2017年9月24日 (日曜日)

大塚国際美術館に行く③

今回、夏休み期間から10月29日までイベントとして開催されているアートコスプレ・フェス。35種類ほど衣装があちこちに用意されており、絵の中の人としていろんなカッコで楽しめる。全部やったわけではないが、一日目が金曜日だったので片っ端から着てみたりした。まあ、西洋絵画なので黒髪がイマイチ似合わず、ポンパドゥール夫人とかあんまり様にならない。
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二日目は土曜日だったので結構お客さんはみんな楽しんでコスプレして写真撮ってた。みんなやってるので別に恥ずかしくはない。それにしてもよく服を作ったなあという感じ。「一角獣と貴婦人」に扮装。
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美術館の外ではモネの大睡蓮の展示。二日目は雨が降ってなかったのでよかった。お外でも絵は焼物でできているから劣化はしない。
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「パトラッシュ、僕は見たんだよ。一番見たかったルーベンスの二枚の絵を。だから僕は今すごく幸せなんだよ。パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとっても眠いんだ、パトラッシュ」でおなじみのルーベンスの「キリスト昇架」も別に苦行に耐えなくても観られる。ツアーの説明によると、普段は観音開きのフタは閉められてるし、開いていて見られるときもフタに描かれた絵は観ることはできない。扉のウラにも回ってどっちも観れてお得である。
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↓この絵を見て「んああああああ知ってる」と反応する方はかなりのディーリアンである。が、帰国して気が付いたが(海外じゃないけど) CDジャケは左右逆である。
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↓お病気コラボ(作者は別)
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メシアンの券が取れなかったことを思い出す。そんなに人気あるのアッシジ。
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美術館は大変に広く、1~2時間くらいではとても回れない。行かれる方は一日見ておいたほうがいいかと。そして何より美術に興味ない人と行くべきではない。私はたまたま友人も美術好きであるから写真の撮りっこをしたりして楽しんだが、「こんなの飽きちゃったよう。ぼくはコアラが見たいんだ」となどと騒ぐお子さんを見かけたりした。そして意外と一人で見回っている人の何と多いことか。まあ、一人のほうがいろいろ好きなように観られていいのかもね。
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美術館内の「スクロヴェーニ礼拝堂」というカッコイイ展示では、結婚式が行われるようだった。あとでTwitterでUPされてたのを見た。
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泊まったルネッサンスリゾートナルトは美術館から歩けるし、とても便利だった。美術館行かなくても、釣り堀とかあるし芋ほりとか普通の人でもかなり楽しめるのではないだろうか(想像だけど)。食べ物は(海なので当然だけど)大変美味しかった。夕食も朝食もバイキングだったけど美味しかった。夕飯、以下のようなものを食べた。
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・天ぷら(鳴門金時、イカ、その他いろいろ)
・お刺身(マグロ、鯛、タコ、イカなど)
・お寿司
・鯛の茶碗蒸し
・釜揚げうどん
・鯛の頭のアラ煮
・アサリの味噌汁
・鯛めし
・鳴門金時のソフトクリーム
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あと、まだまだいろいろあったけど忘れた。
鯛とワカメとかうどんとか美味しかった。海辺なので何でも美味しいけどな。あと、うどんにカボスを入れるととてもさっぱりして美味しいので、かぼすが少量つづアルミパックに入ってるやつを買った。家に帰って日本そばに入れたらとても美味しかった。ワカメは普段「増えるわかめ」しか食べてないので新鮮なのは相当美味しいんだと感じた。お味噌汁が絶叫美味しかった。きっと出汁なんかとくに取らなくても素材から出るんだろうな、とおもった。あと、なんだかラッキョウが美味しかった。東京ではパック詰めのしか食べたことないからかな。
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夕食、食べ過ぎて悶絶した。よくばりはいけない。
疲れていたのに、部屋では早く目が覚めてしまったので日の出を鑑賞。ターナーみたいやんけ。
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朝食もバイキングだったが、昨日の反省より少な目。シラス丼と・・・そのあとうどんを頂く。うどんはワカメとカボスを入れて美味しい。
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帰りの飛行機に乗る前に、徳島ラーメンを食べた(徳島宝ラーメン)。私の好きなトンコツ醤油味で九州ラーメンに近くとても好きな味だった。そういえばナマ卵入れなかったけどどっかにあったのかな。
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美術館での写真がまだまだ膨大にあり、整理するためにHPかなんか作ろうかと思った(暇あるのかな)

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大塚国際美術館に行く②

最初に観るシスティーナ礼拝堂。本来ならバチカン市国まで行かないと見られないものを東京から一時間ちょい、バチカン「四国」に行くだけでみられる。
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Dsc_0470_li展示物はあまりに膨大なので行ったら1回くらいは鑑賞ツアーに参加したほうがいいように思う。比較的古い時代のものは説明を聴きながら観たほうがいいと思うし、逆に近代とか自分の得意な時代のものは自分で回ったほうが楽しいかと。毎日ボランティアのツアーはやってるみたい(日によってやってないツアーもある)。参加は無料である。ボランティアというから地元の人が結構テキトーな説明をして案内してくれるだけなのかと思ったら、ホントに美術館の学芸員さんみたいな詳細な説明ですごく勉強になった。入場料の中にこのツアーは入っていると思えば全然高くない。
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2時間のツアーに参加し主に古代からルネッサンスくらいまでの美術やら遺跡を観たのだが、絵もアレだが「環境展示」と言われる古代遺跡をそのまま再現した展示はほんとに素晴らしかった。イタリアのポンペイで発掘された「秘儀の間」と言われる展示はシュトラウス好きにはおなじみのアリアドネとバッカスを主題にした壁画でとても親しめた。(いつも思うが、シュトラウスのオペラに慣れ親しんでいると西洋美術がわかりやすい)
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印象的だったものでは、スペインの画家エル・グレコの大祭壇衝立復元と言われるもので、今ではバラバラになっている6点の祭壇画を一つに復元して展示してあるもので、世界初の試みだそうだ。額縁が塗装に金を使用しているということで額だけでも億とも・・・・。だもんで作品には手で触れてもよいけれど額縁には触らないでねということである。ふうん。
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あと、どうしても忘れてはならないのはダヴィンチの「最後の晩餐」。現在イタリア現地にある原画は修復後だけども、ここでは修復前・修復後と向い合せに展示してある。比べるとふうん、修復したことでテーブルの下の足とか、テーブルクロスの四角い折り目とかが再現されている。
何度も言うけど撮影自由なのでこんな写真も撮れる。
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どこに行ってきたの?外国?というようなこんな写真も撮れる。合成ではありません。ここ何だっけ(忘)。
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こんなふざけた写真も撮れる(恥ずかしくなければ)。
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ゲルニカはこんなにでかい。
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Dsc_0583_li_2(つづく)

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大塚国際美術館に行く①

Dsc_0548_2_2夏休みが仕事で全く取れなかったので、今頃1日だけ有給休暇を取得し、お友達と二人で徳島県鳴門市に1泊旅行してきた。だが1泊とは言え・・・2週間くらいかけてヨーロッパじゅうの美術館や遺跡やら速足で巡ってきたような充実感。本当に楽しかった。
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この「大塚国際美術館」は何年か前テレビで観て、とても行きたかった美術館である。なんでも日本で一番入場料が高く(前売りで3100円)、一番人気があって、しかも1000点以上の収蔵品のうち、本物は一点もない、という・・・。展示品は古代から現代までのありとあらゆる欧米の名作ばかり(古代遺跡の壁画をまるまる再現した展示もあり)を、陶板に焼き付けて再現したものである。

まあぶっちゃけ「焼物」なのだがこれから先1000年くらいは劣化せずに残るという。大きさはすべて本物と同じ。しかしもちろん本家本元に著作権はあるので、作成・展示には許可を得なければならない(お金かかる)。その上、絵を飾る額縁は本物とほぼ一緒のものを作成しているため(イタリアなどに特注)、そのお値段もハンパない(額だけで億とか1千万とかのも)。

ぱっと見レプリカとはわからないくらい精巧にできているのだけれど、画面に顔を近づけてよく目を凝らしてみると、やはりレプリカではあると感じる。本物を観たことのあるダヴィンチやさんざんウィーンで観たクリムトなどは「やっぱり本物とはちょっと違うなあ」とは思う。でもまあそれはそれで、全然本物観たことない作品は「やっぱりすげえな。有名なだけあるな」と思うし、この先一生本物観ることないかもしれないシスティーナ大聖堂のミケランジェロとかピカソのゲルニカとかやはり大きさで圧倒された。しかも本物じゃないからどこを写真に撮ってもOK。

この美術館はボンカレーやポカリスエットでおなじみの大塚製薬が創立75周年の記念事業として設立されたものである。ずいぶん儲かったな大塚製薬。こんなすごいものを観させてもらって、もっとボンカレー食べなきゃと思う。最近食べてないなボンカレー。

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・・・話戻って。そもそも「徳島に旅行に行くの」と会社等で言ったりすると「ええ?、徳島に何しに行くの?」と意外な顔で聞かれた。で、「あのね、日本で一番入場料の高い、しかも本物が一個もない美術館に行くの。モナリザとかひまわりとか、世界中の有名な作品がたっくさんいっぺんに観られるんだよ。」と説明するとみんな「ええ~知らない。そういうのがあるの。」と結構興味深げな反応。そう、この美術館有名なようで一般的にはあまり知られてない。
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東京羽田から徳島までたったの一時間。イヤホンでベルカントのオペラアリアを4~5曲聴いてるうちに到着してしまう。徳島阿波踊り空港。ホテルは送迎してくれて、美術館はホテルより車で2~3分。あいにくに雨降りだったのでタクシーを呼んでもらって行ったのだけどすぐ着いてしまった。東京者はどこでもよく歩くのでこのくらいは普通に歩ける。

瀬戸大橋がよく見える。

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ホテルはここらへんでは大人気のリゾートホテル「ルネッサンスリゾートナルト」。オーシャンビュー。いろいろとラグジュアリー。備え付けのアメニティがロクシタン。こんな豪華なホテルに泊まったのは初めてである。

Sunp0181. Sunp0155(室内撮ってないけど)

しかしまあ驚くなかれ。近くで有名なナルトの渦潮が渦巻いているにもかかわらず、美術館以外の観光は一切行かず。海にも入らず。二日間美術館しか行かなかった。だってあまりに楽しいんだもん。1日目にお昼から入場して5時まで見学してあまりに楽しくて翌日ももう一回入場券買っていくことに決定。2日間入場券買ったから6200もかかった。でももう次にいつ行けるかわかんないからね。(続く)
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オーケストラ エクセルシス "デンマークの歴史の中で"

フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)
劇音楽「妖精の丘」序曲 op.100
クヌーズオーエ・リスエア(クヌドーゲ・リーサゲル) (1897-1974)
シンフォニア・ガイア(交響曲第4番)
ホーコン・ベアセン(1876-1954)
交響曲第2番「海」 op.7
【アンコール】
ルーズ・ランゴー(1893-1952)
交響曲第11番「イクシオン」
指揮:大浦智弘/オーケストラ<エクセルシス>
(2017年9月18日 杉並公会堂)
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もう一週間近く経ってしまった。忘れないうちに簡単に感想を。
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珍曲専門アマオケさんで名高いエクセルシス。最初に行かせて頂いたポーランドプロから何回目だろう。最初は縁もゆかりもないオケだったが、最近は打ち上げまで乱入するほどになった(すいません)。
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何回か聞かせて頂いているうち、今回のものが一番面白かったし演奏も素晴らしかった。まあ最初に聴いたポーランドもの特集は全曲知ってたのでそれは除きまして。
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全曲初めて聴く曲ばかり。クーラウやベアセン、ランゴーは名前知ってるくらい。リスエアという作曲家は知らなかった。たぶんそんなに日本では演奏されてない人なのだろう。明記してないけど日本初演ではないのかな?(知らないけど)
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クーラウは年代的にはやや古いこともありごくごく普通の古典的な曲である。いい曲ではあるけれど、音楽史において光を当てられるほどでもなく、ひっそりと咲く道端で咲くアンジェリカ・・・じゃなくて小さな花のような曲である。
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全然知らないリスエアという作曲家。エストニア生まれで幼少の時に両親とともにデンマークに移住。デンマークでは王室より勲章を贈られるくらい有名な人らしい(ふんわりとした説明ですいません)。
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今回の曲しか聞いたことないのでよくわからないのだけれと、非常にエキセントリックな響きとリズムで(他の作曲家で例えられない感じ)しかも無調でもないのでとても聴きやすい。個人的な印象としてはなんとなく古代オリンピックのファンファーレのような感じもする曲でとても好ましい。もう一回聴きたいと思った。YouTubeにはこの作曲家の曲が何曲かUPされている。
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ベアセンは今となっては他の曲が(アンコールが)個性的すぎてあまり記憶にないのだが(ごめんなさあい)、わかりやすい親しみやすいシベリウスという感じで聴きやすい交響曲。
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しかし、一番度肝を抜かれたのがアンコール。舞台後方の客席バルコニーに譜面台が6個立ってたので「なんかバンダがいる曲があるのかなあ」とは思ったが、プログラムが終わってからアンコールになって6人のテューバ奏者が登場。テューバが6本並ぶさまは壮観であった。曲は・・・なんというか耳で聞くサバンナというか。とにかくテューバがひっきりなしにボウーボウー鳴り響き、シンバルがしゃんしゃん鳴り響く。交響曲といいながら、全曲は6分くらい。同じ音型の繰り返しのためいつ終わるのかさっぱりつかめない。曲は面白い。
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2017年9月18日 (月曜日)

「ロシア松崎しげる」が来日

NHK音楽祭のワルキューレ行きたいなあ・・・でもダメ。あれもダメこれもダメ。来年のハルサイもたぶんダメ・・・
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とか考えてたら。
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あらびっくり。「チャイコフスキー交響楽団」のするオネーギンにタタリンツェフが出演するじゃないか。チャイコフスキーコンクールに出てたけど何にももらえなかった人だ。でも声はいいぜえ。
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その濃い容貌と美声から「ロシア松崎しげる」と勝手に名前をつけたのだ(私が)。
 
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どうだ。いい声だ。 行かないと思うけど。

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2017年9月17日 (日曜日)

フライハイト交響楽団 言葉のない「指環」

ワーグナー(マゼール編):言葉のない「指環」
アンコール:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
高橋勇太 指揮 フライハイト交響楽団
(2017/09/16 すみだトリフォニーホール)
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昼間のゲイゲキから地下鉄を乗り継いで錦糸町へ。実は生前のマゼールがN響を振ったコンサーサートを聞き逃し、テレビで観て心から後悔したので、アマオケさんとは言えナマで聴いてみたかった。アマオケに顔の広い友人に声をかけてもらって当日券をゲット。この日コンサート当たり日だったようで残念ながら客席はあまり埋まってなかった。
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指揮の高橋勇太さんは初めて聴く指揮者かと思うのだが、バイロイトやドレスデンその他で研鑽を積まれた方のようで(とプロフィールに書いてあった)、ドイツ・オペラに強いのかなという印象。
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このブログにいらっさる方には改めて説明する必要もないかもだけど、今回演奏の「言葉のない指環」は名指揮者ロリン・マゼールが長大な「ニーベルングの指環」からキャッチーな部分をうまいことつなぎ合わせて1時間ちょいくらいの管弦楽曲にこしらえた曲である。声楽はないけど、オケはちゃんとフルオーケストラだから、舞台上はぎゅうぎゅうトレイン状態である。その上アレだ、「ラインの黄金」で小人たちの叩くアレも何人かいて(かなりうるさい)結構上演は大変そうである。
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アマオケでよくやったなあと。
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演奏はテンポがよくて聴いてて全くダレることはなかったし、まあアマオケらしくたまにはミスったりしてたけど致命的なものでもないし、相当楽しめた。ホルンコールなんてプロだってミスするもん。最後のブリュンヒルデの自己犠牲のあたりになると、実際の上演を思い出してトリハダが立った。
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元の全曲よく知ってる私はまあ楽しいに決まってるけど、そうでもない人はどうだったんだろう。初めてリングに触れる人が多かったのかなあと。迫力のある面白い部分や美しい部分ばかりつなぎ合わせてたから、飽きないで聴けたのかもしれない(初心者のことはわかんね)。まあ、休憩なしで1時間強、緊張感を持ち続けるのも大変だろうと思う。聴けてほんとによかった。
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アンコールにお応えして、指揮者が「僕の一番好きなマイスタージンガー」と紹介して演奏。きっとこの人もワグネリアンなんだろうなあ。
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ところで、ワーグナーといえば最近ぴあなどからバイエルンの券買え買えしょっちゅうメールが来るんですけど余ってるんですかね。値段もかなり下げてるみたい。定価で買った人かわいそうだね。そもそも平日なんか売れるわけないじゃん。
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私は行かないよ。何でかって?お客さん、ヤボなこと聞かないでくださいよ。飯守さんのローエングリンにどうして行かないのかわかってるでしょ。飯守さんのファンなのに。
 

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読売日響 プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番 トリフォノフ&マイスター

1505599753438_2 スッペ:喜歌劇「詩人と農夫」序曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品16
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」

指揮=コルネリウス・マイスター
ピアノ=ダニール・トリフォノフ
読売日本交響楽団
(2017年9月16日東京芸術劇場)
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久しぶりにトリフォノフを聴きに、池袋。このホール苦手なんだけど日程から言ってしかたない。トリフォノフは今回の来日では東京はコンチェルトのみ。単独リサイタルは名古屋だけだった。ずるーい。いいなあ名古屋の人。
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何だかいろいろ迷ってるうちにはしっこの前の方になってしまった。ピアニストは背中しか見えん。指揮者はよく見えたが。
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演奏会前の舞台にはピアノが後方に出番を控えていたが、ピアノのブランド名が見えん。どんなに目をこらしてもお目当てのファツィオリの名前が見えない。椅子にも書いてない。「えー名古屋ではファツィオリだったけどここじゃ普通にスタインウェイなの?」とか思った。どきどき。
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新しく客演指揮者になったマイスター。若くていかにも好青年っぽい感じ。英会話教室のマンツーマンでこの先生当たったらガッツポーズしてしまいそうなよさそうな外人さん。名前がフォルクスオパーなんかの指揮者っぽい(シュターツオパーじゃなくて)。
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まずは「詩人と農夫」。私がこの曲をナマで聴くのははじめて(おそらく)。録音でも普通に全曲聴いたことがない気がするし、そもそもこの喜歌劇の内容も知らない。で、事前に調べてみたけどなんかもう喜歌劇の本編は失われているか、そもそもないかも・・・みたいな感じだった(飯尾さんの解説もしかり)。
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それってなんか怖い。ミステリー。元ネタさえないのに何故曲書いた。スッペ怖い。名前もなんか変だし。
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演奏はとても快速でプレーンな感じ(よく知らんが)。きびきびとした指揮ぶり。こないだブラームス2番の時に見事なソロを聞かせて下さった遠藤真理さんのソロが美しい。つか、チェロソロがあるからこの曲にしたのかな。ただ残念ながら私の席からはいっさいソロ見えず。スカートはいてたから遠藤さんなんだろうなという程度。
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スッペ演奏終わってピアノのお仕度。おお、FAZIOLIの文字が(歓喜)。椅子もファツィオリ。ファツィオリ社員?みたいな外人のおにいさんがピアノをふきふき。いやトリフォノフと言えばファツィオリでしょ。プロコだったら特に。
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トリフォノフはウワサ通り髭面に。ちょっとだけ山田孝之に似てる。髭なしよりちょっと巨匠っぽくなった感。
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2010年のショパンコンクールで(私が)右も左もわからんのにネットで見始めて、その演奏時の不気味な表情と研ぎ澄まされた美音に魅せられて、そのあとルビンシュタインとチャイコンを制覇するのを目撃し、引き続き注目をしている(ただ、追っかけやファンというほどでもなく、たまーに見てるだけ)。だもんで、実際イケメンとか言われてもなんか違和感。今回は演奏中の顔は残念ながらちっとも見えなかったが、相変わらず猫背でクモ男のような弾きぶりであると思った。いやそもそもクモ男って何。
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プロコフィエフ2番はふだんあんまりよく聴きこんでない曲なので、ごめんよかったのかよくなかったのかわかんないんだけど、私は非常に感動した。なんかピアノの演奏とかそういうのを超えて、巨大な水墨画を描く絵師のような感じがした。髭面の画家が巨大な和紙に向かって、激しい呼吸音とともに大きな絵筆を振るっているような映像が私の前に広がる。悪魔が乗り移っているようでもあり、はたまた天使のようでもあり。
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へーこんなすごい曲なのか。ほんとは「なんで3番じゃないの3番なら知ってるのに」とも思ったけど、2番でよかった。凄い曲だ。「こんな演奏が聴けて、地球に生まれてよかったあああ」とまで思った。家に帰ってYouTubeでユジャちゃんの演奏を聴いてみたけど、もっとテンポ早かった。人によってアプローチはいろいろ。
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難しい曲だ。弾くのも聴くのも。そして恐ろしい。セルゲイ恐ろしい子。
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アンコールはやっぱりプロコフィエフ。
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今回3回もこの体力いりそうなコンチェルトを東京・横浜で弾くので、滞在中は大好きなお寿司をたあああんとおあがりトリフォノフ。一番高い寿司屋で食べさせてやって。銀座九兵衛かなんかで。私食べたことないけど。
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お寿司目当てでもいいから、日本にたくさん来てねトリフォノフ。コンポーザーピアニストだから、自作も聴いてみたい。
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後半。田園かあ(何故)。ナマで聴くのこれも初めてかも。正直、サイコホラー映画を観たあとにほのぼのファンタジー映画見てるようなホッとした気持ち。しかし前曲の影響か、「もしかしてまだどんでん返しがあるのかも・・・」という怖い想像をしてしまう。
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そもそも。何だろうこの選曲。
農夫と田園のイナカを題材にした音楽に挟まれた猟奇的なプロコのコンチェルト。
.演奏が全部終わって次のコンサート会場に向かうみちみち、このコンサートの選曲の意味を考えた。(別に考えなくていいけど)
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「畑ばかりで何にもない平和な田舎の村に、都会から青年が農園の手伝いと称してやってきた。青年は見た目は温厚そうな髭を蓄えた好青年で快く農作業を手伝い皆に好かれていたが、実はサイコパスで夜になると豹変し夜な夜な村の美しい娘を・・・・」
みたいな。アレレこれって想像しすぎ?山田孝之主演で頼むわ。
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余談ですが、私が最初にネットで見た2010年ショパン・コンクール(上のリンク過去記事参照)予選で注目してチラシの裏にメモっておいた3人、クルティシェフとトリフォノフは言うまでもなく今や大活躍のピアニストですが、残りのもう一人Leonard Gilbertさんというカナダのピアニストについて「あの人は今」的に調べてみたら。カナダの税金法律事務所で立派に働かれているようで。人生いろいろですね。二足のわらじなのかな?昔のコンテスタント、今何やってるのか調べると面白いかもね。アンドリュー・タイソンとか。
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https://www.thor.ca/lawyers/leonard-gilbert/

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