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2006年6月 1日 (木曜日)

コルンゴルト 死の都 ラインスドルフ

コルンゴルト:歌劇「死の都」 コロ(T)ネブレット(Sop)ラクソン(Br)プライ(Br)その他/ラインスドルフ指揮・ミュンヘン放送管弦楽団・テルツ少年合唱団・その他(RCA GD87767(2))(輸入盤)

日本に何か天災が起こって、CDを何枚かしか持っていけなかったとしたら、私は間違いなく最初にこれを選ぶ。多分一年を通して一番聴くのがこのCDです。本当にこの曲が大好きです。

初めて聴いたのが「アリア」ってオムニバス映画で、確かオペラアリアを何人かの監督が自由にイメージを膨らませて短編映画を作ったものだと思います。他に「トリスタン」、「ルイーズ」とか「トゥーランドット」なんかも入っていました。この中のヒロイン、マリエッタのアリア ”私を包むこの幸せ、どうか私を放さないで”[マリエッタの「リュ-トの歌」]が映画の中で使われていたのです。映像もものすごく綺麗でしたが、音楽も壮麗で耽美ですごく映像に合っていました。(オペラの内容とはすこし違っていますが)

その後・・・たまたま私の最初のウィーン旅行の時にケルントナー通りのHMVでこのCDを買いました。別に日本でも輸入盤だったら手に入ったと思うのですが、ウィーンで何か購入したかったので(多分、お店の紙袋がビクター犬のレトロな絵で可愛かったんだと思った)。

最初のウィーン旅行は本当に一生忘れられないほど良かったのです。国立歌劇場、分離派館、建築物、シーレやクリムトの絵画・・・。街全体が芸術と音楽で溢れています。

この「死の都」のCDを聴くと、その時の楽しかった思い出、美味しかった料理、寒かったこと(2月だったので)、オペラを見たこと、今とは違っていかにも洗練されてない店のショーウィンドーや飾りつけなど頭の中に蘇ってきます。(パブロフの犬?)

さて・・・コルンゴルトの話になるととても長くなっちゃうので(大好きなので)、今日はこのCDの話だけにします。

ルネ・コロはこのCDでは一番調子の良いときではないかしら。後年、日本にやってきて数々のワーグナーの役を演じてくれていましたが(それもかけがえのない思い出ですが)、このCDではもっと若くて惚れ惚れするような美声を聴かせてくれます。

あとはー、2幕で一曲素敵なアリアを聴かせてくれるだけのヘルマン・プライも凄くいいです。もう、このアリアのカラオケがあったら歌いたい(女なのでダメか)くらい。

ラインスドルフの演奏も最高!っていうか他に彼のいい演奏を知らないんですが・・・。「トゥーランドット」も買って聴いてみたんだけど、演奏者がゴーカなわりにこじんまりとした演奏な気が。プロデューサーがいいのかなあ・・・。

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