2019年7月20日 (土曜日)

映画「トイストーリー4」

Toystory4

日本橋tohoにて友人と鑑賞。事前に世間の感想を見たのだがかなり賛否両論。しかも否が多い気がする。しかし、休日で公開したばっかりということで映画館は大変混んでいた。事前にポップコーン買う予定だったのに、たくさん人が並んでいて買うのをあきらめたほど。

なお、普通に吹き替え版で鑑賞。というかオリジナルで観たことないんだけどトイストーリーシリーズ。

なんか意外とバッドエンドで暗い気持ちになったらどうしよう、とか心配したけど杞憂であった。絶賛公開中なのでネタバレは避けるけれど、私(と友人)はとても楽しんだ。一番大きなスクリーンで前から5番目で観たのでとても迫力があった。たくさん笑ったし、最後は周りはみんな泣いていた(わしゃ泣かんかったが)。

何が批判の対象になったのか、考察すると、今回のヒロインであるボー・ビープが何故か大変パワーアップしており、顔も服装も性格もまるで別人?って思うとこかなあと。意外な結末も、監督が変わった(セクハラ疑惑で降ろされた?)ということで「こんなの全然トイストーリーのことをわかってない!!」って思ったのかと。まるで「けものフレンズ」の監督が降ろされて、監督が変わったために続編がまるで違うものになっていたのとさも似たり。

しかし・・・私は「けものフレンズ」ほどの思い入れは「トイストーリー」にはないので(普通に全作をテレビで観てるくらい)、さほど細かい違いは気にせず楽しめたので、よかったと思う。

既存のキャラクターは相変わらずだが(声だけはどうしても時の流れを感じるが)、新しいキャラクターもみんな魅力的だった。子供が幼稚園で作ったプラスティックフォークのおもちゃ「フォーキー」も可愛くて可愛くて、声を当てている竜星涼さんも合っていた(何がどう合っているのかよくわからないのだけど)。最初不気味な感じだったアンティークおしゃべり人形のギャビーギャビーもだんだん可愛らしく見えてきた。新木優子さんの声もよかった。

しかし何といっても私がドハマりしたのがバニーとダッキーのつながったまんまのぬいぐるみであり。あのモフモフ感と毒舌、声はチョコプラだったのもとてもよくて(ただ、観る前に知らなくて最後の声の出演で知った)、ダッキー&バニーのぬいぐるみが映画館で売ってたら買って帰ろうと思って見に行ったくらい。残念ながらぬいぐるみはなくてポーチなどのグッズだけだったので買わなかったけど。

私のような?ホラー好きにもふつふつと楽しめる場面も若干ありよかったが、だれか知り合いのおさがりを貰うならともかく、そこらへんに置いてあるアンティークのお人形を拾って持って帰るのはちょっと怖いな、霊がついていそうな気がするしって思った。

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先日、映画「海獣の子供」を観に行ったときに、いろいろな日本のアニメーションの予告を観たのだが、あんまりジャパニメーションジャパニメーションしたアニメは好きではないのだけど一つだけ本当に美しくて素晴らしい映像のものがあった。来年1月公開とのことで、絶対観に行こうと思ってた。その映画は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という。陰影や光の使い方がとてもアニメーションとは思えない美しさで、素晴らしいと思った。まあ、このアニメのことはネットでちょっと存在は知っていたし、「ヨーロッパの(東欧?)ある架空の国における戦乙女が、戦後に手紙の代筆をする仕事をすることで人間の愛情の何たるかを知る」的ななんかすっごい作り物な感じの物語がちょっとだけR・シュトラウスのオペラを思わせる感じですごく気にはなっていた。

それが。先日放火されて多数の被害者の出た「京都アニメーション」さんの作品だったなんて。こんな素晴らしいアニメーションを作る人々が殺されるなんて。あんなひどい目に遭うなんて。許せない。泣きました。

アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』新作劇場版告知PV

 

 

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2019年7月 8日 (月曜日)

マーラー/交響曲第一番 インバル/ベルリン・コンツェルトハウス

Inf_det_image_738ワーグナー/楽劇《トリスタンとイゾルデ》前奏曲と愛の死
楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》より第1幕への前奏曲 
マーラー/交響曲第1番 ニ長調《巨人》
エリアフ・インバル指揮
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
(7月8日 すみだトリフォニーホール)

過去記事:ちょっと昔のレビュー(10)*1996年・インバル/マーラー6番*

バースデー休暇を取るように言われてたので、突然仕事があいて午後半休を取り行ってきた。当日券があるのか?と疑問に思いすみトリに電話をかけて見たところ「どこの席も十分にございます」とのこと。「ラッキー!」とガッツポーズを取ってみたものの、それってヤバイんじゃないの?興行的に。

昔と違って今はネットなりツイッターなりがあるのだから、「当日券あります」的なお知らせはするべきではないだろうか。いちいちホールにお問い合わせをするのがめんどくさい人もいるだろうし。

行ってみると・・・やっぱり空席が目立った。私の大好きなすみトリの2階バルコニー「お1人様席」が余裕で取れた。ああ、なんていいバースデー(1日遅れ)。ネットで見ると明後日の皿オットちゃんの出演するゲイゲキは売り切れているようである。やはり人気美人ピアニストは強力じゃのう。まあ、皿オットちゃんは元気なうちに聴いておいたほうがいいかな、とは思っているのだけど。

ところで、私が聴いたインバルのナマ演奏は今回でたったの2度目である。前は過去記事に挙げたN響とのマーラー6番である。演奏会終わってから自分のその時の感想を読んでびっくりした。その時、珍しく(私はその演奏会が初めて)弦楽器の弦が切れるという事故があったらしいのだが、本日の演奏会でもなんと、切れたらしい。私は演奏に夢中になりすぎてちょっと気づかなかったのだが、演奏後のツイッターを巡ってたら書いてあった。これって凄くないですか?たった2回しか聴いたことない指揮者の演奏会で2度とも弦切れるなんて。

プログラムの最初はワーグナー。インバルのワーグナー初めて聴くかも。ドイツのオケということで、もっと重厚なくすんだ響きを勝手に想像していたのだけど、意外とカラフルな感じがした。そしてインバルということでもっとバレちゃんばりのねっとりした演奏を想像してたけど、そんなでもなく(すっきりさっぱり演奏でもないんだけど)。トリスタンもよかったけれど、マイスタージンガーはもっとよかった。「ああ、あたしの誕生日を祝福してくれているのね!」と勝手に喜んでた。なんて輝かしくていい演奏だろう。早くも涙が出た。

演奏が終わったあと、一階客席後方でなんかトラブルがあったらしく、「インバルがちっとも見えないだろ~~~」と叫んでいる男の人の声が聴こえた。チョン指揮フィデリオん時みたいに音楽評論家Kがまた来てるのかと思った(←違う)。

そして何事もなかったように、メインの巨人。ああ、私はこの曲が大好きだ。大好きだけど・・・外国のオケでナマで聴くの実は初めてかも。アレレ。

んでまあ、聴いててなんだろう、とても懐かしい気がした。子供の頃聴いてたマーラーを思い出した。こんな音色だったなあって。何故かというと、ウチはとっても貧乏な家でねえ、小学生の子供がいくらクラシックが好きでもN響とかのナマの演奏会になんか連れて行ってもらえなかったの。なので、少ないお小遣いをやりくりして、レコードを買ってた。だから外国のオケでしかマーラーは聴いたことなかった。クーベリックとか、ワルターとか、バーンスタインとか。

大人になったら結局はナマでは日本人のオケでばっかり聴くようになっちゃったから。今日の演奏は「ああ、本来はこういう響きなのだな、マーラーは」って思った。うまい、へたじゃなくて。だってN響だってうまいと思うもの。今日のオケだって雑なところもあったし。でも・・・そういうんじゃないんだよね。

今日の演奏で、びっくりしたのは第3楽章が一番面白かったこと。私、第3楽章が正直退屈だなっていつもは思ってたんだけど・・・今日は違ってた。マーラーの伝記で読んだ、「子供の頃に家庭内で何か辛いことがあって家を出て行くと、道端で辻音楽師が『おお、いとしのアウグスティン』を演奏してて・・・それ以来何かとその経験が自分の作品に反映されるようになった(うろおぼえ)」みたいなことを思い出した。そういうのって・・・多分ヨーロッパで生活してないとわかんない感覚じゃないかなって思った(伝われ)。頭の中で、辻音楽師がクラリネット吹きながら踊ってたもん。

他にも、びっくり案件があって・・・第1楽章と第2楽章の間にお休みがなくすぐ演奏したんで、ちょっと「ほえ」って声出そうになった。インバルもこの曲を演奏するのなんかホント何回かわかんないくらいたくさんしてると思うから、きっと色々と工夫をしているのかな。いつも同じじゃつまんないしね。

まあ、ほんとに色々・・・ここに書ききれないほど面白い演奏だった。最後の立ち上がったホルンもずっと立っててかっこよかったし、最後の終わり方もばしっと決まってたし(好きな終わり方だった)、間髪入れず私もブラボーしてしまった。かっこよすぎて泣いた。たぶん、私の聴いた巨人ではベスト演奏だったと思う。賛否両論あるのは認めるが。

明後日の5番聴ける人羨ましい。そして、まだまだインバルさんはお元気で頑張って頂きたく。そしてティンパニー2人がかっこよかった。

 

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2019年7月 7日 (日曜日)

映画「クリムト  エゴン・シーレとウィーン黄金時代」

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少し前に、会社の近くの映画館で鑑賞。ちょいと忘れかけているが備忘録的に。これは全くのドキュメンタリー映画であり、物語性を求める人にはがっかりさせる内容かもしれない。しかし、私は上野東京都美術館でのクリムト展も新美術館でのウィーン展も行ったばかりなので、とても興味深く観ることができた。作られたのは2018年なので結構新しいので(情報が古すぎるということもなく)ありがたい。ウィーンの景色も私が旅行した頃よりも若干新しい感じはした。何より、ベルベデーレなどで「接吻」の写真が撮影可なのは私の行った頃とは変わらないのだけど、観光客が使っているのはカメラではなくすっかりスマホになっているところが「ああ、ずいぶん時代が変わったなあ」と思った。

内容的には先日出かけた「ウィーン・モダン展」に近い。クリムトやシーレの絵画と、それを取り巻くマーラーやシェーンベルクなどの音楽家やフロイトに代表される精神分析の分野の有名人、それに何よりシュニッツラーなどの文学者が、まるで縦と横の糸で毛織物のように編まれていくような映画である。マーラーやシェーンベルクの音楽に精通していても、それに連なる絵画や文学にも興味を持たないとウィーン世紀末音楽の世界は深くは理解できないと思う。まあ、別にクリムト好きでもマーラーやシェーンベルクは興味ない人なんて沢山いるんだろうな、とは思うけど(日本人はほとんどそうなのかもしれん)。

個人的には、ウィーンでの女性初?のポートレート写真家のドーラ・カルムスに興味を持った。どうも金持ちの娘みたいで親のコネクションが多大であり、ウィーンの文化人や有名人の写真を数多く撮影している。今でいう「盛ってる写真」の先駆者であり、依頼者の希望でネガにレタッチしたりフィルターかけたりして「美しい人はより美しく(そうでない人も)」撮ってくれるので大変人気があったという。まあ、若い頃はウィーン一の美女とあがめられたアルマ・マーラーでさえ、中年の頃には若干太ってたので「もうちょっと細く見えるように撮って(修正して)」と依頼したとか。そして、前から思ってた「アルバン・ベルクのポートレートは何故あんなにかっこいいのか」という疑問がやっと解決した。まあ、そもそもベルクは長身で彫りが深くイケメンなんだろうけど、あのポーズはなんか今みても・・・他の作曲家とは全然違うアーティスティックでカッコイイものだと思っていた。このドーラ・カルムスに撮ってもらってたのか。まるでエゴン・シーレの絵のようなポージング。

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また、エゴン・シーレの絵が昔はアートではなく「ポルノグラフィティ」として取引されていたということも(日本でいう春画にあたるのかな)なんだかびっくりした。まあ、なるほどそうなのかもしれないけど・・・。それを考えるとウィーンの眼科医がシーレの絵を集めまくって、今やウィーンのレオポルド美術館として立派にウィーンの代表的な美術館として君臨しているのは、先見の明があったんだなあと思った。映画ではシーレの絵とベルクの音楽を組み合わせるなど、なかなかセンスが感じられてよかった。観終わって、ずっしりと心に残る映画。語り役のイタリア人俳優さんもとてもかっこよく、日本語吹き替え版では柄本明さんの息子さんがナレーションをつとめている。解説者はいろいろな分野の専門家が登場し興味深い(とくにノーベル賞を受賞したという神経科学者エリック・カンデルは印象深い・・・なんかやたらと机をたたいて熱弁する)。あと、ピアニストのルドルフ・ブフビンダーが(別にピアノを弾くでもなく)コメンテーターの一人として登場して「ああ、知ってる!」って思った。

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2019年7月 4日 (木曜日)

映画「海獣の子供」

Kaijuunokodomoもうすぐ上映が終了になってしまうので、会社帰りに慌てて観てきた。私は芦田愛菜氏のファンであり、幼児の頃はもとより中学生になった今でも彼女の出るドラマや映画はなるべく観るようにしている。「海獣の子供」は彼女が主役の声を当てた映画である。

映画の感想をみたりすると「圧倒的な映像美」とか「芦田愛菜がとんでもなく素晴らしい」とかの良い評判とともに、「何が何だかわからない」とか「どうしようもない自己満足のクソ映画」とかの悪い評判もあり、行くのを若干迷ったが、観に行って本当に良かったと思った。そんなに映画マニアでもないし年に映画館では10本観るか観ないかくらいの人なんだが、少なくとも今年の上半期では一番良かった。アラジンよりも。

評判通り、芦田愛菜氏の声優っぷりは本当に見事である。最初は「芦田愛菜だよ~」と意識して見聞きしていたが、途中からどうでもよくなる。忘れる。そのくらい自然でうまい。

本作は漫画が原作だそうで、私はあまり漫画読まない人なので原作はもちろん読んでいなかったが、アニメーション化するに当たって、原作の漫画の筆致をかなり大切にして作ってあると感じた。映画観終わってから携帯で原作の漫画を(はじめのほうだけ)読んでみたが、映画とは(絵は)あんまり雰囲気が変わってなかった。しかし、原作はもちろんオールカラーではなく白黒なので、すべてカラーでしかも動く、というのがとんでもなく信じられなかった。マンガっていうよりは凄く凝って作られた動く絵本のようである。(こんなこと言っちゃ悪いんだけど)「君の名は。」みたいないかにもジャパニメーションみたいな感じの絵ではなく、ホントに絵本である。というか・・・よくこれ作ったなあ、どのくらい手間がかかったのだろう、とか考えてしまうくらい。もちろんCGも使ってるんだろうけど。

私が観に行った日は、終了の日の一日前であった。レディースデイにもかかわらず、すっごいガラガラであった。シネコンの小さいほうの映画館であり、観客10人~15人くらいだったかな。もったいない・・・でも周りを気にせずゆったりと観ることができた。

映画の内容は・・・本当にあってないようなもので、説明がしづらい。映画に芸術よりも物語性を求める人には全く受け入れられないタイプの映画である。「考えるな、感じろ」的な。映画の意味を何にも考えないで、映像の美しさと迫力に身を任せてみるのがよろしい。逆にDVD化されて家のテレビで観ても何の感動もなさそうである。とにかく大画面で、なるべく前の方で瞬きもせず観るべきである。テレビで放映されることもあるのかもしれないけど、テレビだとたぶん「つまんない」って思う人が多いかと。

おそらく近頃流行りの?アニメとは一線を画す、芸術映画だと思う。チェコとか、ロシアとかの(よく知らんけど)芸術的な映画と肩を並べるくらいの凄さがある。もし子供の頃に見てたら、もしかして「わたし、大きくなったらアニメーターになる!」って思っちゃうかもしれない。ロードショーはほぼ終わってしまったのかもしれないが、もし何か(名画座みたいなところで)見られる機会があったら是非ご覧になることをお勧めする。圧倒的な映像美に飲み込まれて下さい。ただ、虫が嫌いな人とカナヅチな人を除いて(フナムシ?が大発生するシーンだけはどうもダメだった)。

個人的には上野の科学博物館のシアター360でやってほしいなって思う。海に、クジラに飲み込まれる感じを味わいたい。

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2019年6月23日 (日曜日)

ウィーン・モダン  クリムト、シーレ 世紀末への道  国立新美術館

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金曜日に半休をとり、ギュスターヴ・モロー展に行ってそのあと電車を乗り継いで国立新美術館へ。モローはもうおしまいに近づいてたのでものすごく並んでおり70分待ちという有様であったが、ウィーン・モダンのほうはびっくりするくらい空いていた。待ち時間ゼロなんてこの美術館では初めてかも。

まあ、空いていたとはいえガラガラではない。そこそこ人はいた。そんなにイライラしないで見られるレベル。金曜日は夜8時までやっているのでそんなに急がなくてもよくて、私は何時間いたのだろう。

クリムトとシーレを中心に、ウィーンの近代から世紀末あたりまでの美術や歴史(まちづくり的な)の展示である。随分前にウィーンに3度ほど渡航したことがあり、懐かしく感じた。ウィーン美術史美術館はもちろんだけど、ウィーン市自体の展示のあるウィーン博物館にも足繁く通った。いや、何のことはない、元日にあいてたのがこことシュテファン寺院くらいだったというだけだけどさー。(なお、今回の展示によると現在ウィーン博物館は工事中で閉館とのことだった。)

ウィーンも今はもっとかわっているんだろうなあ。

というわけで、ウィーン大好き女なので今回の展示はほとんど見覚えがある。しかしシーレは久しぶりだし、ココシュカもそんなに日本にはこないんでありがたく見た。写真はなぜかエミーリエ・フレーゲの肖像だけオッケー。まあ、一応写真は撮ったけど(ピンボケごめんなさい)、別にまあ・・・いいかな。

まあ、クリムトを見たかったら上野に行った方がいいと思うし、もちろん両方行った方がいいと思う。ついでに「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」という映画も今やっているので(たまたま会社の帰り道の映画館でやっている)、それも見ようかと思う。

今回の美術展では、クリムトやシーレの絵画が中心でそれも凄いことなんだけど、我々クラヲタにはもう鼻血の出るような部屋がある。もうね、「私、今日ここに泊まる。寝袋持ってきて、一晩過ごす。」って思うくらい。なんたってもう、ウィーンの三大作曲家(私にとって)が勢ぞろいしているのだ。横に並んで。

・ゲルストル作シェーンベルクの肖像画。

・シェーンベルク作アルバン・ベルクの肖像画。

(マーラーのお葬式を描いたシェーンベルクのヘッタクソな絵を挟んで)

・ロダンが作ったマーラーの彫刻

これがどんなに物凄いことか。鑑賞者の何割分かっているのだろう。たまに老夫婦やカップルの男性のほうが「あ、シェーンベルクの絵が! このゲルストルという画家はシェーンベルクの奥さんとできちゃってね、自殺しちゃったんだ」などと説明しているのを聞いたが、女性のほうはハテナ顔。

あああ、もしもここに泊まったら、夜中にこの3人の作曲家の喋ってる声とかがブツブツ聞こえないかな!(ホラー?) でもドイツ語だからわかんないかな。

(以下、私の想像)

78889a6d25a6475daab41e59cb50fb24オレ、今東京に来ている・・・らしい。話によると東京というところは、週に一回か、それ以上?にオレの交響曲が演奏されてるって聞いたぞ(注:筆者の印象です)。何でもアマチュア・オーケストラでさえ、オレの9番とか、あの8番でさえ普通に演奏しているらしい・・・。全く、ウィーンの口うるさい評論家のやつらに聞かせてやりたいわ。なあ、アーノルド。



6b56d748a32c4fc4b898735ec1bc9036東京ってのは凄いところだ!何でも今年の春にオレの「グレの歌」を別々の団体で2回も演奏したって聞いたぞ。ウィーンじゃなくて東洋の島国の日本の東京でだ!また川崎って東京とあまり離れてないところでも秋に演奏する予定だってよ! この調子でオレの絵の展覧会もやってほしいなあ・・・へ、ヘタクソだって?やかましいわ!そんじゃ日本で流行りの卓球でもするわ。


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ヘタクソに書かれた・・・もとい、シェーンベルク先生に有難く肖像画に描いてもらったベルクです。東京というところは凄いですね。私のオペラも何年か・・・いや何十年か一回は上演されるというではないですか・・・ヨーロッパから遠く離れたアジアの島国で、有難いことです。いやもう私って筆が遅いから、オペラは2曲しかないし、全体的に作品少ないし・・・いや、作曲してるときは「俺って天才じゃね?ベートーヴェンじゃね?」とか思うんだけど、改めて考えてみると「せいぜいビゼーくらいかも・・・」などと落ち込んでしまうし・・・え、何ですって?ビゼーのカルメンの上演回数は私のオペラの上演回数の何百倍ですって? いやあもう、ルルもヴォツェックも演奏が難しいですからねえ。なんでも日本じゃルルは第2幕までしか練習間に合わなくて、主役が降りちゃったって話も・・・ゲホッゲホッ、なんだろう喘息の発作が・・・ああ、今日はちょうど23日か、喘息記念日。

0037dbc2_20190623110101あの・・・アルバンさんにシェーンベルク師匠・・・なんで私を置いて行ってしまったんでしょう・・・。私の肖像画ってたしかココシュカさんが描いてませんでしたっけ・・・(泣) 置いてかないで~~~~

 

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今回の展覧会は(最近はいつもそうだけど)グッズ販売がものすごい。みんなもしかして展覧会よりグッズ買いに来てるんじゃないの?って思った。私もバッグだのファイルだの結構買ったけど、「なんかこの蛍光ペン、太くていっぱいインク入ってて長持ちしそう」とか「このボールペン書きやすそう。」などと思い、展覧会とは何の関係もないオーストリア製の安い普通の文房具を(会社で使うのに)買ってしまった。レジのおねいちゃんがこれらをみて何故か「う、うっぷぷ」とかなってたけどおかしいかな。

 

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2019年6月22日 (土曜日)

映画「アラジン」(字幕)

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auマンデーに鑑賞。都心に仕事で出張、直帰になったので日本橋へ。ヒットしているようで結構映画館は混んでいた。アラジンは子供の頃に絵本かなんかで読んだし(「アラジンと魔法のランプ」って題名だったな、子供の頃は)、ディズニーのアニメ版もテレビで見た気がする。多分途中から見たんじゃないかな、という程度。

敢えて字幕版にしたのだけど、テレビでの情報によると日本では吹き替え版の方が観客動員数は多いそうな。人気の俳優さんが声を当てているからなのかな。良いことだと思う。

それにしても・・・アニメのも相当面白かった記憶があるのだけど、今回見た実写版も相当面白かった。最近かなりディズニー映画をちゃんと映画館で見てるのだけど、アニメにしろ実写にしろ、本当にハズレがない。あまりに入場券が高いためこのところディズニーランドには行ってないが(おいおい、何万もするオペラには行くくせに何)、1100円で座ったままでディズニー行った気分になれるので、ディズニー映画は本当に有難い。疲れないし。

(全く異論を唱えられても構わないんだけど、ディズニー映画のテンポとか世界観が、大好きなR・シュトラウスのオペラに似てるんだよなあ。いやなんで嘘でしょと思われてもいいんだけど。)

ちょっと今回は現代風にアレンジしてあるかなあ、と思ったのは、この映画の主人公は実はアラジンじゃなくて相手役の王女ジャスミンである、ということ。女の子は国王にはなれないのはおかしい、あたしはこの国の王様になるの!という意思を持っているのが現代風。ハリウッドでも女性が強くなっているせいかなあ。それと・・・今の日本の皇室問題?も思い出した。次の天皇、女性になっても(私は)全然構わないし、イギリスのエリザベス女王みたいでかっこいいんじゃね?というスタンス。

とはいえ。全体的に一番目立っているのはやっぱりウィル・スミス演じるところのジーニーである。まあCGに頼っている部分は多いとは思うけど、とにかくよく喋りよく動きよく踊る。よく踊る、と言えばインド映画みたいな感じもする映画である。お猿さんは可愛いし(もしかして全部CGなのか?)、魔法のじゅうたんもなんか可愛い(欲しい)。まったくの悪役の国務大臣のジャファーも、なんか声が高めでなんかセクシーだなとか思ってしまった。

ジャスミンもアラジンも全然知らん俳優さんだが、どちらもとっても可愛いかった。吹き替え版ではアラジンの声は人気の中村倫也さんだが、アラジンの俳優さんは賀来賢人さんに似てるなあとか思って見てた。それって、あ、あたしだけ?

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ラーメンブームが来ているので(私に)、またラーメンの画像が。

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新橋の人気店。男性サラリーマンに混じって、並んで食べた。女は私しかいなかった。若干恥ずかしかった。並ぶだけあって美味しかったけど、新川の中華料理屋のタンメンの方が美味しい。あああああ、忘れられない。食べたい。

 

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2019年6月21日 (金曜日)

東京アカデミッシェカペレ第57回演奏会 ツェムリンスキー「春の埋葬」他

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A. ツェムリンスキー / 「春の埋葬」
G. マーラー / 交響曲第9番

東京アカデミッシェカペレ

指揮:海老原 光
独唱:坂井田 真実子(Sop.) 与那城 敬(Bar.)

後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム

(6月16日 すみだトリフォニーホール)

家庭の事情で感想を書くのがすっかり遅くなってしまった。いつもお世話になっているアカデミッシェカペレさんの演奏会。今回は珍しいツェムリンスキーの合唱曲と、この季節にはちょっと重いかな〜(いやいつ聴いても重いわ)マーラー9番。まあ、このところ東京美術界ではウィーン関係の美術展が多く、ちょっとしたウィーンブームかなあと思っているくらい。ウィーン気分満喫の演奏会である(私だけ?)。

(他にも演奏会やオペラと美術展が偶然被った?と思われるものも。二期会の先日のサロメと、新橋のPanasonic美術館でのギュスターヴ・モローのサロメ展が被ったかな、と。しかしモロー展は大盛況で1時間待ちとかなのに、二期会のサロメのガラガラ加減は何と申したら。絵でサロメを見たら、音楽も聴いてみたいとか思わないのかな。なんかコラボ的に宣伝すればよかったのに。)

さてまずはツェムリンスキー。この曲はこの演奏会のご招待がなければ全然知らんかった。どこから見つけて来たのだろう。まあ、予習と称していつものようにYouTubeで探したりしてたんだけど、学生オケ?でのライブがあり、他にCDにツェムリンスキーではおなじみのコンロン先生のものがあるくらいか。学生オケの演奏を半分だけ聴いて、正直あまり面白くなくてギブアップしてしまった。おかしいなあ、大好きなツェムリンスキーなのに。

正直、曲については解説書を頼るしかないんで(山田先生すいません)、かいつまんで書きますと、この曲はツェムリンスキーにしてはかなり初期の作品で、アマチュア合唱団のために作られた曲だということである。しかしまあ、19世紀末ウィーンのアマチュアと現代の東京のアマチュアとの実力の差は歴然で(いや、その時代に生きてないので知らんがな)、この日は大変素晴らしい演奏でした。「埋葬って何それ怖い」などと思っていたのだけれど、解説によると「春」を擬人化しておりまして春の終わりから夏の訪れを迎え、亡くなった春を悼んで妖精やら森の動物やら集まってお葬式をする的な感じなのでおどろおどろしいものは何もない。ウィーンらしい美しさに溢れた曲である。

なんとなーく、であるけれど若干エルガーの「ゲロンティアス」を思わせるような部分もあるが、悲しい感じではない。だって春はまた来年も来るもんねえ。歌詞にも「新たに、そしていつまでも、春は蘇るのだ」という歌詞はマーラーの復活や「大地の歌」を思わせる。

合唱団やオーケストラは演奏に定評のある方々だが、今回ことさら素晴らしいと思ったのは二人の独唱の方である。この曲では「長老」の歌詞を主に歌う、二期会ではお馴染みの与那城さんの素晴らしさは当然だし、私は恐らく初めてお声をお聴きした坂井田さんというソプラノ歌手さんは本当に素晴らしい美声で、もっともっと聴いていたいと思わせるほど。舞台姿も大変美しいので、さぞオペラでは舞台映えしそうだなあと思ったのだけど、解説書のプロフィールではどうも難病を患ってらっしゃるらしい。またいつか声を聴きたいな、お元気で天性の美声をたくさん聴かせてほしいな、と思った。

さて、今回の本当のメインのマーラー。今やアマチュアオケがマーラーの9番を演奏するのなんて全く珍しくないのだが、私はこの曲があんまり得意ではないので(もちろん好きな曲ではあるのだけど、マーラー死んでワルターが初演したんだとか悲しいウィーンを思い出し気分が重くなるので聴くときは家で人に会わない日とかである)あんまりのめり込まないようにしていた。見ていると指揮者の方のオーバーアクションが面白く、まるでマーラーのカリカチュアみたいだな、なんて思った。ずいぶんテンポは速いなあと(少なくとも第1楽章は)思った。あんまり生でこの曲聴いたことないんで、あまり深い感想が書けなくてごめんなさい。演奏は、素晴らしかったです。

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演奏会前に行った、店内をレトロに作ってあるラーメン屋さん。ボンカレーの広告がいい。

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味は普通のトンコツラーメン。

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