コルンゴルト・ハリウッド・ソングブック
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957)
映画からの歌曲
「恋のナポリ」より
「逃げちゃ嫌よ」より
「シー・ホーク」より
「女王エリザベス」より
「永遠の処女」より
シェイクスピアの歌 Op.29
「十二夜」より
シェイクスピアの歌 Op.31
「オテロ」より
「お気に召すまま」
My mistress' eyes Op.38-5
サイレント・セレナーデより
スティーヴン・キンブロー(バリトン)
コートニー・ブッド(ソプラノ)
ダルトン・バルドウィン(ピアノ)
3連休、皆様いかがお過ごしでしょうか。本日は結構最近発売された(このblogにしては)、コルンゴルトの甘いメロディーに溢れた映画音楽からの歌曲集など。
なんともムーディな雰囲気に溢れた歌曲である。こんな曲が流れるような大人の雰囲気の店でブランデーでも傾けたい。
コルンゴルトの映画音楽は甘美な感じが全体的に多いが、この映画「恋のナポリ」からの曲も、身も心もとろけそうなメロディーに溢れている。
「恋のナポリ」 (原題Give me This tonight)はオスカー・ハマースタイン2世の詩によるオペレッタ映画です。美男子テナー、ヤン・キープラ主演ってことで、ちっと見てみたい。内容は『歌のうまい漁師が美しいソプラノ歌手に見出され、歌と演技のレッスンを受けるうちに彼女と恋に落ちる』ってな感じらしい。『漁師』ってだけでもうなんだかコルンゴルドやる気うせそー。
曲はまあ、ありそーでなさそなメロディ、コルンゴルトあまあま路線炸裂。
「逃げちゃ嫌よ」は、プレイボーイの作曲家セバスチャンと私生児を連れた少女ジェンマとヴェネツィアで同棲するが・・・とかいう話。なかなかこれも甘い美しい音楽に溢れている。最初の曲「愛のための愛」は当時ヒットしたという。フランク・シナトラにでも歌わせたい。
他の映画音楽はまあ、コルンゴルト映画音楽ではレギュラー・スターティングメンバーなので、筋書きなどは割愛。
ただ、私の大好きな「永遠の処女」からの曲「あした」は珍しくバリトンに歌われるが、やっぱりアルト&フル・オーケストラ&女声合唱のほうがクルかも。
後半、シェイクスピアの詩による歌曲などが続く。「4つのシェークスピアの歌」はマックス・ラインハルトが開いたハリウッドの演劇学校の公演のために作曲したそうだ。
英国歌曲マニアにはお馴染みの詩、Come away,death とかO mistress Mine とか Under the Greenwood Tree とかが聞かれる。聞き比べも楽しいかも。クィルターやフィンジやガーニーなどとは一味も二味も違う。っつーか全然違う。
独唱者2人。なんかミュージカル歌手のやう。アメリカ歌曲集とかのCD買うと大体こんな声かなあ?といった声。英語はアメリカ発音なり(当たり前)。英国ものを聞きなれた耳には多少キツイかも。ヴィブラートもきついし。ううう。
それにしても(他の日にも書いたが)ここ何年かのコルンゴルト再発見により新盤が次々と発売されている。全部買ったら破産しますだ。嬉しい悲鳴。きゃー、CD屋覗くのコワイわ。
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コメント
こんにちわ。
おお、懐かしい名前が!
スティーヴン・キンブローは、他にもコルンゴールドの歌曲集をダルトン・ボールドウィンと録音してます。(今はなきアカンタレーベル)
また、ツェムリンスキーの歌曲もコード・ガーベンと録音(同じくアカンタ)しており、けっこうマイナーなドイツもの得意のようですよ。
このCD、私も聴いてみたくなりました。
投稿: ちょ | 2006年10月 9日 (月曜日) 14時28分
>>ちょさん、こんにちは!
コメント、ありがとうございます。
おお、外人の名前はよく読めないので、タワレコからまんまコピー。そーそーダルトン・ボールドウィンですよね、よく考えてみたら。
これはなかなかムーディなCDなので聴いてみてください。
(今日、またタワレコ行ってうなってしまいました。また別の歌手のコルンゴルトとかツェムリンスキーの歌曲のCDとかが出ていましたよ。)
投稿: naoping | 2006年10月 9日 (月曜日) 16時57分