オーマンディ&ミネアポリスの復活
マーラー:交響曲第2番「復活」
ユージン・オーマンディ指揮/ミネアポリス交響楽団・ツイン・シティ交響合唱団 コリーネ・フランク(S) アン・オマリー・ギャログリー(cont)
(Biddulph WHL 032)1935年
しばらくマーラーをやんなかったので、今日はマーラーなの。小澤征爾さんが病気から復活して「復活」を指揮してたので、今日は「復活」でえす。
でも古い。70年前!
てっきり現存する「復活」の中で一番古いのかと思ってたら、一番古いのはオスカー・フリートの指揮したものだという(1924年)。英パールから出ているというCDを私はCD屋で見たことはあるけど、このレーベルの「SPはあくまでありのまま復刻!文句あるか!」的な恐ろしさに怯えて、いまだに買う勇気がない。聴いたこともないし。
こんな感じに(お金がかかるわりに)昔から録音が多く人気ものの「復活」であるがこの人気の秘密は、その「わかりやすさ」にあると思う。
古今東西、起承転結がこんなに判りやすい曲はベートーヴェンの「運命」と「合唱」くらいかも、と思う。だって、人間だれでも「不幸のどん底」から「栄光への復活」って話は大好きだもんね。
だから、コンサートでも盛り上がる。
何年か前、券が回ってきて聴きに行ったチョン・ミョン・フン指揮/東京フィルのサントリーでの「復活」は物凄かった。っつーか、あまりのド迫力演奏と(オケ煽る煽る)、そのあとの観客の熱狂ぶりに私はかなりヒキ気味に帰ったことを覚えている。あんなに観客が熱狂するのなんか、国内オケでは見たことがない。全員スタンディング・オベーション!!!である。
さて、このオーマンディの演奏。
・・・とその前に。是非お断りしておきたい。
私はこのCD以外にオーマンディのCDを持っていません。
(まじすか?)
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のサウンドを全く知らずに育った私なの。(ドイツ・オーストリア偏重主義のお子ちゃまだったので・・・)
あ、録音はかなり聴きやすくリマスタリングしてありますのでご心配なくです。
第一楽章は早めのテンポで淡々と進められております。どうもライブらしいのでところどころ演奏のミスがありますが、そんなに気にするほどではありません。
「原光」のコントラルト独唱は、かなりいい感じ。好きかも。知らない歌手だけれども、とても深い声ですな。フェリアーみたいな暖かい感じではなくてもっとクールな感じ。
終楽章はどちらかといえばゆったりとした感じ。後半、合唱が入ってからの部分はかみしめるように進められる。最後の鐘の音とかかなりクリアに入っていて、ちょっと鳥肌立ってしまった。本当のヨーロッパの教会の鐘みたい。
・・・と、こんなふうに、こんなに古い録音でも、新しい録音と同じようなレベルで感想が書けてしまうのは、やっぱりCD復刻のリマスタリング技術の進歩ですよねええ。レコード期にはこうは行かなかったもん。科学の力は素晴らしいねえ。ところで関東地方の皆さん、停電大丈夫だった?私のところはてっきり全然セーフだと思ってたら、今日近所の実家に帰ってみたらかーさんが「あらー、うちもしっかり30分くらい停電したわよー」とのこと。だって爆睡してたんだもーん。じゃあ、冷蔵庫の中身って本当はかなりヤバかったってこと?もういいか~食べちゃったし。
じゃ、また!!
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