セット・スヴァンホルムのワーグナーなど
ベートーヴェン:フィデリオより
ウェーバー:魔弾の射手より
ヴェルディ:アイーダより
同:オテロより
ワーグナー:「ジークフリート」より最後の場面
アイリーン・ファーレル(ブリュンヒルデ)セット・スヴァンホルム(ジークフリート)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮 ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団(1949年)
フルメリ:「シンゴアラ」より(1940年)
ラングストレム:Medeltida: All den i lunden var(1935年)
(Historic Recordings MONO 89579)
スヴァンホルムといえば、ワーグナーが好きな人は多分知らない人はいない、ヴィントガッセンよりちょっと前の世代の代表的なスウェーデン産ヘルデン・テノールである。ショルティのリングでは飄々とローゲを歌っているが、フルトヴェングラー・スカラ座盤では堂々主役のジークフリートである。神のごときフラグスタート大先生との競演も多い。
ジャケット写真を見て頂きたい。無声映画時代のスタア?みたいである。まだ30代のころのヘルデン・テノールバリバリの写真である。
そんなスヴァンホルムの魅力を余すことなく収めたのがこのCDである(とは言い切れないが結構いいぜ)。
ドイツとイタリアのオペラの名場面集(オテロのかっこよさにはちょっと萌~である)のあとに、わりと長くジークフリートとブリュンヒルデのお目覚め場面を楽しむことができる。ファーレルの歌もとても力強いし、ラインスドルフの指揮もスタジオ録音にもかかわらずなかなか迫力がある。
そのあとに大変珍しいフルメリのオペラをちょっぴり聴ける。こーゆー自国ものを聴くとやっぱりスウェーデン人なんだなあと思う。良く知らん作曲家なので何ともぼんやりとした印象だが、ドビュッシーみたいな感じである。ラングストレムの曲は(ナゾだ)まだスヴァンホルムがバリトンだった時のめずらしい録音のボーナストラック。
・・・とここまで書いて、「なんでまたこんな古そうなCDを取り上げたの?」と思われると思いますが(思ってなくても勝手に書きます)、このCDはとても安かったのです。千円はしなかったと思います(600円くらい?)。1年くらい前、新橋のとあるディスカウント・ショップの一角で輸入CDの投売りしていました(今もあるのかな?)。おそらく売れないものを引き取ってやすーく売っていたのでしょう。結構色々ためしに買っていたのです(シマノフスキなんてそこで初めて買ってみたけどすごくハマッタし)。まあ、たまーにハズレもあったりしましたが・・・。
このスヴァンホルムはかなり当たり!だと思います。このシリーズは他に色々な歌手のもあったのかもしれない。最近行ってませんが、なかなか面白かったなあ。
あーゆー一見売れなそうなものが私にはオイシサの秘密なんだよね・・・。
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コメント
初めまして。
凄いっ!凄いっ!とっても凄いです。
熱く濃く読み応えたっぷりのブログですね!
もう、レコ芸やお店のキャプションは読む必要なしですねっ!
私もスヴァンホルムは大好きで、このCDはお気に入りです。
更に下記のCDも私の愛聴盤のひとつです。
歌劇「リエンツィ」全曲
・リエンツィ : スヴァンホルム(T)
・コロンナ : ルートヴィヒ (Ms)
・オルシーニ : ベリー (Bs)
・コロンナ父 : シェフラー (Br)
J・クリップス/ウィーン交響楽団(1960年)モノラル
演奏会形式(曲のカットが多い)による実況録音盤です。
1904年生まれの彼ですが、ここでもバリバリと強靭な
スヴァンホルム節が堪能出来ます。
最終幕におけるリエンツィのアリア「全能の神よ」に感動..。
涙です!
また寄らせて頂きたいと思いますので、
どうぞ、宜しくお願い致します。
(古い日記への投稿失礼致しました。)
投稿: ガラス玉遊戯 | 2007年6月28日 (木曜日) 01時22分
>>ガラス玉遊戯さん
はじめまして!コメントありがとうございます。
いえいえ、そんなお褒め頂くほどのことでもないアホアホblogなんで恐縮なのですが、嬉しいです。ま、テキトーに遊んでってください。
スヴァンホルムのリエンツィは・・・あれあれ、タワレコのHPにありましたね!全然知らなかったです。なにやらキャストもすごいですね。ちょいと聴いてみたくなりました。情報ありがとうございました。
また宜しくお願いします。
投稿: naoping | 2007年6月28日 (木曜日) 22時44分