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2006年9月30日 (土曜日)

ハイティンク・リングinロンドン「神々の黄昏」

好評の?ロンドンで見たリングの感想文も今回で最終回です。はてさてどうなることやら。

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(10月3日の日記より)
この日は滞在期間で行動できる最後の日。昼間はポートベロー・マーケット(骨董市)へお買い物に行きました。一番の目的は、今夜のオペラで使用するアンティークなオペラグラスを買うこと。

今日はとっても寒い。まず古着屋でマフラー(3ポンド)とカーディガン(8ポンド)を購入。それから怪しい雑貨屋でお土産ものを買う。

そのうち、骨董屋の出店が並び、アンティークな金色のオペラグラスを発見。色々迷ったが、42ポンドほどのものを35ポンドに値切って購入。


さあ、泣いても笑っても今日が最後だ!!

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1998年10月3日
楽劇「神々の黄昏」全曲
ロイヤル・アルバート・ホール

<配役>
キャサリン・ウィン・ロジャース(第一のノルン)
ジェーン・アービン(第二のノルン)
リタ・クリス(第三のノルン)
アン・エヴァンス(ブリュンヒルデ)
スティーク・アナセン(ジークフリート)
アラン・ヘルド(ギュンター)
クルト・リドル(ハーゲン)
ヴィヴィアン・ターニー(グートルーネ)
ペトラ・ラング(ヴァルトラウテ)
エッケハルト・ウラシア(アルベリヒ)
ローズマリー・ジョシア、ジリアン・ウェブスター、リー・マリアン・ジョーンズ(ラインの乙女達)
ベルナルト・ハイティンク指揮 ロイヤル・オペラ管弦楽団・合唱団

Joshua 「ジークフリート」のときに森の小鳥さんを歌っていたローズマリー・ジョシアをもっとよく見たいと思い、オペラグラスを買ったのに、プログラム写真ほど絶世の美女じゃなかったので少しがっかり。今日は黒いドレスでスーパーモデルのようだった。歌は素晴らしい(←ならよいではないか)。

今日の席はなかなか。やはり日本から来たという青年が近くの席にいたので、少しお話した。これからロマンスがはじまり、それが現在の夫です、なんてことはもちろん全くない。

相変わらずジークフリート役のアナセンは要注意人物で、ブリュンヒルデに抱きつこうとして避けられたり、グンターのはげ頭をなでなでしたりと、悪乗りしっぱなし。クルト・リドルは(どう見てもハーゲンというよりは「後宮からの誘拐」に出てくるオスミンみたい)とっても頑張っていて、かなりの美声。

グートルーネの人もちょっと頑張りすぎで、この役はおしとやかな方がよさそう。グンター役の人はとても背が高い。

第三幕でハーゲンがグンターを殺すとき、リドルがヘルドをぶん投げて、イスともども舞台から転げ落ち、観客も「うわー」と声をあげたけれど(本当に痛そう)、カーテンコールは出てきたので、大丈夫だったのかな?

アン・エヴァンスは、とっても女らしい、女性っぽいブリュンヒルデ。「ワルキューレ」のときはベーレンスだったので、全然別の役みたいで困る。(イギリス人のせいか、ドイツ語がとっても汚い。バイロイトでも歌っている人のはずなんだけど)

合唱団はうまいことはうまいのだが、やはりドイツ語がさらさらと流れてしまって気分的にどうも違うなと感じた。

今日の主役はやっぱりハイティンクとロイヤル・オペラ管弦楽団。ダイナミックなところはよりダイナミックに、繊細なところはより繊細に、大変に痒いところに手が届いたライブらしからぬ名演であったと思う。とくに「ジークフリートのラインへの旅」や「葬送行進曲」などの管弦楽の聞かせどころは大変に素晴らしい。

終演後の拍手はまたしても盛大でなかなか鳴り止まなかったので、ハイティンクは身振り手振りで観客を黙らせて『僕達は仕事なんだからね』といった感じで、疲れた顔をして帰っていった。長かったもんね~。

お疲れ様ハイティンク!!そして名演をありがとう!!

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長文、読んで頂いて有難う御座います。
そして応援有難う御座います。
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2006年9月28日 (木曜日)

ハイティンク・リングinロンドン「ジークフリート」

この98年のロンドン旅行とて、別にリングだけ見に行ったわけではありません。昼間は観光をしていました。ジークフリートの日の昼間は、前回のロンドン渡航では行かなかった、憧れのキューガーデンにつれて行ってもらいました。

Thumb

植物好きの方はぜひ行っていただきたい。色々な植物が見られて楽しかったです。








キューガーデン観光のあと、ロイヤル・アルバート・ホールへ。この日は安めの席にして、友人と鑑賞。

1998年10月1日
楽劇「ジークフリート」全曲
ロイヤル・アルバート・ホール

<配役>
グラハム・クラーク(ミーメ)
スティーク・アナセン(ジークフリート)
ジョン・トムリンソン(旅人)
エッケハルト・ウラシア(アルベリヒ)
マティアス・ヘレ(ファフナー)
ローズマリー・ジョシア(森の小鳥)
キャサリン・ウィン=ロジャース(エルダ)
アン・エヴァンス(ブリュンヒルデ)
ベルナルト・ハイティンク指揮 ロイヤル・オペラ管弦楽団

前回は一階席だったのだが、今回は結構上から見下げる席になったので、舞台の仕組みがよくわかった。オケはとてもよく聞こえた。しかし、歌はあまり聞こえなかった。

近くの席にいた、足の悪いおばあさんとの会話。

おばあさん「今日はだれが出演するのかいね~」
(英語だけれど、おばあさんぽくしてみた)
「どうぞ!」 (プログラムを差し出す)
おばあさん「・・・・(何を言ったか不明)。私はこの森の小鳥を歌っているローズマリー・ジョシアが好きなのよね~」
「・・・」

でもこのおばあさん、お目が高い。彼女は素晴らしかった。

ジークフリート役のアナセンという人は、日本でのバレンボイムの「パルシファル」のときに主役のエルミングが風邪ぶっこいたため、1時開演のところ11時に急遽代役が決まって譜面を見ながら歌いきったつわものです。そのときの印象がとてもよかったため、期待していた。だのに、いかんせん歌がよく聞こえない。演技はめちゃめちゃ張り切っていて、張り切りすぎ。

日本での「ヴォツェック」の大尉で出ていたグラハム・クラークも張り切っていた。ジークフリートの鍛冶屋さんの場面でも、なにやらどじょうすくいのような怪しい踊りをしていた。

おかしかったのは、森のささやきの場面で、ジークフリートがアシ笛を鳴らしたあと、 「こいつはうまく鳴らないぞ。あの楽しい調子はこんなアシ笛ではだめなんだ。」と、指揮をしているハイティンクのところに笛を持っていって見せながら直訴していた。(ハイティンクは指揮棒を休めずにふんふん聞いていた)

こんなふうに楽しいおふざけが多かった、このジークフリート。ワーグナーを聴いているとは思えないくらい、笑いが多くてリラックスな雰囲気でした。(ホールのせいもあると思うが)

昼間にたくさんの花々や、温室に咲き乱れる南国の花や見たこともない巨大な草木を見たため、時差ぼけで半ばぼお~っとしていたのも手伝ってか、ロイヤル・アルバート・ホール全体が森の中にいるような錯覚に襲われた。「森のささやき」のシーンでは、私は本当に森の中にいた。このときの弦の美しさは、生で聴いたリングでは最高であったと思う。抒情的な場面でもハイティンクは本当にうまい。

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次回、「神々の黄昏」をお楽しみに!デートがなければ明日書きます(ねーよ)

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2006年9月26日 (火曜日)

ハイティンク/リングinロンドン「ワルキューレ」

予告いたしましたとおり、1998年ロンドン渡航の際に見聞きいたしました、ハイティンク指揮の「ニーベルングの指環」の感想を(多少色々思い出しながら)綴っていこうというこの企画。

まずは、こんな素晴らしい公演を観ることにあいなりましたイキサツをお話いたしましょう。

私がとある会社を辞めた日の翌日、「さて、これからどうしようかな」と思っていた矢先、ロンドンに住む友人から突然国際電話が。ちょうど失業中とのことを告げると、「じゃあ、遊びにきちゃいなよ!」と横浜や静岡へでも泊りに行くようなノリで誘われた。で、即決。すぐに渋谷のキンツリへ飛行機の予約。

そしてロンドンにいくからにゃ、ロイヤル・オペラのスケジュールをネットで調べなきゃ。すると。

コヴェントガーデンのオペラ・ハウスが工事中だとよ!!!

ショックは隠せない。しかし。もっとビックリなこと。それは、


あの!ハイティンクがロイヤル・アルバート・ホ-ルでリング全曲を演奏会形式でやるとよ!!!


スケジュールをみると、滞在期間
中に全曲見れるっぽい。ので、すかざず友人に券を予約できるかどうかメールを入れると。

「券はロンドンにきてからでもぜんぜん大丈夫よ!一緒に券を買いにいきましょ!」

ということだったので、(ホント、いつも申し訳ないm(__)m。現地係員みたいな扱いである。)現地までぶっとんだ翌日アルバート・ホールのチケットオフィスにて券を買いに行った。

(しかし、どう考えても1日目の「ラインの黄金」は体がムリなので「ワルキューレ」から三日間だけのチケットを購入しました)

というわけで(前置き長くてすいません)




Rah_1

←建物すげえかっこいいよ。開演前にぐるぐる回ってしまった。









1998年9月29日
舞台祝典祭典劇 第一夜
楽劇「ワルキューレ」全曲
ロイヤル・アルバート・ホール

<配役>
キム・ベグリー(ジークムント)
リタ・クリス(ジークリンデ)
マティアス・ヘレ(フンディング)
ジョン・トムリンソン(ヴォータン)
ヒルデガルト・ベーレンス(ブリュンヒルデ)
ミシェル・デ・ヤング(フリッカ)
その他
ベルナルト・ハイティンク指揮 ロイヤル・オペラ管弦楽団

開演前、隣の席のご婦人(非常に気品のある50代くらいの女性)に話しかけられた。(勿論英語)

ご婦人「どこからいらしたの?」

「日本からきました。昨日のラインゴールドは観てなくて、今日からなんです。昨日のはどうでした?」

ご婦人「日本から!私はオックスフォードからきたのよ。・・・昨日の演奏はとってもとってもファンタスティックだったわ。とくに指揮者が。」

「私はベーレンスが大好きなんです。」

ご婦人「(急に表情を変え)そう、でも彼女はドイツ人ね、とってもとってもドイツ人だわ。・・・私はキャサリン・ウィン=ロジャースが好きなの(←前日エルダとして登場)」

(やっぱり・・・イギリス人じゃ。)

すると、旦那さんらしき人登場。

ご婦人「ねえねえ、聞いて聞いて!この子日本から来たのよ!」
旦那「ほんとに?それは凄い!」

以上、NHK初級英会話。さあさあなたもリッスン、アンド・リピート!!



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今回はオペラ上演ではなく「セミ・パフォーマンス付き演奏会形式」であった。衣装は思い思いのものだし、装置もなし。小道具のみ。オケと指揮者も舞台にのっていて、歌手はその前で指揮者のうつっているテレビモニターを見ながら演技もし、歌う。だから、オケの音はとってもよく聞こえるし、オペラというより歌付き交響曲を聴いているようなかんじ。ま、この日は大人のチャンバラを見ているみたいで楽しかったな。

本日はベーレンスが出演するというので、思わず期待も高まるというものです。また、トムリンソンもすっかりベテランで嬉しい限り。しかし、この二人は(他の歌手が「私、普通の歌手なんだけどたまたまこの役歌ってんのよね」といった感じなのに対し)出てきて最初っから「実は、私たち神々なんです。」って感じで登場する。
ベーレンスなど、盾やら槍やら携えて飛行機に乗ろうとして空港でブザー鳴っちゃって、「私は神の娘たる、ブリュンヒルデなのよ」とか言ってそのまま乗り込んじゃってロンドン来ちゃったみたいな、そんな感じがした。

ベーレンスは他の歌手に比べてちっちゃいし、細い。声だってワグネリアンソプラノとは思えないほど線が細い。なのに、声量は一番あるので不思議。演技もブリュンヒルデそのままって感じ。

しかし。ジークムントはハゲてるし、ジークリンデはなんだかやるきなさそーだし、(マティアス・ヘレは素晴らしかったけど)他の歌手はいまいち。

でも、ハイティンクの指揮は凄かったね~。終幕は大変もりあがり(おいおい、スタジオ録音とのこの違いはなんだい!)、対訳と首っ引きで観ていたロンドンっ子たちはみな感激していた。泣いている人もたくさんいた。

この日は(プロムスでみられる)会場中央の座席はとっぱらっていて、みなクッション持参で座って鑑賞。中央の人たちは当日並んで席を取った貧乏席らしく、若者やハードないでたちのおやじが多かった。

しかし、私は時差ぼけに苦しんだ。眠りこけたりはしなかったが、なんとなくぼ~っとしていた。

もったいなーい!!




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次回、抱腹絶倒?の「ジークフリート」をお楽しみに!

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2006年9月25日 (月曜日)

バレンボイム・ヴォツェック(97年)

Wozzeck おととい、昨日に引き続き9年前のベルリン国立歌劇場引越し公演の感想文をお送りいたします。
「わぐねりあん」のみなさまにはちょっと退屈な内容かも?と思われるアルバン・ベルクの「ヴォツェック」です。

この文章を読むと、懐かしさとともに不思議な感動が蘇ってきます。ワーグナーとはまた違う・・・戦慄とも似た。

1997年11月24日(月)ベルク:歌劇「ヴォツェック」(神奈川県民ホール)
ファルク・シュトルックマン(ヴォツェック)、ジョン・ヴィラーズ(鼓手長)、エンドリック・ヴォットリヒ(アンドレス)、グレアム・クラーク(大尉)、ギュンター・フォン・カンネン(医者)、ワルトラウト・マイヤー(マリー)、その他
アウレリウス少年合唱団員、東京横浜ドイツ学園の子供達
ダニエル・バレンボイム指揮/ベルリン国立歌劇場管弦楽団・合唱団(パトリス・シェロー演出)

今回のベルリン国立歌劇場の引越し公演では3演目もとってしまい、ワルトラウト・マイヤーの出る演目は全部観てしまったということになります。いまや彼女はワーグナーにおいて最高のプリマドンナであるということはいうまでもありません。

でも。

今日のベルクはいままで観た2つの演目などどうでもよくなってしまいそうなほど、すべてにおいて素晴らしいものでした。

本当いうと、この日もベストメンバーではなく、鼓手長役のはずのライナー・ゴールトベルクはインフルエンザにて交代を余儀なくされたのです。が、代わりの歌手はゴールトベルクより鼓手長に適していると思われる容姿であり、歌もなかなかでした。演奏の傷ではまったくありませんでした。

何が一番よかったかというと、当然のことながら曲が良かった。私はベルクのオペラを観るのは初めて(生でもヴィデオでも)だったので、今まで「ルル」の方は親しんで聴いていたけれど、ヴォツェックはそんなでもなかった(CDを聴いても退屈だった)ので当日まで退屈しちゃうんじゃないかと心配だったのだけれど、そんなこともうとんでもない。始まったらずんずんと引き込まれていった。

次によかったのは演出。あの、シェローですから。そして指揮、歌手のすばらしさといったら。(席もA席ながら一階の前のほうでかなり良かった)

全体約100分、3幕ぶっ続け途中休憩・拍手なし(始まる前もだぜ)。いつのまにかバレンボイムがオケピットに入ってて拍手する間もなく前奏が始まると、私のすぐ横の通路から大尉が急に歩いてきて「ラングザム、ヴォツェック」と歌いだし驚く。舞台装置は非常に簡素で、大きな積み木が並べられてる感じ。ピットから舞台に橋がかかっていて、そこから歌手は舞台へ。 (曲が始まるまえにその橋を渡ろうとしたバカな観客の女がいて、ヴォツェック上演史上最もはずかしかった)

ベルクの劇音楽で最も美しいのは場面から場面への移り変わりだと思うのだが(「ルル」もしかり)今日も本当に美しかった。

・・・
本当は(ワルキューレの時みたいに)一つ一つの場面にいちいち触れていきたいのだけれど、うまく表現できそうにない。

Meier_1 歌手についても、本当はすべてが素晴らしかったのに、いったい何がよかったのかよくわかんない。曲そのものにあまりに感動しすぎて、歌手はこの曲のしもべとなりこの演出の俳優となりきっていたので、なんとも感想はいいづらい。

マイヤーだってシュトルックマンだってこの歌唱のベストに違いないのに、どうしたわけかもう・・・大体オペラを観に行ったという感じがどうもしないのだ。前衛演劇か、ドイツの芸術映画か。やはりベルクの原作選びの感性の鋭さなのか。

とはいうもののやはりマイヤーのことには触れないと。彼女は歌手というより女優であったと思う。どんな役でもぴったりと自分のものにしてしまう才能、そして「これはオペラなのだからしかたないのだ」という妥協を視覚的にまったくする必要のない美貌、もう本当にいうことのないマリー(そしてジークリンデとクンドリーも)を見せてくれた。

まさしくこの年のベストの演奏だったと思う。

かわいいかわいいマリーの子供も熱演であった。マリーがヴォツェックに殺されて、マリーの子供の友達たちが「おまえのかーさん死んだよ!」といって立ち去り、その意味のわからないマリーの子供がおうまさんの玩具にのって「ホップホップ、ホップホップ」といっておいかけていく場面も、そもそもベルクが仕組んだこととはいえ、オペラの終結とは思えぬ衝撃であった。

それにしても、なんと美しいオペラなのだろう・・・。





(感想終わり)

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こんな感じで、呆然自失となって横浜から帰宅した。

このあと、オペラはしばらく何年か観にいくのをやめてしまった(びんぼーだったわけではないよん)。翌年たまたまロンドンで観たハイティンクのリング以外、オペラはほとんど観に行ってませんでした。多分、トーキョー・リングの「ジークフリート」と「ルル」日本人初演くらいでそれは破られたのだと思う。

今は全然そんなことはありませんが、他のオペラの存在そのものがばかばかしく思えてしまったのでした。

そして、ベルクの伝記にあったブーレーズの言葉が本当であると心より思いました。

・・・『ヴォツェック』はオペラそのものの総括であり、おそらく『ヴォツェック』をもってこのジャンルの歴史が最終的に幕を閉じたのである。このような作品のあとでは、劇音楽は全く新しい表現形式を探さなければならないように思われる。

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さて、次回はハイティンクの「ロンドン・リング」(with時差ぼけ)の感想をUPする予定です。
次回もまた見てくださいね~~~~んがふふ。

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2006年9月24日 (日曜日)

バレンボイム・パルシファル(97年)

Parsifal 昨日の「ワルキューレ」に続き、9年も前のベルリン国立歌劇場の引越し公演の感想文をUPする、というリサイクル企画の第2弾でございます。

昨日はずいぶんアクセス数が多かったようで有難いことでございます。
(ゆうべは稲毛駅前でおいしい魚を食べつつ友人たちと飲んでいたので、帰宅してから知ったのですが)

1997年11月16日(日)「パルシファル」(演奏会形式全曲)NHKホール
スティーク・アナセン(パルシファル)、ファルク・シュトルックマン(アンフォルタス)、ジョン・トムリンソン(グルネマンツ)、クワンギュル・ユン(ティトゥレル)、ギュンター・フォン・カンネン(クリングゾル)、ワルトラウト・マイヤー(クンドリー)、ローズマリー・ラング(天上からの声)その他
ダニエル・バレンボイム指揮/ベルリン国立歌劇場管弦楽団・合唱団(合唱指揮/エルンスト・ストイ)

「ワルキューレ」で調子悪かった、パルシファル役の予定だったポール・エルミングはなんと当日の午前11時(!!)にキャンセルし(開演午後1時だぞ!!)、全然しんない歌手に代わった。なんとかアナセンという。つづりは童話作家アンデルセンと同じで覚えやすい。楽譜を見ながらの大健闘。

しかしもしかしてちゃんと最初から彼の予定で練習していたならば、かなりイイ線行ってたかも? この役は過去に歌ったことはあるようだが、リハーサルなしでここまでまとめて、声はイェルザレムっぽいし若くて金髪だし容姿はパルシファルにぴったり!(←後注:演奏会形式だからあんまり関係ないのでは?)これからきっと色々なところでお目にかかることでしょう。

Andersen (・・・と予言したとおり、この翌年のロンドン旅行の際にロイヤル・アルバート・ホールでのハイティンク指揮のリングにてスティーク・アナセンのジークフリートに接することとなる。)

←ロイヤルオペラのプログラムより。クリックして読んでちょ。日本ではヒゲはなかったような。


しかし今日は中・低音歌手のパラダイス!シュトルックマン、トムリンソン、カンネンとマイヤーもメゾだから中・低音だよね。うーん、これだけ揃ってるのに韓国人の知らない歌手は・・・と思ったが聴いてびっくり!このユンという歌手はすごいぞ。けっこういけてると思った。カーテンコールに出てこなかったのは何故じゃ。

またしても、マイヤーちゃんたら美形。それも第1・3幕と、第2幕は衣装が違う。つまり妖女となる第2幕だけはいろっぺー服やった。真っ赤な、肩をあらわにした、胸の谷間が・・・、ああ、これで誘惑されない男がいるでしょうか。
(席の関係でマイヤーだけあまりよく見えなかったのが残念。半分金かえせ。)
マイヤーは声の質からいえば、ジークリンデよりクンドリーのほうが似合っている気がする。

思ったより合唱団はヘタだった気がする。何年か前のバイロイト引越し公演のものすごさが耳に残っているのか。ことに女声は・・・。

その他どうでもよい点について。
・観客は全体的に男性(おっさん)が多い。男子トイレにこんなに並んでいるのを初めて見た。
・曲が終わってからのブラヴォーが早すぎる。パルシファルの終結は沈黙をもって迎えるものかと思っていたが。
・観客があまりにも熱狂しすぎる。2階席の人は気が狂ってしまったのかと思ったほど。サッカーか?


終演後30分近くも拍手が続いて、ワルキューレの時に続いてバレンボイムは不機嫌な顔。もう、いーから帰れ、という身振り。オペラを4曲とベートーヴェンのシンフォニーとピアノ協奏曲各全曲の弾き振りに挑戦(しかも東洋の島国で!)しているのだから早く帰りたいのはわかるが、ちっとは笑ったらどうか。

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次回、衝撃の?「ヴォツェック」感想をお楽しみに!
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2006年9月23日 (土曜日)

バレンボイム・ワルキューレ(97年)

Sob 来年、バレンボイムがベルリン国立歌劇場を率いて来日、ワルトラウト・マイヤーとともに「トリスタン」を上演するというビッグニュースに因み,

本日は私が9年前に見聞きしたベルリン国立歌劇場の引越し公演のうち「ワルキューレ」「パルシファル(演奏会形式)」「ヴォツェック」を見たときの記録(へっぽこ感想文)がつい先日実家で発掘されたものより「ワルキューレ」(長いけどほぼ原文で)を公開いたすことにします。

当日見た方は懐かしく思い出してくださると嬉しい。見てない方も我慢してどうか読んで、祭日だし。



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1997年11月12日(水)「ワルキューレ」(NHKホール)
ポール・エルミング(ジークムント),
ルネ・パーペ(フンディング),ファルク・シュトルックマン(ヴォータン),ワルトラウト・マイヤー(ジークリンデ),デボラ・ポラスキ(ブリュンヒルデ),ローズマリー・ラング(フリッカ),その他
ダニエル・バレンボイム指揮/ベルリン国立歌劇場管弦楽団 ハリー・クプファー演出/ハンス・シャーヴェルノフ装置

Walkure ついに待ちに待ったバレンボイム、クプファー、マイヤーとカードの揃ったワルキューレ!史上最高なのだ。さあ、どんな楽しいことが起こるんだろう。楽しみ楽しみ!

第一幕。例の網目のような背景(色々な効果をあげる)の前に、倒れた材木(もちろん、とねりこの木)。お約束のノートゥングがぶっちゃちゃってる。ワルトラウト・マイヤーのジークリンデ登場。美しい。いったいどうしたもんだかこの人。女の私がこんなに見とれてしまうのだから、殿方は一体・・・。

ジークムントのエルミング登場。実はこの歌手、開演前のアナウンスによると「風邪による音声障害」にかかっているとのこと。そう思って見ると、やはり少し元気がない。

フンディング登場。ルネ・パーペという歌手。バス歌手らしく図体でっかい。最近の(注:当時)研究ではフンディングは結構身分も教養も高くて、古い演出にありがちな山賊の頭みたいな野蛮な輩ではないなどと書いてあったりもしますが、この演出では結構凶暴(!)。ジークリンデちゃんをいじめまくっているのだ。ああ、かわいそうなジークリンデ。

や、それにしても近頃のバス、バリトン歌手の充実といったらどーしたことでしょ。このパーペという歌手も凄い。この人材を少しテノールにもわけてよってかんじ。

この第一幕というのは、これだけでもよく演奏会でやるくらいだから、とってもいい曲が多くてやたらと勝手に盛り上がってる感じがするのだが、この日もとても良かった。マイヤーがやっぱりうまかった。私はジークリンデがフンディングを眠らせてから再度登場するところが大好きでもう、涙が出ちゃうくらいなのだが、寝巻き姿に着替えたマイヤー、うっ色っぺー。(←オヤジ?)

第二幕。ファルク・シュトルックマンという歌手、声は初めて聴く人でヴォータンなんかどうかしらなんて思っていたけど、私好み・・・っつーか素晴らしい歌手。美声といっていいと思う。そしてやっぱり好み。

ブリュンヒルデのデボラちゃんはすっかりバイロイトの常連。やっぱり安定した歌唱を聞かせる。しかし演出のせいか(せいなのだ)やたら元気でびっくり。ガッツポーズをとったりして。へんなの。

いつものことながらフリッカの出てくるシーンは退屈。演出家はなんとかしたほうがいいと思う。

しかし、一番なんとかしたほうがいいと思ったのは、この幕一番の盛り上がりシーン、ブリュンヒルデの死の予告場面だ。なぜだかわかんないのだがブリュンヒルデは歌いながらジークムントの顔や頭に白い石膏のようなものを塗りたくるのだ。何か意味があるのだろうが、気分が悪い。ただでさえ調子の悪いジークムントも気の毒だ。

第三幕。例のワルキューレは設定どおりに戦場で死んだ英雄たちの死体を運んでいる(というか死体が勝手に歩いている)ってところ。

ジークリンデがブリュンヒルデに伴われて登場。ああ、やっぱり哀れで美しいわっ。子供を身ごもっていると聞き、いきなり大感激、(いつも思うのだが、そんなにすぐできるものか。ただでさえフンディングにおっかけられてそれどこではないと思うのだが)一人で盛り上がって一人で森に逃げていく。ここんとこもマイヤーは感動的。美人はそれだけでも泣けるんだもの、得よねっ!

ヴォータン登場。いつもながら怒ってる。

ああっ、今まで触れなかったけれど、舞台の後ろであみあみになってる蛍光灯でできているやつが全幕にわたって色々なシーン(嵐とか)でいろんな色で点滅するのよね。ヴォータンが出てくるときも、色々な模様が出て効果をあげる(ようだが、私には昔のインベーダーゲームのようにも見える)。

長い親子げんかの末突然仲直り、二人で手をつないで地面に倒れる(へんなの) 。そしてローゲを呼んで火で囲ってもらうのだが、これまた後ろのあみあみが赤くなって色々な模様に点滅。こりゃ西洋の人には火が燃えているようにしか見えないだろうが、我々日本人はついつい正月の餅焼き網のように見えてしまう。 しかしカネがかかっている。

最後にバレンボイムの指揮について。一幕の最初からして「ざっざっざっ・・・」という感じで流れが悪い(というかそれが持ち味なのか)。よくフルベンもどきとかいうのを聞くけどそ-かな。少しちがうんじゃないか。

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次回(いつ?)「パルシファル」(演奏会形式)の感想をお楽しみに!

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2006年9月21日 (木曜日)

メータ・トゥーランドット

Turandot1 お待たせしました(してない?)。

本日はおととい行ってきましたフィレンツェ歌劇場の「トゥーランドット」の感想を。

感動巨編ついに公開!!!(←うそ)

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当日は会社を早退。NHKホールへいそいそ向かう。

NHKホールではもちろん、「券求む」の人が何人も並んでいる。で、券はどうだったのよ、手に入ったの?・・・ってこういう公演のたんびに思うんだけど。

で。

いよいよ開演。わくわく。
しかし、いきなり舞台に現れ出てきたのは佐々木のおじちゃん・・・じゃなくてNBSの理事・佐々木忠次さんだ。

彼のいうことにゃ。(よくわかんないが要点はこうだ)

・本日リュー役のバルバラ・フリットリがどうも調子悪いので、横浜公演で歌った新人歌手のノラ・アンセレムが歌います。(ま、私はうまけりゃなんでもいいんだ)

・今まで、外国に呼ぶなど非常に難しいクライバーの公演など偉大な演奏家を招聘したのはオレじゃ。感謝しなさい

(まーたしかに。東洋の島国に住んでる私が幻の指揮者クライバーを一生のうち2度も見ることができたのは佐々木のおじちゃんのおかげだ)

・トゥーランドット役のアレッサンドラ・マークが足の故障により本国で手術を受けたので、立ってでの歌唱は難しい。5人の侍女を従えての車椅子での歌唱・演技となります。

なぬ?

巨漢歌手アレッサンドラ。やはりあの巨体を支えるのは容易でないらしい。A・マークの美声は、もしかしたらあの巨体がなければ出ないのだろうか・・・。しかし、あの体型は命にかかわる。ダイエットをすすめたい。(イギリス人歌手ジェーン・イーグレンも同様)

・・・というわけで、色々なアクシデントを乗り越えての公演である。



なんだか不安よ。

実は私の人生初のトゥーランドットは1988年のミラノ・スカラ座引越し公演である。ゼッフィレッリの演出による、大変バブリーな公演であった。DVDのレヴァイン盤で同様のものを見ることができるが、もうほんとにこれは腰が抜けるほど豪華絢爛の舞台であった。しかし、マゼールの指揮が今も心に残るほど「?」で、なんでこんなテンポなんだろう?と思いながら聴いていました。

メータはそんなことは全然なし!

今回は、有名な中国の映画監督のチャン・イーモウが演出、衣装・美術・振り付けは中国のスタッフが行いました。

全体的に赤を基調とした舞台。いかにもチャイニーズゴーストストーリー。(違うか)

Turandot2 いやー、まあ、とくに過激なこともなくまっとうな演出だったのですが、印象に残るのは、とにかくよく踊るよく踊るさんま御殿。踊り子さんたちが満載なのである。まるで竜宮城。

あと、印象的だったのは、ものすごく巨大な古文書。「なんでも鑑定団」でよく見かける古文書があちこちに使われている。それをべらべらとダンサーがめくりながら踊ったりするんですぅ。日本人ながら漢文ぜんぜん読めん。

感動的な3幕のリューのアリアでも、「拷問の色々」みたいな古文書が登場、(私ちょっと笑ってしまったので)感銘を薄くしてしまった。全体にやや「やりすぎ」感は否めなかった。

全体に舞台ではひっきりなしに色々な事があるので、目が離せず、音楽を聴く耳がお留守になってしまう。

(でも、私の周囲にいた「オペラ見るのこれが初めて」みたいな一家やOLさんたちは退屈せずとても楽しそうに見ていたので、これはこれでよかったのかも)

で、
第2幕になってトゥーランドット姫が現れた。5人の介護要員つきの車椅子(きれいに飾りがつけられている)で。

痛々しい。

しかし。彼女の巨大な声ながら細やかな歌いまわしは健在であるとみた。がやはり、ベストコンディションでないのと座っての歌唱であるので高音は少し苦しそう。そんなつらい状況で一生懸命に演じてくれている彼女に拍手を送りたい。(代役は立てられなかったのか?という疑問は残るが)

リュー役で交代となった、いうなれば「ウラ」の配役のアンセレムという歌手は、大変良かった。まだ若い歌手で歌は少し教科書的な感じもしたけれど、3幕で歌うアリアでは大変心のこもった歌唱で涙を誘った。この日一番のブラボーであったと思う。

カラフ役のカール・タナーは、私から見たら普通の歌唱。高音は(やや苦しそうだったが)全部出ていたし、こんなアクシデント満載の舞台の中では大健闘だったと思う。(この役に関して「本当に凄かった!」と思える公演は一回もないのだが)

最後はやはり堂々の盛り上がり。どんな公演でも終わりよければすべてよし。ハラハラドキドキのこの公演をちゃんと盛り上げてくれたズービンにも大拍手。手馴れた演奏の管弦楽団も素晴らしい(この曲の生はCDで聴くのと段違いによい。本当に凄い音がするものです。プッチーニはやっぱ天才よ)。

<配役>

トゥーランドット:アレッサンドラ・マーク
アルトゥム:エンリコ・コッスッタ
ティームール:ジャコモ・プレスティア
カラフ:カール・タナー
リュー:ノラ・アンセレム
ピン:ファビオ・プレヴィアーティ
ポン:イオリオ・ゼンナーロ
パン:カルロ・ボージ
官吏:アントニオ・デ・ゴッビ
その他

ズービン・メータ指揮/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団・合唱団


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2006年9月20日 (水曜日)

トリスタン貯金

Tristan ・・・・ということで。
昨日のトゥーランドットの感想は明日以降にUPすることにいたします。(多分、そのほうがいいと思った。おそらくかなりネタバレになると思うんで)

それにしても。

入り口で貰ったオペラ公演のチラシの量にはおどろいた。まあ、バブル期とは比べようがないんだけど、本当にずいぶん色々なオペラ劇場が世界からやってくるもんですな。



で、以下のような公演が目についた。

・ローマ歌劇場「トスカ」←デッシーが歌う。
・マリンスキー・オペラ「ホヴァーンシチナ」「3つのオレンジへの恋」ゲルギエフ指揮
・パレルモ・マッシモ劇場「カヴァレリア&道化師」
・ドレスデン国立歌劇場「タンホイザー」「サロメ」「薔薇の騎士」
・東京のオペラの森「タンホイザー」小澤征爾指揮

しかし、なんといっても「これは絶対に行かなくちゃならん」のは、
来年10月の

ベルリン国立歌劇場・バレンボイム指揮「トリスタンとイゾルデ」である!クプファー演出!

他の「ドン・ジョバンニ」「モーゼとアロン」なんかほぼどーでもいい。
とにかくイソルデがワルトラウト・マイヤーということで(トリスタンはクリスティアン・フランツ、マルケ王はルネ・パペ、クルヴェナルはロマン・トレケル、ブランゲーネはミシェル・デ・ヤングとゆー)もう絶対見逃してはならない。(←断言)

しかも、一等席でなければ。

しかし、値段はまだ決まってないようだ。しかし、6万円はするかと思う(多分)。



ということで。

これから私はトリスタン貯金をはじめようと思います。

具体的にはなんだかよくわからんのですが、がんばります!
みんなもがんばろう!



・・・・・。





や、べつにいいですやっぱり。みんながんばらないで。



だって私に券が回ってこないから。



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2006年9月19日 (火曜日)

行ってきたわよ!

Pa0_0013 今帰ってきました。
トゥーランドット!

凄かったわよ!なんか竜宮城に行ってきたみたいだったわ。
玉手箱はくんなかったけども。

でも疲れた。なんか予想外のアクシデント満載で。(ど、ど、どんな?)



で。



感想を書きたいなあ、と思ったんですけど。
考えてみたらあさっても公演あるんですよね。ってことはこのblogを読んでくださってる世界中で約50人くらいの(推定)方の中にも、もしかしたら見に行く方もいらっしゃるんだろうし。でも、やっぱり見に行く前に感想知りたいなあっていう方もいるかもしれないし。


でも・・・。


ってなわけで。


この文章を読んで下さってる方!「早く感想が読みたい!我慢できない~」という方はそーゆーコメントして下さい。

そういったコメントたくさん頂けたら、明日早速書くことにいたします。
そうですね、5人集まったら明日書きます。(少な!)

集まらなかったらあさって以降書きます。





すいません、本日はこのへんで・・・。

追伸・・・公演とは全然関係ないけど、フィレンツェのオケの人、何故か開演前にマーラー3番の練習してるのが耳についた(トロンボーンとトランペット)。


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2006年9月18日 (月曜日)

来日記念?メータ・シタール協奏曲

Mehta ラヴィ・シャンカール:シタール協奏曲
ラヴィ・シャンカール(シタール)
ズービン・メータ指揮/ロンドン交響楽団

(英EMI CDNF 1 50007)

指揮者ズービン・メータが来日しています。
で来日記念!っつーことで、本日はメータのCDを。しかし、マーラーやR・シュトラウスじゃここでは普通すぎる!ということで、同郷である有名なシタール奏者ラヴィ・シャンカールによるシタール協奏曲。

ジャケットをみてごらんなさい!メータの若いこと。若いころは本当にいい男だった。インド映画に出てもいいくらいよ。それが今や70歳の恰幅のよいインドのおじさんになっているらしい(yokochanさん情報)。

このCDはCD屋さんで購入したのではないです。吉祥寺とか高円寺(”はるばるや”とかなー)によくあるようなアジア雑貨屋さんで買いました。そういうとこに置いてあるCDは得体の知れないレーベルが多い。そしてなぜかジャケットの紙の質が悪い。これは一応EMIで英国製であるにもかかわらず、ジャケット(紙っぺら一枚よ)は激しい印刷ずれがある。ジャケットだけインド製か?
よく見ると、The Gramophon Company of india LTD.Calcutta.India の文字が!おお、カルカッタにもグラモフォンがあるのか!

しかし、録音はエクセレント!始めっから素晴らしい音色で迫る。で、管弦楽の前奏から何故かホルストっぽい。インドに傾倒したホルストなので、そう思うのは当然かもしんないけども。想像したのよりずっと西洋音楽(イギリス音楽っぽい)に近いので、私のような「インドはカレーしか浮かばん。あとはエロイ(ツェムリンスキー「抒情交響曲」参照)」
などと言っている者でも、全く違和感なく楽しく聴くことができます。第4楽章なんて突然ウィンドマシーンが登場、南極交響曲?

ジャージ・ハリスンにシタールを教えたりビートルズなどポピュラー音楽にも影響を与えているので、そのへんの音楽がお好きな方にもよいかもしれない。・・・ただし演奏時間は50分以上かかります

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で。

9/19はメータ指揮フィレンツェ歌劇場の「トゥーランドットを鑑賞いたします。(3階席だけど、3万6千円もするのだ。今年唯一の贅沢・・・貧乏人なので)
チャン・イーモウの演出が期待大!ドラマティック・ソプラノのアレッサンドラ・マルクの でっかい体声にも注目!荒川効果で、なんだかよくわかんないで見に来ている観客にも注目よ!

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2006年9月17日 (日曜日)

ミトロプーロス・アルプス交響曲

Mitpu R・シュトラウス:アルプス交響曲
ディミトリ・ミトロプーロス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(Hunt 581)1956.9.19ヴェネツィアでのライブ

またもやミトプー登場。かなり前に大変はまっていたウィーン・フィルとのアルプス交響曲を。

ご想像の通り、モノラルであまり音はよくないです。マーラーの8番より悪いかも。大体、R・シュトラウスの管弦楽曲をモノラルでわざわざ聴くってのも変人かも。

しかし。

これは一聴の価値はありと思う。音質を乗り越える迫力なのです。これを聴いてから、どうも他のを聴くとものたりない。

あたし、もうあなたじゃなきゃだめなの、という感じ。

冒頭の「夜明け」からすごい盛り上がりを見せます。
「さあ!登るぜぇぇぇ!!オレはアルプスに登ってやるぜ~~~!!」野口健ばりのハリキリ気分爆発である。音われてるし。

(関係ないけど野口健さんと石原良純さんはとっても似ている。どちらも私、あのノリが大好きです)

登る登る。ガンガン登るぜ野口健(←違うってば)。少しは休んだら?山を甘く見ちゃいけないよ。ついでにゴミも拾いましょ。

それに対して、中間の静かな弦の部分はウィーン・フィルの弦が甘く歌いまくり。このギャップはウィーン・フィルならでは。とろけるぅ。
滝は華厳の滝状態。水流れすぎ。
そして何故かウシは大暴れ(カウベルうるせーし)。道には迷うしさんざんよ。

頂上の喜びもつかの間。雷。
山の天気は変りやすい。今日のアルプスはいつものアルプスとは違うぜ。なんてったってミトプーだもん。雨よ雨!しかも大粒よ。っつーか霰?雹?
大変!嵐が凄い!遭難!遭難!
スコット隊長、私には構わず先へ・・・
(曲違うし)

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終わってからのブラボーはこれまた激烈。生で聴いたらさぞすごかっただろうよ。

私の持っているこのちょいと古いCDは2枚組で、前半はニューヨーク・フィルとの家庭交響曲とかゼルキンとのブルレスケなどが入ってます。
あと、アルプス交響曲のあとの余白に、話題のヴァルナイさんの「エレクトラ」のアリアが入っています。これも脳天突き破るド迫力の名唱。(音はアルプス交響曲よりなぜかよいです)

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浦和レッズへ

Reds1_2 昨日は浦和レッズの試合を観に浦和まで行ってきました。

ちなみに私は東京生まれ東京育ち。かなり都心に住んでいるのですが(←ここ強調)、何故浦和レッズ?

それは。
私が住んでいる駅がスタジアムのある浦和美園駅まで1時間ちょいでわりと簡単に行けるということ。

で、今年の春ごろ友人とはじめて行ってみたらすごく楽しかった。

そんなこんなで友人に券を取ってもらい昨日出かけてきました。昨日はナイターでした。

まづ。(注意点)
浦和美園といえば、駅周辺は埼玉スタジアム以外にジャスコ(イオン)あるのみ。

しかし、ジャスコはバカにしてはいかん。ここがナイス・プレイス。都会にはないスーパー・ラグジュアリーなスポットなのれす。巨大な食品スーパー、焼きたてパン屋さん、美味しい飲み屋やレストランがたーくさん(しかも高くない!)、キハチのアイスだって食べれるし。洋服だって一昔前のイトーヨーカドーとかじゃないぜ、ちゃんとエディーバウアーとかオシャレなものがはいっちょります(よく知らんが)。楽しい雑貨屋も充実。

一日いてもいいかもよ。

そしてここはレッズ・ファンの溜まり場。試合前・後となると、赤いユニフォームを着た家族(小さい子供まで必ずちゃんとユニフォームを着ること)やカップル、若いおにーちゃん達の集団をたくさん見かける。それもまた面白い。

というわけで、私も多少赤いかっこうをして、前回購入した小野の背番号の入ったマフラー型タオルを首に巻き、ジャスコで一杯飲んだあと試合に臨みました。

Reds3_2 埼玉スタジアムはともかく赤い人しかいない。こんな感じ。対戦相手の席は、スタジアムの客席360°のうち12°ほどしかない。相手のチームの居心地の悪さったらない(かも)。

試合前のスタメン紹介の盛り上がりはすごい。

Reds4










Reds2_1 今回はすごーくいい席よ。ゴール近くの、旗振ってる人の近く。旗振ってる人、あんなに大きい旗振ってて重くないのかなあ?
ちなみに、応援団の右手を肩の高さに突き出して応援する様はハイルヒットラーみたい。

レッズは選手が有名な人が多いので見に行くととても感激する。小野や三都主、闘莉王、永井、坪井、田中・・・サッカーよく知らなくても知ってるぜ。

そして、点が入ったときの盛り上がりがものすごい。みんな大喜び。今日は2対1でレッズ勝利。ああ、よかったよかった。

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試合を見にいくたびに、友人と盛り上がって同じものを買ってしまう。
今回はこんなものを3人おそろいで買ってしまいました。

Shinji1


きゃー、伸二~~~!! 牧伸二じゃないぜ・・・



ところでこれ、次いつ着るんだろう・・・。

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2006年9月15日 (金曜日)

ヴァルナイ/カヴァレリア・ルスティカーナ

Cavareria1 マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
アストリッド・ヴァルナイ(サントゥッツア)ハンス・ホップフ(トゥリッドゥ)James Pease(アルフィオ) Hanna Scholl(ローラ) Hanne Munch(ルチア)
ヴォルフガング・ザヴァリッシュ指揮/バイエルン放送管弦楽団・合唱団
(MYTO 042.HO86)1954年

最近、CD屋に足を運んでいないということに突然気づき、昨日タワーレコードに行ってまいりました。広告を出している以上、たまには行かないと。

当然、アストリッド・ヴァルナイの追悼コーナーができておりました。その中にあったのがこのマスカーニ。ヴァルナイのイタオペはヴェルディとかあるのは知ってたけど、マスカーニときたら買いでしょ。というわけで、購入。

これはライブではないみたいなの。放送用に録音されたものみたいです。モノラルながら観客の雑音はなく、結構聴きやすいと思います。しかも、指揮はザヴァリッシュでしょ~。これ、もしかしてこのメンバーだったら「ヴァルキューレ」第一幕のほうがあってるかもしんね。歌唱は勿論ドイツ語ですわ。




期待しちゃうでしょ?



前奏曲からいきなりホップフのトゥリッドゥが「ジークフリート」しとります。角笛は吹いてないけどー。
きゃー、やったね。
こういうのが欲しかったのよ。

そしてただの告げ口女のはずのサントゥッツァはヴァルナイってことで、まるでジークフリートの浮気を彼のママに言いつけに来たブリュンヒルデである。(うぎゃー、どういう設定?)

賛美歌と一緒に歌うサントゥッツァの歌は本当に素晴らしい。っつーかもうド迫力でブリュンヒルデ以外にきこえねー。オケも合唱もすごい盛り上がりで(ブラボー、ザヴァリッシュ!)、そもそもだれのオペラだかわからなくなってくる。ちょっとタンホイザーかローエングリンにも聞こえ。

ヴァルナイの歌う「ママも知るとおり」Mutter ihr werdet wissenって歌いだすところの『ヴィッセン』ってとこがなんかブリュンヒルデの自己犠牲っぽい。まるで「リング」の別バージョンが発見されたのかと思うくらいよ。

続いてトゥリッドウが登場してサントゥッツァと歌うのですが、ジークフリートとブリュンヒルデの痴話喧嘩?と思うくらいなんだかかっこいい。聴き応えある~。
シチリアってどこよ~、こりゃ北欧の山々しか頭に浮かばないわよ。

・・・と夢中になって聴いているところへ、トゥリッドウの浮気相手のローラが登場するんだけど、突然「実はこれはヴェリズモオペラでえす」といふ感じのコケテッシュな声で、現実に戻される。


そしてまた。サントゥッツァとローラの夫アルフィオの二重唱はまた、「神々の黄昏」のブリュンヒルデがハーゲンと復讐を誓うシーンしか思い浮かばない。あはれワグネリアン。

・・・とまあ、とにかく良いのか悪いのか「リング」好きにはもうたまらない録音となっており。イタオペ好きの人はどう思うかさっぱり見当が付かないけれど、ともかくヴァルナイのファンの方は聴いてソンはないです。(正直、一緒に買ったバイロイトのトリスタン全曲よりぜんぜんヴァルナイは調子がよいのはどうしてよ)


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2006年9月12日 (火曜日)

バルビローリ・大地の歌

Das_lied_von マーラー:交響曲「大地の歌」

カスリーン・フェリアー(A)
リチャード・ルイス(T)
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団

1952年、マンチェスターでのライヴ録音
(APR 5579)

私がマーラーを聴き始めたのは確か小学5~6年生の頃だったと記憶します。一通り声楽付き交響曲を聴き、「大地の歌」を聴いたころは中学生になっていました。最初に聴いた「大地の歌」はワルターのステレオ盤でした。エルンスト・ヘフリガーのテノールとミルドレッド・ミラーのメゾ・ソプラノで。

渋い、枯れた音色が魅力よ。

「大地の歌」っていうと、ワルター/ウィーン・フィルでフェリアーとパツァークが歌っている盤がまず名盤として挙げられます。しかし(それではここのblogでは普通すぎるので)、今日は何年か前に発見?発売された、貴重なバルビローリ&フェリアー盤を。これは大発見。

しかし、聴いてみると第1楽章冒頭の長い欠落、ピシ!パシ!とたまに耳を襲うノイズ、音とびに少々怯えてしまう。しかし。

フェリアー・ファンはこんなことでへこたれてはいけないのよ!

バルビローリと共演するフェリアーは、ワルターとよりもことのほか歌唱がリラックスしてて晴れやかだと思う。そして演奏でときおり見せるバルビローリらしさ(どこがどーっていう指摘はできないんだけどー)がたまらない。また、最終楽章ではバルビローリとフェリアーの共同作業っぽい何か通じ合っている感じが見られる。やっぱり仲良しだったからかなー。

前に取り上げましたショーソンの「愛と海の詩」同様、現代の平均値からすれば相当貧相な録音なので誰にでも薦められるCDではありませんが、バルビローリもしくはフェリアーのファンであれば、必ず「グッとくる」演奏だと思います。

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2006年9月11日 (月曜日)

ツェムリンスキー・王女様の誕生日

Infantin ツェムリンスキー:歌劇「王女様の誕生日」
インガ・ニールセン(Sop)ベアトリーチェ・ハルダス(Sop)ケネス・リーゲル(Ten)その他
ゲルト・アルブレヒト指揮/ベルリン放送交響楽団

(Koch schwann 314 013 M1)

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今日、夕飯のお買い物をしていたら、ゲーセンのUFOキャッチャーでこんなものを見つけました。

Hannkachi















青でなかったら意味ないでしょ。


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王子様といえば、対になるのは王女様

(最近話の進め方が、パッション屋良の「そうだね、プロテインだね」みたいに強引だなあと日々反省。)

ツェムリンスキーはオペラは少なからず作曲しているが、今ひとつイメージは薄い(気がする)。私もこの曲のほかは「むかしむかし」くらいしかCDは持っていません。「フィレンツェの悲劇」っていうオペラが有名みたいですが、CD持ってませんね。

この「王女様の誕生日」は他に「侏儒(Der Zwerg)」という題名もある。ジェイムズ・コンロン指揮のCDはこっちが題名についているみたい。

この曲は2001年の東京フィルのオペラ・コンチェルタンテシリーズ(演奏会形式)で取り上げられ、日本初演されました。確かストラヴィンスキーの「夜鳴きうぐいす」と同時に上演されたのだと思います。

無論、これを聴くチャンスはめったにないので、私は聴きに行きました。美声のテノール・福井敬さんが「侏儒」を演じました。注目の歌手高橋薫子さんが出演しているのも聞き逃せない。

<あらすじ>
スペインの皇女様の12歳の誕生日に、森で捕まえた侏儒をプレゼントされた。王女様は大喜び。一方、王女様に気に入られてると思った侏儒は、王宮内に侵入して鏡を初めて見てあまりの醜さに心臓が張り裂けて死んでしまう。

CDを持っていたし、そういう内容だとは知っていたが・・・。電光掲示板の対訳を同時に見ながら、普段イタオペの色男役を演じることの多いテノール歌手の福井さん(大変な熱演でした!)がこの役を演じるというギャップがとても耐えられなかったです。うう、ツェムリンスキー特有の音楽の美しさからは相当のギャップが。

ツェムリンスキーは、自分が醜かったということもあり(や、写真を見ると決してそんなことはないべ。ま、ベルクよりは随分劣るけども)、または作曲の生徒であったアルマに恋をしていたが結局振られてしまったとかそういうことの経験からか、こういう激しい失恋ものが多いような気がします。「人魚姫」もそうだし。作曲家のイメージ的にはドM

でも、人魚姫はまだしも、こんなショッキングな内容のオペラは舞台上演ではどうも拒絶反応を起こすに違いない。しかしこの対訳なしの輸入盤CDなら、音楽に没頭することが出来る(私は)。侏儒を歌っているケネス・リーゲルは、ブーレーズ盤「ルル」でアルヴァを演じているが、こういったエキセントリックな役はぴったりです。(鏡を見ての叫び声がコワイよう)


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2006年9月10日 (日曜日)

ミトロプーロス・千人の交響曲

Mitopu8 マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」
ミミ・ケルツェ(S)、ヒルデ・ツァデク(S)、イラ・マラニウク(MS)、ヘルマン・プライ(BR)、オットー・エーデルマン(BS)、他
ディミトリ・ミトロプーロス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン少年合唱団、楽友協会合唱団、ウィーン国立歌劇場合唱団

(ARKADIA CDHP 558.1)1960年8月28日

前に、「友人の結婚式に出るときのドレスを作るので更新が遅れます」などとblogに載せていたのですが、本日仕上がりました。結構思っていたより早くできました。

Dress_2 (多分ないと思うが)万が一結婚する友人がこのblogを見るかもしれないので、全体像は載せませんが、ちょっとチャイナ風なハイネックのドレスです。写真じゃよく見えないけど。

(友人はこのblogの事を知らないのではなく、「遊びにきてね」と教えたところ、一回見ただけで恐れをなして逃げ出したのである。以来全く近づかない)

服を縫っていて、そういえば黒いハイネックの服をどこかで見たかも?(私の服は濃紺だけれど)

そうそう、アルマ・シントラーの一番有名な写真は、ハイネックの黒の服Alma_2   だったわよね。カラーじゃないから、黒じゃないのかもしれないけど・・・。(マーラー写真集より)


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・・・というわけで、今日はマーラー。名演奏として知られるミトロプーロスのザルツブルグ音楽祭ライブの8番。(世にあまたといらっしゃるマーラー・ファンの殆どは他の曲と比べて8番は好きでないと聞く。でも私は大好きでえす)

現在はオルフェオから発売されています。が、私のは昔懐かしいアルカディア・レーベル。
「もうすぐ、アルカディアは全部廃盤になるから、ミトプーのマーラーは今買わないともう手に入らない」とゆー、デマがある時期流れていた(どこで流れていたのだろう)。ですので私はミトプーのマーラーを何枚かバーゲンで買った。でも、手に入るじゃないかぁぁぁ。

アルカディアの社長が何かで捕まって、会社も潰れちゃって・・・って話をどこかで読んだ気がする。(←薄い記憶)

Mahler ショルティ盤を聴きなれている耳なので、曲が曲だけにとにかく録音はモノラルなので比べると劣る。でも聴き辛いことはない(シェルヘン盤よりは全然よい)。それどころか、演奏内容はショルティ盤より優れていると思う。合唱団はショルティ盤と同じである。なんといってもオケがウィーン・フィルなのが強い。

第1部もいいのだけれど、もう第2部のオケ部分の素晴らしさって言ったら。やっぱりミトブー/ウィーン・フィルはいいね。ウィーン少年合唱団も、ショルティ盤と比べてちゃんとテンポ合っている。

ショルティ盤の独唱者は豪華だったけれど、ミトプー盤の独唱者もなかなかよ。ことにヘルマン・プライはこの曲の独唱のベストじゃないか?と思うほどうまーい。なんか歌い慣れてる感じがニクイ

ライブらしく、歌手が走ったりするのはご愛嬌。しかし、テノールの独唱がものすごく突っ走っているのが何回聴いても理解に苦しむ。リハーサルからこういう設定だったのか・・・ここの部分はもうちょっとゆったり歌ってもらいたいな私は。

最後のブラボーが素晴らしい。生で聴いたら本当に凄かったのではないか。

・・・・

あー、ヴァルナイ死んじゃったんだっけなぁ・・・。
(↑悲しみが抜けてない)

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2006年9月 9日 (土曜日)

ヴァルナイ逝く

Varnay このblogを読んで下さっているNiklaus Vogel様よりお知らせ頂きましたが(ありがとうございます)、往年のワグネリアン・ソプラノ、アストリッド・ヴァルナイが9月6日亡くなったそうです。88歳。

始まってあんまり経ってないこのblogでも、何回か彼女の録音を取り上げて勝手に激賞したりていました。1950年代のバイロイト実況録音のリングが素晴らしいのは、半分は彼女のお陰といってもいいと私は思います。女性らしさもあるのにカッコイイ、女性の私から見ても(聴いても)ホレボレする歌唱にはいつもノックダウン。

彼女と同世代のニルソンもいいけれど、私はヴァルナイのほうが圧倒的に聴く回数は多いです。ヴァルナイはソプラノにしては太い声で、メゾの声域までもカヴァーできるのに、高音もちゃんと出ていて、「神々の黄昏」のプロローグでも、ライブ録音では他の歌手はちょいと下の音に逃げがちなのに新旧クナ盤では彼女はちゃんと高い声を出しています。しびれちゃう!

録音嫌いなので(って話ですが、本当はどうだったのかな?)彼女の声を聴けるのはバイロイトなどの実況録音盤がほとんどです。このところのクナやカイルベルトの盤の復刻で彼女のすばらしさがクローズアップされているのは喜ばしいこと。復刻技術の進んだ今、猫も杓子もショルティ・リング!という声は少なくなりました。

皆様も、彼女のCDをお店で見かけたら、ぜひお買いになって聴いて彼女を偲んでみてくださいね(まあ、リング全曲盤はちとキツイかもしれないけど)。しびれますよ。

ニルソン、シュワルツコプフに続き、また大歌手が逝ってしまった・・・(涙)
ヴァルナイにはどんなに感謝しても足りないです。合掌。

<このblog内でのヴァルナイの記事>
ワーグナー・カテゴリー
 「影の無い女」 

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2006年9月 7日 (木曜日)

マスカーニ・イリス

Iris マスカーニ:歌劇「イリス」
イローナ・トコディ(イリス)/プラシド・ドミンゴ(オーサカ)/ファン・ポンス(キョート)/ボナルド・ジャイオッティ(イリスの父)/その他
ジュゼッペ・パターネ指揮/ミュンヘン放送管弦楽団・バイエルン放送合唱団

(CBS MSK 45526)

夕べでこのblogのアクセス数が5000を超えていました。毎日来て下さる方、たまーに思い出して来て下さる方、今日はじめて来て下さった方、皆様本当にありがとうございます。今年の5月の終わりからはじめて、こんなに続くとは思わなかったので凄い嬉しいです。
(まだ3ヶ月ちょいですが)

ということで(あまり関係ないですが)、本日ご紹介のCDはとっておきの秘曲オペラ(そーでもないか)、シャルパンティエの「ルイーズ」やコルンゴルトの「ヴィオランタ」と並ぶくらい好きなマスカーニの「イリス」を。

実は私、マスカーニの代表作「カヴァレリア・ルスティカーナ」のCDはいまだに持ってない。なんでかなー。きっかけがいまいちないんですわ。実演を見に行くとか、そういう何かきっかけがあれば買うんでしょうけど。

この「イリス」ってオペラ、私が子供の頃に日本初演されたものをテレビで見たんだと思う。イリスは松本美和子さん、オーサカは小林一夫さん、キョートは木村俊光さんだったと記憶する。(指揮はミッチーだったかな?)

子供ながらその音楽の印象は強烈でした。静かに始まり、しまいにゃ合唱団まで入って猛烈にもりあがりまくる前奏曲(ワーグナーっぽいぜ)、やけに美しいオケの旋律、一回聞いたらすごく印象に残ってまた聞きたくなるアリアの数々、なんでこんなに素晴らしい曲が滅多に演奏されないの?

それは以下のような、(日本人から見れば)しっちゃかめっちゃかな筋書きに原因はあると思う。

<あらすじ>
日本。若い金持ちのオーサカはキョートと共謀して、可憐なイリスを誘拐する。目の不自由な父親は彼女がヨシワラに行ったと聞き、事情を知らずに娘を呪う。
ヨシワラに連れてこられたイリスは、オーサカの熱烈な愛に応じようとしない。ところがあとから追ってきた父親のために呪われた彼女は窓の外の下水(井戸?)の中に投身する。
そして生死の間に自分の運命を嘆くが、やがて朝日の光の中にあまたの花に包まれながら昇天する。

ね。なんだかめちゃくちゃでしょ?井戸から出てくるとこなんかちょっと貞子入ってるでしょ。細かいことを言えば突っ込み所満載のこのオペラ、日本人の舞台だから見れるのであって、ヨーロッパだったら「蝶々夫人」じゃないけど笑ってしまってとても見られるもんじゃない。しかもヨシワラですよ。なんでヨシワラに一旦売られるわけ?中間マージン取られるでしょ。なるべく人の手を介さないほうが商品は安価で手に入るのよ。


とはいうものの。このCDの歌唱はゴーカで素晴らしいです。まずトコディのイリスは情熱的でドラマティックでステキ。どうしようもない悪役のオーサカ・キョウトは魅力的なドミンゴとポンスってどーよ。ほとんどバカ殿状態。


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実は、ホセ・クーラのオーサカ、デッシーのイリスってすごい豪華でジャケットの恐ろしい盤があったのに、買い損ねてしまって残念。
りょーさんのblogに今頃トラックバック。

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2006年9月 6日 (水曜日)

おめでとう企画!エリザベス女王戴冠式実況盤

Coronation1 エリザベス女王2世戴冠式実況盤
The Coronation of Her Majesty Queen ElizabethⅡ 2 June 1953

(EMI 7243 5 66582 2 6)英国個人輸入盤

このCDは、ウェストミンスター・アベイにおける英国エリザベス女王の戴冠式の実況放送を2枚のCDに収めたものです。日本では売っているのを見たことなかったんで、ロンドンに住んでいた友人に頼んでハロルド・ムーア・レコードで買って送ってもらったものです。

何か日本か英国の皇室でおめでたいことがあったら紹介しようと思っていたので、紀子様が男子を出産された本日は絶好の機会。
(こじつけとも言う。)

しかし、私は皇室にはとくに興味はありません(ありゃりゃ?)。ただ、皇太子様と雅子様はご本人様をお見かけしたことがあります。

一度はドイツのどこかのオペラハウス引越し公演の「タンホイザー」で、ご夫婦で来られてた。ルネ・コロがタンホイザーだったな、たしか。ヴェーヌスベルクは過激な演出であった。こんなのご覧になっていいのかな?と思いつつ前から3番目で見てた私。

もう一回は、ラトルとウィーン・フィルのサントリーで。皇太子様だけいらしていた。私の席の周辺はカメラで写すのに絶好のポジションだったらしく、開演前はほとんど報道席と化していた。 (カメラじゃまくさかった)



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紀子様が帝王切開でご出産、って文字通りの帝王切開でありましたな。男の子だったし。別に私達平民が同じように出産しても「帝王」なんだから。

そもそもなんで「帝王」なの?と思ったら、

日本語訳の「帝王切開」はドイツ語の「Kaiserschnitt」の翻訳が最初と言われ、ドイツ語の「Kaiser=皇帝」、「schnitt=手術」よりの訳語である。 ラテン語のsectio caesareaは「切る」と言う意味の単語二つが重複している。これが各言語に翻訳されるにあたり、caesareaがカエサルと結びつけられてしまったのが誤訳の原因であると考えられている。(Wikipediaより。写真がグロいのでリンクせず)

だって。へええ。







Coronation2_1  ------

さて、ずいぶん寄り道しちゃったわね。

このCDは、半分くらい実況ナレーターとかありがたいお言葉とかなんですけど、ところどころに流れる壮大な音楽は、英国音楽ファンだったらううう~んと唸ること間違いなし。

(右写真を見てモンティパイソンを思い出した方、あなたは重症です)

(主な曲)
ウォルトン/戴冠式行進曲「宝珠と王仗」
パリー/I was glad
ハウエルズ/Behold, O God our defender
RVW/Creed
ダイソン/Confortare
RVW arr./All people that on earth do dwell
RVW/Sanctus
RVW/O taste and see
スタンフォード/グローリア
ウォルトン/戴冠式テ・デウム ・・・etc.

別にイギリス国民でなくてもなんだかおめでたい気分にさせてくれる大変ありがたいCDであります。

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2006年9月 5日 (火曜日)

ベーム・4つの最後の歌

Lisadellacasa リーザ・デラ・カーザ/R・シュトラウス名唱集
R・シュトラウス「四つの最後の歌」
カール・ベーム指揮
「アラベラ」より名場面集
ヒルデ・ギューデン(ツデンカ)他
ルドルフ・モラルト及びハインリッヒ・ホルライザー指揮
「ナクソス島のアリアドネ」よりアリアドネのモノローグ
「カプリッチョ」より最後の場面
ハインリッヒ・ホルライザー指揮
以上、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(DECCA 425 959-2)1953・54年録音

9月とはいえ、なかなか秋にはなってくれない。なんだか今日も暑かったですねえ。
そんな日に、晩秋の雰囲気を漂わせるこの1枚。古き良き維納の雰囲気を漂わせる美貌の歌手リーザ・デラ・カーザが微笑んでいるこのジャケットは「CD美女図鑑」に入れてもよかったなあ、と思う。
(またやるぅ?)

Dellacasa 実際、これはジャケ買い。CD屋さんで平積みになっていたこのCDの美女と目があってしまった。キュピーン! (おっさんか私は)

曲目は、R・シュトラウス晩年の傑作「4つの最後の歌」と、3つのオペラの名場面集。ことに「アラベラ」は彼女の十八番。団十郎の「暫」とかそんな感じなくらい、彼女の代名詞である。舞台姿の写真を見ると本当に女優さんかと思うくらい美しい。

「4つの最後の歌」の初演はキルステン・フラグスタートの独唱でフルトヴェングラーの指揮で行われました。(おお、ゴージャス!!)現在とは曲の順番が違っていたそうな。

でもこのベーム盤も初演時と同じ曲順で歌われています。
(「眠りにつくとき」「9月」「春」「夕映え」)

ところで。
R・シュトラウスのステキなオペラが3つも楽しめて、なかなかラグジュアリーな雰囲気を漂わせる内容かと思いきや、このCDは全体を通じて「4つの最後の歌」みたいなほの暗い雰囲気であります。作曲者が晩年に迫りくる死を意識して作られたこの歌曲集のダークな雰囲気がCD全体を覆っています。まるで、爆撃されたウィーン国立歌劇場の廃墟の中で朦朧とたたずんで歌っているような感じ。
(1945年に爆撃を受けたウィーン国立歌劇場は10年後の1955年に再建されました)

まだまだ戦後の雰囲気を引きずっているのでは、とも思うこのCD。シュトラウスが亡くなってからまだ4~5年しか経ってないときに録音されました。

もしかしたら、人生の最後に聞きたいかも、と思うCDです。

(いやー私はまだまだだけどさー、あははは)

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2006年9月 4日 (月曜日)

スヴェトラ・マーラー6番

3831_1 マーラー:交響曲第6番
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団

(Venezia MOCKBA 2004)

今日はマーラー。歌もんが続いたので珍しく歌なしの交響曲を。
「聴くと頭が痛くなる」スヴェトラさんの6番でえす。(全集より)

世間では有数の頭痛もちですが、別に聴いていて頭痛くはなりませんけど・・・。第2楽章なんかかなり乱暴にぶっ飛ばしていますね。第4楽章もかなりぶちかましてますな。ちょっとモソロフの「鉄工場」ばりの凄さです。(きゃー)

子供の頃はこの曲はカラヤン盤で慣れ親しんでいたので、随分違う印象ですね・・・

ハンマーキタ━━━━━━(>_<)━━━━━━ !!!!!
(↑古い?)

あ、やっぱりちょっと頭イタイかも・・・。

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マーラー6番と言えば、私には思い出すとちょっと恥ずかしくなる思い出があります。

今からかなーり前。絵の制作をしながらとある会社にアルバイトに行っていた頃。

私はそのバイト先では社員の人々ともとっても仲良しだったのですが、社内に一人、マーラーヲタの社員の男の人がいました。

私がクラシック好き、しかもマーラー好きってことが知れて当然その人は私にちょっかいを出すようになりました。でも、その人はヘンな人だったので会社でも嫌われていたし、私がよく遊ぶ社員の人たちの仲間に入っていなかったので、正直言って嬉しくなかったのでした。

「今度コンサートに行こうよ。それで一緒に演奏を思いっきりけなしてやろうぜ」 とか言ってくるので、私はいやだった。

高いお金払ってコンサートに行ってわざわざ演奏の文句を言うのはキライ(当時) 。
そんなこと言う人も・・・どうかと。

でも、そんなに人のことは嫌ってはいけないわ。

本当はいい人なのかもしれないし。なんといっても音楽の趣味が合うのは本当に珍しいこと(当時) 。

うーん。でもいまいちタイプじゃないんだけど・・・。




そんなある日、その人が仕事中に私の席の前にきて、文字の書いた紙を掲げました。こうかいてありました。

今日マーラーの6番行かない?

うわ。仕事中になんじゃ。

しかし、これはもしかしてデートの誘い?
ううううん・・・。

「ちょ、ちょっと考えさせて下さい」


h宇夫ふぉ絵じk」pイsjpwaoif@・・・・。
↑悩んでいる

そして小一時間悩み考えあぐねたあとで、そいつの席まで行って

「や、やっぱり行きます」

と答えた。

が。

そいつはさらっとこう言った。

「じゃ、券は帰りに渡すから。お金は僕の机の中にでも入れておいて。」


何?それはどういうこと?一緒にいくんじゃねえの?おい。

あとでよく聞いたら、券は前から買っておいたものの当日用事ができてコンサートに行けなくなったので、「代わりに行って」という意味だったのだ。
ああ、はずかしい・・・。でも

主語がないでしょ??これじゃ誰だって誤解するでしょう???

結局その日は断った。券は無駄になった。ざまみろ
そして、その後その人とコンサートに行くことはいっさいありませんでした。

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こんな経験は誰にでも・・・ないですか?
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2006年9月 3日 (日曜日)

カラヤン・大聖堂の殺人

Pizzetti_1 ピッツェッティ:歌劇「大聖堂の殺人」
ハンス・ホッター(大司教トーマス・ベケット)/アントン・デルモータ(使者)/ゲルハルト・シュトルツェ(第一の誘惑者)/パウル・シェフラー(第二の誘惑者)/ワルター・ベリー(第三の誘惑者)/ワルター・クレッペル(第四の誘惑者)/ヒルデ・ツァデク(女声合唱の第一独唱者)/クリスタ・ルードヴィヒ(女声合唱の第二独唱者)/その他
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団

(グラモフォン POCG-10096/7)1960年ライブ録音(国内盤)

カラヤン・国立歌劇場ライブシリーズの中の一組。
こんな凄いキャスティングなのに、このオペラは!!もったいない!
そのまんまのキャストで「ラインの黄金」でもやって欲しいです。
「薔薇の騎士」でもいいかも。

CDを機械に入れて、オペラの最初から耳が拒否する。1960年なのに録音が意外と貧相であります(オーストリア放送協会のオリジナル・テープが紛失され、このCDは貧弱なコピーからかなり頑張って作られているのだとゆー)。そして暗ーい音色。美しいメロディはどこに?(無調音楽ではないが)
出だしから 「ちょっと待ってください」 状態です。
不安、限りなく不安。

しかし、そのうち聴こえてくる独唱の声はどれも耳慣れたもの。
「あ、クリスタちゃんね、こんなところでなにしてるの?、あ、ベリーさんも!しばらくね。あ、離婚したの? 」といった気分。外国の見知らぬ土地で昔からの知り合いにばったり出会ったかんじ。

ここでのホッターはやはりホッター。「大司教」という役柄がこんなに似合う歌手はいないかも。出てきたとたんに神々しいオーラが。

ああ、ありがたやありがたや。(拝む)

デルモータは美しい声を聴かせるし、ルードヴィヒやベリーもすごーくうまい。

しかし、怪演を聴かせるのは伝説の性格テノール、私の大好きなゲルハルト・シュトルツェでえす(ツェドニク、シュトルツェとG・クラークは私の三大アイドルなの。3人で三大性格テノールコンサートでもしたら行くわ。でも一人死んでるからムリね~)。

もう、やってくれるじゃねえの。
「♪ららら~らら~ら~ら♪」と怪しく登場しちゃって「ら~らら~」とまた帰っていく。
もう私、これはトリコです。

イルデブランド・ピッツェッティ(1880~1968)はイタリアの作曲家です。(「レクィエム」はいい曲です)この公演はドイツ語で行われていますが、もとはイタリア語なのかもしれない。カラヤンはこの曲が好きだったみたい(ってwikipediaには書いてあった)。

ぼんやりとした神々しさとなんともいえないありがたさでつっぱしるこの曲。題名通りに殺人の起こる最後のほうは結構迫力がある。
オペラというよりオラトリオに近いので、キリスト教徒にとっては大変な名曲なのかもしれない。もしかしたら実演で聴いたら圧倒されるのかもしれない。(このCDの最後はブラボーがすごい)

でも日本ではまず上演はむずかしそー。

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2006年9月 2日 (土曜日)

バグダッドの理髪師

Bagdad コルネリウス:喜歌劇「バグダッドの理髪師」
ベルント・ヴァイクル(カリフ)/ゲルハルト・ウンガー(ババ・ムスタファ)/シルヴィア・ゲスティ(マルギアナ)/トゥルゼリーゼ・シュミット(ボスターナ)/アダルベルト・クラウス(ヌレディン)/カール・リッダーブッシュ(アブ・ハッサン)その他
ハインリッヒ・ホルライザー指揮/ミュンヘン放送管弦楽団・バイエルン放送合唱団

(RCA 74321 32223 2)輸入盤

今日こそは初心者向けのにしようと思ったんだけど・・・。(で、これすか?)

なかなかステキな独唱陣がそそる(でしょ?)。何で買ったのか忘れたけれどたまにふと思い出して聴くCDです。

この曲、2003年に大田区のアプリコホールで日本初演されたんだと思う。私はこのCDを前から持っていて聴いていたので、何だかたまたま初演の情報を入手して出かけてきたのです。戦乱のイラクへのチャリティ公演ということだったのだけれど、何せ曲がマニアックすぎる。異様なほど観客は少なかったのでした。本当に気の毒に思いました。

私みたいな「珍しいオペラマニア」じゃないと、なかなか見に行かないと思うんですけど。

公演は全曲というより抜粋版みたいな感じでした(妙に語りが多かったし)。主演の田辺とおるさんは頑張っていらっしって、志は非常に立派で賛同いたしました。

が、

オペラ歌手を何人も集めたのなら、モーツァルトのオペラ名場面集でもやったほうが絶対収益金は上がったと思いました。
私は行かないと思うが

さて、曲の内容、というより先に作曲家の紹介から。

ペーター・コルネリウス(1924~1874)
ドイツの作曲家。最初俳優になりたかったらしいが失敗。ワイマールでリストに学んだりした。1858年に「バグダッドの理髪師」がリストの指揮で初演される。その後ウィーンでワーグナーに会い、彼とともにミュンヘンに行く。糖尿病により急死。

リストに学び、ワーグナーとも知り合い?ということだがこのオペラを聴く限り、 「え、アタシとは何の関係が?」というくらい、とくに影響はないような気がする。
曲の雰囲気はロッシーニかなあ?でもドイツだからウェーバーかも?みたいな感じ。曲はなんとなく全体的に一本調子でイライラする所も。 
(それはワーグナーの聴き過ぎである)

内容は・・・ま、ぶっちゃけドタバタ恋愛喜劇。若い男女の恋愛に理髪師がお節介を焼いて、何だか雲行きが怪しく・・・でも最後はハッピーエンドよ。

(あの、理髪師っていつもなんでこんな役回りなのかしら・・・。)

演奏。序曲のあと(結構盛り上がるぞ)、最初の合唱とヌレディン役のA・クラウスが恋人を想って歌うところがなんともロマンティック。このCDのクラウスは結構美声を聴かせていてステキです。

しかし。
対訳がない(ドイツ語のみで英語はなし)というのはいかにも不親切だ。

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2006年9月 1日 (金曜日)

ワルキューレ第3幕

Walkure3_1 ワーグナー:「ワルキューレ」第3幕
キルステン・フラグスタート(ブリュンヒルデ)/オットー・エーデルマン(ヴォータン)/マリアーネ・シェヒ(ジークリンデ)
その他ワルキューレたち
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(DECCA PY 924)1957年録音

ショルティ&カルショーの有名なソフィエンザールのリングの録音の前に、ムジークフェラインホールで録音されたのが、この第3幕でえす。

確か、カルショー製作の「リング」の全曲のテスト録音だった、ような。そしてクナッパーツブッシュがリング全曲を録音するはずだったのに、スタジオ録音嫌いのクナはワルキューレの第1幕までしか録音できなかった、とか。(なんだかあやふや)

本日取り上げました1957年盤のほうは、ショルティ「リング」全曲盤にありがちなピキーンとかいう効果音とかワルキューレの騎行でヘルムヴィーゲが「はいやはー」と雄たけびを上げながら左から右へぶっとんで行ったり(おいおい舞台じゃこんなことはないでしょう)、妙に遠くから人の声が聞こえたり、マンホールの下から声がしたり?とかはない。

比較的プレーンな録音で、実演&録音・色々な形でワルキューレを聴いてきた耳には、まことに自然であります。こっちのほうが頭が痛くならないのでいいかもしれません。

そして、ずいぶんアルトっぽい声になってしまったけれど貫禄たっぷりフラグタート大先生の歌唱、ホッターより小粒ながらエーデルマンのヴォータンも素晴らしい。

・・・と、とおりいっぺんの解説はこのへんで終わらせて、と。

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ワーグナーに因んだ学生時代の話。

高校のときまで、私にはクラシック音楽の深い話ができる友達がいませんでした。

(ピアノを習っているからちょっと作曲家を知ってる、等の人はちょろちょろいたが)

blogに書いたとおり、私はブラスバンド部にいたけれど、部員は

「みな楽しく演奏できればいいやんけ」派か

「吹奏楽が大好きもっと練習しようぜ」

みたいな感じで、私のような

「クラシックヲタク」

は一人でした。


友達と音楽の話で盛り上がったことは全くありませんでした。
(えーと、一般的なお友達はたあああくさんいましたよ!!)

今のようなネットがあれば、同じ趣味の人と知り合えるのは簡単ですが。

・・・・・・

それで。
私の、人生最初の「音楽の友」との出会いは、高校を卒業して美術の学校に入ったときでした。

担任の先生がなんと!ワグネリアンだったのです。

先生はすでに「バイロイト詣」もされていました。バイロイトに行った人に遭ったの生まれて初めて。

先生は芸大出てて、画壇の重鎮であります。(大林宣彦監督?風な容貌)

裸婦や静物をかこんだデッサンや油絵の授業のときは、先生は一人一人のイーゼルの横に立って、 
「ここはこうしたほうが」とか
「この色はもうすこし明るくしたら」とか
しっかりと的確な指導をしていきます。(多分)

が、

私の所にきたときだけ違いました。
「こないだのバイロイトのトリスタンだけど・・・」
などと、全く絵の指導とは関係ない話で始まりました。

「kjふぉshイsjpsあsk:・・・・」

で、一通り話が盛り上がり、(他の人よりずっと長いぜ)何事もなかったように、隣の生徒の所へ。

「ここの形はもうちょっと。。。」


あの、センセー・・・。と、ところで。
私の絵・・・どうなんスか。指導しようもないほどヒドイのかなあ・・・。

などと思いつつ、学生生活が過ぎた。

私はその先生に、絵の指導をしてもらった記憶がない。先生にしてみたら、「生徒でワーグナーの話ができる人は初めてだ」って大喜びだったようだが。

ま、私も楽しかったからよかったけどー。




元気かな先生・・・・。

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