ウィーンの思い出<J・シュトラウス編>
皇帝円舞曲~知られざるシェーンベルク[編曲作品集]
レーガー:ロマンティック組曲
J.シュトラウスII世:皇帝円舞曲/南国のばら、
ジオリー:わしは老いたる夜遊び人ゆえ
シューベルト:セレナード
デンツァ:フニクリ・フニクラ
リヨン国立歌劇場管弦楽団ソロイスツ(ケント・ナガノ監修)
マルクス・シェーファー(T)
(ERATO 0630-13541-2)
なんてステキなジャケットなのでしょう!うちにある数多いCDの中でもお気に入りの一つ。コロマン・モーザーはウィーン分離派の中でも大好きな芸術家の一人です。
本日ご紹介のCD音源は、シェーンベルクが室内オケ用に編曲したウィンナ・ワルツとかレーガーの全然しらない曲、はてはシューベルトの歌曲にフニクリフニクラまで、とてもバラエティに富んだ楽しい1枚です。
CDの半分近くの演奏時間を占めるマックス・レーガーの曲は、原曲を全く知らないのでなんとも言いようがないのですが、本当にロマンティックでうっとりとしてしまういい曲です。
で、他の曲もなんですけど、なんだかハルモニウムってオルガンの安っぽい音がいつも入っていて、これが特色かと思います。ウィーンの安い酒場にいるような感じをかもし出す。
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さてさて。今日はこのCDの題名のウィンナワルツ「皇帝円舞曲」にちなんで(強引)、私の最初のウィーン旅行の思い出について語っちゃおう。
今から10年ほど前、私は初めてのウィーン(とザルツブルグ)旅行に出かけました。海外旅行は友人も私も2回目だけど、2人ともほとんど初心者に近い感じ。ツアーなんかじゃなくて、旅行会社に組んでもらった個人旅行でした。(強心臓!)
(あとは当時書いておいた旅行記を参考にお送りします。)
さあ、楽しい旅の始まりは飛行機からだ。
手続きを滞りなく終え、オーストリア航空の飛行機に乗り込みました。
飛行機の中はオーストリア人らしい人がたくさん乗っていたのだが、皆すごく仲良しでお互いの席を行き来したり席を替わってみたり、やけにフレンドリー。
私たちは当惑しましたが、この国の人はみなこうなのだろう、いや、きっと日本団体旅行ツアーの帰りで、すごく仲良しになってしまったしまったにちがいない、と話していました。
(それにしても仲よすぎ)
しかし私は、この人たちの中に何か懐かしいような、どこかでお会いしましたっけ?というような何かを感じ取っていました。
なんか、もしかして音楽家かなあ?と思うような。
でも、オーストリアに行くからって、いくらなんでもそんな偶然に音楽家の集団に出会うなんて出来すぎー、気のせい気のせい、と思っていました。
当時、まだウィーンは成田からひとっとびでは行けなかった。シェレメチェボ空港(モスクワ)で燃料を補給したりしてたのでえす。
で、その休憩のあと飛行機に再び乗り込むと、私たちの荷物を入れる場所の所に、前の席のおじさんの荷物が入っていた。ありゃ困ってしまった。で、私は勇気を出してカイゼル髭を蓄えたおじさんに直訴しました。
「ここは私たちの場所です。すいませんがどけてくれませんか???」
と知ってる限りの英語とドイツ語でまくしたてた。
おいおい、怖い人だったらどうするんじゃい。でもおじさんは「おーアイムソーリー」とすぐどけてくれました。
が。
その荷物をよく見るとびっくり。なんと
「ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団」って書いてあるタグがくっついていました。
正月恒例で、日本でも大人気のニューイヤーコンサートのツアーの帰りだったのです。
うあーーーーー、やっぱり音楽家じゃん!!
もっと仲良くすべきだった、と思ったのもあとの祭り。んー、もしかしたら「帰りの飛行機でおっかない日本人の女の子がいたんだけど・・・」
なんて楽団内で話されてたらどーしよー。
でも。
ウィーン・フィルじゃなくて良かったです
(↑これって差別?)
(つづく)
恒例<美大出身とは思えないイラスト>↑
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コメント
naopingさん、こんにちは。私も15年ほど前にウイーンに行きました。オーストリア航空でしたが、スチュワーデスが大きくてごついのと、モスクワの空港の喫茶店が妙に暗かったのが印象的です。
そのときウイーンでは国立歌劇場で催しがなかったので、フォルクスオパーで「ルクセンブルク伯爵」を観ました。泣けるほど退屈でした…。
投稿: 吉田 | 2006年8月26日 (土曜日) 12時06分
>>吉田さん
あ、シェレメチェボ空港体験組ですね。あの空港は実に印象深い。同乗していた日本人のおじさんがおみやげ物売り場で沢山のマトリョーシカをぶっ倒して凄い真青になってたのを思い出します。フォルクスオパーはまだ行ったことないですが・・・。退屈だったのですね。
投稿: naoping | 2006年8月26日 (土曜日) 12時25分