B・ニルソンの少し珍しい録音(シアベク)
ポウル・シアベク:歌曲集「中国の笛」
ビルギット・ニルソン(sop) トール・マン指揮・スウェーデン放送交響楽団(1949年録音)
バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」
ビルギット・ニルソン(sop) ベルンハルト・ゼンナーシュテット(bs)フェレンツ・フリッチャイ指揮
スウェーデン放送交響楽団(1953年録音)(BLUEBELL ABCD 075)スウェーデン輸入盤
ビルギット・ニルソンが亡くなったことを知ったのは、実は1ヶ月くらい前である。現在住んでいる所でネットを繋げるまで、あまり音楽の情報は入らなかったし、新聞もとってなかったのでホント全く知らなかったのである。しかもCD量販店にもあまり出入りはしなかった。ひさしぶりにタワーレコードに行ったら、「追悼ビルギット・ニルソン」という文字を目にしてかなり驚いた。「どぇ~~」と心の中で叫んだ。
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クラシック音楽関係の情報というのはネットや音楽雑誌がなければほとんど入ることはない。実際恥ずかしいことなのかもしれないが、ごく最近の若手演奏家や指揮者・声楽家の名前をあまり知らない。CD量販店に行ってはじめて「ほおお、こういう人が今活躍しているのか」と思う。はっきり言って最近活躍しているミュージシャンだったらJ-pop(って今言うんだかどうかしらん)の類のほうがよっぽど聞く機会が多い。Def-Techは結構好きでCDも持ってるし。
最近、CD量販店でうろうろしていたら、ふと日本人演奏家のコーナーで写真集が目に留まり、「(タレントの)千秋が最近フルートを吹いているのか、しかも写真集まで出してるなんて。子供産んでからもいろいろがんばってえらいわねえ」とか思ったりしたが、(おいおい眼鏡合ってないぞ) しばらくしてテレ朝「題名のない音楽会」で「最近話題のビジュアル系フルート奏者、写真集も大好評・・・」と紹介されて張り切って出てきたのが全然違うフルート奏者さんだったので、(今時ビジュアル系って言い方もどうかと思うが)へええ、最近のクラシック界も変ったもんだと思ったりしたこともあった。
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で、話題を戻すと。本日ご紹介のCDは、スウェーデンのレーベル、ブルーベルから出ているシアベクというデンマークの作曲家の歌曲集です。この歌曲集は(ま!ご想像の通り)マーラー「大地の歌」のテクストとなった中国の詩をハンス・ベドゲが訳したものがもとになっています(そしてさらにまたデンマーク語訳)。
曲の印象としては「大地の歌」よりも軽く、繊細でチャーミングな曲だと思います。オーケストラ伴奏はガラス細工みたいね。そしてニルソンの歌声も透明で素敵。デンマーク語ってなんだか独特の微妙な発音で難しそう。
それにしても、とかく大ワーグナー歌手としての登場が多い彼女ですが、こういったリリカルな曲で聴くのもまたよいかも。
このCDでは演奏時間では殆どメインの「青ひげ」も、フリッチャイ指揮ってことで名演だと思います。いずれもニルソンの30代前半の録音です。
どう?
みんな付いて来てる?
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↓関係ないが、かっこいいので。
Fukuyama Masaharu ANOTHER WORKS remixed by Piston Nishizawa(初回限定盤)(DVD付) アーティスト:福山雅治,福山雅治 featuring WISE |
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コメント
こんばんわ。こちらでは、お初です。
クラシック音楽家の情報、特に現役を退いた歌手は生きてるんだか死んでるんだか、ほんとに分かりませんね。
ジャネット・ベイカー、生きてるんだろうか?
けっこう凄い録音が眠ってるんですね。こういうの見つけるとすごく悩みます。もしかして、オオハズレ!いや、きっとすごい名演、までいかなくとも持ってる価値有り?などなど。
この間、東京へ行った際も小沢指揮の「ベンベヌート・チェッリーニ」ライブ録音を発見、随分悩んだ末購入、結果、限りなく△に近い○でした(苦)
なんとか付いてってます。
投稿: ちょ | 2006年6月22日 (木曜日) 06時16分
いつも別のサイトでお世話様です(^.^)。ジャネット・ベイカーもたくさん気に入っている録音がありますので、そのうち取り上げていきたいです。ジャネットは・・・生きてるんでしょうか?(少し心配になりました)
投稿: naoping | 2006年6月22日 (木曜日) 20時48分