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2006年12月29日 (金曜日)

バイロイト音楽祭/さまよえるオランダ人

P1000700 2006年バイロイト音楽祭/さまよえるオランダ人       
                
     



ダーラント(ノルウェーの船乗り)…
                (バス)ヤーッコ・リュヘネン
 ゼンタ(ダーラントの娘)…(ソプラノ)エードリアン・ダガー
   エリック(狩人)…(テノール)アルフォンス・エーベルツ
  マリー(ゼンタの乳母)…(メゾ・ソプラノ)ウタ・プリエフ
        かじとり…(テノール)ノルベルト・エルンスト
        オランダ人…(バリトン)ジョン・トムリンソン
                (合唱)バイロイト祝祭合唱団
              (管弦楽)バイロイト祝祭管弦楽団
                (指揮)マルク・アルブレヒト

まださまよってるらしい、オランダ人。
もういいよ~と思いつつ、毎年のようにさまよってる。
去年ゼンタと一緒に昇天したのに、今年何事もなかったようにやっぱりさまよってる。

ま、大抵オペラって同じことが大体行われている。ヴェルディだってプッチーニのオペラだって同じこと。
でも「チョーチョーさんって未だにピンカートン待ってるの?ばかじゃね?」とか「ヴィオレッタはまだアルフレードを待ってるの?今にも死にそうなのにね」とかは思わない。

しかし。オランダ人はずっとあたしの中で今もさまよい続ける。サザエさんのカツオくんがずっと小学生で、いつまでたっても花沢さんのお婿さんになれないのや、ワカメちゃんが夢見るお嫁さんになれないのと同じように、ずっと海をさまよっている。(全幕ぶっ続けで演奏されるということもそれに拍車をかけている。ぞっとする。ほとんど悪夢みたい。)

今年幾つになるのだろう、オランダ人は。大体、名前ねーし。

昨日でリングが終わって、今年のバイロイト実況録音の実況は昨日でやめようと思ったんだけど、番組表見たらオランダ人がジョン・トムリンソンだってことでやっぱりやろうと思ってしまった。我が愛するイギリスのヴォータンだもん、ジョンは。すげー愛着あるわよ。ロンドンのリングのヴォータンはトムリンソンだった。(英語版「オランダ人」デイヴィッド・パリー指揮の録音で歌ってるらしいよ)

過去記事:ロンドンで見たリング

ハイティンク/リングinロンドン「ワルキューレ」
ハイティンク/リングinロンドン「ジークフリート」

マリーの役のウタ・プリエフも長いねえ。1989年のバイロイト引越公in東急本店のときにもオルトルートでいらしてました。

過去記事:バイロイト音楽祭東京公演1989





このオペラの素晴らしいところはバスとテノールの役割が逆転しているところだ。普段、ヒロインと結ばれるはずのテノール(エリック)はかなり情けない。他のテノールの役(チョイ役のはず)の舵取りのほうがよっぽどかっこいい。ヒロインはバスと結ばれる、稀有なオペラ。

エリックいわく;
♪私の財産は少ないが、猟人としての幸福を持っている
・・・って。いやだよそんなの。ゼンタだってヒクと思う。愛も財産もないなんてやだやだ。どっちかでしょ普通(?そう?)。

そして運命の人登場。何々、もしかして、例えば「ヨン様」とか「クオン・サンウ様」の写真を持って「いつかこんな人と・・・なんてことになったらどうしましょう??キャーキャー」なんて夢に見ている人(私にはわかんねー)がある日現実になったってわけだわね。

これもありえね。

大体、船乗りの合唱も怪しいし。フッササヘとか。ハロヘとか。ホーヘーイェーハとか。
子供のときに「欧米の船乗りはこういった掛け声で船に乗ったりしているんだろう」と思いながら聴いていた。しかし、テレビや映画でこんな怪しい船乗りにはトンとお目にかかったことはない。ワーグナーのオペラでしか、ない。「トリスタン」に出てくる船乗りも相当怪しいもんだが。

相変わらずバイロイトの合唱団はうまいもんだ。

さて、今回の歌唱。
ゼンタっていったらヴァルナイなんだけど(いや、一方的に)、ゼンタはそんなブリュンヒルデやイゾルデほどドラマティックでなくてもままいける役である。エードリアン・ダガーって歌手は全然知らない歌手だが、なかなか可憐でありながらドラマティックな声も持っていると思うしなかなかいいかと。好きな声だ。(前に、リスベート・バルズレフってバイロイトでゼンタ歌ってた歌手がいたけれど、実演で聴いたときはなかなかよかったな)

・・・・。

解説によると、結構怪しそうな(面白そうな)演出だったのね。

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※年内更新はこれで最後になります。
私実家に帰らせて頂きます。実家はネット環境にはあるのですが、父のパソコンをいじる気にもなれませんし、曙がジャイアント・シルバに倒される所も見たいので。

ということでコメント・レス遅れますが、それでもよろしければコメントはご遠慮なくお願いします。

半年にわたり駄文・乱文読んでいただきまして誠にありがとう御座います。
それでは皆様よいお年を!

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コメント

まだ、さまよっているオランダ人のことではないのですが。

1989年のバイロイトの東京公演の年です。
バイロイト祝祭男声合唱団の単独コンサートへ(名古屋)へ行った記憶があります。オケは確か大阪フィル。
naopingさんの書かれているように、本当に空気がビーンと鳴って、耳が痛くなった覚えがあります。
ああいう合唱を聴いたのは後にも先にもあれっきりです。

ワーグナーの主要な男声合唱曲をやったと思うのですが、曲目はもう全然記憶にございません。残念。

投稿: ピースうさぎ | 2006年12月29日 (金曜日) 22時31分

>>ピースうさぎさん
そうそう、合唱団だけは東京公演のあと名古屋・大阪・高松にツアー公演をしたのですね。
曲目は、タンホイザーの巡礼の合唱、パルシファルの第一幕の神殿の合唱、神々の黄昏のハーゲンとの合唱、オランダ人の第3幕の水夫の合唱、マイスタージンガーの最後の合唱です。ほんとに合唱団を追っかけて行きたかった。羨ましいです。

投稿: naoping | 2006年12月29日 (金曜日) 23時04分

ご実家にお帰りとのこと。私のほうは、最後までバイロイトしております。本日(30日)のトリスタンは普通に素晴らしい。
こんな普通の指揮が大植氏には出来なかったのでしょうか。
もう少しこのまま彼の熟成を待てば良かったのに・・・。あと3年したら、いいワーグナー指揮者になったんじゃ???

2007年もよろしくお願いしますね。

投稿: yokochan | 2006年12月30日 (土曜日) 22時11分

>>yokochanさん
大遅レス申し訳ありません。
年末に帰省していたのでトリスタンとパルシファルは聞けずじまいでした(悲)。しかも、前年の大植さんはちっとも聞いてないのですが・・・今年は振ってないっつーことはおろされた?ってことなんでしょうかね。

今年も宜しくお願いしますね。

投稿: naoping | 2007年1月 3日 (水曜日) 16時21分

naopingさんお帰りなさい。
今年もよろしくお願いします~。

リング聴く体勢は整いました。今月はノイホルト盤を聴きます。
来月からはいよいよカイルベルト盤を聴きます。
楽しみが増えてます。
分からなくなったらこちらにお邪魔します。
よろしくご指南をお願いします。

投稿: ピースうさぎ | 2007年1月 3日 (水曜日) 16時50分

>>ピースうさぎさん
帰宅早々にコメントありがとうございます。カイルベルト盤!もう昨年はあれに尽きます。
わからなくなったら、こちらにいらっしゃって余計にわけわからなくなったりして・・・いやいやそんなことありませんよ。

本年も宜しくおねがいします。

投稿: naoping | 2007年1月 3日 (水曜日) 17時30分

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