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2006年6月 9日 (金曜日)

モーツァルトがわからない人は。

母親が先月、「今年の母の日のプレゼントはモーツァルトのCDがいい」と突然言い出した。

「モーツァルトのCDって、色々あるけど、何のがいいの?」

なんでもいい

母は、というかウチの両親はクラシック音楽には何の関係もない人たちである。
私が家にいなければ、おそらく五木ひろしか大川栄作か北島三郎が場末の酒場なみに流れているはずである。
でもなんでモーツァルト?

「こないだテレビで、モーツァルトは良く眠れるっていってたから」

あ、そうですか。でも眠るんだったらバッハのゴルトベルクとかでもいいんでないの・・・?

・・・というわけで、あまりよく判らないので、今流行の「ベスト・モーツァルト100」にした。
これならたくさん入っているし、しかも安い。私の影響で少しばかり指揮者やオペラ歌手の名前を(名前だけ)知っている母ならば、この豪華メンバーは「すごい」と思うはずである。多分

少し経って実家に帰ったときに母に聞いてみた。
「こないだあげたCD、聴いてる?」

「え?聴いてる聴いてる・・・・」

まじすか?
まあ、私にしてみたら、どっちでもいいんだけど・・・。

私はたくさんのクラシックのCDを持っているが、モーツァルトは一枚しかありません。
(カップリング等除く)
バーンスタイン指揮の「レクイエム」。
(昔、ベームの指揮した「魔笛」を持っていたような気がするのだが、見当たらないのでセカンドハンズに売ったのだろう)

バーンスタインのCDは、実はジャケ買いでしたのですが演奏も気に入っています。
モツレクなのに、まるでヴェルレクか?というくらいのハイテンションな演奏だからです。

実際、モーツァルトを家で聴くことはほとんどありません。嫌いなわけではなく、例えば喫茶店やCD屋で流れていたとしても慌てて店を飛び出すとかはありません。

ザルツブルグに旅行に行ったときも、当然「モーツァルトの生まれた家」に行きました。でも、他の多くの日本人観光客と同様、「観光の一環」としてです。もうちょっと身近に感じたりするのかなあ?と期待して行ったのです。でも、ごく普通に(土産にモーツァルトクーゲルを買って)帰ってきました。

小学生のころから私はずっと思っていました。
大人になったら、いつかモーツァルトが好きになったりするのかなあ・・・と。

でも、社会に出ると、色々な人がいます。
さまざまな趣味趣向の人がいて、それで社会生活が成り立っているのです。
だから、私のような人がいても別にいいのではないか。
クラシックが死ぬほど好きでも、モーツァルトのわからない人。

気にすることはありません。  (←すこし気にしている)

   

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私の部屋は先月まではネット環境にありませんでした。
新聞も取ってないので、コンサート情報がいまいち入りません。
ということで、オーケストラ団員の友人に相談したところ「ぶらあぼ を定期購読すればいいじゃん」
ということでした。

ということで、さっそく申し込みました。
コンサート会場に行かなくても、ぶらあぼ は月イチで送られてきます。
便利便利。

で、今年はモーツァルト年です。
今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」はモーツァルトです。
でも。全く縁もなく終わりました。

で、ぶらあぼ の「別冊 熱狂の日 公式アフターガイドブック」が送られてきました。
ヒマだったので読んでみました。

で、脳科学者 茂木健一郎先生のインタビューが、ふと目にとまりました。

(引用 ぶらあぼ 別冊より)
”モーツァルトがわかる人って人生で最上のものをわかってる人だと思う。わからないようだったらもうダメだろうな(笑)。話にならない!音楽だけでなくて、科学、文学、アートとかやっていても「モーツァルトがわかんない」「イイ」って思えないのはちょっとダメなんじゃないかって気がします。”

(゜o゜)

(゜o゜)

(゜o゜)

わたし、ダメ人間ですゎ。・・・・・_| ̄|○

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コメント

自己レスです。
ここの記事が「あやしいわーるど@暫定」というとこにリンクしてありました(大爆)。ワタシの悪口じゃなくてヨカタ。

投稿: naoping | 2008年1月 9日 (水曜日) 23時45分

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