ミトロプーロス・アルプス交響曲
R・シュトラウス:アルプス交響曲
ディミトリ・ミトロプーロス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(Hunt 581)1956.9.19ヴェネツィアでのライブ
またもやミトプー登場。かなり前に大変はまっていたウィーン・フィルとのアルプス交響曲を。
ご想像の通り、モノラルであまり音はよくないです。マーラーの8番より悪いかも。大体、R・シュトラウスの管弦楽曲をモノラルでわざわざ聴くってのも変人かも。
しかし。
これは一聴の価値はありと思う。音質を乗り越える迫力なのです。これを聴いてから、どうも他のを聴くとものたりない。
あたし、もうあなたじゃなきゃだめなの、という感じ。
冒頭の「夜明け」からすごい盛り上がりを見せます。
「さあ!登るぜぇぇぇ!!オレはアルプスに登ってやるぜ~~~!!」と野口健ばりのハリキリ気分爆発である。音われてるし。
(関係ないけど野口健さんと石原良純さんはとっても似ている。どちらも私、あのノリが大好きです)
登る登る。ガンガン登るぜ野口健(←違うってば)。少しは休んだら?山を甘く見ちゃいけないよ。ついでにゴミも拾いましょ。
それに対して、中間の静かな弦の部分はウィーン・フィルの弦が甘く歌いまくり。このギャップはウィーン・フィルならでは。とろけるぅ。
滝は華厳の滝状態。水流れすぎ。
そして何故かウシは大暴れ(カウベルうるせーし)。道には迷うしさんざんよ。
頂上の喜びもつかの間。雷。
山の天気は変りやすい。今日のアルプスはいつものアルプスとは違うぜ。なんてったってミトプーだもん。雨よ雨!しかも大粒よ。っつーか霰?雹?
大変!嵐が凄い!遭難!遭難!
スコット隊長、私には構わず先へ・・・(曲違うし)
-----------
終わってからのブラボーはこれまた激烈。生で聴いたらさぞすごかっただろうよ。
私の持っているこのちょいと古いCDは2枚組で、前半はニューヨーク・フィルとの家庭交響曲とかゼルキンとのブルレスケなどが入ってます。
あと、アルプス交響曲のあとの余白に、話題のヴァルナイさんの「エレクトラ」のアリアが入っています。これも脳天突き破るド迫力の名唱。(音はアルプス交響曲よりなぜかよいです)
---------------
いつも応援ありがとうございます。
人気blogランキングへ
| 固定リンク
コメント