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2006年6月11日 (日曜日)

ストコフスキーのトゥーランドット

プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
ビルギット・ニルソン(トゥーランドット)フランコ・コレルリ(カラフ)アンナ・モッフォ(リュー)

レオポルド・ストコフスキー指揮/メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団
(DATUM  DAT 12301)1961年実況録音

またトゥーランドットぅ?もうおなか一杯だよぅ帰る~、とか言わないで せっかくおいでなさったのだから最後まで読んでってよー、ねえお客さん。

たまたま、ネットで検索してみたら、今日これを書いている時点でこのCDはYAHOOオークションに出ているらしい。貴重盤だったのか。売れるのだろうか。注目である。

トゥーランドットのCDだと、私は3種類くらいしか持ってないのでわからないが、(世間の批評も頭に入れて)演奏・録音ともにカラヤン盤が一番いいと思っている。ウィーン・フィルを起用しているのも成功の一因である。
カラヤン盤はスタジオ録音だが、指揮者はビジュアル的にも不自然のないようにキャスティングしているように思う。別に歌に外見は関係ないけれど、リッチャレッリのトゥーランドットとヘンドリックスのリューは自然なバランスである。これだったらカラフだってトゥーランドットに惚れるわけである。(失礼かもしれんが)

しかし、大体の上演は逆だと思う。ものすごい体格のいいドラマティック・ソプラノのトゥーランドットとたいていスリムなリリック・ソプラノが演じることが多いリュー。でもオペラを見るうえでこれはいたしかたない。声のキャラクターから自然にそういう体型になってしまうので、文句をつけるのは邪道である。

私はイタ・オペよりもドイツ・オペのほうが見る機会は多い。なので、舞台のほとんどはものすごい体格のいいヒロインが「美女」として演じている。わたしたち鑑賞者はこれらの大きなヒロインを頭の中で勝手に「美しい少女」変換して楽しむことができるのである(っていうか必要)。ワーグナーのオペラではそれは普通のことである。

(たまにはワルトラウト・マイヤーなど、遠目に見ればエロかっこいいヒロインに出会うこともないではないが)

でも・・・許される限度ってものがある。たとえCDでも。

このCDについてのお話に戻すと。演奏は、ともかく「ストコフスキー版」というのがあるのかと思うほど、やりたいほうだいである。事細かく書くときりがない。私もスコアを持っているわけではないから書かないけど、通しで聴いていると「ええええ~??」と何度ものけぞる。ストコフスキー先生は「こういうふうに変えたほうが盛り上がる」と思ってやっているのだとは思うんだけど・・・うーん。面白いといえば面白いね。

でも、聴き所はなんといっても大歌手ニルソンとコレルリの大決戦である。二人の掛け合いはほとんど決闘。
「ゴジラ対キングギドラ」とかそういった感じだ。ニルソンは火を噴きながら登場すれば、コレルリも鼻血も出さんばかりの絶唱で応戦する。愛だの恋だの何の関係もない。

(本当に二人は仲が悪かったとどこかで読んだことがある)

コレルリの「誰も寝てはならぬ」はこのあと貧血で倒れてしまって担架で運ばれてもおかしくないほどのすごい歌唱である。そのあとの拍手も負けずに熱狂的。

で、リュー役のアンナ・モッフォはリングサイドでヒーローを見守る美女である。なにやら美しい声でアリアを歌いつつ、カラフを思いながら勝手に死んでいく。

プッチーニが書くのをやめてしまって、アルファーノの補筆(ほとんど別物である)部分になってから、また二人の戦いは始まる。(じゃじゃーん!) コレルリがニルソンを得意技で倒して(カラフがキスする場面はストコフスキーの変更によってホントにそんな感じにすざまじい音になっている)大いに盛り上がって幕。割れんばかりの拍手。

ね、聴きたくなっちゃったでしょ?
さあ、あなたもオークションに挑戦だ!!

(ちなみに出品者は私じゃないよー。)

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ゼッフィレッリ演出のこのDVDもなかなかよ~。

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