ホルスト自作自演など
ホルスト:東洋的組曲「ベニ・モラ」(1924年録音)
ブリッジ:組曲「海」(1923)
ブリス:「Conversations」(1923)
ヴォーン=ウィリアムズ:「すずめばち」序曲(1922)
ハーティ:「雁の群れとともに」(1926)
スマイス:「難船掠奪民」序曲(1930)
全て作曲者自作自演
(SYMPSIUM 1202)
本日は、英国の作曲家の自作自演集です。
昨日のインド話でもりあがったので、私の頭の中は何故かホルストの「ベニ・モラ」でいっぱい。なんたって、ホルストにはインドの聖典「マハーラーバタ」からの一編を基にした歌劇「サーヴィトリ」があります。
そのCDを私は持ってるのだけど、いまいちクリアできてない。輸入盤なので筋がわからない・・・。
で、この東洋的組曲「ベニ・モラ」。この曲とインドとの関係は不明ですが、東洋風の大変怪しい曲調。「チャルメラと阿波踊りのメロディが使われている」とのこと。録音の古さから怪しさは倍増。打楽器の貧弱な響きがソソル。
新しい録音を聴けばもっと普通の音楽に聞こえるのだろうか。ホルストには「日本組曲」って曲もあります。「惑星」だけじゃないぞホルスト。
お次はブリテンの師匠のフランク・ブリッジ。これも録音の古さがナンともいえぬ味。私はこのCDでこの曲がいたく気に入り、新しい録音を手に入れようと思ったのに、探していたときは全然見つからなかった。なんでかな?
ブリスの曲は、「会話」とでも訳すのか・・・なんだか不明です。モダーンな感じの室内楽。組曲の最後の曲は「地下鉄オックスフォード・サーカスで」って曲でこれはとってもチャーミングでおしゃれな感じの曲。
「すずめばち」はとても気迫のこもった演奏で聴く者を圧倒。
ハーティの曲は「すごーいいい曲!!」って大感動、新しい録音のものをやっぱり買いに行ったんですが、何故かこの自作自演より感動しなかったです。やっぱり気迫が違うんでしょうか。
最後は女流作曲家にして同性愛者、エセル・スマイス女史の自作自演。なんだか物騒そうな題名ですが、曲も激烈、冒頭ぶっとんでいます。どっひゃ~。でも中間は優美なとこもあり。後半はかなりもりあがります。聴く価値はあり。
全体的にしゃかしゃかとした「蓄音機テイスト」が感じられるものの、意外と聞き辛くないです。
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コメント
こんばんは。へぇ~、こりゃ良さげですね。
惑星以外のホルストは、惑星ばかりでない、われらが英国音楽の作曲家のひとりとして認識を新たにさせます。
ブリッジの海は、ヒコックスで持ってますよ。EMIです。
スマイス女史は前から気になってたヒトですので、ご案内ありがとうございます。
投稿: yokochan | 2006年8月26日 (土曜日) 22時32分
本文にもありますが、何だか作曲者の熱意が感じられて意外と(?)みんないい演奏なので録音が悪いわりに気に入っているCDです。この選曲でもし新しい録音だったらずいぶん通向けのCDだなあ・・・と思います。
投稿: naoping | 2006年8月27日 (日曜日) 10時16分