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2006年10月15日 (日曜日)

ニュルンベルクのマイスタージンガー

Meister1 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
オットー・ウィーナー(ザックス)、ハンス・ホッター(ポーグナー)、ジェス・トーマス(ヴァルター)、フリートリヒ・レンツ(ダヴィッド)、クレア・ワトソン(エファ)、リーリアン・ベニングセン(マグダレーネ)
ヨゼフ・カイルベルト指揮/バイエルン国立歌劇場管弦楽団・合唱団、(1963年11月23日 バイエルン国立歌劇場再建記念公演ライブ)

Wedding2  今日は、友人の結婚式。いやー、いいお式でした。
(しかし、どうも気になるのは祝電の豪華メンバー。安部総理大臣に石田純一、鹿賀丈史って・・・いったい。ナゾ。)

そもそも彼女とのなれそめは、彼女が丁度オペラに興味があったところに私が現れたため、私が彼女の類まれなきよい先生となっていたんだけど(←自画自賛)。。。そんなわけで彼女の結婚式はBGMがオペラの曲主体になっていました。「乾杯の歌」とかこうもりとかホフマン物語とか。「オペラ座の怪人」とか。

でも、あたしとしてはやっぱり結婚式に流すんだったら「マイスタージンガー」の前奏曲は外せないなあ。たとえばローエングリンの結婚行進曲よりは、これでしょ。

ってなわけで、本日のお題は大好きな「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。

この曲、名曲なわりに、昔から「ベスト盤」ってのがこれといってない気がする。しいて言えばカラヤン盤かもしんないけど、キャスティングがもうひとつ(聞いたことないんでどうとも言えないけれども)。うちに唯一あるカイルベルト盤も、ハンス・ホッターは出ているけれどもポーグナー役ってのが少し残念。ウィーナーのザックスも悪くはないけれど・・・。ジェス・トーマスのヴァルターは(外見的にも)ステキだけれど、ワトソンのエファは一般的にどうなのか・・・。


とはいうものの。
実演では我々日本人は思い出として、心の中に素晴らしいマイスタージンガーを持っている。ザ・ベスト・オブ・マイスタージンガーの、1988年のバイエルン国立歌劇場の引越し公演を。

が。私の見に行った日はベストな日ではなかった。唯一、欠けたのはクルト・モルがポーグナーでなくて夜警だったってこと。けれど。他はヴェリーベスト。

ベルント・ヴァイクル(ザックス)、ルネ・コロ(ヴァルター)、ペーター・シュライヤー(ダヴィッド)、ルチア・ポップ(エファ)、ヘルマン・プライ(ベックメッサー)、ヤン=ヘンドリック・ローターリング(ポーグナー)、コルネリア・ヴルコップフ(マグダレーネ)その他

Meister2 これだけ揃っていれば、何の文句があろう。ルチア・ポップのエファなんて(当時もうずいぶんふくよかになっていたが・・・そんな重病とは露知らず。これと「アラベラ」が唯一彼女の舞台に触れた貴重な経験となった。)これ聞いちゃったら他はどうでもよくなっちゃうし、ふだんはぼおっとしたドイツのおっさんのコロだって舞台の上では凛々しすぎてちょっとクラッときちゃうし。

でもなんといっても一番ステキだったのが、カタキ役のはずのプライのベックメッサー。なんてキュートなの。あたしがエファだったら絶対ヴァルターよりベックメッサー選ぶわ、このキャストなら。

ま、惜しかったのは、第3幕の合唱の中に助っ人としてゲイ大の学生さんを舞台にのっけてたことくらいで。ドキュメンタリー番組で学生さんのインタヴューで「もう・・・夢みたい・・・。このままドイツへ一緒に行きたい」とおっしゃっていたが。

聞いている客の私としては、「どうして二期会とかプロの合唱団を呼べなかったのか」とか思ってしまった。ザヴァリッシュとしては日本の将来ある学生さんに本場の大歌手に触れさせる滅多にないチャンスを作ってくれたんだろうけど。聞くほうとしては・・・どうかと。

ま、全体としては、良い思い出として心に残っている。多分二度とこんな経験はできないと思うから。

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おめでとう!の気持ちもこめて・・・。
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コメント

naopingさん、こんばんは。お友達のご結婚、おめでとうございます!
さて、あのバイエルンの公演をご覧になられたのですね!うらやましい!
「オランダ人」以降の作品では、「マイスタージンガー」への親しみが最後となりましたが、今では「トリスタン」とならんで、私のもっとも好きなワーグナー作品となっています。
カイルベルト盤も独特の熱気があっていいですが、クーベリック盤は如何でしょう?
個人的には、ジュリーニの「リゴレット」、ベームの「トリスタン」とともに、勝手に「オペラ3大録音」などと思っています(笑)。

投稿: Niklaus Vogel | 2006年10月15日 (日曜日) 21時17分

>>Niklaus Vogelさん
いつもコメントありがとうございます。
バイエルンの公演はさすがバブル期だったなあ、と思います。今じゃ信じられない恐ろしい陣容でした。歌手はすでにお亡くなりになったり引退してしまった方もいますね。

クーベリック盤ですか!実はCD屋で手に取ったことはあると思うのですが、未聴です。オペラ3大録音て・・・気になりますねえ。ヤノヴィッツのエファやコンヤのヴァルターとかなんか聴いてみたい気がします。

投稿: naoping | 2006年10月16日 (月曜日) 21時49分

こんばんは。大学時代の友人で、大学オケの団長をしていた男の結婚式は、「マイスタージンガー」で始まりました。
私の時はですね、お決まりの「ローエングリン」で、ケンペのものでした。花嫁のお色直しの時は、「蝶々さん」のハミングコーラスをシノーポリの演奏で流しました。今のカミさんなら、ショルティのCDにより、「ワルキューレの騎行」で登場してしまうでしょう。

サヴァリッシュの公演は私も行きましたよ。でもプライは出ず、エヴァもヴァラディだったです。いいなあ、プライが観れて。
でもあの公演は私にも、スウィトナーのものと並んで最高の思い出であります。

投稿: yokochan | 2006年10月18日 (水曜日) 21時59分

>>yokochanさん
(ココログメンテナンスのためレス遅れてすいません!)
私の高校時代の吹奏楽部のOBの先輩が、「ローエングリン」も「真夏の夜の夢」もあんまり縁起のいい内容じゃないので結婚式は「マイスタージンガー」にした・・・というイキサツがあります。
その先輩は日本ワーグナー協会&マーラー協会会員って人でした。作曲もして、高校の定期演奏会で自作を指揮したっていう恐ろしい人でした・・・元気かな?

エヴァがヴァラディだったんですか!ダブル・キャストではなかったはずですが、そんなことがあったんですか。初めて知りました。

投稿: naoping | 2006年10月19日 (木曜日) 20時22分

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