アッテルベリ:交響曲第2番
クット・アッテルベリ (1887-1974)
交響曲第2番 ヘ長調 作品6
(組曲第3番 作品19 (ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽オーケストラのための)
スティーグ・ヴェステルベリ指揮/スウェーデン放送交響楽団
このところ、フィギュアスケートを見ていて思ったのだが。
ま、ミキティら日本人選手の活躍もすごーくすごーくうれしいのだが。
どうしても気になるのは、優勝した韓国のキム・ヨナ選手。フリー・プログラムで使った曲がRVWの「あげひばり」ってのが。
どーよ。
彼女にすごーく似合っているし、本当に綺麗なスケーティングである(軽い嫉妬)。RWVのちょっと中国っぽい音階が(彼女は韓国人だが)彼女のアジアン・ビューティな容姿と合っていて・・・くやしい、マオちゃんのライバルなのについうっとり見入ってしまう。なんで、ミキティはメン・コンなの。普通すぎやしね?
あくまで嫉妬。
朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/11/20/20061120000052.html
カナダ大会のときのあげひばり。すっころんでるけど。
http://www.youtube.com/watch?v=WN8iCrn5he8&mode=related&search=
まあ、それはそれとして。
表題かんけーねーし。
北欧音楽シリーズ第?弾。
クット・アッテルベリ。またしてもナゾな作曲家の登場。あいかわらず人となりはよく知らないが、どうも職業作曲家ではなかったらしい。特許局に勤めてた。トウキョウトッキョキョカキョク。
「アッテルベリの主要な作品は、9曲の交響曲、劇音楽、オペラである。歌曲やピアノのための小品はほとんど書かれていない。音楽以外の仕事を主たる収入源にしたため、金銭を得るための作曲は行わなかった。(毎度お馴染みウィキペディアより)」
かっこいい!!!
芸術家の理想の姿だわ!
で、本日ご紹介の交響曲第2番。
一時期すごーくはまっていた。会社から帰って毎日聴いていた。もー、ホント大好きである。でも、誰にも薦められるものかどうか。
一言で言うと、毒がない。なさすぎる。 (よくいえばわかりやすい)
マーラー聴いている人には清らかすぎるし、ブルックナー聴いている人には哲学的ではなさすぎるし、シベリウス聴いている人には幼稚、ショスタコ聴いている人には・・・もういいって!
私にとっては、毒がないのがなんたって魅力。3楽章から成っている。このCDジャケット写真のような朝の澄み切った北欧の風景を思わせる第1楽章。夢見がちなアダージョではじまり途中早くなったり様様に変化する第2楽章。かなり激しい「熱血」な感じではじまり、結構盛り上がる第3楽章。いったい何を言わんとしているのか、とかあまり何も考えなくてもいい。多分、ほとんど実演で演奏されてないんじゃないか、と思う。勝手に。
アッテルベリは人並みに9つも交響曲を作っていて、私自身2番はこんなに気に入っているのにもかかわらず、なぜか他の曲で持っているのは大きな曲でピアノ協奏曲くらい、たぶん。しかもこの曲は出だしグリークの亜流っぽいし。
ま、気になる方は聴いてみてもいいかも。ちなみに紹介のCDは廃盤である。
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コメント
こんばんは。時流に疎い私です。フィギアで「揚げひばり」ですと!!! そいつはすげぇ。なんて素晴らしい選曲でしょうか。
対するミキティは、メンコン???悲しすぎるこの対比。
「トゥーランドット」も「ラフ2」も普通すぎますよ。
僕のブログでも以前取上げた、「アルウィンのハープ協奏曲」でミシェル・クワンが演じたことなどをみても、日本の音楽に対する共感の貧弱さが窺えるじゃないですかぁ。
アッテルベリは、小品を聞いた程度ですが、良さげですね。
投稿: yokochan | 2006年11月21日 (火曜日) 00時34分
こんにちは。
アッテルベリの交響曲、cpoから全集が出てますね。
確かに毒、ないですね。
>いったい何を言わんとしているのか、とかあまり何も考えなくてもいい。
私のようなヒネクレタおっさんには、そこんとこ少々物足りなかったりもします。
第5番「葬送交響曲」は、ちょっと噛み応えがありますが・・・。
投稿: 木曽 | 2006年11月21日 (火曜日) 19時53分
>>yokochanさん
あ、まだご覧でない!ということで、得意のYoutubeを探しておきましたので、ご覧あれ。画質すごく悪いですが。アナウンサーがヴォーン=ウィリアムスに「さん」をつけているのがカワイイです。
そうそうアルウィンの「リラ・アンジェリカ」ですけど、ここで書く予定が、yokochanさんがすでに(とっくに)書いておられたのでやめました。あれは良かったですね。前から思っていますが、日本選手の選曲の悪さにはちょっと辟易しております。レヴェルが高いのにもったいない。
>>木曽さん
そうそう、アッテルベリの2番はきっとこのblogにいらっしゃるような方々にはものたりないのでは、と思ってしまいます。
全集ってまだ売っているのかなあ?ちょっと買うのに勇気いりそうです。でも聴いてみたい。
投稿: naoping | 2006年11月21日 (火曜日) 20時23分