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2006年6月21日 (水曜日)

ツェムリンスキーの「人魚姫」

Seejungfrau アレクサンダー・ツェムリンスキー:交響詩「人魚姫」 リッカルド・シャイー指揮/ベルリン放送交響楽団

詩篇第13番・23番/エルンスト・ゼンフ指揮 エルンスト・ゼンフ合唱団 (ポリドール POCL 1675)退廃音楽シリーズ国内盤

 ずっと古い録音ばかりで「うう、このブログはいったい何を目指しているのだ・・・」と思ってらっしゃる方、今日は比較的新しい録音です。(でも1986年録音)

実は私はこのツェムリンスキーの「人魚姫」という曲が大好きです。

十年くらい前?にN響アワーかなんかで演奏したを見て(聴いて)、このものすごいロマンティックな音楽に深くはまってしまった。それからCDを探しまくっていたのですが、全く見当たらず。

まだネットというものが家になかった頃、分厚い輸入CDカタログをCD屋で貰ってきて、唯一見つけたCDを個人輸入。やっとゲットしたが、なんだかあまり納得のいく演奏でなく・・・というわけでそれから何年後か「退廃音楽シリーズ」からやっと発売になって、入手できたのがこのシャイーのCDでえす。

この曲のCDが少ない理由というのは、ツェムリンスキーがユダヤ人で・・・という時代的なことの他に、(石田一志さんのライナーによると)もっと色々な事情があるようだ。

1905年にこの曲がウィーンで初演されたあと、結構評判よかったにもかかわらず、出版もされずベルリンでの再演もなんかの事情で作曲家自身が断ってしまったので、その後80年近くも日の目を見ずに埋もれてしまっていたのである(もったいないね)。 

「人魚姫」というより「眠れる森の美女」といった風情。

この曲の楽譜はその後てっきりなくなってしまったと思われたが、とある研究者が(1978年以降)追跡した結果第1楽章はウィーン、第2・3楽章はワシントンの国会図書館にあると判明。1984年にウィーンで再演されて急速に注目を浴びるようになったそうである。

・・・なもんで、この録音はその再演からそれほど経ってない。

この曲は、ウィーンのロマンティシズムそのものであると思う。絵画に例えたら、クリムトが描いた一連の肖像画や裸婦であろうか。つややかな光を放つクリムトの美女の裸体・・・嗚呼、この時代が愛おしい。この曲を聴きつつ、ベルベデーレ宮殿に足を運んで沢山のクリムトの絵を見た思い出に浸るのは、幸せである。

自分の文章に酔うなよ・・・

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さて。この曲を聴いて、いつも思うこと。

この曲はもしかして(唐突だが)フィギュアスケートの曲にぴったりじゃないか!?曲自体はあまり知られてないけど、なにせ人魚姫という題名は人のイマジネーションをそそるし、何年か前のオリンピックでタラ・リピンスキーが曲はなんだか忘れたが人魚を題材にして滑って金メダルを取ったじゃないか。

曲的にはとても美しくて人々の琴線に触れるし、ジャンプを決められそうな盛り上がる部分もある。イナバウアーだってスピンだってできそうだ(よくわからんが)。40分くらいの曲だけどなんとか編曲して短くしてやってもらいたい。(成績はイマイチだったがミキティが滑った「蝶々夫人」の編曲は見事だったと思う。あんな感じで作ってもらいたい)

私のイメージ的には浅田真央ちゃんだ(ちょっとアダルトに村主章枝さんでもいいかも)。真央ちゃんだったらウロコみたいなスパンコールをたくさんつけてヒラヒラのピンクかブルーの服でな。日本スケート協会の人が気が付いてくれればいいなあ、このブログ。

・・・

ねーか。

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