E・バーンスタイン/イームズの音楽
エルマー・バーンスタイン・Music for Film of Charles & Ray Eames
目黒通りが「家具屋さん通り」と言われて久しい。(目黒通りに舞台芸術振興会の立派な建物ができたことから強引に「バレリーナ通り」と呼ばせようと思ったNBSの目論見は外れたぜ・・・)ただのバス通りだったのに、今や流行のミッドセンチュリー家具や北欧のインテリアのお店が多く並ぶ。何か店が潰れたと思うと、次に行って見るとお洒落なインテリアショップに早代わりしている。近頃はおかげで日曜ともなるとカップルや若い夫婦の格好のデートコースとなっているようである。
そんな家具屋さんの商品の中でも北欧のアルネ・ヤコブセンなどとともに圧倒的な人気を誇るのがEAMES(イームズ)の家具である。ことに、カラフルなプラスティックの丸みを帯びたイスが大人気である。イームズの家具はアメリカのチャールズとレイのご夫婦でデザインされている。(この2人もとても私は好きで、二人の写真のポスターを部屋に貼っている)
去年の秋ごろ、目黒区美術館で「チャールズ&レイ・イームズ展」が催された。私は最初の土曜日と最終日の日曜日と二回も出かけてしまった。イスや家具がたくさん展示されていて、「イスに座ってもいいです」コーナーもあり私は憧れのラウンジチェア(写真)に座り、何やらクレージー・キャッツの映画に出てくる重役のようじゃとか思いつつ友人と遊んだりしたのだ。
この展覧会のもう一つのメインはこの夫婦が作った教育or記録映画である。100本も超える映画を作ったという。コレクションしていたおもちゃをこれでもかこれでもかと並べて撮影した「おもちゃの汽車のトッカータ」とか。「くらげ」とか「パン」とかの映像もあったし。しかしなんといっても素晴らしかったのは「パワー・オブ・テン」という教育映画である。
「パワー・オブ・テン」の内容は、こんなかんじ。
10億光年の宇宙のかなた(銀河系?)からカメラはずっと地球に近づいていく。地球からアメリカ大陸に近づき、公園の芝生を映し出す。どんどん近づくとピクニックの男女がお昼寝をしてる。お昼寝の男性の手にカメラが近づいていくと、その中の細胞のそのまた奥の原子を映し・・・というようにどんどんミニマムな世界になる。ほんとに面白い映像であった。
文章にしてもよくわからないので、イームズのサイトで写真をごらんください。
http://www.powersof10.com/
その映像に音楽に音楽をつけているのが、映画音楽の作曲家で有名なエルマー・バーンスタインです。彼の作曲した映画音楽には「十戒」や「荒野の七人」などがあり、近頃では戦争映画「レマゲン鉄橋」の音楽がテレビのBGMに使われていてよく耳にする方も多いと思う。(・・・といってもわかんないか。テレ朝「いきなり!黄金伝説」でよゐこの濱口くんが海に入って魚をモリで突き「とったどぉー」と叫ぶときの勇壮な音楽である。って番組HPには書いてあった)
そんなE・バーンスタインによるイームズ製作のフィルムの音楽を集めたのが本日ご紹介するCDです。残念ながら「パワー・オブ・テン」の音楽(一昔前の宇宙ものみたいな電子音楽だった気がする)は入っていませんが、「おもちゃの汽車のトッカータ」と、ポラロイド社のコマーシャルの音楽、イームズ夫婦のおしゃれなお家のスチール写真を集めたフィルムの音楽、ウェスティングハウス社の電器製品をアルファベット順にミュージカル風に紹介したとても楽しい音楽が収録されています。CDなので映像は見えませんし、録音もあまりよろしくないので、ご興味のある方はどうせなら映像の入っているDVDが出ていますので(このCDに収録されている作品の全てが入ってるわけではないようですが)そちらを買ったほうがいいかなと思います。
ま、こういうCDもあるんだくらいに記憶に留めておいてください。
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