2009年11月21日 (土曜日)

ロートレック・コネクション展

460pxhenri_de_toulouselautrec_019 Bunkamuraにて開催されている「ロートレック・コネクション」展を鑑賞。見に行くまで「コクション」かと思ってたので、近隣の金券ショップで券買う時も「ロートレック・コレクション一枚ください」とか言ってしまった。ロートレックの作品と、彼のお友達の絵を集めて展示しました・・・というのがこの展覧会の趣旨。

が、この手のアート系ポスターは、そもそもアールヌーボーや浮世絵影響系に目のない私はほぼ見倒しているので、「もうおなかいっぱい」感があり。あ、これ。またこれ。みたいな感じで見てた。(そもそもリトグラフの版画をやってたもんでな)

ロートレックといえば。

すごーく昔、まだ私がレコード芸術を買い始めた頃のカラー広告に、必ずロートレックの絵があった。たぶんレミーマルタンの広告だったと思う。子供ながらにオシャレな広告だな、とは思ってたけどいつも女性の顔の描き方がなんか気の毒な感じであんまり好きではなかった。これが彼の絵に出会った始めである、たぶん。

それと。

200pxphotolautrec_2  かなり前にテレビで、ロートレックの伝記映画「赤い風車」を見たことを思い出した。ロートレックってどんな人かあんまり知らんかったけど、小さいときに骨折したせいで身長が伸びなかったので、←こんなかんじの体型をしていたことをその時知った。演じてた役者さんは大人の俳優さんだったから、膝まづいて演技をしていたような覚えがある。

で、最後のほうでまた階段からすっころがり落ちてしまうんだけど、さすがにそのときは俳優さんは足を折ったまま落ちれないのでそん時だけは足を延ばして落ちてた・・・CGなんてない時代だからアレだけど、「なんかヘンなの」って思った。絵描きさんの映画らしく、黄色と赤を多用した画面はとても美しくてまるでロートレックの絵が動いてるような感じだった・・・が、なんとなく設定が「ブリキの太鼓」を思い出すものがあった。キーキー!

そんな感じで。みんなには(「ミューザ川崎」等で)毎度おなじみのロートレックでございますので、ここでは私の好きな他の登場画家について語ろう。

P0883 フランスのポスター作家としてはジュール・シェレが一番好きだ。光があたっているところにアラビアゴムを塗っておいて、あとで水で落としてそこだけ色が抜けるというリトグラフでは基本的な手法を多用しているのだけど、それが効果的。逆光を多用しているのもいいし、絵全体に躍動感があって踊っている感じがするのもいい。

あと、ポスター作家ではないけどエドゥアール・ヴュイヤールもなかなか好き。彼の絵も光が一点に当たってる感じがするから(そんなに詳しくないが)。大体私の好きな画家は光の効果が抜群な人が多かったりする。展覧会ではヴュイヤールが描いたロートレックの肖像画も展示されてる。

クロネコさんのポスターで有名なスタンランの絵も展示されてる。公式グッズのサブバッグを買う予定だったが、なんかやめてしまった。そういえば、最近「展覧会自体のポスター」って売ってなくね? お部屋に飾りたいと思っても買えなくて悲しい。

さて。
ボジョレー・ヌーボーが解禁ってことで、「別に酔っぱらえば安い国産ワインで十分」とか常々思ってる私ではあるが、まあ季節もんだしちょっと飲んでみた(ちょっとというわりには二人で一本あけたが)。

Pa0_0436 前から気になってた渋谷ワイン酒場
アウトレットで安くワインが飲めて、酒の肴も美味しくてリーズナブル。お店も値段設定のわりにはお洒落な感じで、今日行った展覧会の雰囲気にぴったり。音楽がシャンソンとかだったらなおいいのに、何故マイケル・・・ポウ!

ボジョレーは一本2千円ナリ。お店で飲む値段としてはかなり安いのでは。フルーティでとっても美味しかったでした。


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2009年11月19日 (木曜日)

マイケル・ジャクソン/THIS IS IT



公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/

今、話題の映画「THIS IS IT」を観てきた。全く観る予定はなかったのだが、友人に「全然ファンじゃなくても絶対観たほうがいいよ」と超オススメされたため、レディースデイを狙って水曜日に鑑賞。来週から忙しくなるんで私としては最後のチャンス。
気合いを入れてコンビニでおやつのパンを選び、「パン!茶!宿直!」とかいいながら品川プリンスへ。

普通の日の昼間なのに、品プリ映画館では珍しく前方2列をあけて満員。早めに行ったつもりが前から4番目でかなり画面に近いところで鑑賞。女性客が多い。

2009年6月25日に急逝したマイケル・ジャクソンが、ロンドンで実施予定だったコンサート“THIS IS IT”の何百時間にも及ぶリハーサルとビハインド・ザ・シーンの映像を使用した劇場映画『THIS IS IT』が10月30日、全世界同時公開。この映画は、いまだに謎の残るその死の直前まで、マイケルが行っていた猛特訓風景とその素顔を収めた貴重な映像の数々を基に構成。映画は、クオリティの高いデジタル・サウンドとHD画像で収録され(一部3D映像を駆使)し、あたかも観客が、実現されなかったロンドン・コンサートの最前列にいるかのような臨場感を味わえる。

・・・ということである。マイケルが老後の楽しみに撮ったんか。この映像をおうちで孫と一緒に見ながら「じーちゃんが若いころはこんなにダンスが上手だったんじゃ」とか言ってたのかなあ、長生きしてればな。

世界中のダンサーを集めて行われたオーディションではもちろんマイケルが立ち会ってたわけだけど、このたくさんの人数の中でなんとか目立とうと、なんとかマイケルと同じステージで踊ろうと頑張る若者を見ると(親類でもないのに)胸が熱くなる。そして、マイケルの死はさぞ無念だったろう。

映像はリハーサルということなので、当然観客がいない。歌ったり踊ったりのジャクソン一座を観ているのはスタッフのみ。なんかそれがすごく悲しい。寂しい。マイケルはこんなにがんばって世界最高のステージを作り上げようとしていたたくさんの人たちと楽しみにしていたファンのみなさんを残して、突然旅立っていった。人類史上最大の置いてきぼり。

マイケルは50歳ということで、50歳ながらダンスはやっぱりまだまだうまくて、若いトップダンサーたちと互角に張り合って踊ってる。でもやっぱり20代の頃のマイケルのキレのあるダンスに比べると、ちょっと「よいしょっと」感はある。でも・・・50にしては驚異的じゃないだろうか。

あんまり詳しくないながら、私がマイケルの歌で好きなのってかなり古い部類に入るんで(実は・・・モータウン好きなの)、最近の歌ってあんまり知らないんだけど(Black Or Whiteまでくらい)。そうねぇ、好きなのはジャクソン5のときの、I want you back とかかな。(映画ではマイケルはリハーサルということで全体的に声をセーブしているのが残念。これは仕方ないか。)私がマイケルで一番かっこいいと思う時代ってOff the Wallの頃かなあ。この曲で日本のバイクかスクーターのCM出てたんじゃないかな?確か。

↓この頃のマイケルが一番カッコイイ!
http://www.youtube.com/watch?v=Pvc9XBTfu6g&NR=1

あと、われわれの年代?でマイケルの一番思い出っていうのは何と言ってもTDLの「キャプテンEO」である。今考えるとルーカスとかコッポラとか凄い豪華メンバーで作ってたんだ。3D映像が飛び出してくるから、おっかない女王様が長い爪で迫ってくると、あまりに怖くて3Dメガネをはずしてしまったり、物が飛んでくるとよけたりとか。家帰ってトンガリコーンを指にはめて真似したりとか・・・しなかったすか? あのマイケルのダンスは最高にかっこいい。ああ、もう一回TDLでやらんかなあ。アレを見たことない現代の子供たちがかわいそうである。

キャプテンEO後半
http://www.youtube.com/watch?v=KP4sdeERC38&feature=related

で、映画ではステージで使う映像(モノクロ映画の中にマイケルが入りハンフリー・ボガートと共演したりするのとか、「スリラー」の新バージョンとか)も上映されて、もしマイケルが存命なら「えーこんなすごいことがステージ上で見られたんだなー(行った人は)」と思う。

この映画は舞台でやるおまつりごとやエンターテイメントのお好きな方は(マイケル・ジャクソンにあんまり興味がない方でも)かなり楽しめるものと思う。終演後、映画館でパラパラと拍手が起こったのもなんか久しぶりだった。

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2009年11月17日 (火曜日)

ザレンプスキ/ピアノ五重奏曲


ユリウシュ・ザレンプスキ:ピアノ五重奏曲ト短調 Op.34

ワルシャワ五重奏団
コンスタンティ・アンジェイ・クルカ(第1ヴァイオリン)
クシシュトフ・バコフスキ(第2ヴァイオリン)
ステファン・カマサ(ヴィオラ)
ラファウ・クフィアトコフスキ(チェロ)
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ピアノ)

過去記事:YouTubeで聴くポーランドの作曲家

地味~に探してたザレンプスキの五重奏曲のCDが渋谷にあった。DUXレーベルだからあんまり日本に入ってないのかなあって思ってたんだけど、今日「Z」棚に入ってた。

もしかしたら∑q|゚Д゚|pハッ。

タワレコの店員さんがこのブログをご覧になっていて、渋谷店に置いたらすかさず私が食いつくと思って入荷して下さったのかしら~(ほれほれ、なーんて)。それとも、意外とお問い合わせが多くて、入れて下さったのかしら~。

何でも構わないけど。

ともかく、この曲はいい。YouTubeに第一楽章しかUPしてなかったので「早く全楽章うpしろよ~、うp主~」とか思ってたんだがちっともUPされる様子もない。もう、待てなかったのでCD見つけて良かった良かった。録音も2005年と新しく、演奏もグー。

で。

まずザレンプスキという日本ではほとんど無名の作曲家について。

160pxjuliusz_zarebski_polish_compos ユリウシュ・ザレンプスキ(Juliusz Zarębski, 1854年2月28日か3月3日 -  1885年9月15日)はポーランドのピアニスト、作曲家。(以上、ウィキペディアより)

ザレンプスキは現ウクライナ西部の町ジトミェジュ(現ジトミル)の貴族の家に生まれ、ウィーンとペテルブルクで学んだ後リストに弟子入りし師の演奏旅行にたびたび同行(1875-1877)、1880年にブリュッセル音楽院のピアノ教授に就任、ピアニスト・作曲家としてヨーロッパじゅうで大活躍し、まさにショパンの再来というところでしたが、ショパン同様結核により31歳の若さで亡くなってしまいました。ショパンと異なり没後長く忘れられていましたが、近年研究が進み、ショパンの様式を継承・発展させながらドビュッシー以降のフランス音楽に見られるエキゾティックな語法を開発していた点も指摘されるなど、再評価が進んでいます。

参考HP
http://www.raymonda-cd.com/SHOP/CDB036.html

誕生日がテキトーなのはなぜなのかわからんのだが、カルウォーヴィチ同様早死に作曲家である。リストの弟子ってことだが、かなり有能なピアニストだったのだろう・・・よく知らんけど。早死にだったけど結婚はしてたようだ。早死にされて奥さん可愛そうである。

肖像画を見ると・・・こんな繊細な曲を書くような感じには見えない。なんか・・・頭髪が異様に多い人である。もじゃもじゃ・・・ちょっとあんたベートーヴェン? 山で狩りとかしてそうなワイルドな容貌。

他の曲を全く聴いたことがないので、この曲のみの感想だけれど、この曲は本当に素敵である。さすが「今日ポーランド室内楽作品の最も天才的な作品と評されている。」とされてるだけあるわ。・・・あんまり室内楽しらんので、この世の中には他に私の知らない傑作がたくさんあるのかもしれんが。

ルクーのヴァイオリン・ソナタや室内楽がお好きな方なら、気にいるかもなと思う。

第1楽章 アレグロ
第2楽章 アダージョ
第3楽章 スケルツォ
第4楽章 フィナーレ

第1楽章は大変にメランコリックな感じで始まる。なんかショパンとかの「いかにもポーランドっぽい」悲しげなメロディである。しかし、どんどん音楽が明るく豊かになっていき、聴いてるほうもなんだか嬉しくてドキドキしてくる。ピアノがキラキラと輝いているように奏でられるので、さすがピアノの達人だった作曲家だな~と感じる。(なお、このCDはYouTubeの音源とは別演奏のようである。)

第2楽章は、ぞろぞろとゾウリムシが這いまわるような感じで始まる。なんかゾクゾク。でもチェロが豊かなメロディを奏で始めるとまたどんどん曲が明るくなっていく。またピアノがキラキラしてきて素敵。星が降ってくるようだ。

第3楽章はなんとなくリズムがお馬がパッカラパッカラ走ってくる感じ。ちょっとエキゾティックな民族音楽っぽい雰囲気がある(バルトークっぽい感じもする。)。

第4楽章は、出だしがなんでか第3楽章とほぼ同じメロディなんだけど。CDプレーヤー壊れたのかと思う。フィナーレということで第1楽章の回想とかあり、途中静かになったりもするが、また音楽的に朗らかにどんどん豊かになっていく。盛大に盛り上がってフィナーレ。

でまあ、やはり「マイナー作曲家」の常として「これなんとかっぽい」とかすぐに思い浮かんでしまうのであるが、この人が生まれたのが1854年で31年しか生きなかったことを考えると・・・もしかしてチャイコフスキーのピアノ・トリオとかは耳にしたかもしれないけど・・・少なくともこの年代だとバルトークはまだ作曲始めてないしね、ふむ(・・・で何?)。

で、このCDのカップリングはバツェヴィチ姐さんの同じ編成の曲である。また作曲家が年代的に異なるので、これについてはまた。

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2009年11月14日 (土曜日)

カルウォーヴィチ/オシヴィエンチモフ夫妻、スタニスワフとアンナ・他


ミェチスワフ・カルウォーヴィチ:交響詩「オシヴィエンチモフ夫妻、スタニスワフとアンナ」
リトアニア狂詩曲、「仮面舞踏会のエピソード」

アントニ・ヴィト指揮/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団

こないだ買ったナクソス盤のカルウォーヴィチ。交響詩集の第1集である。ダイナミックなオケ曲好きには非常に親しみやすい曲ばかりなので、カルウォーヴィチの入門編としては最適であろう・・・まあいざ入門してもそんなに作品がないのですぐに制覇してしまうとは思うんだけど。

それにしても、この一曲目の交響詩の題名の複雑さが半端ない。
「オシヴィエンチモフ夫妻、スタニスワフとアンナ」って(Stanisław i Anna Oświęcimowie)絶対覚えられない。なんとなく、「イブラヒモヴィッチ」って名前が邪魔して忘れる。

ほんとに最近物忘れがひどくていかん。最近気になるポーランド人の作品のCDが欲しいと思ってもタワレコに行くと忘れちゃうんで、手帳につづりを書いておいて探せるようにしてる(ザレンプスキとか。店に置いてないけど)。クナッパーツブッシュとか、小さい頃に覚えた長い名前って絶対に忘れないのに、もう最近はだめだ。ちなみに「スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ」は子供の頃に30回くらい音読して覚えた。シマノフスキはその点いいな、日本人にはとても覚えやすい名前である。

で。

実際のところこのCDの曲は、想像がつく通りR・シュトラウスの作風そっくりである。とくにイブラヒモヴィッチ、じゃなくてオシヴィエンチモフ夫妻の曲はそうだ。華々しい冒頭から「あ~、ほら来たよ~」と思う。なんかここらへんの年代の作曲家ってたいてい若いころはR・シュトラウスっぽい。シマノフスキもそうだし、ディーリアスだって。そこから脱出して自分の個性が出てきてやっと世に出たり(出なかったり)するんである。また、ずっとシュトラウス(またはワーグナー)の亜流のままで終わってしまう作曲家はたくさんいたはずである。

私は、カルウォーヴィチの曲は「永遠の歌」ってシブイ交響詩で入ってしまったので、このオシヴィエンチモフ夫妻のブリブリなシュトラウス感あふれる曲がどうも・・・アレだ、手放しに喜べない(もちろんシュトラウスは大好きな作曲家だけれども)。わたしは「永遠の歌」の静謐な感じ、神秘的で内向的な感じのカル君が好きなんである。今のところ、「永遠の歌」と「復活交響曲」の第2楽章、ヴァイオリン協奏曲の第2楽章とか比較的ゆったりしたものがいいなあと思う。

このナクソスのCDの中では2曲目のリトアニア狂詩曲が一番いいなと思う。どっぷりとしたシュトラウス臭がさほどない。哀愁のあるメロディから始まり、中間の弦が静かに刻むところは大好き。

http://www.youtube.com/watch?v=5weYHnGFasY

3曲目の仮面舞踏会なんちゃらは、シュトラウスというよりは・・・なんだろう、コルンゴルトに近いかも。かなり甘甘な音楽である。ウィーンの色とりどりのケーキを思い出すような(・・・そんなに食べたいのか)感じである。この華々しい感じは「仮面舞踏会」を表して・・・いるのか?

つーことで、大体のシュトラウス好きはこのCDはハマるとは思うけれど、私からすればなんとなく第2集のほうが「永遠の歌」も入ってることだしもしかしていいかも~と思う。



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