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2006年9月 2日 (土曜日)

バグダッドの理髪師

Bagdad コルネリウス:喜歌劇「バグダッドの理髪師」
ベルント・ヴァイクル(カリフ)/ゲルハルト・ウンガー(ババ・ムスタファ)/シルヴィア・ゲスティ(マルギアナ)/トゥルゼリーゼ・シュミット(ボスターナ)/アダルベルト・クラウス(ヌレディン)/カール・リッダーブッシュ(アブ・ハッサン)その他
ハインリッヒ・ホルライザー指揮/ミュンヘン放送管弦楽団・バイエルン放送合唱団

(RCA 74321 32223 2)輸入盤

今日こそは初心者向けのにしようと思ったんだけど・・・。(で、これすか?)

なかなかステキな独唱陣がそそる(でしょ?)。何で買ったのか忘れたけれどたまにふと思い出して聴くCDです。

この曲、2003年に大田区のアプリコホールで日本初演されたんだと思う。私はこのCDを前から持っていて聴いていたので、何だかたまたま初演の情報を入手して出かけてきたのです。戦乱のイラクへのチャリティ公演ということだったのだけれど、何せ曲がマニアックすぎる。異様なほど観客は少なかったのでした。本当に気の毒に思いました。

私みたいな「珍しいオペラマニア」じゃないと、なかなか見に行かないと思うんですけど。

公演は全曲というより抜粋版みたいな感じでした(妙に語りが多かったし)。主演の田辺とおるさんは頑張っていらっしって、志は非常に立派で賛同いたしました。

が、

オペラ歌手を何人も集めたのなら、モーツァルトのオペラ名場面集でもやったほうが絶対収益金は上がったと思いました。
私は行かないと思うが

さて、曲の内容、というより先に作曲家の紹介から。

ペーター・コルネリウス(1924~1874)
ドイツの作曲家。最初俳優になりたかったらしいが失敗。ワイマールでリストに学んだりした。1858年に「バグダッドの理髪師」がリストの指揮で初演される。その後ウィーンでワーグナーに会い、彼とともにミュンヘンに行く。糖尿病により急死。

リストに学び、ワーグナーとも知り合い?ということだがこのオペラを聴く限り、 「え、アタシとは何の関係が?」というくらい、とくに影響はないような気がする。
曲の雰囲気はロッシーニかなあ?でもドイツだからウェーバーかも?みたいな感じ。曲はなんとなく全体的に一本調子でイライラする所も。 
(それはワーグナーの聴き過ぎである)

内容は・・・ま、ぶっちゃけドタバタ恋愛喜劇。若い男女の恋愛に理髪師がお節介を焼いて、何だか雲行きが怪しく・・・でも最後はハッピーエンドよ。

(あの、理髪師っていつもなんでこんな役回りなのかしら・・・。)

演奏。序曲のあと(結構盛り上がるぞ)、最初の合唱とヌレディン役のA・クラウスが恋人を想って歌うところがなんともロマンティック。このCDのクラウスは結構美声を聴かせていてステキです。

しかし。
対訳がない(ドイツ語のみで英語はなし)というのはいかにも不親切だ。

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コメント

おやまあ、やりますね。コルネリスウスですか!
どうもこの名前を聞くと、「猿の惑星」のコーネリアスを思ってしまうのです。(知りませんよね)
全曲は聴いたことがありませんが、リッダーブッシュが得意にしていて、そのアリア集で聴きました。なかなかに名人芸を要する役柄ですよね。
 ニコライやロルツィングもそうですが、ワーグナー前の方々は序曲はいいが、ちと単調なオペラが多いようですね。
しかし、このキャストにはむむっときますぜ。バッハ歌いのクラウスなんか興味湧きます。
ホルライザーは、先ごろ亡くなったみたいです。

投稿: yokochan | 2006年9月 3日 (日曜日) 01時21分

毎度どうも。
私はどっちかというと小山田圭吾さんのコーネリアスを思い出しますが・・・(よく知りませんが)。
この曲はきれいなメロディもあるしなかなか楽しそうな内容でありながらあんまり知られてないですね。ネットで見たらシュヴァルツコップ、ゲッダ、プライってもっと凄そうなラインスドルフ盤もあったみたいなんですけど、そう考えるとドイツとかでは人気あるのかなあ・・・とも。
ホルライザーが亡くなったのは初耳でした。

投稿: naoping | 2006年9月 3日 (日曜日) 07時50分

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