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2006年6月 6日 (火曜日)

ショルティの千人の交響曲と私

マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」
ハーパー、ポップ、オージェ(sop)、ミントン、ワッツ(alt)、コロ(T)、シャーリー=カーク(br)、
タルヴェラ(bs)
ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮/ウィルヘルム・ピッツ)ウィーン少年合唱団
シカゴ交響楽団 ゲオルグ・ショルテイ指揮

(LONDON POCL-9789/90) (栄光のロンドン・サウンド・シリーズ)

最近、この曲の第一部がCMに使われている。(グロンサン)
マーラーの交響曲が過去にCMに使われた例として、私が覚えているものは

千人の交響曲 第二部「神秘の合唱」→電気ヒゲそり
大地の歌→サントリーウィスキー
「巨人」→発毛促進剤(もしくは男性カツラ?)

・・・など、なんだか「男クササ」の漂うような製品が多い。
マーラーは「男の音楽」ということなのかしら (←何故突然女言葉)

すでに何度も語りつくされ、「リング」と並ぶ名録音で名高いショルテイの   「千人」なので、曲や演奏に対することはこの際おっぽり投げて、この場では このCD(もともとはレコード)と私との出会いについて語りたい。

*****************************************************************

まだ私が小学6年生の頃。
クラスでも一番小さくて、まだとてもかわいらしかった頃

                   (↑自分で書くな)

私はクラシックが好きで、ショパンの子犬のワルツやベートーヴェンの月光ソナタを聴いているような少女でした。少ないお小遣いやお年玉をやりくりして「セラフィム」とかの安いレコードを町のレコード屋さんで入手しては、細々とおうちで聴いているようなそんな女の子でした。

愛読書は「りぼん」と「少女コミック」。

私の楽しみは週に一度のFM-NHKの「リクエスト・アワー」でした。
欲しいものは自力で手に入る現在と違って、自由にレコードを買うことのできない小学生であった私は、この番組で古今東西の色々な名曲を聴きながら、土曜の午後のひとときを過ごしていたのです。

しかし。そんなかわいらしい(しつこい)私を変えてしまったのが、ある日放送された「千人の交響曲」です。

ЙЮ#д☆Р$◆?■※×£???
私は衝撃を受けました。今まで聴いたこともない大音響(いや、ポータブルラジオで聴いていたと思うのですが)、たくさんの人間の声、オーケストラと重なり合う壮麗なオルガンの音・・・。

私の性格は一変しました。

「私の求めていたのはこれだ!!!」

その年の誕生プレゼントは、もちろん「千人の交響曲」のレコードでした。
父親と、いつも買っている町のレコード屋に買いに行きました。

しかし、町のレコード屋にマーラーは「巨人」しかありません。

店のおにいさんに「マーラーのこうきょうきょくだい8ばんください」
と言いました。

おにいさんは、「ここには置いてないから、お取り寄せになりますよ。どの指揮者がいい??」とレコードカタログを引っ張り出し、気さくに聞いてくれました。
「バーンスタインと、クーベリックとショルティのがあるよ。どれも超一流。」

でも、だれもよく知りません。でも、当時マーラー全集の広告を目にしたことがあったのでなんとなくショルティにしました。(結局よいチョイスだったのですが)

何日かして、お店に届きました。
おとうさんは「小学生には贅沢だ」といってお金を半分しか出してくれませんでした。けちなオヤジ5千円もしたので、まあ仕方ありません。

・・・・・
それから私は「りぼん」も「少女コミック」も買うのはやめました。

そのかわりに「レコード芸術」が部屋に並ぶこととなりました。

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コメント

はじめまして。
>それから私は「りぼん」も「少女コミック」も買うのはやめました。そのかわりに「レコード芸術」が部屋に並ぶこととなりました。

くだりに思わず噴出してしまったので初めて書き込みさせていただきます。小6でマーラー8番を聞いていらっしゃったのは凄いですね。私は中2からクラシックを聞き始めたのに、マーラーやブルックナーの長い交響曲を受け付けるようになったのは大学生になってからです。でも私も中学生の頃、お小遣いもないので、近所の小さなレコード屋さんで一時間も粘って真剣にLPを選んでいたら、店員のおじさんがグラモフォンのカタログをくれて、それが宝物になりました。そんな思い出をこのブログを拝見して、懐かしく思い出しました。これからも楽しみにしています。

投稿: newport | 2007年9月15日 (土曜日) 12時23分

>>newportさん
はじめまして!コメントありがとうございます。
そうそう、今考えると中学生の頃はグラモフォンのレコードカタログとかって宝物でしたよ。しかし、今でも大事に取っておけばよかったなあと思うのはキングレコードの頃のロンドンレコード(デッカ)の総合カタログです。あれが今手元にあったら随分面白く読めるのになあと思います。

これからもよろしくお願いします。

投稿: naoping | 2007年9月16日 (日曜日) 11時27分

たびたびのコメントで申し訳ありません。
私はマゼールの8番でぶったまげて、親にねだって初めて買ってもらったCDがショルティの8番でした。ルネ・コロにめろめろに酔っぱらい、神秘の合唱に涙しました。未だにショルティ盤以上の演奏に出会わないのが不思議です。

投稿: Shushi | 2008年1月 6日 (日曜日) 18時15分

>>Shushiさん
コメントありがとうございます。
ショルティの8番は、「リング」と並ぶ永遠の名盤だと思います。私は大人になってからはテンシュテット盤とかもいいかなと思うんですが。ショルティ盤のコロとポップはこの曲のこのパートではベスト歌唱だと思います・・・他の歌手を聴くと聞き劣りがします。また、いまだに録音が最高に素晴らしいですね。古きよきデッカ社の情熱を感じます。マーラー好きでも8番人気ないって言いますけど、私はやっぱり子供の時の思い出がいっぱいの8番が一番好きです。

投稿: naoping | 2008年1月 7日 (月曜日) 21時31分

随分前のエントリにコメントしてすみません。

因みにですが、アリナミンのCMにマーラーの6番の冒頭が使われていましたよ。ちーちーん、ブイブイ!・・のショスタコーヴィチの7番よりもあとの時代です。プロゴルファーの丸山茂樹がバンカーから随分高い位置にあるグリーンに打ち上げようとする絵柄でした。

投稿: frosch | 2009年9月30日 (水曜日) 19時23分

>>froschさん
そうそう、6番もありましたなあ。マーラーはここ最近はCMではメジャーでありまする。あと覚えてるのは巨人の第三楽章で誰かが腹筋運動してるCMもあったです(何のCM?)。あと、ブログのどこかにありますが資生堂CMで10番もありました。

投稿: naoping | 2009年10月 3日 (土曜日) 10時55分

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