バーンスタイン/バラの騎士
R・シュトラウス:楽劇「バラの騎士」
クリスタ・ルードヴィヒ(ウェルデンベルク公爵夫人)、グイネス・ジョーンズ(オクタヴィアン)、ワルター・ベリー(オックス男爵)、エルンスト・グートシュタイン(フォン・ファーニナル)、ルチア・ポップ(ソフィー)、プラシド・ドミンゴ(歌手)、その他
レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/合唱団
今更、なんの脈略もなく「バラの騎士」です。しかもカラヤンでもC・クライバーでもなくバーンスタイン。なんでかって言うと、CDもレコードも何故かこれしかもってない。
(レコードを持っているのは、前に勤めてた会社でクラシック好きの人がいて、私の持ってたベルリン・ドイツ・オペラのリングのプログラムとバーンスタイン盤を物々交換してもらったからである。何故か2冊持ってたため。レコードは箱入りでレコーディングセッションの写真がたくさん載っていた豪華版。)
バーンスタイン盤の魅力は、バーンスタインがVPOをドライブしまくっているイキのいい指揮ぶりが一番だが、それにしてもルチア・ポップのソフィーの可愛らしさが圧倒的にいい。私にとってポップはソフィーの理想。
他じゃだめなのよ。
ルードヴィヒとジョーンズの声楽的に逆なのはいいんだかなんだか。どっちもいける2人ならではか。ドミンゴが歌手ってのも豪華。
隅々まで豪華キャストってわけでもないのが残念だが。
それにしても。
この曲の人気っぷりっていうのはどうだろう。本当に魅力に溢れていると思う。人気が出るように作っていると思う。絶対当たると確信して作ってるぜ、あいつらは(シュトラウスとホフマンスタール)。シュトラウスって本当に商売上手であると思う。
<今更語る人気の秘密>
・古き良きウィーンを舞台にしていること。音楽好きはみんなウィーンが大好き。
・みんなが大好きな(私は違う)モーツァルトのオペラをお手本にしていると思われること。
・スボン役のオクタヴィアンの中性的な魅力。男役なのにまたさらに女装をさせたりするお遊び満載。
・「歌手」って役。本当に名歌手を使ったりして話題作り。
・ウィーンのお菓子のごとく、これでもかこれでもかの甘ったるい音楽。
・笑いも涙もあり。誰にもわかりやすい筋書き。
映画に例えていうならば「タイタニック」か。金に糸目をつけない豪華セット、豪華キャスト。美男美女のラブストーリー。大スペクタクル。悲劇。わかりやすい。当たるに決まってる。監督は確信して作っている。
(ワーグナーとは全然違うところである。)
実演ではカルロス・クライバーの日本公演と、同じ演出のものを本場ウィーン国立歌劇場で見たってのは前にblogに書いたとおり。(初めてオペラを見た私の友人が全く退屈せずに見れたってのは驚いた。)
・・・・・。
しかし、最近自分の年齢が(気持ちはずっとソフィーなのに)どー考えてもマルシャリンに近くなってることを考えると(実際いくつなのか知らんが)、このオペラも感慨深い(爆)。
カネモチとケッコンして恵まれた生活にトンでもなく若い恋人。「私って子供みたいでしょ~?」なんて若い恋人に言っちゃうんだな、これが。んで、妙に相手にあわせて大人ぶったりするオクタヴィアンもまた余計カワイく思えたりして。
いやーこりゃ理想だな~。なんて。
現実にゃないよね。
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コメント
このCDは豪華ですな。私もお宝のように奉ってます。
バーンスタインがウィーン・フィルを虜にした演奏ですもんね。いいですよこれは。
ウィーンでも観たんですか?うらやましすぎです!
投稿: yokochan | 2006年11月11日 (土曜日) 10時11分
>>yokochanさん
いつもコメントありがとうございます。
今回、この項目を書くに当たってこの曲のCDやDVDって本当にいっぱいあるんだなあって思いました。
バーンスタイン盤はクライバーのとはまた一味違うものがありますね。どっちも好きです。
ウィーンでは指揮者はクライバーじゃなかったのでぼちぼち・・・だったのですが、ウイーンで見るバラキシはやっぱり一味違いました。
投稿: naoping | 2006年11月11日 (土曜日) 10時48分