ケーゲル「カルメン」ハイライト
ビゼー:「カルメン」ハイライト[ドイツ語]
ソーナ・セルヴェナ(カルメン)
マリア・クローネン(ミカエラ)
ロルフ・アプレック(ドン・ホセ)
ロベルト・ラウヘーファー(エスカミリオ)
ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団
(ジャケット写真は全曲盤、1420円です)
・・・・・
ええ、カルメンよ。
本日は、私から最も遠い位置にあると思われるビゼーのオペラ「カルメン」です。
私は「カルメン」のCDはこれしかもってない。全曲盤はいっこもない。
このオペラがよいと思ったことがない。感動できるところもあまりないと思う。実演も見たことないし、映画のヴィデオを見たくらいである。食わず嫌い、というか。
そんな私に福音のCD、ケーゲルの「カルメン」。
このCDの存在を知ったのは、前に何かCD紹介の本を読んでだったのだが、その本が手元にないのですいません。
それでもって、しばらくしてCD屋で手に入れたのだが、多分1000円はしなかったと思う。録音の時代背景からいってドイツ語である。
ま、その本にも書いてあったと思うが、最初の児童合唱の「アインス!ツヴァイ!」からもうヒットラー・ユーゲントの行進に聞える。ドイツ語ってのはコワイ言語である。
これがまたケーゲルの優美さのないキリキリとした伴奏なのだからたまらない。
おフランス製のオペラとはとても思えない。
素晴らしいのは「ジプシーの歌」。カルメン、フラスキータ、メルセデスの3人で歌われる激しい歌なのであるが、ケーゲルの恐ろしい指揮とともにこれはもう「怖い」としかいいようがない。私の頭に浮かぶのは「ナチスの将校の服を着た3人の楽しそうなおねいさんたちに次々とハガイジメにされている所」(?)である。最後オーケストラだけの部分など、「これ何のオペラだっけ?」というくらいの容赦ない厳しい速さ。
続いて(ハイライト盤なので)エスカミーリオの歌う有名なアリアは当然ドイツ語で朗々と歌われるが、もう、こちらもカギ十字マークが後ろに飾ってあったらピッタリである。ドイツ語ってコワイ。(何度も言う)
歌手について。
カルメン、エスカミーリオはまあ、これといった大きな問題はないと思われる。
が、問題は。(ま、どうでもいいことかもしれないが)
ただでさえ役柄的に気が弱そうなドン・ホセなのに、ここで歌っている歌手はもっとなんだか弱弱しく、非力である。殺しなどとんでもない、こんな気の弱いドン・ホセでは、第一幕でカルメンに突き飛ばされた時点で泣きながら故郷へ帰ってしまうかもしれない。そんでミカエラと結婚して・・・そのほうが幸せだった、ドン・ホセは。
そしてミカエラだが。ミカエラは、有名なアリアのみをここでは歌っているが(ハイライト盤なので)、登場から「あなた、いったいだれでしたっけ?」と思うくらいオバンくさい声である。清純で初々しいイメージのミカエラなのに、ここで歌うアリアは、とっくに結婚してて子供もいるのにドン・ホセったら他の女にうつつをぬかして、早く帰ってきなさい・・・といった風情。
ま、歌手にどんな文句があろうと、このケーゲルの指揮の前ではもう、どうでもよくなってくる。大体何故ケーゲルなのか・・・。ベルリン・クラシックスでは他にいなかったのか・・・スウィトナーとかサンデルリンクとか(もっと違う?)。
さて。
冒頭で示したのは全曲盤だが、全部聴く気にはとてもなれない。ハイライトで私は十分である。でも、それでもこのケーゲルの恐ろしい指揮だけは気に入っているのは確か。
一日一回押していただけると嬉しいの。
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