヒ(尼僧)
クルト・シュレーダー指揮/ヘッセン放送交響楽団・合唱団

(1952.11.11)

今頃すいません。Niklaus Vogelさんのblogにトラックバック。

実は「ドイツ語アイーダ」がずっと気になっていたのですが、おとといの「オペラ・クリアランス」でやっと見つけました。・・・って思ったらクーベリックのじゃなかった(泣)。WAHAHA本舗・・・じゃなくてWALHALLレーベルはよっぽどドイツ語アイーダが好きと見えて、他にシュミット・イッセルシュテットのもあるらしい。

こやつ、またもや305円です。

クーベリック盤よりも3年前だからさぞ録音は悪いか?と思いきや、モノラルながら非常に良好。昨日の「山の湖」と同様に放送用録音らしく、普通に鑑賞に耐える。(MYTOやWALHALLを買うコツがだんだんつかめてきたぜ、イッヒッヒ。)

全体的な印象としては、「もしかしてこれ、アイーダじゃなくてローエングリンかも・・・」とぞ思ふ。

(すいません、私ヴェルディ・オペラは非常に初心者です。「椿姫」以外ド素人なので、笑わないで読んで下さい・・・あ、笑ってもいいや別に)

前奏曲が終わって、ランフィスが出てくる(←あってますか?)と、突然ヴォータンか? イタオペにしちゃ立派すぎる。そして、フルヴェン・リングでジークフリートを歌っているローレンツが「いったいどうしたの?」というくらいのハリキリ・ヴォイスで登場。「清きアイーダ」は鼻血でそうなほどの熱唱で、アイーダがスタコラ逃げそう。。

ご存知クローゼは、エルダやブランゲーネなどの役で今で言えば藤村実穂子さんのような存在だが、ここでも見事な歌唱。
アイーダ役のクッパーという歌手はクレメンス・クラウスの「ダナエの愛」で主役を歌っていた歌手のようだ。彼女の声は初めて聴いたが、さほど重い声ではないので違和感がなく残念(?)しかし、第2幕のアイーダとアムネリスの場はどう考えてもエルザとオルトルートに聴こえる。

配役を見て「おや?こんなとこにルートヴィヒが?」と思われる方もおられただろう。1924年生まれだからまだ20代の歌唱ということになる。ま、歌唱は「なるほどルートヴィヒかも、言われてみれば。」と思う位。チョイ役だがうまいことはうまい。

さて、いくらアイーダ初心者の私でも、「大行進曲」だけはイタリア語で頭に入っている。ここのドイツ語はめちゃくちゃ違和感が。が、ありがたいことに「グローリア」だけは一緒である。ヨカッタネ~。深く考えなければ合唱はかっこいい。

そのあとのエジプト王とか出てくるくだりは、キーニッヒとかキーニギンとか歌詞が出てくるもんだからやっぱりローエングリンになっちゃう。

おや4幕まであるのか、イタオペなめてた。結構長いのね。CDを取り替えて・・・あれ?さっきと同じ?

↓・・・・・ありえないこと発見。↓↓

Pa0_0033 今気がついた。取り替えてもらってきます・・・まだ残ってれば。

なんと、CD1枚目が2枚入ってた!!!!!あらー。

うーん、今年はいいことありそうね。(泣泣泣泣)


追伸・・・
※取り急ぎ申し上げます。タワレコに問い合わせたところ、在庫切れです(メーカーも)
(1月10日13:00)

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こんなオチは、いやだ~。
一生懸命書いたのにィ~。どうか「がんばれ!」のクリックを。
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2007年1月 8日 (月曜日)

ウィーンのワグネリアン作曲家ユリウス・ビトナーのオペラ「山の湖」について調べてみた。

475 ユリウス・ビトナー:歌劇「山の湖」
エバーハルト・ヴェヒター(山の湖の漁師)
ヒルデ・コネツニ(彼の妻、グンドゥラ)
ギュンター・トレプトウ(イェルク・シュタインレヒナー)
アロイス・ペルネルシュトルファー、ユリウス・パツァーク(山の湖の農民たち)、その他
フェリックス・プロハスカ指揮/ウィーン放送管弦楽団、トーンキュンストラー合唱団

昨日は渋谷文化村での「スーパーエッシャー展」に友人たちと行くはずだったのだが、「券を持ってても45分待ち、持ってなかったら1時間待ち」ということで、挫折。いやー、テレビで宣伝しすぎだよ。しかも「スーパー」て。新しいマーケットか。いつエッシャーはパワーアップしたのさ。

それでまあ、その前に渋谷のタワレコにも一人で行ったのですが「オペラ・クリアランス・セール」なるものをやっておりました。私がご紹介したコーンヤの「蝶々夫人」も沢山売ってましたよ、305円で

そんな中で、かたっぱしから探してみてほとんどカス(?ごめんなさい)の中よりJulius Bittner"Der Bergsee"というオペラの全曲盤を890円で発見。微妙な値段である。

なんか・・・聞いた事あるなあ、このユリウス・ビトナーて名前。
・・・と首をかしげかしげ、でもこの豪華メンバーだったらきっとイケテルのでは、と思い、レジへ。(たまには冒険)

ウチへ帰ってはた!と気がついた。ユリウス・ビトナーって昨日ご紹介した「アレグロ・コン・グスト」の中の料理の一つ(カリフラワー料理)に紹介されてたんだ。

なんだか偶然でうれしい。

ユリウス・ビトナー(1874~1939)ウィーンに生まれウィーンに没した作曲家・法律家。裁判官であったり詩人でもあった。
最初法律を修め、1920年まではその活動を法律と作曲に分けた。音楽はJ・ラボールとブルーノ・ワルターに師事。比較的数多くのオペラを作曲している。1915年にはマーラー賞を獲得し、1937年にはオーストリア国家賞を受賞した。(参考:大田黒元雄著「歌劇大辞典」)

・・・・などというように、日曜作曲家だったわりにワルターに習ってたり、マーラー賞を獲ってたり、かなり本格的である。ウィーン国立歌劇場でオペラを初演されていたりとか、もしかしてかなり当時はもてはやされていたのかもしれない。

さてこの曲であるが。あまり情報もないまま聴いてみると、前奏曲が始まって15秒で爆笑。もう、タイヘンである。「ワーグナー(またはR・シュトラウス)の埋もれていた楽譜が発見されました!!」とか言っちゃうくらい、影響みえみえなのである。あまりに凄くてかえって微笑ましい。

オペラの内容は、1525年にザルツブルグで実際に起こった農民たちと大地主の争いをベースにした、とあるがあまりよくわからない。

かのコルンコルドのとっつぁん、ウィーンの著名な評論家ユリウス・コルンゴルトがこのオペラを「農民達の黄昏」 ("Bauerndammerung"-"Twilight of peasants")と称していたと解説書に書いてある。

うまい! 見習わなくちゃ。

しかし、本家ワーグナーの音楽的才能とは程遠い。聴いていくとところどころ素晴らしい部分、カッコイイわくわくする部分もあるのだが、全体的にしまりがない。ダラダラと好きな音楽を並べているだけのように感じる。大体、漁師や農民が出てくるオペラなのに音楽はやたら英雄的。

音楽の師匠ワルターが、彼のオペラについて自伝にこう書いている。(「アレグロ・コン・グスト」より抜粋)
「その劇的、音楽的才能が繰り返し現れている。しかし、一つ一つは効果的であるものの、全体としての完成には到達できていない。」
私もまさにそのとおりだと思った。

この録音は1953年ながらモノラルでもかなり聴きやすく、雑音や拍手が入ってないところをみると、放送用録音と思われる(liveとの表示ではあるが)。

歌手は有名な人が多いのでなかなか聴き応えがある。フルトヴェングラーの「スカラ座リング」でジークムントとジークリンデ、そしてアルベリヒを歌っていたコネツニ、トレプトウ、ペルネルシュトルファーが出演してたり、名歌手ヴェヒターや、ワルターの「大地の歌」のテノール、パツァークの調子っぱずれな歌が聴けたりとかディープな?ファンにはたまらない。

「怖いもの見たさ(聴きたさ)」でご興味のある方はタワレコで探してみてください。まだあるかもしれないので・・・まあ、あまり薦めませんが。

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祝日にすいませんがクリックお願いします。
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フルヴェンのスカラ座リングは残り少なく、ワルターの大地・紙ジャケは限定盤ナリ。急げ!

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2007年1月 7日 (日曜日)

音楽好きのための料理本アレグロ・コン・グスト

P1000702 アレグロ・コン・グスト―音楽家風クッキング 
セドリック・デュモン (著), 武石 哲夫 (翻訳), 武石 みどり (翻訳)

今日はウチにある本の紹介。


私は音楽好きとともに、料理好きでもあります。ここでしか私をご存知ない方は「まあ、書くのは勝手だし・・・」と思われるかもしれませんが、友人の間ではよく料理の腕前を披露していたものです。最近はしてないけど。

そんな料理好きで音楽好きの私所有の数多い料理本の中で、唯一「音楽の友社」から出版されているのがコレ。ま、音友さんから出てるからご存知の方も多いと思います。著者セドリック・デュモンというお方はスイスの音楽家でジャーナリストだという。

ここで出てくる主な項目は以下の通り。(私の知っているもののみ)

<指揮者>
サー・エイドリアン・ボールド、サー・ジョン・バルビローリ、アルトゥール・ニキシュ、アルトゥール・トスカニーニ
<作曲家>
マスカーニ、オーベール、グノー、マイヤバーア、リュリ、ベートーヴェン、リスト、チャイコフスキー、ジークフリート・ワーグナー、ロッシーニ、ブラームス、マーラー、R・シュトラウス、ベルリオーズ、スメタナ、マスネ、モーツァルト、J・シュトラウス
<歌手>
メルバ、カルーソ、シャリアピン
<オペラ>
トスカ、カルメン、ノルマ、アイーダ、ラクメ、ミニョン
<演奏家>
サッチモ、メニューイン

・・・っつか、いかにも「欧(英)米の音楽ジャーナリストじゃわい」って感じの顔ぶれでして。
ボールトやバルビローリが出てくるのもそれっぽい。R・シュトラウス以外ドイツ人指揮者が登場しない。(あえて指揮者とするならば)

まあ、訳者のあとがきにもありますが、料理の名前は「必ずしもその音楽家自身と深い関係があるわけではありません」。普通のレストランなんかで目にする「シャリアピン・ステーキ」や「ピーチ・メルバ」「スパゲッティ・カルーソ」くらいじゃないか、本当に関係あんの。これって全部歌手。歌手って美食家が多いのか、ただわがままなのか。あと、「トルネード・ロッシーニ」って美食家ロッシーニが創作したという料理も載っている。(材料が豪華すぎて作れない・・・)

ここのblogで登場するイギリス人指揮者ボールトは「チーズ・スフレ」、バルビローリは「貝のスパゲッティ」ということで登場する。バルビローリはお父さんがイタリア人だもんで、料理もイタリア。

この本の中で作ったことあるのはそんなにない。だって、なんだか日本の食卓に乗るようなメニューは少ないんだもん。作ったことあるのは、「シャリアピン・ステーキ」、「貝のスパゲッティ」、それと「ブラームスのグーラシュ」。

一番のヒットはグーラシュ。
ウィーン旅行でよく食べたハンガリーの料理・グーラシュ(グヤーシュ)のレシピを書いた本は当時ほとんどなかったと思う。ま、ぶっちゃけパプリカがしこたま入ったブラウン・シチューなんだけど。これは本当にマジおいしい。今はネットでそういう民族料理の作り方は探せるのでなんてことないが。

その後単行本になったようなので、ご興味のある方は入手されてはいかが。音楽家の小さなエピソードが満載で、読んでいるだけで楽しい。ただし、料理の写真がないのが残念。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4276214807/access-22/ref=nosim

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2007年1月 6日 (土曜日)

ピーター・ラビットとアイルランド交響曲

Harty ハミルトン・ハーティ:アイルランド交響曲、
ブライデン・トムソン指揮/アルスター管弦楽団

昨日から、ストイックな食生活。家にあるお菓子なども全く手をつけず。昼間は殆ど煮野菜ばかりで、夕飯は豆腐とクラッカー。一週間でも続ければ少しは痩せるかもしれない(まあ、そもそもそんな「でぶー!!」って感じには太ってもないのだけれど)。

新年会までには痩せるかな?(また飲むし。意味ねー)

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今日は、ハーティ。われながらシブイ。渋すぎ。
イギリス音楽(ハーティはアイルランド人だけれどまあ、固いことはいわずに)でもかなり渋いほうじゃなかろうか。私もこれしかCDは持っていない、イギリス作曲家自作自演集以外は。

サー・ハミルトン・ハーティ(1879-1941)は、19世紀末から20世紀初頭に活躍した作曲家・指揮者。アイルランドのダウン州ヒルズボロー生まれ。

イギリスの作曲家ウォルトンの交響曲第1番の初演を務めたことも知られる。
作曲家としてはフィールドのピアノ曲を管弦楽に編曲した「ジョン・フィールド組曲」を始め、ヘンデルの『水上の音楽』『王宮の花火の音楽』の編曲などの、近代的なオーケストレーションを駆使した編曲や、アイルランド民俗音楽の伝統を反映させた「アイルランド交響曲」などで有名である。「アイルランド交響曲」はハーティの作品中もっとも知名度が高く、ハーティならではの民謡風で郷愁を帯びた作風である。

へー、有名なのか、アイルランド交響曲。

一言でいえば、毒気の全くないRVWみたい。タダでさえ毒気がなさそうなRVWなのに、この表現はヘン?

アイルランド民謡っぽい節回しも日本人にはなんだか馴染み深いし。とっても聴きやすいなり。イギリスの田園風景。なんか・・・アニメBGMっぽい?

ひさしぶりにこのCDを引っ張り出して聴いてみて、なんだか正月にNHKで放送されていたアニメ「ピーター・ラビットとなかまたち」を思い出した。

いまさらかもしれないけど。
このアニメ、なかなか侮れない。絵本の雰囲気をちゃんと伝えている。細部までちゃんと書き込まれているし、動物の動きも細かい。さすがイギリス製である。

日本のスタッフが作ったら、また全然違うものになっていたに違いない。(日本のアニメ、詳しくは知らないんだけども、アニヲタではないので)

それでまた、音楽がちゃんとイングランドしている。
ちゃんとしているっていうのは、私みたいにイギリス音楽を聴く機会の比較的多い者でも「なるほどイギリス的だ」と思えるような音楽を(かなり控えめながら)使っているってことで。それっぽい。
また、最初に出てくる原作者のポター役の女優さんのビクトリアン調?のクラシカルな服とか、表を行きかう子供たちとか、イギリスの田舎の風景とかの実写の部分もとっても素敵。普通に癒されてしまうのである。

なので、なかなか真面目に見てしまっていた。大人なのに。

さて、このCDの指揮をしているブライデン・トムソンという指揮者であるが、英国指揮者の中でもかなり中堅どころというか、シブイ演奏をするなかなかシブイ存在である。ノーマン・デル・マーとか、ヴァーノン・ハンドリーなどがこのへんの部類だと思う。ここらへんの指揮者のCDとか聴いていると、どの指揮者もGoodなのであるが、なんだか随分自分が「英国ツウ」っぽく感じて心地よい。全然ツウじゃないんだけど。

これで美味しい紅茶と美味しいスコーンとジャムでもあればすっかり英国気分。

・・・・。


いや、今は紅茶だけにしておこう。


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今、書きながら見ているドラマ「瑠璃の島」も音楽が素敵。

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2007年1月 5日 (金曜日)

海よ~俺の海よ~♪今日は仕事始めなのでRVWの交響曲第一番

723722095320_1 R・ヴォーン=ウィリアムズ:海の交響曲(交響曲第1番)
ジョーン・ロジャース(ソプラノ)、ウィリアム・シメル(バリトン)
ヴァーノン・ハンドリー指揮/リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団&合唱団



仕事始めであった。

会社のお歳暮に一昨年のクリスマス時期に貰ったポインセチアの鉢植え。いつのまにか赤い部分が全部落ちてしまっていた(でも本体は青々として元気)。ネットで調べたら「短日処理」をすれば新たに赤い葉が出る、という。書いてある通りに終業時間とともにダンボール箱を被せて帰る。翌日出社したら箱を取る。休日以外毎日3ヶ月は、やったかな?

が。

先月、12月には赤い葉は出なかった。出入りの植木屋さんにも「もうこれは出ませんね」といわれた。
意味ね~。全然うそじゃん。もうやめた。

なのに、今日初出社したら可愛い赤い葉が出ていた。小さなつぼみまで出ている。

Pa0_0031 さすがクリスマス・シネシネ団の団長が育てる植物だけある。ポインセチア、正月まるで関係ないし。





Pa0_0032_1 初詣にも行った。(今日かよ)
白山神社。去年からずっと事あるごとに拝んできたが、ご利益はあったような、なかったような。もうひと踏ん張り、神様にがんばってもらおう。

で、いつもよりお賽銭を大奮発して100円。



拝んだのはタダ一つ。

「幸せよ、こい」

はやくきてくたされ。
はやくきてくたされ。
はやくきてくたされ。
いしょのたのみてありまする。

野口シカ並みに拝んだ。拝み倒した。気がついたら後ろに10人くらい行列が出来てたくらい拝んだ。

おみくじは「吉」だった。びみょー。

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さて、本日のお題はただいま大ブームの(ど、どこで?)R・ヴォーン=ウィリアムズの「海の交響曲」。季節感まるでなし。なんとなく1番だから。

RVWが書いた9つの交響曲のうちの最初の交響曲。しかし、交響曲ってより声楽が全体に入ってるのでオラトリオっぽい。なので(マーラーのだとかの)「声楽つき交響曲」のたぐいが好きな人だったら入りやすいかもしれない。すくなくとも田園交響曲(3番)みたいに退屈じゃないし(その退屈さが一番好き、というファンも多いが)。

歌詞はホイットマンの「草の葉」よりとられ、作曲者自身によって編集された。
ぱー、ぱぱぱぱーという金管のあと、合唱で「見よ~、海そのものを~~」と壮大に始まる。かっこいい。歌詞の「itself」の語尾の「セルフ」がちょっと字余りっぽくていい。バリトンの独唱が船長さんっぽい。うちにあるCDのバリトン歌手の人はどの人も船長さんっぽく感じる。実はボールト旧盤とかで歌ってるジョン・キャメロンってバリトン歌手が一番船長さんっぽくて好きなんだけれども。パイプとかくわえてそうだ。

しかし。この曲で一番好きなところは、The Explorers 「探検者たち」と題された第4楽章。題名もパソコンっぽくてかっこいい。静かに神秘的に始まる。

すべて、目に見える力と美に覆われ
光と日と限りない精神的暗黒が交互に訪れ

・・・と合唱が歌うところは何度聴いてもぞくぞくする。

曲の内容としては、まあとにかく海に行こう、船出しようということらしい。船舶会社の陰謀か。イギリスは日本と同じ島国だから、海は身近な存在であろう。海っぽい曲としては他にエルガー作曲の「海の絵」って名曲もある。しかし、イギリスの海ってあまりバカンスっぽくないな。(イギリス人って海水浴しないのかな?)
日本でいえば日本海みたいな荒波のイメージ。

ロンドンで食べた生牡蠣は美味しかったなあ。生まれて初めて食べた生牡蠣はロンドンでだったっけ。

・・・・



おなか空いたなあ。

(現在、正月太りのためプチ・ダイエット中である。)

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くりっくしてくたされ。いしょのたのみてありまする。
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2007年1月 4日 (木曜日)

ショスタコーヴィチ:ベルリン陥落

ショスタコーヴィチ:映画音楽『ベルリン陥落』Op.82 (1950)(グリンカ博物館所蔵自筆譜(1996年アドリアーノ校訂)に基づく世界初録音)
モスクワ・カペラ&青少年合唱団 (セルゲイ・クリヴォボコフ合唱指揮)、エレナ・アレクセイエヴァ (ピアノ)、モスクワ交響楽団、アドリアーノ指揮

もーーーー私ったら。
実家帰ったらこんな恐ろしいものが発見されました。題して
「WAR FILM MUSIC」って3枚組。しかも前島秀国先生の日本語解説つき。

本日はその中より、ショスタコーヴィチのものをご紹介。



「ベルリン陥落」

女教師ナターシャに思いを寄せる製鉄工員アリョーシャは、スターリンに目をかけられるほどの国家的逸材。プロポーズの真っ最中にドイツ軍の奇襲を受けたアリョーシャは出征するが、ナターシャはベルリンの強制収容所に連行されてしまう。恋人を救うべくベルリン占領に闘志を燃やすアリョーシャ。彼をはじめとするソ連兵の破竹の進撃の影には、常に偉大なる指導者スターリンの的確な作戦指示があった。遂にベルリン侵攻を果たしたアリョーシャたちは、死闘の末にドイツ国会議事堂にソ連旗を掲揚。ベルリン空港に降り立ったスターリンの前で、アリョーシャとナターシャはめでたく再会を果たし、祖国の忠誠を誓うのであった。(解説書より)

アリョーシャて。ナターシャて。もう大変である。

実は私はこの映画を全部ではないが、ハイライトで見たことがある。(以前このblogにも書きましたが)2001年に開催された新日本フィルによる「巨匠の映画音楽 お宝フィルム ガラ・コンサート」にて、この映画のフィルムの一部を上映した。もちろん生演奏とともに。

その画像は強烈だった。ギャグかと思った。



スターリンのそっくりさん出演
(岡田真澄さんではない)。その上ヒトラーのそっくりさんも出演(チャップリンではない)。なんだかロシア語でがなりまくってるヒトラー。
もう一回見たい。

音楽は。いかにも英雄的っつーか、合唱もありいの、ピアノ独奏もありいの。かなり聴き応えある。深く考えなければ、なかなかイイ。「森の歌」を引用している部分もあり、なるほど合唱は「森の歌」っぽい壮大さ。こういうのがお好きな方は自動的にハマると思う(どーゆーの?)。後半ちょっとあまりに盛り上がりすぎて一瞬クラクラっとめまいが。

(余白に収められている同作曲家による「忘れがたき1919年」組曲もちょっとラフP協っぽくてナカナカいいぜ)

さて、「ベルリン陥落」のCDはこれだけではない。なんと、日本では吹奏楽関係で演奏されているようで、全日本吹奏楽コンクール「高校編」のCDに入っているし(おいおい、別の曲じゃないだろうね?)、広島ウィンドオーケストラの演奏で国内盤が出ている。侮れないぜ、日本の吹奏楽界。





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2007年1月 3日 (水曜日)

NHKニューイヤー・オペラコンサート(テレビ)

今日は毎年恒例のニューイヤー・オペラコンサート。
そんなもんがあるのは放映されて初めて気づくくらいのものだが、今年はミポリン(藤村実穂子さん)が出演となれば、はねトびも愛エプもさし置いて見ないわけにはいかない。


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何年か前、友人の誘いでニューイヤー・オペラコンサートの生を見に行ったことがある。

残念なことにその日の歌の記憶が殆どない。大抵毎年「こんなもんかな」くらいの品揃えで、ワンパターンである。「乾杯の歌」ありィの。「ある晴れた日に」ありィの。

確か大好きなルイーズのアリア「その日から」を天羽明恵さんが歌ったのは覚えてるんだけど。

・・・あとは不明。

まあ、大体どんなアリアでも生で聴くと感動するもんだが。

しかし、どうしても忘れられないのがその日の司会の黒柳徹子さん。
生徹子を見たのはそれが初めてで。もしかして最後かもしれないけど。

徹子、強烈だった。

あの存在感、オペラ歌手たちを軽く凌駕してた。何が強烈かってあの早口。
テレビで見慣れているから、とちょっと油断してた。軽くヒいた。

生放送だったから余計凄い早口だった。他の人の行動がスローモーションに見えるほど、彼女のお口は倍速再生だった。まるでロボットのようだった。

これはいくら「徹子の部屋」を見慣れている人間でも驚くと思う。
それと、生のコンサートを時間内に収めるために必死(本来は時間内に収めるというところから発生していないクラシック音楽なのに)な所を眺めるこのスリリング感もたまらない。

なので、徹子さんが司会のときにもう一回行って見たい感じはする。

(時間内で収める、といったら年末のテレビ東京で放映される年明けきっかりに威風堂々とかの曲を終わらせるってアレを思い出す。見ているほうはドキドキするもんだが、ある日毎年出演している友人に「ありゃあ、演奏するほうはどんなもんだね?」と聞いてみたことがある。 「いやぁ、あんなもん別にたいしたもんじゃねえよ。」とかいう返事だった。それ以来緊張もドキドキもせず見ている。)


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さて、今日のテレビ放送。
なかなか出てこない、ミポリン。さてはコッソット喋りすぎたか?時間内に収まるの?(ドキドキ)

ところで何歌うの?







え。ワーグナーじゃないの?

・・・・・あ    カルメンすか(泣)。



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コーンヤは最高!蝶々夫人

P1000696 プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」全曲
ピラール・ローレンガー(蝶々夫人)、シャーンドル・コーンヤ(ピンカートン)、ネッダ・カッセイ(スズキ)、マリオ・セレーニ(シャープレス)、その他
ショージ・シック指揮/メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団







やー、あけました。

ランキングを携帯で見てたら、年明け更新してないのもしかして私だけ?と思い、慌てて実家から自転車で帰ってきました。

留守中、投票頂いていた方々、どうもありがとうございました。お陰であんまりランク落ちてなくてうれしいです。本年もがんばります(たぶん)のでよろしく。




というわけで、新年一発目は。
またもや蝶々夫人。しかもこれは年末のタワレコ・バーゲンでゲットしたもの。いくらと思います?

305円

あらー、奥さんお買い得ね。蝶々夫人の全曲盤2枚組で305円なんて。シャケの切り身のようだわ。

しかも、普段買ったら2千いくらだと思う。なんでまた。もってけドロボー状態。

まあ、それはそれとして。このジャケットって何。「蝶々夫人」てオペラ、蝶々さんが主役のはず。なのに蝶々さんははしっこにちょっと横顔が写っているだけ。

ありえね。

たとえば、シノポリ盤。ミレッラ・フレーニの怪しい外人キモノスタイルでのジャケット。これは普通である。「フレーニのチョーチョーさんより、カレーラスのピンカートンのほうがビジュアル的にイケテるから、今回は急遽カレーラスをジャケット写真にしよう」ということはない、一生かかってもない。

他の曲でいえば、クライバーの「椿姫」。イレアナ・コトルバスのジャケット写真よりも、ドミンゴのアルフレードのほうがいい男だから、今回はドミンゴのアルフレードのジャケット写真の「椿姫」にしましょう、ということはない。ドミンゴのほうがいくらネームヴァリューが上でも、タイトル・ロールがジャケット写真でなくて相手役がジャケットになったものは見たことない。

しかも。

コーンヤとローレンガー。一般的にどちらか~と言ったらローレンガーのほうが知られていると思う。なのに、すごーく小さな扱い。

ピンカートンは歌うところ少ないし。悪い役だし。でも、コーンヤだし。CD製作者はコーンヤのファンか。

確かにコーンヤは素晴らしい。最高のピンカートンといっていい。コレルリと張ると思う美声。これがワーグナーも得意としていたテノールということを考えると、昔って本当に素晴らしいテノールは沢山いたんだなあ、と。普通これくらい歌えたらワーグナーだけでひっぱりだこだったと思うんだけど。イタオペも歌えないといけなかったのかねえ。

でもでも。実はこのCD、チョウチョウサンのローレンガーも大層素晴らしいのである。可憐でもあり、ドラマティックな表現もできる。彼女の写真を見たら決してジャケット写真を飾るのにはちょっと・・・という顔でもないことはよくわかる。

ナゾな指揮者、シックって人もなかなか聴かせる指揮をしている。他の歌手もなかなかいい。いかんせん1969年の録音なのに、モノラルっていうのがイタイ。イタスギル。


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