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2006年6月24日 (土曜日)

カイルベルトのワルキューレ

ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』全曲
 ジークムント:ラモン・ヴィナイ
 ジークリンデ:グレ・ブロウェンスティーン
 ブリュンヒルデ:アストリッド・ヴァルナイ
 フンディング:ヨーゼフ・グラインドル
 ヴォータン:ハンス・ホッター
 フリッカ:ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィッツ
 その他
 バイロイト祝祭管弦楽団
 ヨゼフ・カイルベルト(指揮)
 録音:1955年8月 バイロイト祝祭劇場(テスタメント SBT4 1391)

カイルベルトの例の「人類史上初のステレオ・リング」の「ワルキューレ」を購入してから早や一週間以上経ってしまった。今日いっぺんに全曲聴いてみたが、長いのぅ~今更ながらワーグナーは。映像ないからキツイですう。 (特にいつ聴いてもフリッカとヴォータンの夫婦喧嘩は犬も食わない)

映像といえばこのCDの解説書には(前回の「ジークフリート」同様)かっこいい舞台写真が少なからず載せられていて、興味をそそるが、それにしてもセットがナンニモナイ舞台。お金はかからなそうだが。

このCDの感想。っていうよりも。演奏はメンバーからいっていいにきまってるので・・・。 (第3幕で録音がたまにモノラルになったりするが←なんで?これは悲しい)

とにかくラモン・ヴィナイのジークムントがかっこいい(声が)。
(これの2年前のクレメンス・クラウス盤でも歌ってたけどなぜかカイルベルト盤のほうがかっこいい)

ジークムントがかっこよければ、「ワルキューレ」は大体オッケー。
ジークムント・ファンクラブがあったら入りたい。

実演だったら、外見がかっこよくないとジークムントはだめだ。
ペーター・ホフマン、ジークフリート・イエルザレムなど。
もちろん歌もうまくないとだめなんだけど。かっこわるいのは興ざめである。
ブーレーズのリングなんてペーター・ホフマンの出てくるとこ (それとなぜかハインツ・ツェドニク・・・面白いので) ばっかり見てしまう。

が。意に反して。
たまに「なあ、ジークリンデよ。フンディングのほうがずっといい男じゃないか、金持ちだし。筋書きとは違うがこのさい我慢しな。」といいたくなるような、(私のタイプでない)ジークムントにでっくわすこともある。 (バレンボイム指揮のベルリン国立の来日公演とかな)

声のかっこよさからいうと、私にとったらジェームズ・キングがチャンピオンである。ワーグナー以外でもR・シュトラウスなど歌ってもめちゃめちゃかっこいい(ベーム盤の「ダフネ」とか。F・ヴンダーリヒとの競演で美声の洪水である。曲はなんてことないが)。高音で声がひっくりかえるのがたまんないぜ。ジェームズ・キングがジークムントだったらもう、あとはどうでもいい。ジークリンデがレオニー・リザネックだろうが。

ま、ジェームズ・キングのことは他の日に語りまくるとして。今回の音源のラモン・ヴィナイだが、フルトヴェングラーなどの「オテロ」でタイトルロールを歌っている。ってことはドイツものもイタリアものもイケル人である。ドミンゴみたいなもんか?ちがうか。

(今年のメト来日公演の「ワルキューレ」に行かなかったのは、経済的な理由が90%だが、あとはジークムントがドミンゴだからである。私のイメージと違うし。ジェームス・モリスやルネ・パーペなど現役マイ・フェイヴァリット・ヴォータン&フンディングにもかかわらず涙をのんでやめた・・・ジークフリート役のみならず、ジークムント役でさえ今や深刻な人員不足&高齢化社会である)

ラモン・ヴィナイの声はせくしぃである。ジェームズ・キングに勝るとも劣らない美声。両方とももともとはバリトンだったから(よね?)どちらかといえば重い声質。殺されてしまう運命なのに、懸命にジークリンデを守ろうと必死に抗うジークムント。ああ、やっぱりジークムントはかっこよくなくちゃ。(←しびれている)

えーっと。他の歌手について。(どおでもいいのかよっ)
ハンス・ホッターのヴォータン、アストリッド・ヴァルナイのブリュンヒルデ、グラインドルのフンディングはいうまでもない素晴らしさ。はじめて聴くグレ・ブロウェンスティーンもよいが、私はもっと魅力的なジークリンデを聴いてしまっているので、どうかなーよくわからない。

それにしても。ホッターのヴォータンが舞台を締めるワルキューレはほんとに素晴らしい。歌舞伎で言えば、吉右衛門さんとか団十郎さんみたいな千両役者って感じ。掛け声かけたくなっちゃうね。

(そーいえばその昔、「題名のない音楽会」で歌舞伎役者がワルキューレの最後の魔の炎の音楽にあわせてヴォータンを演じていたのを見た。 「ろ~げ、ろ~~げ!」とか叫んでたけど誰だったんだろう。)

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コメント

ヴィナイは、自分の中ではあのデル・モナコと同等、もしくはそれ以上にオテロがはまり役だと思います。
ヴィナイが出ているトスカニーニのオテロは、お気に入りですね。
日本では(世界でも?)、あまり評価が高くないようですね。
ハンス・ホッターは、ヴォータンがハンス・ホッターなのか、ハンス・ホッターそのものがヴォータンなのかという位のはまり役ですね。

投稿: 川越名物☆税務と会計のビックリ箱 | 2006年6月24日 (土曜日) 22時03分

To 税理士さん
いつも読んで頂き(頂いてますよね?)ありがとう御座います。ヴィナイは意外とよかったので、他の録音も見つけたら聴いてみようかなと思っています。
ホッターは何を歌ってもヴォータンになってしまうんですね。「グレの歌」(シャイー盤)の語りなんかも、最後はなんだかヴォータンになってしまって別の曲みたいでした。

投稿: naoping | 2006年6月24日 (土曜日) 23時58分

師匠。
こんばんは。
ワルキューレ第2チクルス購入してみました。
鼻血でした。
第1チクルスより大変音が鮮明です。テープの痛みが少ないようです。メードルの声に感激しました。当然素敵なヴィナイ、ヴァルナイが少年・少女のイメージに、ほど遠いとも感じさせられました。プロンプターの声も聞こえます。新国の最前列で聴くよりも、生っぽいです。すごい、黄昏も買ってみます。

投稿: Mie | 2011年1月31日 (月曜日) 21時49分

>>Mieさん

ほほほほほう・・・。
テスタメント高いんでアレなんですけど、すごく聴いてみたくなりました。

投稿: naoping | 2011年2月 2日 (水曜日) 20時15分

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