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2006年9月28日 (木曜日)

ハイティンク・リングinロンドン「ジークフリート」

この98年のロンドン旅行とて、別にリングだけ見に行ったわけではありません。昼間は観光をしていました。ジークフリートの日の昼間は、前回のロンドン渡航では行かなかった、憧れのキューガーデンにつれて行ってもらいました。

Thumb

植物好きの方はぜひ行っていただきたい。色々な植物が見られて楽しかったです。








キューガーデン観光のあと、ロイヤル・アルバート・ホールへ。この日は安めの席にして、友人と鑑賞。

1998年10月1日
楽劇「ジークフリート」全曲
ロイヤル・アルバート・ホール

<配役>
グラハム・クラーク(ミーメ)
スティーク・アナセン(ジークフリート)
ジョン・トムリンソン(旅人)
エッケハルト・ウラシア(アルベリヒ)
マティアス・ヘレ(ファフナー)
ローズマリー・ジョシア(森の小鳥)
キャサリン・ウィン=ロジャース(エルダ)
アン・エヴァンス(ブリュンヒルデ)
ベルナルト・ハイティンク指揮 ロイヤル・オペラ管弦楽団

前回は一階席だったのだが、今回は結構上から見下げる席になったので、舞台の仕組みがよくわかった。オケはとてもよく聞こえた。しかし、歌はあまり聞こえなかった。

近くの席にいた、足の悪いおばあさんとの会話。

おばあさん「今日はだれが出演するのかいね~」
(英語だけれど、おばあさんぽくしてみた)
「どうぞ!」 (プログラムを差し出す)
おばあさん「・・・・(何を言ったか不明)。私はこの森の小鳥を歌っているローズマリー・ジョシアが好きなのよね~」
「・・・」

でもこのおばあさん、お目が高い。彼女は素晴らしかった。

ジークフリート役のアナセンという人は、日本でのバレンボイムの「パルシファル」のときに主役のエルミングが風邪ぶっこいたため、1時開演のところ11時に急遽代役が決まって譜面を見ながら歌いきったつわものです。そのときの印象がとてもよかったため、期待していた。だのに、いかんせん歌がよく聞こえない。演技はめちゃめちゃ張り切っていて、張り切りすぎ。

日本での「ヴォツェック」の大尉で出ていたグラハム・クラークも張り切っていた。ジークフリートの鍛冶屋さんの場面でも、なにやらどじょうすくいのような怪しい踊りをしていた。

おかしかったのは、森のささやきの場面で、ジークフリートがアシ笛を鳴らしたあと、 「こいつはうまく鳴らないぞ。あの楽しい調子はこんなアシ笛ではだめなんだ。」と、指揮をしているハイティンクのところに笛を持っていって見せながら直訴していた。(ハイティンクは指揮棒を休めずにふんふん聞いていた)

こんなふうに楽しいおふざけが多かった、このジークフリート。ワーグナーを聴いているとは思えないくらい、笑いが多くてリラックスな雰囲気でした。(ホールのせいもあると思うが)

昼間にたくさんの花々や、温室に咲き乱れる南国の花や見たこともない巨大な草木を見たため、時差ぼけで半ばぼお~っとしていたのも手伝ってか、ロイヤル・アルバート・ホール全体が森の中にいるような錯覚に襲われた。「森のささやき」のシーンでは、私は本当に森の中にいた。このときの弦の美しさは、生で聴いたリングでは最高であったと思う。抒情的な場面でもハイティンクは本当にうまい。

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次回、「神々の黄昏」をお楽しみに!デートがなければ明日書きます(ねーよ)

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コメント

なぁーるほど。アナセンはここに出てきたんですな。縁ですね。
ハイティンクも粋な感じで、ナイスなジークフリートだったんですね。地味なハイティンクには、この作品が一番似合っているような気がします。

投稿: yokochan | 2006年9月28日 (木曜日) 23時46分

>>yokochanさん
そうそう、このRing自体なんで見れることになったのかすべてが偶然で不思議な体験でした。「ジークフリート」は本当にいい演奏だったのですが、もう少し前で見たかったですね。

投稿: naoping | 2006年9月29日 (金曜日) 13時49分

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受信: 2009年12月15日 (火曜日) 04時45分

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