2018年8月16日 (木曜日)

テレビを買った。

あまりにテレビの画面がひどくて、テレビを買い替えることに。10年以上使ってた液晶テレビの表面がべりべりにはがれてしまい(そんなのきいたことない)、ワールドカップや高校野球を観てても、点数がわからない。
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いっそ全く映らなくなってくれたら諦めもつくのに、映りは悪いのに作動は正常なので買い替え辛い。しかし、「全録画システム」のリモコンが全く作動しなくなったので、思い切って買い替えた。
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パナソニックのビエラ(テレビ)とディーガ(ブルーレイディスクレコーダー)を購入。届いてその軽さにびっくり(まあ、テレビは19型なのでちっちゃいけどね)。試行錯誤の上ケーブルテレビとインターネットに繋げてみた。今までの画面がひどい映りだったので、恐ろしく画面は美しかった。
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接続して最初に観た番組は「最恐映像ノンストップ」。もう感激した。だってオバケがはっきり見えるんですよ!!! 今までのテレビはケーブルテレビで毎週やってる「本当にあった呪いのビデオ」で、「お解り頂けただろうか・・・」というナレーションに毎回「お解り頂けない・・・(泣)」と答えてた。なんも見えんわ。でも・・・新しいテレビははっきり見えるんですよ、オバケ。素晴らしいじゃないですか!!!お解り頂けますよ!!でも、見えすぎてあんまり・・・逆に怖くないな。
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まあ、あんまりはっきり奇麗に映りすぎて、妙齢の女優さんは・・・(今まであんなに奇麗だと思ってた女優さんでも)シワが目立ってて、ちょっとがっかりしちゃうけど・・・まあしょうがないね。
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ああ、これでバイロイト音楽祭も奇麗に観れるし録画もできるし、24時間テレビの林遣都君も美しく観られるわ・・・と思うと非常に楽しい。たかがテレビくらいでアホか、と思われるかもしれないけど。
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2018年8月13日 (月曜日)

藤田嗣治展 東京都美術館

2018_foujita_lお盆だというのに出社し、ほとんど人がいない中仕事をしていたが、なんか午前中で仕事が終わってしまったので帰ることに。本当はカハクの「昆虫展」に行きたかったが、何しろ世間は夏休み。小学生であふれかえってるのは想像がついたのでやめた。昆虫別に好きじゃないけど、香川照之さんが監修ということなので。昆活したかったなあ。
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ミケランジェロとどっちに行くか迷ったが藤田氏のほうへ。ミケはまた行こうと思う。
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藤田氏は今年で没後50年だという。今まであまり藤田画伯と向き合うことのない人生だったので、今回ずいぶんたくさんの彼の作品と出会えて本当に良かった。彼の絵はなんか白い裸体とネコちゃんの印象しかなかったし。それだけじゃなかった。ピカソほどじゃないけど、長い画家人生の中で何回か作風は変わっている。
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私にとって藤田嗣治は、あのオカッパ頭の独特の風貌の他には「女性にもてもてのフランス寅さん」のような印象の人だ。なんかずっとフランスに行ってた印象がずっとあったのだけど、そんなでもなかった。帰国してたこともあったし、南米やアメリカに行ってたこともあったという(初めて知った)。南米に行った時はそれなりに南米っぽい絵を描いていたし、帰国してた頃は日本人をモデルにして色々描いていた。でもなんか・・・もうおフランス生活が長かったせいか、描く日本人はどことなく・・・「外人が描いた日本人」という感じがして面白い。何故か沖縄が好きとのことで、平良とみさんみたいな沖縄の「おばあ」を描いたりしてて、「へー、これがフジタ・・・」と意外に思った。アメリカに居た時の絵はあんまりアメリカっぽくないのね。
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しかしまあ、生涯に何人もパートナーが変わったりしてたから(5回結婚?)、よほど女性にもてる人だったんだなと。ピカソみたいだなと思った。あの風貌で何故・・・と色々と疑問がたくさん沸いてきた。きっと魅力的な人だったんだろうな、あんな日本人、フランス人関係なく美女を虜にしてきたんだもんね。
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魅力的と言えば・・・もちろん絵もものすごく魅力的である。藤田画伯は日本人画家の範疇にはないのかな、とも思う。日本人が見てもヨーロピアンな感じが魅力的なのに、ヨーロッパの人が見ても東洋的というかエキゾティックで魅力的なんだろうと思う。
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絵も素晴らしかったけど、人となりにすごく興味を持って、カタログは買わずに「藤田嗣治 手紙の森へ」という新書を購入。本屋さんで買うのと違ってカバーを付けてもらえないので、いつも美術館で貰う朝日新聞の展覧会の号外をブックカバーにしてみたら、なかなか素敵になった。でも手汗かいたらインクが落ちそうだけど。
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ところで、ずっと私藤田”つぐじ”だと思ってたので、今日係員の人が「ふじたつぐはるの展覧会の入場券はこっちでーす!!」と叫んでて「あたし、勘違い?本当はつぐはる?」と思ったけど、Wikipediaを見たらどっちもありみたい。ついでにフランスに帰化したあとも「レオナルト・フジタ」なのか「レオナール・フジタ」なのかも、判然としない。
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外に出ると、上野公園は色々とお祭りをしていたし、上野動物園も8時までやってるみたいだったけど、「ネプリーグ」を見なければならないので、早々に帰宅。「ケンカツ」の出演者が出るからだったけど、もうなんていうか視聴率が悪くてねえ。私の観てるドラマ「ケンカツ」「チアダン」「ヒモメン」・・・みんな視聴率イマイチだ。
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上野に行く前に、日本橋三越で開催の「1980年代展」というのを観た。まあ、知ってることばっかりだったので・・・観ても観なくてもどっちでもよかったかなという感じ。80年代アイドルの展示とかがあって、「そーいえば私の好きな金井夕子さんがいない・・・」とは思ったものの、彼女歌唱力抜群だけどアイドルじゃなかったよね。私は歌唱力重視なので、自分の二大アイドルは本田美奈子さんと金井夕子さんだったわ。
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2018年8月12日 (日曜日)

モネ それからの100年 横浜美術館

Mone1(8月10日)川崎の演奏会から横浜美術館へ。みなとみらい駅ではピカチュウ祭りが開催されており、凄い人混み。世界中からファンが集まったようで、外国語も多数聞かれた。かくいう私は・・・あんなにポケモンGOにハマっていたのに、なんかどうでもよくなってしまった。本当に私のブームは終焉が早い。ピカチュウがなかなか手に入らなくて、初めて手に入った時の喜びは忘れられないが・・・今はそんなでもない。
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友人が横浜勤務のため、待ち合わせて美術館へ。この日は夜8時半まで開館していたので夜モネした。モネはそん・・・なに好きでもないのだけど、昨年行った徳島の大塚国際美術館でモネの「大睡蓮」などのレプリカを観たので展覧会も是非行こうと思った。まあ、たまたま半休取って川崎で演奏会に行ってついでもあったのだけど。
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今回の展覧会はモネの絵はもちろんたくさんあるのだけど、モネの絵に影響を受けた画家や美術家や写真家の作品もたくさんある。「モネ展だからモネばっかりあるのだろう」などと思って出かけるとちょっと困惑するかもしれないし、現代美術が苦手な方はもしかして「うーん」と思う人もいるかも。まあ、一緒に行った友人(徳島にも一緒に行った)も「何これ絵具ぶん投げただけじゃないの?どこがモネ?」と何回か言ってたので、例えば音楽で言えばモーツァルトに影響を受けた現代音楽のコンサートに初心者を連れて行って、意外と無調音楽ばっかりで面食らわせるような感じ?かな(そんなコンサートあるのかな)。
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私は現代美術ももちろんオッケーなので(たまーにダメなのもあるけど)、かなり楽しめた。とくに映像を組み合わせた動く自然の風景の作品は涼し気で、ずっと見入っていた(友人は興味なさそうだったけど)。鈴木理策さんという写真家で、何か展覧会とかしたら行ってみたいなと思った。あーゆー写真撮りたいな。無理だけど。
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他、常設展にあったでっかいカラスのオブジェが異様にツボにはまった。写真撮りたかった。

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2018年8月11日 (土曜日)

フェスタ サマーミューザ2018 センター争奪、灼熱のアリアバトル

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指揮:曽我大介 東京ニューシティ管弦楽団
ソプラノ:高橋 維
ソプラノ:土屋優子
メゾ・ソプラノ:野田千恵子
メゾ・ソプラノ:高野百合絵
テノール:芹澤佳通
バリトン:吉川健一
司会:朝岡 聡
(8月10日 ミューザ川崎)

どうしても休みを取るように上司からいわれており、一日休みたかったが午前中に給与の振り込みがあり半休を取得。会社から川崎は結構遠いのだが(だってすみだが近いんだもーん)、がんばって到着。しかしまあ、夏休みとあって(普通の金曜日のお昼なのに)川崎は激混み。フードコートは工事中なので普通にレストランに昼ご飯を食べに行ったところ、どこも行列。

しょうがないので、あまり店はないもののミューザ川崎に。蕎麦屋に入れたので唐揚げ定食を頼んで待っていたところ、カウンターの横に若いカップル?と思しき男女が座ってきた。しかし、会話の内容を聞いていたら(近いので聞こえる)、どうも本日の出演歌手さんだった。私は「うわああ」と思ったものの、「今日、私聴きに行くんです。頑張って下さい」とか話しかけるようなコミュ能力があるわけではなので、普通にスルー。あ、唐揚げ美味しかったです。お蕎麦も美味しそうだったなあ。
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今回の企画は、若手の6人の歌手の皆さんが、一曲ずつ得意のアリア(または初挑戦のアリア)を披露し私たち観客が与えられた一票を一番うまいと思った人に投票する・・・というもの。一番票数が多かった人にはシャンパンが与えられ、最後の「乾杯の歌」の時にセンターで歌う権利を得るというもの。まるでAKBであるが、そんな必死なものでもなく投票は「おあそび」である。歌う順番もコンサートの前のプレトークでくじ引きで決められた。
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さて歌唱であるが、私が目当てにして行った高橋維さんの歌った「椿姫」の「ああ、そはかの人か」は彼女のレパートリーには多分ないもので、今回挑戦してみたのかな。とても上手だったし、彼女得意のコロラトゥーラも奇麗で高音も出ていたけれど、後半に歌われた(初めて歌うという)「ドン・パスクワーレ」のノリーナのほうが彼女のキャラクターにぴったりであったように私は思う。今回の指揮者のリクエストによってこのナンバーは歌われたようだが、本人の歌いたいものと聴く人の求めるものとは若干差があるのかなあと思った。私は彼女は男性を手玉にとるようなお茶目な役のほうが似合ってると思うし、好きだ。まあ、舞台で観たツェルビネッタとかね。いつか彼女は「ルル」を歌ってくれると思う(←勝手に)。
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ファンなので当然高橋さんに投票したのだけれど、1位は「ある晴れた日に」を歌った土屋優子さんが獲得した。確かに声量がありスケールの大きな歌だったけど、おそらく今回の観客層は老人が多く(普通の日の昼間だったので)誰でも知ってる蝶々さんの「ある晴れた日に」が聴衆の心をつかんだのではないかと思った。だったら「誰も寝てはならぬ」も投票が多かったんじゃないかな。1位しか発表はなかったけど。
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とても充実した演奏会で(2時間半と結構長かった)、こういったバラエティ系コンサートではおなじみの朝岡聡さんの「いかにもオペラ大好きですう」感の司会がとても楽しそうで、初心者にもわかりやすくよかった。指揮者の曽我さんはダイナミックな指揮で「乾杯の歌」では独唱者にまじってちゃっかり歌うというハッスルぶりで楽しそうだった。聴衆もブラーヴァ、ブラヴィー、ブラヴォー続発で楽しそうであった。
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さて、半休を神奈川で遊び倒すという企画(自分では)なので、終演後慌てて川崎からみなとみらいへ。友人と待ち合わせて夜モネするんだよん。
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    川崎に向かう電車の中で、「君はどのジークフリートが好き?」などという会話で盛り上がっている若い男性たちの声が聞こえたので、電車を降りるついでに「ワグネリアンかしら。どんな若者だろう、見てみたい」と思って見たところ、コミケに向かう?痛紙バック持ってる人々であった。そうね、そういうことね。

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2018年8月 5日 (日曜日)

公式本買ったった・・・

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いやあの・・・生まれて初めてドラマの公式本を買ったのですけど・・・(あはははははは)。なんでしょうね、この林遣都君の美しさと言ったら・・・この人私と同じ人間ですか。神の創造物でしょうか。ミケランジェロの彫刻か?はたまたダヴィンチが描いた天使かと。「チェリーボーイズ」観た後だと余計そう思いました(同じ人とは思えません)。沼(湖)の方々息してますか?
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春田(田中圭さん)はなんだか私、もう色々と見過ぎてすでにゲシュタルト崩壊してる・・・。


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木曜日に、会社の(圭沼にハマっている)女の子が「今日は例のものが家に来るんですよ・・・もう届いているはずです」と話しかけてきたので(一応、読者は興味はないだろうけど説明すると、有料で読める田中さん本人によるブログ「圭モバイル」から公式本を購入すると、田中圭さんのナマ写真が付いてくるのだけど、店頭に並ぶよりもかなり遅れて配送されている模様であるとのこと・・・Twitterで知っている)、「あ、私は日曜にお店で買ったわ。初版10万部超えて15万部になるらしいから届くのはもう2版目(第2刷)になってるかもね。私はフライングゲットしたから第1刷だけど。」と言ったら「そうですか・・・まあ第1刷のほうが価値が高いって大学で習いましたからそっちのほうが貴重なのかも・・・」 私「うーん、でもそれって川端康成とかそういう人の本だよね・・・『おっさん』じゃないよね・・・」女の子「芥川龍之介とか、そういう人の本ですよね・・・確かに・・・『おっさん』じゃない・・・」 「・・・・」 

土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」公式ブック icon(HMVのサイトに飛びます)

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2018年8月 4日 (土曜日)

映画など、ネットで色々見る

実は、先週の日曜日に上野で激しくひっくりこけてしまい(係員がすっとんでくるほどひどく)、その日は普通に帰り翌日出勤したものの、痛みは取れず。早退し病院に行ってレントゲン撮ってもらったり検査したくらいで骨折はしなかったものの今も腰とか腕とかが痛い。美容院に行っただけで家でおとなしくネットで映画等鑑賞。
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映画「ホームレス中学生」
原作は読んだし、ドラマ版も観たが(ドラマ版は田中圭さんがお兄ちゃん役だったのだがお姉ちゃん役の夏帆さんしか覚えてない)、映画は初めて観る。まずイケメンの小池撤平君をどうやって麒麟の田村さんと思えるのかそこから苦労するが、もう・・・途中から諦めた。お風呂シーンなど色々とサービスショットが見られるし池脇千鶴ちゃんの若くして「関西のオバチャン」感がよい。
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映画「チェリーボーイズ」
おっさんずラブを見るだけのためについついAUのビデオパスに入会してしまい、与えられたコインの期限がギリギリだったので活用。しかし・・・他のものに使えばよかったかなと後悔。映画はそんなにつまらないものでもなかったが・・・今や私の中では「現代日本における天使」とか「琵琶湖から現れた妖精」とかの存在の林遣都君が、こんなキモヲタみたいな役を演じるとは・・・(しかもうまくハマっているのも困る)。仕事選ばないのか、あえて選んでこういう役なのか・・・不明。若干AVかなと思うくらいエグイ。お子さんは観ないほうがいいかと。
チェリーボーイズ (HMVのサイトに飛びます)icon.

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ドラマ「ああ、ラブホテル」(WOWOW)
エグイ内容かと思えば、別にそんなことはないので安心(題名に反してベッドシーン、ほぼない)。田中圭さんの学ラン姿が見られる(リアルタイム高校生のじゃなくて大人になった最近の)。

はたらく細胞(アニメ版)
体の中の細胞を擬人化した新感覚のマンガ。ちょっと前に衛生医学関係の勉強をさせられていたので、「ああ、うんっ、そうそう好中球ね」とか「フィブリノーゲン!腸炎ビブリオ!」とか言いながら観ている。しかし、転んで怪我したときを思い出し、血小板ちゃんとかが頑張って止血してくれたんだなあと思ったらなんか申し訳なくなった。
はたらく細胞1 (コミック版)icon..
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2018年バイロイト音楽祭「ローエングリン」
第一幕から主要な役の人がみんな昆虫の羽?みたいなのを付けているので、「おお、ついに父親を継いで香川照之さんもオペラの演出を?しかもバイロイト?」などと思ったが違うみたい。なんか男性の羽の形がシロアリみたいだし、舞台にあるおっきな機械は害虫駆除器のようだし、ローエングリンはシロアリ駆除の人みたいな作業着着てゴム手袋してるし、なんかもう・・・色々よくわからなかった。ねずみの次はシロアリか。ただ、相変わらず年とってもマイアーはお奇麗だし(ヒロインより美しいのはなんなの)、ローエングリン役の人は初めて見たけど声も外見も往年の名ローエングリンのジェス・トマスを思わせ大変好みだった。日本にも来てほしいな、いっっっつも同じ人なので。なお、8月27日にNHK-BSのプレミアムシアターで放送されるよう。まあ、演奏と歌唱以外は大人の学芸会感。

・・・・てゆーか、私この歌手(ピョートル・ペチャーラ)観てますね。2007年のチューリッヒ歌劇場の来日公演で。「薔薇の騎士」の歌手役。私のブログには名前は載ってないけど舞台姿の絵は描いてある(爆笑)。あの箱に入って歌ってた人、この人だったんだ(感動)。


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2018年7月30日 (月曜日)

戦没学生のメッセージⅡ トークイン・コンサート

Photo藝大21 戦没学生のメッセージⅡ
トークイン・コンサート
「戦時下の音楽~教師と生徒」

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▮トーク
片山 杜秀  (慶應義塾大学法学部教授)
▮プログラム
葛原 守/歌曲《かなしひものよ》※
鬼頭 恭一/歌曲《雨》(清水史子詩)※
村野 弘二/歌曲《小兎のうた》(島崎藤村詩)
信時 潔/歌曲《春秋競憐判歌》(額田王詞)
下總 皖一/《箏独奏のためのソナタ》
鬼頭 恭一/《無題(アレグレット イ短調)》※
葛原 守《自由作曲(オーボエ独奏曲)》※
村野 弘二/オペラ《白狐》(岡倉天心台本)より第二幕〈こるはの独唱〉

橋本 國彦/歌曲《をみなら起ちぬ》(深尾須磨子詩)
細川 碧/東京音楽学校謹撰《明治天皇御製》(明治天皇作歌)
草川 宏/交声曲《昭南島入城祝歌》(佐藤惣之助詩/髙橋宏治補作・編曲)
(※は昨年も演奏された曲)

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出演
金持 亜実(ソプラノ) 
永井 和子 山下 裕賀(メゾソプラノ) 
大平 倍大(テノール)
今尾 滋(テノール/バリトン) 
田中 奈央人(箏) 
河村 玲於(オーボエ)
田中 翔平 森 裕子 松岡 あさひ(ピアノ) 
千葉 芳裕(合唱指揮)
小鍛冶 邦隆(指揮) 
東京藝大学生・卒業生有志オーケストラ&コーラス

(7月29日 奏楽堂)

昨年に続いて鑑賞。まあ、戦争によって命を失い活動を絶たれた東京音楽学校生の作品を復活演奏する、という趣旨は同じなのだけど、まあ個人的には私の大好きな村野弘二の「こるはの独唱」をまた聴きたかったので、台風一過の暑い中出かけた。ただ、今回はプログラム的に前回よりかなりパワーアップしているようで、前回はピアノ伴奏のものがほとんどだったが今回はフルオーケストラに合唱の曲が演奏された。
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それと今回素晴らしかったのは、この分野ではスペシャリストと思われる片山杜秀先生が解説者として登場したことか。勝手な想像として最初のほうでちょろっとお話しされるくらいなのかなあと思ってたけど、結構メインにずっと解説をしてくださったので、もうなんか有難くて「イヨッ!モリヒデ!」とか声をかけたくなった(失礼なのでしませんけど)。
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まあ、曲目的には昨年とかぶっているものが多かった。戦没学生さんの作品はそんなに残ってないので仕方ないのかな。その分を埋めるべく、彼らのお師匠の作品が演奏された。

前に交響曲の演奏を聴きに行った橋本國彦のオケ伴奏つきの歌曲は結構びっくりであった。橋本國彦は(私の勝手な印象では)メロディックで夢見がちな、どっちかっつーとフランス音楽に近い、近代的だがわかりやすい作風・・・と思っていたが、なんかベートーヴェンみたいな勇ましい感じだった。まあ、歌詞の内容が・・・男子だけでなく、おなごもみんな頑張れ!的な・・・「いさぎよく、いさぎよく、たもとをたちて(略)ははもたちぬ、つまもたちぬ、をとめもたちぬ」みたいな感じなもんでね。

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こんな感じかな。片山先生の解説によると「この時代の音楽、ベートーヴェンになりがち」だと。

しかし、今回の演奏会の白眉は戦没学生・草川宏作曲によるカンタータ「昭南島入場祝歌」である。だが・・・いかんせんオーケストレーションが完成しているわけではないので、高橋宏二さんによる補筆によって完成された版による演奏となっている。どの程度オリジナルなのか、どのくらい手を加えられたものなのか、あたしにゃよくわからないけれど(おそらく随分加筆されているように思う、解説を読む限り)、とても興味深く聴いた。これを聴くだけで行った甲斐はあったように思う。

まあ、題名からするとそこらへんの右翼?がスピーカーで爆音で流しそう・・・みたいな曲を想像しちまいがちなのだが、そんなことは全然ない。全くの芸術作品である(と思う)。昔昔の東洋の島国なのに、当時の最先端の西洋クラシック音楽の影響を受けまくっている。最初はR・シュトラウスの「日本建国2600年祝典曲」を思わせるし、中間部はなんと・・・ほとんどマーラーである。解説よると1930年代には指揮者プリングスハイムが来日しており、東京音楽学校にてマーラーの交響曲を何曲も初演したりしてたから、もしや学生さんもそれを耳にして影響を受けたのかなあ・・・と思う。また最後のほうではなんと、シェーンベルクばりの不協和音の音楽が聴かれたりする。そこらへんは師匠の橋本國彦の影響かと(と、解説にある)。

以上、色々とまあバラエティに富んだ演奏会だったので(長くなるので)全部を解説するのはやめとくが、なかなかお勉強になったので行ってよかったと思う。昨年の演奏会の模様はCD化されているのでご興味のある方は購入されたらいかがだろう(会場では売ってたけど、一般には売っているのかな)。ただ、気になったのは今回の演奏会ももしかしてCD化されるのかもしれないけど、観客にはお年寄りが多くて補聴器の音がひっきりなしだったため、どうなるのかなという心配はあった(今の技術でなんとかできるのかな)。
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戦没学生のメッセージ~戦争に散った若き音楽学徒たち (CD)

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