シマノフスキ「ロジェ王」
シマノフスキ:歌劇「ロジェ王」
トーマス・ハンプソン(ロジェ王)、フィリップ・ラングウィッジ(エドリシ)エリザベス・シュミトカ(ロクサーナ)、その他
サイモン・ラトル指揮/バーミンガム市交響楽団・合唱団・少年合唱団
昼間っからテレビを見てて知ったのだが。音大生しかいないキャバクラがあるらしい(渋谷と池袋にある?)。
うーん、男だったらもしかして行ってたかな?
さて。
本日は最近話題の(←ここだけで)シマノフスキを。先日スターバト・マーテルを聴いたが、今日は早くもオペラ「ロジェ王」を。
おととい、友人と飲みに行ってしまった。
渋谷HMVの下のイタリアンレストランに行ってボジョレーでもと思ったが、売り切れていたので普通の赤ワインを一本。ちょっと酔っ払ってしまった。
その足でタワレコへ。
で、気がついたら買ってしまったロジェ王。酔ってても「なんでこんなものを~?」みたいなものは買わないのはさすがである(←自画自賛)。
このオペラ、非常に素晴らしい。期待した以上。ネットでの評判も上々である。
勿論輸入盤であるから、対訳はなし。ポーランド語である。英語の対訳を見ながら「あー、このへんかな?」みたいな感じの聴きかたしかできない。しかも、筋もあまりよくわからない。ネットで探して見て読んでもああ・・・そうなの って感じ。対訳見てもきっとよくわからないかも。わからなくても音楽聴く限り素晴らしいので構わないのだが。
HMVのHPより。
12世紀シチリア王ロジェ2世と妃ロクサーヌが、インドからきた青年布教者にそれぞれ影響されてゆく過程を描いたシマノフスキの大作。登場人物たちのときに宗教的、ときに本能的な複雑な関係を描くべく、音楽にはグレゴリオ聖歌やビザンティン聖歌のほか、東洋の音階まで用いられ、作品に独特な陰影を付与することに成功しています。
ふんふん。あのね、こないだ書いたコルンゴルトの「ヘリアーネの奇蹟」に筋書きの感じは似ている。王様と、その国を改革しようと思ってやってきた外国の男の対立。外国の男に惹かれる王妃って。構図が一緒だ。
そして華麗なオーケストレーション。ピアノやチェレスタなども加わった複雑怪奇なオケ。合唱が大活躍する。筋書きは歴史スペクタクルっぽい。作風は実は全然似てないけれど、コルンゴルトのハリウッド音楽的な「陽」に対し、何かギリシャ正教っぽい?「陰」のシマノフスキ。どちらも私には魅惑的。
もしコルンゴルトのオペラにはまっていて、色々聴いている人なら、多分こっちもイケルと思う。(もしかして、ちょっと前に流行ったアルヴォ・ペルトやグレツキの系統の作曲家かもしれないとも思う。癒し・ヒーリング系のアルバムにも入っていることある。)
スターバト・マーテルでも素晴らしい歌声を聞かせていたシュミトカが王妃ロクサーナを歌っている。本当に清らかで素敵な歌声である。
ところで、この「ロジェ王」だけど、ナクソスからも録音が出ている。こちらはまったくメイドインポーランドな面々である。
私の好きなヴィエスワフ・オフマンが出ているではないか。ポチョムキン王子って曲も気になるし。
ふつふつと、マイブームが来ている。
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コメント
こんばんは。
元刑事がゲストで出ていた番組ですね。あれ、毎週観てマス。
音大生のいるキャバクラ…。昔の名曲喫茶のキャバクラ版ということですかねー。盛り上がるようなそうでもないような。経営者は、何を目指しているのか?
無論、行くことはやぶさかではありません。いっそのこと番組で紹介してくれれば良かったのに。
投稿: 吉田 | 2006年11月26日 (日曜日) 22時39分
>>吉田さん
食いついて・・・じゃなくてコメントありがとうございます。そうそう、その番組ですよ。
するってえとあの刑事さんはクラシック・オタクってことなのかしらー。吉田さん、きっとそのキャバクラを見つけてBlogで紹介してくださいね~。期待してまーす。
投稿: naoping | 2006年11月26日 (日曜日) 22時53分