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2006年12月13日 (水曜日)

さあ泣け。フリッチャイの悲愴

P1000681
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
フェレンツ・フリッチャイ指揮/ベルリン放送交響楽団










<団長からのお知らせ>
「クリスマス・シネシネ団」の賛同者はこのところめっきり膨れ上がり、ワグネリアンの方からヨン様ファンまで100人以上の加入希望or問い合わせのメールでわがパソコンはパンク状態です。いましばらくお待ち下さい。

ちなみに、シネシネ団の規約といたしまして、本年のクリスマス・イブは「M-1グランプリ」を見ながら家で一人過ごす、ということとなっております。

(以上ウソ)

本日は、泣く子も黙る・・・というより泣く子はさらに号泣してしまいそうな有名な名盤、フリッチャイの「悲愴」を。

クリスマス気分で街で浮かれている世のカッポー(couple)たちに聴かせたい。そして家に帰って命の尊さを思いなさい。そして尼寺へいけ。いや、そんなエラソーなblogではありません。

フェレンツ・フリッチャイ(1914~1963)ハンガリー生まれの指揮者。

いやはや。このCDは泣けるぞ。

私が何かテレビ番組の企画かなにかで「なるべく早く泣いたほうが勝ち!」みたいなのに出たら多分このCDを聴くと思う・・・反則でなければ。

演奏だけでもかなりクル、と思うのだが、このCDの発売された背景がもう反則技である。

フルトヴェングラーっぽいヘアスタイルのせいでかなり高齢に見られがちだが49歳の若さ(!)でお亡くなりになったフリッチャイの幻の録音。(白血病というのがなおさら涙をそそる)
これは1959年の録音だが、フリッチャイが第1楽章の一部分を録音しなおしたかったということで、その後のフリッチャイの死により録音しなおしができなかったため、ずっと発売されないままであった。

いったいどこが気に入らなかったのだろう。一箇所クラリネットが「ピキー」と音を立ててるとこかな?(勝手な憶測)

それがフリッチャイ協会の許可を得て、1996年に最新マスタリングによって蘇り初めて世に出たということである。そもそもグラモフォン初のステレオ録音による「悲愴」となるはずだったのだが、もう本当に1959年の録音?と思うほど素晴しく鮮明な仕上がりである。「悲愴」のCDはこれしかもってない(というよりチャイコフスキー自体これだけかもしんね)もので、聞き比べようがない。有名な極オソのバーンスタインだって怖くて手を出せない状態。

しかしわたくし的に申し上げれば、フリッチャイのこの録音さえあれば、この曲は十分でないかなあと思う。(ありきたりな表現で申し訳ないが)曲に対する真摯さがひしひしと伝わってくる、大変な名演奏であると思う。ていねいにていねいに一つ一つ確かめるように進められる第1楽章も素晴らしいが、ことに最終楽章は(私は)涙をこらえて聴くことはできない。


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コメント

これは背筋が寒くなります。各フレーズをここまで懐深く奏でさせた例はありません。しかもバーンスタインのようなドラマにせずにあくまで曲そのもの(当然フリッチャイ節ですが)にしているのが凄い!凄すぎので、あまり聴かないようにしています。

投稿: ororoo | 2006年12月15日 (金曜日) 11時28分

>>ororooさん
コメントありがとうございます!
確かに、私もそう滅多に聴くことはありません・・・。聴くと落ち込むので。
これを聴くときっとカラヤン盤とかそっけなく聴こえるかもしれないなあ・・・と思いつつ、他の盤は一つも持ってません。このCDは人には大いに薦めたい。この演奏家の音楽に対する姿勢そのものの演奏のような気がして、襟を正したくなります。

投稿: naoping | 2006年12月15日 (金曜日) 23時01分

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