ペッテション:交響曲第7番
アッラン・ペッテション;交響曲第7番
アンタル・ドラティ指揮/ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
交響曲第16番
フレデリック・L・ヘンケ(アルトサックス)ユーリ・アーロノヴィッチ指揮/ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(スウェーデン協会 SCD1002)
今日は六本木ヒルズに行ってきました。
でも、遊びでも仕事でもないよ。健康診断です。六本木ヒルズの中のクリニックに健康診断(半ば人間ドック)に行って来たのです。
六本木ヒルズはハロウィンでした。お子さんたちが思い思いに着飾っている。(おかーさんたちも)
(日本人には馴染みのないこの祭。やはりさすが外国人居住者の多い六本木ですこと。) ところでハロウィンって何する日?子供がよその家に侵入してお菓子を強奪する日としか私は知らない。
実は、私はあまり健康診断が好きではない(好んでする人はいないと思うが)。
見た目元気そうなのに、健康診断行くたびに何かと引っかかったりいらん病気が発見されたりで、毎回毎回本当にイヤである。死に至る病にはかかったことはない(現に生きてるし)のでまあいいのであるが、それにしても体に何も心配がない人が羨ましい。
そんなわけでまたしてもブルーな気分で終わり、何だかもうこんなときは好きなもの食べよう!と思い、ヒルズで回ってない寿司を食べたり。美味しかった。バリウムのあとでちょっときつかったが。
病は気から、か。
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こんな気分の沈む日は、ワーグナーとかR・シュトラウスとか華々しい音楽は敢えて避けて。
あまり一般的ではないが一部に熱狂的なファンがいる(と思う)アッラン・ペッテションの交響曲をご紹介します。
グスタフ・アッラン・ペッテション(Gustav Allan Pettersson, 1911年9月19日 - 1980年6月20日)は、スウェーデン出身の交響曲作曲家。17の交響曲のほか、いくつかの協奏曲や小品を残す。
暴力的でアルコール中毒な父と、病弱な母とともに4人兄弟の末子として幼年期を過ごす。1930年からはストックホルム王立音楽院でヴァイオリンとヴィオラを学び、後にストックホルム・フィルにヴィオラ奏者として入団。
パリへ留学し、オネゲルやミヨーと親交を結び、スウェーデンへ帰国後は作曲家として活動するが関節炎を患い、後にはペンももてないほどになる。 1980年、癌のため死去。
・・・というように何かと暗そうな人生を送った彼の交響曲は全体的に暗い・・・と思う。CD2枚しか持ってないのでなんともいえないが、私の知っている限り、暗い。
具体的には、マーラーやショスタコーヴィチの交響曲の暗いところを集めてつなぎ合わせたんかいな?と思うくらい暗い。(なので、そういうのが好きなドMな人にはたまらない?)
このCDの交響曲第7番と16番は両方とも楽章はなくて単一楽章である。
まず第7番だが・・・とにかく出だしから暗い上に、「ファンファファファーンファン」というメロディの執拗な繰り返しである。これに耐えてずっと(演奏時間約40分)聴いているのは苦行である。
しかし。
聴いているといいことはある。まず最初に15分くらいしたところで、すこし曲に温かみが混じってくる。それが終わってまた暗く厳しい音楽が戻ってくる。
人生そううまくは行かないものである。
そして、25分くらいすると、曲に光がさしてくる。もう「待ってました!」というくらいに美しい音楽がやってくるのである。ここまで聴いてきてよかった!と思わせる。ここはかなりクル。気が弱っている人はほとんど号泣してしまうと思う。逆境のときにやさしくされると泣いてしまう・・・そんな感じ。
しかも、今までの暗いとこをすっとばしてそこだけ聴くと別にどーとも思わないので注意が必要です。
で、カップリングの16番のほうですが、アルトサックスの独奏が入っていてどっちかというと協奏曲っぽい。フリージャズっぽいかんじもあるので、こっちのほうが実は聴きやすいかなとも思います。かっこいいです。
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今日もどうか一つ。
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